悲しみのイレーヌ

ピエール・ルメートル, 橘明美 / 文春文庫
(222件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
52
87
47
8
3
  • 期待していたよりも凄い

    その女アレックスを読んで、スリリングな展開に魅了されました。
    この本は、アレックスより前の事件が書かれています。主人公のカミーユの人柄と共に、個性溢れるチームの面々が、良く描かれていて今回も一気呵成に読みました。どのようにして、カミーユがあれ程孤独で複雑な性格を抱えて生きているのかが少しづつわかって行きます。
    異常に残酷な殺人事件の描写も凄くて、気分が悪くなります。でも、止められない。どんでん返しの連続で緊張が続きます。何回も読み返して、楽しめるミステリーです。
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    投稿日:2015.12.16

  • 「その女アレックス」既読者にもオススメです。

    カミーユ警部シリーズは、実はこの「悲しみのイレーヌ」が第1作。
    シリーズ第2作「その女アレックス」より5年ほど前に、原作者が住むフランスで出版されています。

    日本では「その女アレックス」が先に出ちゃいました。評判が高いのでそちらを読み終えた方々は多いでしょう。私もそうでした。
    困ったのは、そこに描かれる内容から「悲しみのイレーヌ」の根幹の一部が見えてしまうこと。
    つまんない、と感じてしまい「悲しみのイレーヌ」への興味が薄らいでしまいます。
    どうしてくれるんだ文藝春秋! とボヤいた方々、いらっしゃいましたよね。 私もそうでした。

    でも大丈夫!

    こうなるんだろうなー、と何となく分かっているのに、充分面白い。 ハラハラドキドキを満喫。
    カミーユ警部と個性あふれる周りの人々の過去を知るためだけでも、一読する価値はあります。
    「しょーがねーなぁ」と手にした場合、読み終えたらすぐ、既読の「その女アレックス」の最初のページを開いてしまうでしょう。
    はいそうです。私のことです…。

    原作者はドラマの脚本を長く手掛けていたそうです。
    小気味良いテンポや視覚に強く訴えるようなシーン展開はその影響でしょうか。
    映画化、狙ってますねー。

    全体に漂う空気感は、ヒタヒタズッシリと湿った大気の中で雷光が切り込むような静かな狂気、のような。
    すみません、書いていて恥ずかしいけどそんな感じでした。
    え? あ? ん? マジすか? 的な「その女アレックス」で得られた “度肝ぬかれまくり” 感とは異なる、深みある味わい。
    こたつに腹ばいに入って、あるいはソファに足を放り出して、ひとりでゆっくり読みたくなる一冊ですね。
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    投稿日:2016.03.01

  • イレーヌが悲しすぎます

    なんと!カミーユ警部にこんな過去があったとは!これを読んでからシリーズ2作目『その女、アレックス』を読み直したら、カミーユに対する印象もまた違ってくるのかも。
    デビュー作というだけあって『その女、アレックス』ほど凝ったストーリーではないけれど、充分読みごたえのある作品だった。
    それにしても切ない結末。タイトルそのまんまだった。俺なら発狂してしまうだろうなぁ。
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    投稿日:2016.06.05

  • 迫力が凄いです。

    一気に読んだというか止める箇所がなく先に進めば進むほどに引き込まれます。がしかし、読み終わっ時はドット無慈悲な嫌悪感が残ります。追い打ちをかけるようにエピローでも忸怩たる思いを増幅させるなどの追い込みにも隙がありません。小説としてはよくできていると思います。時間軸としてはこの後にアレックスの話になるのでもう一度読み返してみます。続きを読む

    投稿日:2016.03.07

  • 犯人は? えっ!

    主人公カミーユとそのチームが それぞれの個性で事件を解決する展開は「その女アレックス」と同様ですが、今回も死体がゾロゾロ。
    犯人像も 事件の時間的経緯とともに二転三転 と変わり、物語はミステリーの王道を進みます。
    犯人の非常に偏執的で緻密な犯行の結果は、もしこの次に カミーユが登場する物語があるとすれば(また、そうして欲しいですが)重大な影響下に
    おかれることは間違いありません。 その場合、カミーユは今回の事件とどの様な折り合いをつけているのでしょう?
    作者が今回 この結末をもってきたことは、あるいは このシリーズを終了するつもりで描いたのかもしれない、と心配ですが…
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    投稿日:2016.01.22

  • 意外と!平凡な話です。アレックスの前に読みたかった!

    つい最近も読んだような事件です。ただもちろんワンランク上の運びです。しょうがないとはいえ、先にアレックスを飲まされた国民としてはネタバレ残念でした。ハリウッド映画化の時、この結末どうするんでしょうか?

    投稿日:2015.12.28

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ブクログレビュー

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  • nasunonasuo

    nasunonasuo

    このレビューはネタバレを含みます

    救いのない一冊。というか、この人の本を買い求めた時点で強く陰鬱なる刺激を求めたわけなので、一周回って当たりだったのだが、それにしてもバッドエンドに程がある。さすが、凄惨な殺人事件を書かせれば、映画SAWの比じゃないほどに目も当てられない。被害者に感情移入した時点で、精神を根こそぎもっていかれそうになるほどの絶望感、これから起こる、もしくは今自分に起こっていることへの失望感、虚無感、etc、を味わうはずです。他者に対してそれができちゃうあたり、やっぱり脳の何かが欠けているとしか思えない。ちょっとでも想像できれば、人の痛みが分かるなら、普通はできない、という一線をスキップで超えていくような作品です。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.05.27

  • まう

    まう

    面白かったんだよ。後味超悪いけど。
    でも読み終わって尚、やはり言いたいことがひとつある。

    タイトルひどくない?

    聞けばこの作品、三部作らしい。
    『その女アレックス』
    『傷だらけのカミーユ』

    だ、ださーーー

    つまんなそう。絶対につまんないよ。

    ただでさえ翻訳本に抵抗があるし、信頼してるブログのレビューを読まなかったら絶対に手に取ってない。

    しかも本作に関してはさらにネタバレになっちゃってますし。
    悲しみの、って誰目線の言葉なんだろね…イレーヌってもちろん重要な登場人物なんだけど、恐ろしいことに結局のところほとんど彼女のことって描写されてないわけですもんね。

    タイトルのことばっかり言っちゃったけど、構成はすごい面白かったです。私はほとんどミステリを読まないので事件の類似やらよくある構成やらに関しては知識が無いので素直にほぇーーってなれました。
    ただ犯人は誰だ?トリックはどんなだ?という観点から読み応えを期待した場合どうなんだろう?このぽんこつな脳みその私ですらどう考えても1人怪しい奴がいるな、と思ったし色々スムーズ過ぎたり、いやそこスルーする?みたいなとこも多いし文章のそこここに違和感があって、まぁその理由は読み進めたら分かるんだけども。

    とにかくスイスイ読み進めちゃうの。
    あぁ〜この先絶対最悪なことが起きるんだっていう予感がビンビンしてるのに、引き寄せられるかのように読んじゃう。読みたくないーでも読みたい止まらない。

    って、思って読んでのアレでしょ。
    作者性格悪いでしょ。「ぷーーザマァww」て言われてる気分だったよ。まったく!面白いったら。


    ともかくこのままだとあまりにも読後感が悪いし、本当のカミーユはどんな人物なのかも気になるので、続きも読まないとですね。
    読んだところで、「ほんとうの」ことなんて何もわからないんだろうけれど。
    続きを読む

    投稿日:2019.04.17

  • aikow

    aikow

    低身長の精神的にはうら若き部分も多々あるリーダーが部下たちと仕事をする話は、30代、40代の共感を得るでしょう。イレーヌが何やら終始良い人。もう少し人間臭くて良かったのでは?

    投稿日:2019.04.13

  • ペキ子

    ペキ子

    飽きさせない面白さはあるのだが、なんとなくつっかえるというか・・・
    最後も「あれ?」これで終わったか??
    んーーーー、、という感じ。

    投稿日:2019.04.08

  • すがり

    すがり

    このレビューはネタバレを含みます

    カミーユシリーズ2作目の『その女アレックス』から読んだので、イレーヌが死ぬとわかっていながら読み進めるのは辛かった……

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.01.29

  • largeaslife

    largeaslife

    気持ちが良い話ではなく、先に「その女アレックス」を読んでいたので、結末はわかっていたものの、一縷の望みを持って読み進めた。

    結末はともかく、小説の構成として、こんな形の小説があったのか、と大きな驚きを持って読んでしまった。

    これは続編も読まなくては。
    続きを読む

    投稿日:2019.01.23

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