
総合評価
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powered by ブクログ昨今のイスラエル、パレスチナ問題、反ユダヤ主義、反シオニズムの背景を理解したくて買ったまま積読してしまっていましたが、イスラエルとアメリカのイラン攻撃を受けて読了。 日本人の多くは人種はアジア系で、民族は日本民族で、日本国民が大多数なので、どうしてもユダヤ人と言う概念がわかりづらいのだと思うのですが、この本のおかげでユダヤ人とは何を指すのか、彼らのこれまでの3000年の歴史を俯瞰して見ることで、だいぶ理解が進みました。 とはいえ、ホロコースト=ナチスがやったことというイメージが強すぎて、ポグロムについてはほぼ知識がなかったので、無知は罪であることを痛感。
0投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログ今のイスラエルで起こっている出来事を読み解くには、ユダヤ人がどういう歴史を歩んできたかを知ることが重要と考えていたが、大きな助けになった。完全に理解できたとは言えないが、またいつの日か読み返したい本。
0投稿日: 2026.03.20
powered by ブクログユダヤ人は移住先の環境に合わせて自分たちを変化させ、国を持たずともイスラエル建国まで生きてきた。この苦闘を知らずにして今日のパレスチナ情勢を語ることはできないだろう。民族対立を単なる対立と捉えるだけでは解決の糸口が掴みにくい。当事者が歩んできた歴史を学び、当事者の側に立って解決を目指していくことが必要になってくる。そのことを痛感させてくれる1冊だった。
0投稿日: 2026.03.18
powered by ブクログユダヤ人への理解が深まった。ユダヤ人=欲張りな金持ちという図式は当てはまらない。イスラエルという国の国際的な報道などから読みたいと思った。
0投稿日: 2026.03.16
powered by ブクログ古代からシオニズムまで3000年のユダヤ史。この本で、頭の中のユダヤのイメージが線でつながった感じがする。福音派とのつながりも理解できた。
3投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログ三千年もにわたるユダヤ人の歴史を描いた新書。 聖書の時代から現在にわたるまで、一般の世界史の表舞台にはあまり登場することも少ないユダヤ人の歴史について、このようなかたちで通覧できるものは貴重。 通常の世界史では、歴史の一部でしか取り扱われることがないため、新しく知ったことも多かった。
0投稿日: 2026.03.04
powered by ブクログユダヤ人3千年の歴史。 旧約聖書の時代から中東戦争まで。 とても新書には収まらないはずなのに、時代毎の主要な出来事を平易な表現で記述しているので、全体の流れが把握しやすく、とてもわかりやかったです。 これはなかなか優れた本だと思いました。 ユダヤ人がこれからの世界の中でどのような存在でありたいと考えてるのか、あるいは、そのような意識の有無などについて、さらに知りたいと思いました。
0投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログイエス生誕前まで「神の国」の担い手はユダヤ人であり、律法だった、しかしイエス以降、人類は律法に変わって、福音(イエスやその使徒たちの教え)より導かれることになる。そして週末と最後の審判を経て「神の国」が到来する、と、 アウグスティヌス(4世紀5世紀活躍した古代、キリスト教最大の教父)が、神の国の歴史観の中で、キリスト教とユダヤ教の関連を書いている。ユダヤ人はイエスを殺しメシアであると信じなかったために、ローマ人に苦しめられることになったが、一方で世界中に拡散して、ユダヤの教典(聖書)によりメシアなるものがあり得ることがキリスト教徒の捏造ではないことを証言してくれるのがユダヤ人と言う考えのもと、神はユダヤ人を滅ぼさなかったとあるのが興味深い。聖書の力で、キリスト教の証言者としての存在感がある一方で、ローマ帝国以降、ユダヤは政治的独立を失い、非抑圧状態になるがそれはユダヤの行いが間違っていたことによると言う考え方。 ペルシャやイスラムの各王朝や権力ともユダヤ人は昔はそれなりに良い関係を保っていた。 イスラムとユダヤは偶像崇拝しないと言う点で近く、イスラムは同胞に利息をとる金貸しはしない規定があり、ユダヤは外国人には金利貸ししても良いと言うことになり、、しかし偶像崇拝者とは商取引禁止というハラハーがあり中世ヨーロッパで比較的キリスト教とうまくやれていたときには、偶像崇拝者からキリスト教徒を除外するとのレスポンサがラビから出る、など、歴史の面白さ、今だけのイスラム圏とイスラエルの対立を簡単にでっち上げで語ることはできない。 迫害社会の形成 ロバート・ムーア 迫害は十字軍によるエルサレム奪還、 キリスト教的正義感の盛り上がりの中で激しくなり、ユダヤ人だけでなくキリスト教徒でもハンセン病、同性愛、売春婦苦労者なども、排斥対象となった。長い歴史の中で、イスラムやキリスト教やその時々の帝国王朝権力のもと庇護されたり利用されたり迫害されたり権力と庶民の間のレイヤー、装置になったり、がさまざまな地域時代で繰り返される。 マイモニデス、 スピノザ、汎神論すなわち自然を含む宇宙のすべての存在が神をなすとする立場。それらを超越して、おそらく人間のような形で神は存在するとする伝統的立場と対立する考え方。神が気まぐれに自然を動かすのではなく、神はすなわち自然であるという考え方。この汎神論では自然の領域にも単一の法則が見出せることを言って、すなわちこの考え方は科学が前提。スピノザは合理主義をさらに進めたことで、伝統的なみかたをかなり否定した。マイモニデスのように聖書はなにかの比喩と考えたのと同じように。 アシュケナージと、スファラディーム。 ポーランド、と、オスマン帝国。 今でもウクライナでネオナチやユダヤ迫害がロシアからの攻撃の口実にされる ウクライナにおける、ロシアにおけるユダヤ人の歴史 カバラー 神秘主義 ユダヤ啓蒙主義、ハスカラー ポグロム ロシア語で、民衆間の集団暴力 常にユダヤ人がさらされる三者関係 社会や富の構造、構成の変化で変わるユダヤ人の立場、ユダヤ人への攻撃、、 クリスタルナハト、バビヤール、ナチファクター、ホロコースト ソ連時代ハバロスク近郊ビロビジャンにユダヤ自治州実際にはユダヤ人移住は多くない ユダヤ人はボリシェビキという偏見、クリミヤは候補になったがユダヤ人自治州にはならなかった。 「差別とは必ずしも蔑むことだけを意味するのではない。あるカテゴリーの人々が、一様に同じ性質を持つことを、当事者一人ひとりの固有性を無視して、決めつけることに差別の基礎がある。」 シオニストのパレスチナ入植 労働シオニスト、 修正主義シオニスト ディルヤーシーン村事件 ダレット計画 アシュケナジームがひきいるシオニズム、イスラエル ミズラヒーム東方系 イスラエルの社会心理学者ダニエル・バルタル 現在のイスラエルでは、アラブ人アラブ諸国からの攻撃をおしなべてホロコーストのアナロジーで理解する傾向がある。ボグロムのアナロジーで現実を捉えてしまうのと同様の事態。この結果、シオニストの加害行為への方法さえも不当な被害として理解する思考が状態化してしまっている。バルタルはこうした認識を「概念拡張」と呼ぶ。この認識は2023年10月7日にハマスがガザから影響した際にもおおいに「拡張」された。そこでは長年続くイスラエルによる抑圧への言及、さらには直後に始まる報復によるパレスチナ人の犠牲に対する懸念表明さえも忌避されることになる。 少し文言を変えて引用したのが上記。 10/7について、筆者は、ハマースがガザから越境し市民を虐殺した際にも、と書いており、 後半の、 長年続くイスラエルによる抑圧への言及、さらには直後に始まる報復によるパレスチナ人の犠牲に対する懸念表明さえも… と書いているが、ハマースがガザを出て市民を虐殺という言葉が気になる。 実際のその後のイスラエルのガザへの空爆経済封鎖学校病院へ爆撃によるパレスチナ人大虐殺、民族浄化をたんにパレスチナ人の犠牲と表しているが、虐殺と言われるに値するのは、イスラエルの行動の方ではないか。ハマースはテロ行為を行ったと言うことになっているが長年の抑圧の結果であり、人質は丁重に扱っていたとされており、イスラエルの大虐殺民族浄化とは比較にならないと思うからだ。日本の研究者の新書本でも、懸念と忖度があるのだろうか。ここまで壮大なユダヤ人の歴史に触れて読み応えあったが一気に血の気がひいた。261ページ。 最後のあとがき、にも、 あとがき執筆中も止まらない画像谷清がさらに割ればの女とまで及ぶ3劇を見る。煮付け、ユダヤシの重みを感じないわけにはいかないと書いておられるし、ご自身にお子さんが生まれたことなども書いていられるので、他意や悪意はないと思うがまさに指摘される「拡張」が無邪気に展開されているようで、壮大な3000年のユダヤ史著述という素晴らしいお仕事の中、どうしても気になった。 ユダヤ人の特性が活かせる組み合わせ、構造の模索と探究 自らの特性が生かせる隙間にうまく入り込むという意味での主体性 最後にまとめられているゼレンスキー、ネタニヤフ、、エレナケイガンの個人史もまた個人の思想や思考、嗜好と世界情勢ローカル情勢経済文化環境の組み合わせに大きく影響されていることがよくわかる。
0投稿日: 2026.02.28
powered by ブクログユダヤ人の歴史について古代から現代まで解説している。 特にユダヤ人の移動の経緯などが書かれていて興味深い。 ユダヤ人の二大系統 イスラム教とキリスト教に挟まれたスペインのユダヤ人 をスファラディーム これらの人々はオランダ、オスマン帝国、ポルトガルと3方向に流れた ドイツのユダヤ人をアシュケナジーム ポーランド、ロシア、東欧へ流れた ユダヤ人の8割を占める 現代では中東、アジア系のミズラヒムを加えた3大勢力となっている 人口比率はほとんどがイスラエルとアメリカ
0投稿日: 2026.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アダムとイヴの子、セトの子孫がノアで、ノアに乗った者な子の1人がセムで、セムの子孫がアブラハム。アブラハム契約は全人類にとって重要でイスラエルの民が守ることによって全人類が救われる。ユダヤ人とはユダヤ人の母から生まれるか、ユダヤ教に改宗した者。セム的一神教とは、他者や他民族をも支配していると考える。メシアはギリシャ語ではクリストス。ユダヤ教は日常生活で実践、キリスト教は内面重視。ラビは律法学者。イスラム教ではウマラー。ユダヤ教は律法の学習を重視したため識字率が向上し金融や商業で成功。ユダヤ人を金づるとして利用する権力者と、搾られる庶民という構造が反ユダヤ感情へ。イベリア半島で発展。スペインに縁を持つスファラディームはポルトガル、オランダ、オスマンへ。他方、ドイツ系がアシュケナジーム。ドイツ語を基本としたヘブライ語がイディッシュ。ユダヤ人は貴族の請負で税金を徴収→農民を搾取するイメージへ。西欧ユダヤ人は近世までは自治が認められていたがフランス革命後に解体。西欧から追放され、アシュケナジームを受け入れたのがオスマンとポーランド。ポーランドで貴族と組んで徴税請負。貴族と農民や都市と農村を繋ぐ仲介人としての中間マイノリティ、マージナルマン。1900年時点でユダヤ人口は順に、約半数の520万人がロシアに、207万人がオーストリア・ハンガリーに、アメリカに100万人、ドイツは52万人。近代以降、ロシアから西へ、東欧、西欧、パレスチナ、北米へ民族大移動。ポグロム。敵対する隣国に散在したが故に何からもスパイの疑われる存在。ホロコース600万人。シオンの長老の議定書というヘイト文書の広がり。ホロコーストにより1939年のユダヤ人口1700万人のうち600万人が死亡、450万人がアメリカへ。イスラエル独立は米だけでなくソ連も即承認したのはイギリスを追い払うため。第三次中東戦争がシオニスト運動を活性化。2000年初頭のイスラエルのユダヤ人人口の2割がソ連出身で右派政党支持。2024年現在、イスラエルのユダヤ人人口700万人で米国には600万人のユダヤ人が存在し、ニューヨークなど民主党基盤である大都市に多い。米国では黒人なアジア人もいて相対的にミドルクラスね。ゼレンスキー大統領はユダヤ人。ネタニヤフ首相の兄はパレスチナ人のテロで死亡。
0投稿日: 2026.02.22
powered by ブクログ現代のいろいろな問題を理解するために、非常に有益な本。 日本人の感覚としては、宗教による対立はいまいち理解しきれないが、構造は理解ができた。
9投稿日: 2026.02.20
powered by ブクログ第一章を読んで ユダヤ人っていうくくりはユダヤ人の母から生まれるか、ユダヤ教に改宗するかの二択の呼び名らしい。(俗に言う民族とは違う) かつてバビロン捕囚(紀元前550年前後)が行われて以降人々は散り散りに暮らしていて神殿の代替であるシナゴーグを各地に立てて律法に従って社会生活を営んでいるのがユダヤ教の基本形態になったという。 ここまで読んで、中央集権型ネットワークのtwitterやめていった人たちがmastodonのインスタンスに入っていく分散型ネットワークにいきつく今の自分たちと似ているな、と思った。 読了 20260223 大きな問い:細くとも永く生き残るためには? ユダヤ人という、歴史的にも散り散りになったマイノリティの人たち。 各々の場所で役割を得る。 アイデンティティ(自分であること。自分が守る規律)は捨てない。 そのためには大きな決まりを作る(クレド) 解釈を現場に委ねる。 これらは自分の本職でもある現場SESに似ている。 客先に常駐(マイノリティ)部隊がいくつかあり、その中で自社意識を持ち続けて自社も現場も品質を上げて開発していく。
5投稿日: 2026.02.17
powered by ブクログユダヤ3000年の歴史を300ページで!とお手軽ガイドブックの積りで手に取ったけど、いっぱい詰まってて3日じゃ読めなかったです。
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログ選民思想はイスラエルの民が律法を守ることによって全人類が救われる。そのために神から選ばれたということ。
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ難しい。 自分の苦手分野で基礎的知識が無く、頭に入ってこなかった。 しっかり時間を取って読みほぐしていきたい。
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ何かと話題になりがちなユダヤ人。おおよそ3千年にわたる歴史を経ているが、モーセに従いエジプトを出て以来、世界へ拡散していくプロセス、移り住んだ地での盛衰や影響力、そしてイスラエルでの建国(ようやく1948年)に至るまでが、整理されてわかりやすく纏められている。ユダヤ教とキリスト教では何が違うのか。キリスト教は神との契約であり、形ではなく内面であり神への信仰を重要とする。これに対して、ユダヤ教は律法中心主義であり、偶像崇拝を禁止して、外形的に判断できる日常生活での法律遵守・実践を重視する。その考え方は議論の積み重ねにあり、慎重に解釈するがドグマ化はしない。昔読んだ「日本人とユダヤ人」では印象的な記述があった。「全員一致の判断は無効とする、日を改めて審議する」という件があったが、全員が一時の感情で判断が間違っているかもしれない、とのもとクールダウルする期間を置く。ここに合理的ではあるが慎重さが現れていると驚いたものだ。トランプ大統領はイスラエルよりの発言が目立つが、彼が福音派の信者であることが影響しているかもしれない。イエスが誕生するまでは「神の国」の担い手はユダヤ人であり律法だったが、イエス以降、人々は律法に代わって福音(イエスやその使徒たちの教え)により導かれることになる。そして、終末と最後の審判を経て「神の国」が到来する。この終末の前提として、ユダヤ人がパレスチナに結集して国を建てる(イスラエル)ことが「神の国」実現のための前提になるらしい。ここにイスラエル寄りの発言の秘密があるようだ。パレスチナ問題が根深いことが、改めて認識させられる。
17投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログ以前、Netflixでユダヤ人を特集してるのを見たけど、他の文献で確認された史実と、聖書に書いてある事や人々が伝えている伝承を区別して使い分けているから、分かりやすい。ユダヤ教とイスラム教の類似性が、キリスト教とのそれよりも大きいとは知らなかった。ユダヤ人の総本山がロシアであるとは知らなかった。第二次世界大戦までは、一部を除いて、平均的なユダヤ人は、貧困にいた事も知らなかった。
0投稿日: 2026.01.30
powered by ブクログ理解が難しい部分もあり読むのに時間がかかったがユダヤ人に対する理解が深まった。 「ユダヤ人が金融業・商業のイメージが強いのはなぜ?」 「どのようにユダヤ人は世界に広がっていったのか?」 「なんでホロコーストが起こったのか?」 などユダヤ人についてのたくさんの疑問が丁寧に解説されている。 特にホロコーストはナチス党が急に始めたものではなく、中東欧における民族の対立や憎悪・怨恨が強烈な背景となって起こった悲劇だということがわかった。 ちなみにこの本、「あとがき」がとても素敵です!
1投稿日: 2026.01.25
powered by ブクログ頭からゴッソリ世界史が抜けていたので ユダヤ人とは?から入った。 ユダヤ人を定義する要素は 人種?宗教?血縁?土地?と混乱を整理しながら 読み進めた。 結論、宗教と民族と歴史が重なった地点にいる 存在であると理解した。 この本で歴史観は何となく流れを掴んだが、 どういった思想を持つ人たちなのか 別の書籍で学んでみようと思う。 26.01.20-17冊目
0投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ユダヤ人の歴史」は、単なる迫害の物語ではなく、社会構造の中で生き延び続けたディアスポラの知恵を描いた一冊。 中間マイノリティとして時代ごとの構造を読み替え、利用し、再構築してきた姿は、日本人のこれからを考える上でも示唆に富む。 世界史が苦手でも、今の国際情勢を理解したい人には一読の価値あり。
1投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜホロコーストは起きたのか、パレスチナ問題はどういう経緯で起きたのか、ユダヤ人はなぜ商売上手と言われているのかを知りたくて、本書を読んでみることにしました。 上記のことは色々なことが複雑に絡まり合っていて、簡潔には言い表せないのだと理解しました。 わからない用語は辞書で調べ、どこにあるか自信のない地名は地図を見ながら読み進めました。内容の濃い読書体験でした。
2投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログ2日間であっという間に読了した。 ユダヤ人の古代から現代までの歴史を、通しで俯瞰でき、貴重な体験となった。 最も印象的だったのは、ユダヤ人がディアスポラしたあと、現地の統治制度と共存し、ユダヤ人としてのアイデンティティを喪失しないための不断の努力をしてきたことだ。 現在のグローバル化による多民族国家において、お互いに歩み寄り理解する姿勢を持って、主張をすることが必要だと思った。
0投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古代から始まるが、歴史なのか、神話(聖書の物語)なのか、明確にしにくいため、どこまでを信じて読み進めれば良いのか悩んだ。 長い長い「歴史」だ。致し方ないとも言えるし、だから、こんなに世界にとって複雑で、理解されがたいのだとも言えるかもしれない。 そもそも、一口に「ユダヤ人」と言っても、ここまで長く広く拡散され続けると、一つの「人種」としてはカテゴライズできないし、となれば、その歴史も一つではない、ということになる。ユダヤ人というと、ホロコーストが一番有名なトピックだが、現在、イスラエルに住む「イスラエル人」たちには、その歴史と繋がりを持っている人は少ないことも事実なのだから、この人たちを「ユダヤ人」だと考えることに無理があるのかもしれない、と思った。
0投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ小川哲さんの紹介で手に取りました。 ガザに関するニュースを見るだけだと、ネタニヤフ首相の言動は理解し難いですが、この本を読んで彼の行動原理が少しわかったと思います。 居住地を強制的に奪われ、凄惨な扱いを受けたユダヤ人が、パレスチナ人をガザなどに追いやる。暴力の連鎖。 領域的なネーションという概念で、国家間の整合性を 優先する国際秩序の体制に対し、その体制に従ってユダヤ人国家を建国する。それまで世界に散らばったユダヤ人達が生き延びる術として、その国の法に従うという姿勢を維持した結果でもある。
0投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログp6 シェイクスピアが活躍した16世紀のイングランドには、実はユダヤ人はほとんどいなかったのだから、シャイロックは想像の産物にほかならない。13世紀末にエドワード一世による追放令でユダヤ人は消え去り、再入国が許可されたのはようやく17世紀半ばになってからだ。(略)アントーニオは事業に失敗して借金を返せなくなり、シャイロックは裁判に訴える。ところが、アントーニオがサインした契約書に、「肉1ポンド」としか書かれていないことに着目した裁判官は、そこには血は含まれていない。血を流さずして肉を切り取れるならば、と迫り、シャイロックは観念する。そしてこの部分に登場する「キリスト教徒の血」という表現こそ、ユダヤ人が儀式のためにキリスト教徒の子の血を抜きとるというデマを反映したものなのだ。 p12 古代オリエントの多様なひとびとが組み合わさったり巡り合ったりしながら、ユダヤ教の原型は形成されていった。王国を築いたり、それが征服され、強制移住させられたりするなかで、その核心部分が一神教という形で鍛えられていき、それが聖書としてまとめられていく。 p71 ユダヤ経済研究のマリステラ・ボッティチーニとツヴィ・エクステインの研究は、さまざまなデータに基づきながら、ユダヤ教において律法の学習が中心に据えられるようになり、特に識字率が高くなったことがカギだったことを明かした。金融や商業で成功するにはさまざまなことを記録し、計算し、整理しなければならない。この点でユダヤ人は有利だったのだ。教育には時間とお金がかかる。農民にとって、当時の農業の足しにならない識字率向上のために労働力としての子どもが不在になることはコストでしかなかった。これに対し、ユダヤ教では。シナゴーグで律法を信徒の前で朗読する機会がある。息子がそれをうまくこなすのを見る(同胞に見せつける)ためならば、教育コストは惜しくないのだ。 p85 ローマ帝国で発展したギリシア語による学問の成果は、イランやインドの学問も交えてアラビア語圏でさらに発展した。その成果である諸文献を、ユダヤ人がラテン語やヘブライ語に翻訳してヨーロッパに伝えたのだ。イスラーム世界とキリスト教世界の結節点になったイベリア半島は、その後の西欧文明の発展を大きく促進することになる。 p98 ユスティニアヌス帝の命で編纂されたローマ法の集大成「ローマ法大全(六世紀半ば)では、ユダヤ人の身分も明確に規定され、布教やキリスト教徒の奴隷の雇用も禁止された。ローマ帝国では、ユダヤ人の土地所有は禁止されていなかった。しかし、奴隷雇用の禁止は、キリスト教徒の農業と競争する上ではユダヤ人にとって決定的に不利になった。ローマ帝国の意図は、ユダヤ人が奴隷をユダヤ教に改宗させることへの警戒にあったが、結果的には、それなりに農業へ従事していたユダヤ人が農業以外に向かう大きなきっかけになっただろう。 p99 聖書の申命記にある「利息を取って同胞に貸してはならない」という規定にアブラハムの宗教は皆従っている。他方、ユダヤ教では、続く「外国人には利息を取って貸しても良い」という文言により、非ユダヤ人に対する利子を正当化した。 p103 中世のヨーロッパでは、権力者とユダヤ共同体の「癒着」は、つまるところ、ユダヤ人が庶民のあいだで得た儲けを権力者が税金として吸い上げるという上納システムによって成り立っていた。ゆえに、権力者にとってユダヤ共同体は守るべき財産だったのだ。庶民からすると、本来ユダヤ人に対してある程度厳しい態度を取るべきはずのキリスト教権力とともに、ユダヤ人が憎たらしくなるのだった。ユダヤ人を金づるとして利用する権力者と、それを腐敗と捉える庶民の間にユダヤ人が挟まれるという三角関係こそが、一定期間秩序を維持しながらも庶民の反ユダヤ感情を蓄積していく。政変や不況などでこの権力者のタガが外れたとき、民衆の怨念は一気にユダヤ人に向かうことになった。 p104 そうした民衆の感情を政治権力が抑えつけられなくなった最大のきっかけは、十字軍によるキリスト教的正義感の盛り上がりだった。 p119 レコンキスタが完了した十五世紀後半は、まさにオスマン帝国が拡大の一途にあった時期に重なる。イベリア半島を追われたユダヤ人は、商業や金融業に長けていただけでなく、当時先端だった印刷技術を含む手工業や医療など手に職を持っており、帝国の経済を強化する上で絶好の人材だった。オスマン朝の統治体制は、ユダヤ教を含む各宗教にはミッレト(共同体)をつくらせ、ムスリムよりも高率の人頭税(ジズヤ)などと引き換えに自治を認めた。 p135 キリスト教世界全般の厳格化により、十五世紀までにドイツ各地からもユダヤ人は追放されることになった。フランクフルトのように、追放するかわりにゲットーを作ってそこにユダヤ人を閉じ込めた場合もあったが、多くのユダヤ人は東に逃れていった。スファラディームを歓迎したオスマン帝国のように、アシュケナジームを歓迎したのが、ポーランドだった。 p136 ポーランド貴族との組み合わせが良かったのがユダヤ人だった。アレンダ制という賃貸借制度のもと、ユダヤ人に土地の管理や農民からの徴税を任せたのだ。貴族とユダヤ人との同盟関係はさらに進化していった。ポーランド・リトアニア共和国の支配地域はベラルーシやウクライナ中部にまでおよび、穀物生産を拡大すべく、ユダヤ人も貴族とともにこれらの地域に進出していったからだ。だが、この結果、ユダヤ人にとって危険な三者関係が強化されていくことにもなった。農民からすれば、ユダヤ人は貴族の手先である。 p140 1648年、フメリニツィキーの乱と呼ばれる、コサックとタタール人の連合による反乱がウクライナで発生した。貴族の請負とはいえ農民はユダヤ人に土地を管理され、税金を徴収された。「ユダヤ人=農民の搾取者」というイメージはこうした背景から生まれ、反ユダヤ主義を増強していった。この乱でウクライナのユダヤ人は、その半数が殺された。 p240 ソ連最後の書記長ミハイル・ゴルバチョフ(1985年就任)が始めたペレストロイカは、ついに出国制限の大幅緩和に向かった。経済の混乱と相まって、とりわけ1989年以降、ソ連のユダヤ人の、ロシア帝国末期以来の大移動が始まった。この結果、今日では旧ソ連地域のユダヤ人口は20万人程度にまで激減した一方、120万人のユダヤ人がものの十数年の間に押し寄せたイスラエルの趨勢に大きな影響を与えることになる。 p246 第一次世界大戦終結(1918年)までのパレスチナはオスマン帝国の一部であり、聖地管理のため帝国が直轄したエルサレムを除くと、シリアやレバノンなど同じ行政単位に入っていた。シオニスト自身は、強引にパレスチナに侵入したわけではなく、土地をアラブ人から購入して入植していた。 だが問題は、土地を売ったのが、シリアやレバノンにいる不在地主だったことである。不在地主は、パレスチナの小作農に土地を貸していた。代々土地を耕してきた小作農は、それをシオニストに引き渡すことで失業することになった。 p248 イギリスは、オスマン帝国との戦いを優位に進めるために、1915年にメッカの太守とのあいだでフサイン・マクマホン協定を結んでオスマン帝国のアラブ地域の独立を支援する約束をした。ところが、ユダヤ人からも協力を引き出すため、1917年にバルフォア宣言を発し、パレスチナにユダヤ人の「民族的故郷(「国家」とはいっていない)をつくることも支援したのである。さらにイギリスは、オスマン帝国解体後の勢力圏をフランスやロシアと山分けすべくサイクス・ピコ協定を1916年に締結した。 p260 女性も含めて肉体労働を行い、伝統的なユダヤ人のあり方を根本的に変えようとする自助主義のシオニスト社会は、ホロコーストで殺されたユダヤ人には冷淡だった。シオニストに従わず、自衛意識が欠如した先に訪れた破局であると見ていた。 (略)こしたなかで、1961年、転機が訪れた。(略)アイヒマンをイスラエルの諜報機関モサドが捕えて(略)裁判に(略)。そこで世界的にホロコーストが脚光を浴びるとともに、(略)彼らなりに抵抗していたことが理解されるようになると、社会のホロコーストの捉え方も変わっていった。 (略)現在のイスラエルでは、アラブ人・アラブ諸国からの攻撃や非難を、おしなべてホロコーストのアナロジーで理解する傾向がある。(略)この結果、シオニストの加害行為への応報さえも不当な被害として理解する思考が常態化してしまっている。 p266 2000年代初頭までにイスラエルのユダヤ人口の二割が旧ソ連出身者となった。(略)旧ソ連系移民は、おしなべて右派政党を支持した。(略)ミズラヒーム同様、イスラエルのエスタブリッシュメントへの不満もあった。旧ソ連系は高学歴で、医者や技術者が多かったが、イスラエルの公用語となったヘブライ語ができないばかりに低賃金労働に甘んじていたのだ。しかも彼らは強硬策をむしろ積極的に支持した。ソ連人として、彼らは各民族が本拠地を持ち、そこでは民族自決権が優先されることを当然視していた。カザフ人がカザフ共和国で優先されるように、イスラエルではユダヤ人が優先されるのが当然であり、十全な権利が欲しいアラブ人はアラブ諸国に行けばよいではないか、というわけである。 p268 シオニズムは、それまで独特な存在としてユダヤ人自身も理解していた「ユダヤ人」という存在を、宗教集団でも過去の残滓でもない、ドイツ人やポーランド人に匹敵する「ネーション」であると定義した点に最大の特徴がある。「ネーション」とは、国を持つ価値と能力のある民族、といった意味だ。 p269 それは国際政治の「国の法」に従った結果でもあった。また、ポグロムからホロコーストに至る先行する非道がその方向を後押しし、これらに対する補償と反省もきわめて不十分だったーポグロムは忘却され、ホロコーストも西ドイツ(当時)だけが責任を負ったーことに対して、国際社会による対処はほとんど進んでいない。 p270 2024年現在、イスラエルのユダヤ人口700万人超に拮抗する600万人程度のユダヤ人口を擁するアメリカ(略)。 p273 アメリカのユダヤ人口が本格的に増えるのは、1881年以降ロシア帝国を中心とした東欧系ユダヤ人が大挙して押し寄せ、アメリカが東欧からの移民を大幅に制限する移民法を制定した1924年までのあいだである。 p276 (略)反ユダヤ主義が弱かった要因は、(略)一つに、アメリカ社会ではアフリカ系やアジア系など、見た目からして異なるひとびとが多く、彼らが社会の鬱憤のおもな受け皿になっていた。もう一つに、多くが新参者である社会であり、伝統的に地域で引き継がれてきたキリスト教的反ユダヤ主義が弱かった。 p280 階級上昇したユダヤ人は郊外に暮らすようになっていた。シナゴーグまで歩いていくのは難しいが、例によって、ユダヤ教では安息日の車の使用は禁じられていた。そこで、保守派はシナゴーグに行く場合に限り車の利用を解禁した。 p294 ベンヤミン・ネタニヤフ イスラエルでの兵役後、マサチューセッツ工科大学に入学し、政治学の博士号取得を目指していた矢先の1976年、イスラエル国防軍の将校だった兄のヨナタンが悲劇的な死を遂げる。テルアビブ発パリ行きのエールフランス機が、経由地アテネから乗り込んだパレスチナ人などの活動家にハイジャックされ、彼らの協力者だった大統領が統治するウガンダのエンテベ空港に降り立ったのだ。 人質解放作戦のさなか、イスラエル軍唯一の犠牲者となったのがヨナタンだった。
0投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログユダヤ人の歴史を古代から現代まで、約3000年を1冊にまとめ、この1冊でユダヤ人の歴史の基本的な知識を把握できる。 参考文献に世界史の教科書を使われてることもあり、各時代の歴史の解説は分かりやすかった。 また、私が今まで認識してた歴史用語に齟齬がありそこを丁寧に解説してくれて、新しい発見もかなりあった。 ユダヤ人の歴史という事もあり、現在のパレスチナやイスラエルの紛争に直結する話や、ウクライナ、ロシア戦争にも直結する話が多い。 ニュースで報道される、パレスチナやウクライナなどの中東と東欧について理解するのに、かなり助けになる本だと感じる。
0投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログhttps://x.com/nobushiromasaki/status/2003350569000501268?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ#読了 3000年のユダヤ史がまとめられていて、出来事を羅列するだけでなく、なぜ土地を持てない、持たない民族がこんなにも富のネットワークを築けたのか、その一端が垣間見える一冊。 が、たまには違うものをと、よく目にしたので手に取ってみたものの、なかなか頭に入ってこない。。 夕木さんの「方舟」「十戒」の旧約聖書のタイトルが頭にもあったので、興味を持てると思ったのですが、あまりにも自分の世界と違いすぎて。 それでも、壮絶な苦難を何度も強いられながら、生き延びるためだからこその知恵を手に入れ、定着させる行動、考え方は参考になるはず。(金融や商業に強いのも納得) お時間あれば読んで頂きたい。 ちなみにちょうど読んでる「シークレットオブシークレッツ」はチェコが舞台。シナゴークやラビが出てきて違和感なく読める自分が少し嬉しい。
20投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ世界史では古代キリスト教との関係とホロコースト、現代史ではイスラエルと中東問題、そして金融と学術に長け、陰謀論とともに語られるユダヤ人について、細切れではなく古代から現代までのユダヤ人の歴史を通史としてコンパクトにまとめた良書。その際、著者は「主体か構造か」という枠組みでの整理を示して、理解を助けている。 中世から近世、近代と、少数民族として各国に存在したユダヤ人が、支配層にとって都合の良い中間集団として同化せず生き残ってきたことで、農民や庶民からは時として怒りの矛先が向けられる対象となってきたことを「反ユダヤ主義を生む三者関係」として示している。 また、近代にはホロコースト以前にポグロムと言われるユダヤ人に対する集団暴力がロシア帝国、東欧で行われ、数十万人が死亡し、また難民化したということも、ホロコーストの陰に隠れてあまり知られていないことだと思う。 そして、現代においては、ソ連、、パレスチナとイスラエル、アメリカにおけるユダヤ人社会について解説している。 【目次】 序 章 組み合わせから見る歴史 第1章 古代 王国とディアスポラ 1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで 2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国 3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで 第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」 1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア 2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島 3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン 第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム 1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立 2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代 3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義 第4章 近代――改革・革命・暴力 1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか 2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム 3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター 第5章 現代――新たな組み合わせを求めて 1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化 2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化 3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か むすび あとがき 参考文献 ユダヤ人の歴史 関連年表
3投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ一気通貫でマクロとミクロ、主体と構造という軸でマイノリティのユダヤ人が大国に振り回されつつ、ネットワークや律法(トーラー)を遵守する啓典の民としての高い識字率を、使った官僚や貿易、金融の担い手として生き延びてきた背景を述べる。もちろん農民や貧民も多く、改宗したものも多い。 パレスチナから出たユダヤ人はキリスト教、イスラム教とゾロアスター教(ベルシア)との、間で生き延びドイツ系が、アシュケナージ(イディッシュ語)、スペイン系がスファラディームとして分かれた。 ホロコーストの前に民衆による虐殺ポグロムが東欧各地であり、各地で上記のようなポジションのユダヤ人は差別の的となり、結局1700万人中600万人が第二次世界大戦で殺されることになった。アメリカにも、そのとき大量に移住し現在のイスラエルシンパの土台となった。
1投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ話題の本ということもあり読んでみました。 冒頭に、ユダヤ人の捉え方として「主体」と「構造」から考える必要があると書かれていましたが、これに加えて「意図」と「解釈」も重要な軸ではないかと思いました。 ユダヤ人がユダヤ人として生きていくため、与えられた「構造」の中で、彼ら彼女らの正義や合理性に基づいた「意図」をもって「主体」として行動するわけですが、それが新たな「構造」を生み出し、その「構造」が、まわりの人々に、「意図」とは異なる「解釈」を生み出す。 その結果、ユダヤ人が差別の対象となり、さらに新たな「構造」が生まれる。 そして、差別を克服すべく、ユダヤ人は新たな「意図」のもと、「主体」として次の行動に移る。 といったサイクルが繰り返されてきたのと同時に、ヨーロッパの各所で起こってきた、というのがユダヤ人の歴史、といえるのだと思います。 長年、自らの土地(国土)を持たずに生きてたこと、そして、律法を何より重んじてきたことが、ユダヤ人の生き方を決めてきたらしいことが、本書を通して何となくわかった気がします。 本書については、細かい事象が多すぎて、読んでいてちょっと辛かったです。 たくさんの人に読まれているようですが、みんなちゃんと着いていけてるのかなあ? 着いていけている人は偉いな、と思います。 自分も見習わないと。
0投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
力作。 よくまとまっている、素晴らしい本。 ユダヤ人は不幸な民族と言えるだろう。宗教、民族、国。ヨーロッパ諸国は紛争の歴史。
0投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログユダヤ人と聞いてどんなイメージを持つのだろう。 ネタニヤフをはじめとしたイスラエルのシオニスト(悪の権化)、ナチスのホロコーストに至る迫害と虐殺(かわいそうな人々)、あるいはロスチャイルドのように世界を牛耳る資本家(詳細は『赤い盾』広瀬隆) 僕のイメージはこんなところだったが、一口にユダヤ人と言っても時代、地域によって全く変わってくるのは当たり前で、いかに環境に合わせて『カスタマイズ』していったのか。そこが非常にわかりやすく発見の連続でした。
0投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログアブラハムに始まり、現代のイスラエルとガザの戦い、そしてウクライナ・ロシア戦争まで広範な時代を豊富な情報に満ちていて、ユダヤ民族史を知っているつもりの私にも目が開かされる驚きだった。特に中世でのユダヤ教とイスラム教の親しかった時代、むしろキリスト教よりもこの2つの宗教の親和性があったのは、確かにそうかも知れない。ナチスドイツのホロコーストは主犯格ではあるが、ポーランド、ウクライナなどでのポグロムなどのユダヤ人虐殺などの背景があったにも関わらず、ナチスにすべての罪を被せて追及されずに現代に至っている!なんとドイツ敗戦後の1946年7月にもポーランドでポグロムが起こっていたらしい。ロシアでのユダヤ人迫害から、ウクライナにユダヤ人が多く集まていたという歴史があり、ゼレンスキー大統領もユダヤ人として歴史上で英国ディズレリーに次ぐ2人目のユダヤ人トップだったとは知らなかった。現在世の中を騒がせている2つの戦争にこのような繋がりがあったことも驚き。 なお、著者は1965年生まれの日本近現代史学者とは同姓同名の別人であり、この人は1965年生まれの歴史社会学者との自身の説明がある。研究分野が重なるだけに、ややこし過ぎる。
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ日本人の多くは、ユダヤ人について”アンネの日記”程度の知識しか持ち合わせないのだと思います。私もその一人。 そもそも、ユダヤ教とキリスト教の関係性からして理解していませんし、そこにゾロアスター教などというものが入ってくると、もはやオカルトや悪魔祓いな世界。 なんとか通読はできたのですが、正直、字面を追うのが精いっぱいで、特に、中世の欧州周辺の超複雑な栄枯盛衰は、悲しいくらい頭に残らない。 それでも、特定の領土を持たないユダヤ人な人々が、各時代、各場所で適応しながら生きながらえ、シオニズムの流れが今のイスラエルに結実するまで、激動や混沌を生き抜いたことはなんとなく理解できました。 読後、本棚の高校世界史の教科書を手に取って、どこまで載っているのか確認してしまいました(^^)
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ3000年におよぶユダヤ人の歴史をコンパクトにまとめた一冊である。コンセプトは「組み合わせ」。国を持たないユダヤ人たちは、それぞれが住む国で「国の法は法なり」としてその国の法律に従う一方で、自分たちの宗教とその律法を守り続けてきた。そして、ユダヤ人集団が社会の中で適合する位置を探り続けてきたというのだ。しかし、それは宗教と自分たちの文化を守るが、条件が変わるとほかの集団からたやすく攻撃される立場である。貴族と結びついて徴税を請け負う仕事をしていたポーランドでは、農民の恨みを買いポグロムを招き、それはホロコーストにもつながった。しかし、今のイスラエルは、国際社会の中で最適な位置を探ろうとしているようには見えない。ユダヤ人は変質したのか、これからユダヤ人たちはどこへ向かうのか。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ映画ファンなのでさまざまなホロコーストに関する映画や、スピルバーグの『ミュンヘン』なんかを何となく観てきちゃったが、改めてユダヤ人について知ろうと読んだ。もちろん現在進行形のイスラエルの暴走についても興味があった。 ユダヤ人は宗教と民族の混在した類稀な集団であり、その中には信仰の度合いや政治的指向の異なる人がいると。 『国の法は法なり』という精神からイスラエル暴走の理由が垣間見える。 古代から現代までの歴史をユダヤ人にフォーカスして読むことは特別な体験であったが、とにかく読みづらい…。なんとなく知れた、くらいの達成感。引き続き注視していきたい。
0投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ自分には新しい用語ばかりで調べながら何とか読み終わった。最近ニュースになっているイスラエルの戦争について十分ではないがやや理解できた。普段ほとんど宗教と関わりなく生きてきたからか、なぜここまで長い間、ユダヤ人ということで固執されなければならないのか、理解が難しい。
1投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログタイトルを見て、なんとなく気になると思って手に取り時間をかけて読んだ。 3000年に渡る歴史を、基本的には順を追って丁寧に解説されているが、必要に応じて時間の前後関係と記載の順序とを逆転させて大変わかりやすく論説されている。私は世界史には高校生の時以来触れ、ユダヤ人に関してはホロコーストとイスラエルとの用語と結びつける程度しか知識が無かったが、この本に出会って厚みのある知識を得られた気がしており、満足している。
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログユダヤ人3000年の歴史。 圧巻。 ユダヤ教とユダヤ人の関係。 宗教って複雑。 歴史の複雑さ、、著者言うところのめぐりあわせと組み合わせがすさまじく、 殆ど記憶に残らない。 唯一印象的なのは アメリカのユダヤ人人口は600万人で、 これはイスラエルのユダヤ人人口700万人に続くということ。 これじゃアメリカはイスラエルを指示せざるを得ないわな。 酷い話だ。 いっそイスラエルをあきらめ、全員アメリカに行ってくれれば、 どんなに世界が平和かと思うが、 そうはいかないのがあの聖地ということなのだろう。 だからと言ってガザ市民を殺戮していいわけはないのだが、、、 宗教の力なのか?わけがわからない 序 章 組み合わせから見る歴史 第1章 古代 王国とディアスポラ 1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで 2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国 3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで 第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」 1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア 2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島 3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン 第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム 1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立 2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代 3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義 第4章 近代――改革・革命・暴力 1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか 2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム 3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター 第5章 現代――新たな組み合わせを求めて 1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化 2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化 3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か むすび あとがき 参考文献 ユダヤ人の歴史 関連年表
6投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログめちゃくちゃ勉強になった、し、おもしろかった。高校の世界史を意識した説明の流れになっているところが多く、不勉強な身でもなんとかついていけた(言葉の定義を忘れることが多くて戸惑ったが…。) 今まで持っていたユダヤ人へのイメージや、それからわく素朴な疑問に、丁寧な説明をいただける本になっていて、いろいろな点と点が線で繋がるような感覚があり、まさにこういう本を求めていたという感じ。 そしてでも、いまのイスラエルの暴力についてはNOを突きつけなければ……
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログユダヤ人とはそもそもなにか、という初歩的な疑問から教えてくれる。 宗教的な成り立ちから、国を持たない流浪の歴史、ホロコースト、イスラエル建国までを丁寧に解説してくれた。 こういうのが読みたかった。
0投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログユダヤ人=イスラエル人=シオニストくらいの大まかな捉え方しかできていなかった私に3000年の「ユダヤ人の歴史」は大きかった。新書1冊で表現する困難をまだ40代の鶴見太郎が挑んだ意味は大きいと思う。読み通せてよかった。 ガザの苦しみ、パレスチナの希望を考える上での大きな武器になった。アメリカのユダヤ人が立ち上がり声を上げていることも納得できた。ネタニヤフの歪みの理由さえもいくらかはわかった。 とにかくガザの人たちを救おう。私たちの一歩で。 次には「ガザの光」とジョー・サッコの「ガザ 欄外の声を求めて」が待っている。後者は図書館予約を待ってると半年かかるので購入を決断した。自分の本となるといつでも読めるので、ついつい積読になりがちなのが困るところである。
6投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ世界情勢の報道を見ながら事象の理由が知りたくなり、本書を読むことにした。恥ずかしながら、まともに歴史を勉強してたのは中学くらいまでなので、難しく感じて体力を要したし、理解できたのは断片的だったかもしれない。しかし、読む前よりは世界情勢の解像度が高まり、事象の背景を掴める感覚は備わったと思う。時間を置いて、もう一度読んで理解を深めたい。
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログユダヤ人3000年の歴史を一冊にした本でわずか半年程度で重版を重ねているので読んでみました。確かに3000年もの歴史を一人で記述するというのは困難なことであるため、卒業論文のような未消化でざらついた部分があったが、なんとか読み下すことができました。ユダヤ人にもスペインのユダヤ人を起源とするスファラディームとポルトガル貿易に関わってオランダやドイツに流れたユダヤ人であるアシュケナジーム、そして東方系ミズラヒームなどの区分がある。そしてユダヤ人は世界史の多くの場面で大きな役割を果たしてきたこと。ホロコーストの犠牲者がドイツでは16万人であったのに対して、ポーランド300万人、ソ連100万人もの犠牲者があったこと。そしてホロコーストは広くヨーロッパ中の国々で行われていたこと。その合計が600万人ものユダヤ人を殺害したのがホロコーストなのだ。その責任が全て西ドイツの一国に押しつけられているが、ユダヤ人のホロコーストにはヨーロッパ中の国々が加担していたのだ。ディアスポラによって離散したユダヤ人はいつの時代も迫害され、移民を繰り返していたのだ。1900年の段階でユダヤ人が一番多く住んでいたのはロシア帝国で世界の約半分の520万人、次がオーストリアハンガリー帝国の207万人、アメリカの100万人、ドイツの52万人と続き、ポーランドはその当時はロシアとドイツとオーストリアに分割されて消滅していたのだ。それがロシア革命時にポーランドの独立が実現し、そのポーランドで300万人ものユダヤ人がホロコーストの犠牲になったというのだから、歴史の激動の中で犠牲になったのだ。ホロコースト以前にも、多くの地域でポグロムという虐殺行為があったのだ。イスラエルのネタニヤフ首相はもちろん、ウクライナのゼレンスキー大統領もユダヤ人であり、現代でもユダヤ人は世界の政治を大きく動かしているのだ。
64投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログそもそもユダヤ人ということを知らなかったし、日本史派で世界史はほぼ初週だが非常に読みやすい本だった。 ユダヤ人について、アインシュタインしかり、天才が多いというイメージと、ホロコーストの被害者である、というイメージが漠然としてあっただけだった。 前者に関しては、天才が多いのは、ユダヤ教の根底として「律法」「教育」を重視する側面があったから、ということと、各国家において、歴史のマイノリティとして国家の法に適用しつつ、ユダヤ共同体として「うまくわたってきた」から、なのだと理解した。 また、後者に関しては、ホロコーストがすべてではない、ということも理解した。東欧で起こったポグロム然り、ユダヤ人は「国の法」に従いつつ「国家内国家」と呼ばれる共同体を作ることで、国家が繫栄するときはともに繁栄しつつ、不安定になると一気に迫害の対象になる、ということがよくわかった。 そして、現代に入り、「民族」「ネーション」という秩序が重要視されることでシオニズムが勢いを増し、その結果としてイスラエルが建国された、という点も興味深かった(ネーションがないことによる迫害と、ネーションを重視する「国家の法」に従ったからこその建国)。 そして、イスラエルを中心とする中東情勢も、ホロコーストの文脈で捉えてしまっているからこそ、被害者の文脈で捉えられていることで、収まりがつかなくなっている。そして、その文脈で捉えられている理由は、ホロコーストやポグロムの精算ができておらず、ユダヤ人のことはユダヤ人で守る、という観念が生まれてきてしまったから。 何度聞いても、イスラエルパレスチナ問題を全然理解できなかったが、この本を読むことで新たな視点を得ることができた。
1投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ古代のイスラエル王国やバビロニア捕囚の時代から、中世・近世のイスラーム世界・キリスト教世界におけるユダヤ人、近代のポグロム・ホロコーストの悲劇、現代のアメリカやイスラエルに至るまで、3000年に渡るユダヤ人の歴史が新書一冊に分かりやすくまとめられている。ユダヤ人については高校世界史で少し学んだ古代少しと近現代についてしかほとんど知らなかったが、中世・近世でユダヤ人が社会の中でどのように立ち回ってきたか、それらが近現代にどのように影響したかも分かりやすく解説されてとても勉強になった。
0投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ歴史上虐げられてきたイメージがあるユダヤ人のルーツを知るために読んだ。理解するためには、そもそも世界史の基礎知識がある程度必要だ。
0投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ現在の世界で起きている問題を理解する目的で図書館で借りてきて、「第3章 近世」まではなんとか読んだが、肝心の「近代、現代」までたどり着けなかった。某サイトで頂いたポイントを使用して電子版を購入し、最初から改めて読み直した。 うーん、さすがに3000年超に及ぶ民族の歴史をこれ1冊で理解するのは無理がある。昔から社会科は苦手で、特に暗記ができないのが致命的だ。教科書的に無味乾燥な本書も読んだ端から忘れていく。まあ、なんとなく雰囲気は理解できたかな……という程度の読後感である。
9投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで 中公新書 2839 著:鶴見太郎 出版社:中央公論新社 地続きである大陸にすんでいる民族の歴史はすさまじいものです。 まさに避けようものない悪夢が、歴史の中心をなしています。 ユダヤ人、旧約聖書ではみずからを、イスラエルという、ユダヤ、ユダとは、イスラエル12部族の内の1つの部族である イスラエルと神ヤハウェとの間には、いくつか契約を結んだ アブラハムが結んだ契約、割礼を要求する民族としての契約 つぎに、モーセが結んだ契約、シナイ契約と呼ばれる、民族ではなく戒律による契約、モーセの十戒である そして、申命記での契約、ユダヤ教の宗教改革であり、トーラ五書による、ユダヤ教のはじまりである 申命記=バビロン捕囚、その以前を古代イスラエル宗教といい、その後をユダヤ教という ユダヤの経典 トーラ:モーセ5書といわれる旧約聖書の冒頭5書 タルムート:学びという、エルサレム・タルムート、バビロニア・タルムート等 旧約聖書 モーセ以後 モーセより、エジプトを脱したイスラエル部族は、カナンの攻略を始める 士師時代 モーセの後継者ヨシュアが、カナンの地を制圧しているペリシテなどの先住民族との闘い 王国時代 サウル、ダビデ、ソロモンの時代、イスラエルの黄金時代 ソロモンの時代に、エルサレムに神殿が建設される、これを第一神殿という 王国の南北分断と、バビロン捕囚まで BC538年、第一神殿は破壊されてしまう イスラエルの1つの時代が終わる ペルシア帝国がカナンを制圧して、バビロンからユダヤ人の一部が帰還する カナンに第二神殿が建造される ペルシャは、BC330に、アレクサンドロス大王によって滅亡し、ヘレニズムの時代がやってくる ローマ帝国統治下 BC37、カナンのローマ帝国の版図にはいる イエス・キリスト教の出現 救世主メシアとは、油を注がれたもの、つまり、王であり、王は、ダビデの子孫であって エルサレムで生まれたものでなければならなかった メシアのギリシャ語訳は、クリストス つまり、イエス・キリストとは、イエス王ということなのだ しかして、イエスは、王ではなく、社会の改革者としての位置づけであったが、ローマと、ユダヤ当局は反逆者として イエスを処刑してしまう。ユダヤ改革をすすめていたファリサイ派であったパウロが、イエスをメシアとして、作り上げたのが、キリスト教である AD66,ユダヤはローマに対して反乱をおこして、AD70年、第二神殿も破壊されしまう AD73、マサダで集団自決に追い込まれ、ユダヤの集団的反乱は終わる ディアスポラの始まりである。ギリシア語でまき散らされた者という意味で、放浪する人を意味する イスラム以後 イスラム教とユダヤ教の関係は、おだやかで、ジスヤという税を納めれば、永続的にその土地で生活ができた キリスト教とユダヤ教とのような血ぬられた関係ではない アッラーとは、アラビア語のThe God である イスラム下でのユダヤは、交易の一部を担い、イスラムの広がりとともに、イベリア半島などに広がっていく 反ユダヤ、十字軍について、キリスト教徒は、ユダヤを弾圧して迫害を加える スペイン・ポルトガルにのびた、南の十字軍では、イスラムに改宗していたユダヤ教徒コンベルソに危機が迫る 隠れユダヤを、マラーノという スペインを追われたユダヤ教徒は、ポルトガル、オランダ、オスマントルコへ3方向にわたって離散した これをスペインにいたユダヤ人ということで、スファラーディームという もう一方は、ドイツに向かった一団もあった、これをドイツのユダヤ人、アシュケナージムという 結果、スアラーディームの大半は、トルコに終結することになる、これは当時オスマントルコが版図を拡大していた時期に相当する 17世紀に入ると、ウィーン包囲戦の敗北したオスマントルコは衰退期にははいる。 ユダヤは、このとき、経済が好調であったオランダに向かい、トルコの移民は激減した 一方、最終的にドイツに落ち着いたアシュケナージムは、15世紀になると、ドイツから追われて、ポーランドに定住する ここでも、ユダヤは、人頭税さえ納めれば生活を確保できた 後日、ポーランドは分割され、ロシアに編入することなったときに、ユダヤは、ロシアに取り込まれた フランス革命と産業革命 フランス革命をきっかけに、ユダヤも個人的に認められるようになり、ゲットからでるとともに、ヨーロッパに再び 拡散していく 1900年時点では、ロシアに520万人、オーストリア・ハンガリーに207万人、アメリカ100万人であり、ドイツは52万人であった ポグロムとホロコースト 第1次大戦後、ユダヤやあちこちの国々で迫害を受けることとなる。これをポグロムという 数万人単位のユダヤ人が迫害され、殺害された ドイツでは、人種主義の影響で、ユダヤ人の国外追放と、ポグロムによる財産の没収迫害などが始まる 当初は移民先をロシアとしてユダヤ人を追放しようとしたが、対ソ戦でそれもままならなくなった そのために、ゲットーにあつめて、餓死させたり、銃殺をしたりした アウシュビッツについては、ソ連軍捕虜を虐殺するためにつくられたが、やがて、ユダヤに向けられていく これをホロコーストという 結果、ポーランドに住んでいたユダヤ人の9割である300万が殺害され、ソ連領内でも100万が死亡した ソ連領内でおきた虐殺で有名なのは、バビ・ヤールの虐殺で、ドイツ軍とウクライナ民兵によりユダヤ人の3万人以上が 虐殺された 第2次世界大戦後 ユダヤ人の戦後の大きな動きは3つ ソ連・ロシア領内にとどまるユダヤ人 アメリカへの移民 イスラエル建国後に移民 もともとパレスチナはオスマントルコの領土であったから、そこにいたユダヤ人も多かった 植民という形でイスラエルものも多かった アメリカでは、ユダヤ人は迫害を受けることもな最大の団体で、ながらく、イスラエルを支えるロビー活動を展開している しかし、右傾化するイスラエルについて、距離をとる、アメリカのユダヤ人も現れ始めた 数度にわたる離散によって世界中に散ったユダヤ人であるが、3000年もの間、同一性をとっているのは驚異に値する そして、人間の所業とはいかに罪深いものなのか、あるいは、これは人間の本能であり、避けられない運命なのか、とにかく生き残ることが善であることだけは確かであろう。 目次 まえがき ある巡り合わせ 序章 組み合わせから見る歴史 第1章 古代―王国とディアスポラ 1 ユダヤ教以前のユダヤ人?―メソポタミアとエジプトのあいだで 2 ユダヤ教の成立―バビロニアとペルシア帝国 3 ギリシアとローマ―キリスト教の成立まで 第2章 古代末期・中世―異教国家のなかの「法治民族」 1 ラビ・ユダヤ教の成立―西ローマとペルシア 2 イスラーム世界での繁栄―西アジアとイベリア半島 3 キリスト教世界での興亡―ドイツとスペイン 第3章 近世―スファラディームとアシュケナジーム 1 オランダとオスマン帝国―スファラディームの成立 2 ポーランド王国との邂逅―アシュケナジームの黄金時代 3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生―ユダヤ教の神秘主義 第4章 近代―改革・革命・暴力 1 ドイツとユダヤ啓蒙主義―同化主義なのか 2 ロシア帝国とユダヤ政治―自由主義・社会主義・ナショナリズム 3 ポグロムトホロコースト―東欧というもう一つのファクター 第5章 現代―新たな組み合わせを求めて 1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人―社会主義的近代化 2 パレスチナとイスラエル―「ネーション」への同化 3 アメリカと文化多元主義―エスニシティとは何か むすび あとがき 参考文献 図版出典 ユダヤ人の歴史 関連年表 ISBN:9784121028396 判型:新書 ページ数:336ページ 定価:1080円(本体) 2025年01月25日初版 2025年06月20日8版
32投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログユダヤ人の歴史、古代についてはなんとなく把握しているけどその後がさっぱりなので、勉強のために読んだ本。古代イスラエル人の出現から現代のパレスチナ弾圧まで、しっかりまとめてあって読みごたえがありつつも読みやすいのでありがたかった。いきなりホロコーストが始まったのではなく、中世から続く搾取者という反ユダヤ感情、東欧の政治的事情など複雑な背景が絡んだことなどはいままで知らなかったので勉強になった。ただ政治的な話は苦手で自分には難しいので、一読で頭にはなかなか入らなかった。また折を見て読み返したい本。
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ「ユダヤ人」というものへの認識は せいぜい人種ではなく宗教に依拠した集団である、 商業に強い、 その程度だった。 この本に書かれていたことをすべて理解できたとは とうてい思えないけれど、 確実に学びになった。 日本においても浮浪民は蔑まれてきた歴史があるけれど、 それが大陸になると規模もとんでもないことになる。 土地と結びつくか、信仰と結びつくかによる、大きな分岐。 最終的に市民平等の波が最大の断絶を生んだのは、人の世のままならなさがよく伝わる。
1投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログパレスチナのイスラム組織によるイスラエルへの攻撃を発端とする戦争のニュースを見ることが多くなる中で、誰と誰が何を争っているのか、関係性や目的を全く分かっていなかった私は、世界で何が起こっているのかに追いつけず、しかも簡単に調べても難しくてよく分からないという状態を放置してずっとモヤモヤしていた。そんな中本書に出会い、このモヤモヤからの突破口になるのではと読み進めてみると、狙い通り色々な関係性を理解することができてスッキリした。 本書はユダヤ人の通史が記されており、世界史を選択していない自分にとっては非常に難解な用語もあり、検索しながら読み進めないと何が何だか理解できないところは多かった。また、ユダヤ人は多種多様な国家や人々と、様々な組み合わせの中で生きてきた背景があるために、時代や場所が転々と移り変わり、時には遡ることもあるため、置いてきぼりになることがあった。私には難解だったが、ユダヤ人の歴史を学ぶにはこれを乗り越えないといけないのだなあと思ったりもした。 読了後は、誰が正しく誰が悪でと割り切って考えることの無意味さを実感した。様々な組み合わせの中で虐げられてきたユダヤ人も、組み合わせによっては恩恵に恵まれることもあったし、いざ国家を建国してしまうと組み合わせに頼らず生きていく意志のためか加虐的な側面も持ってしまう。 どうするべきかは分からないけれど、全員が歴史を理解する努力をすることがとりあえずは大切なんだろうなと感じた。
7投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログ書店で平積みされているのを見かけて気になっていたのと、某Podcastで話題に上がっていて、これはやはり買わないと!と思って購入。 今参加している聖書読書会、前回の課題箇所がどんぴしゃで、読み初めて数ページで「買ってよかった!」とかみしめた。 こちらタイトルそのまま、 ユダヤの3000年史。 それこそ旧約聖書の時代から、ディアスポラ、ホロコースト、シオニズムに至る、古代近世現代を網羅するユダヤ民族の歴史が詳細に描かれている。 まず、「ユダヤ人」って定義が難しい。 ユダヤ教を信奉する人、ユダヤ民族の血をひいている人、…どこからどこまでをそう定義するのか? そして長い間国土を持てなかったユダヤ人、ユダヤ民族がどうして21世紀の現代まで、定義は様々とは言えこんなにも続いているのか? 以前、これも何かのPodcastで、 橋爪大三郎先生が、 「バビロニア人はどこへ行った? アッシリア人は?ローマ人は? あんなに弱かったユダヤ人だけが残ったのは何故か?」 とおっしゃっていたが、 この本を読んだら、 ただユダヤ人が弱かったから、 律法で繋がっていたから、 ユダヤ教の信仰が強かったから…、 だけではないことがよくわかる。 と、いうか、 私がひとくくりにイメージするユダヤ人、ユダヤ民族が、とても単一的で浅い理解だったんだなとわかった。 ディアスポラで世界中に散ったユダヤ民族は、各地でその土地の文化と自らの民族性を組み合わせ、適応したり迫害されたりしてきた。 その適応の結果、地位を得たことで次の時代にさらなる迫害を招くこともあった。さらに、ホロコーストやポグロムが逆のベクトルで働き、シオニズムの結束を強め、それがアラブ系への対立や迫害につながることもあった。 ユダヤ民族の固有の特殊性からそうなったわけではなく、遭遇した組み合わせから数珠つなぎに相互作用の連鎖反応が起こり、ユダヤ民族自体がそれによって蜘蛛の巣のように分派しつづけて今がある。 また、ユダヤ民族側からではなく、彼らを取り巻く外部からも、そのアイデンティティを都合よく押し付けられてきた歴史についても読み進むにつれ思い至った。 実際、歴史を振り返ればどんな民族にも多かれ少なかれそういう変遷を経ているのだろう。 理解しやすい物語として把握していたり、一方向の情報から無意識のうちに知ったつもりになっている歴史はまだたくさんあるはずだ。 途中から付箋を貼る手が止まらなくなり、通読するのにずいぶん時間がかかったが、旧約聖書をもうすぐ読み終わるこのタイミングでこの本に出会えたのはラッキーだった。 この先たぶん何度も読み返しのために手に取ってしまう本になるだろう。 そしてこの本からまた、いろんな本を読みたくなってしまうんだろうな。 やっぱり買って正解だった。
8投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログユダヤ人の歴史、なかなか読みやすく理解が深まりました。 ホロコーストばかりが浮かぶけど、ユダヤというのが何か、シオニズムとは何か考える良い機会だった。 仲間意識の強いユダヤの人。幸せな国家を持たせてやれないものだろうか…。
34投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ悲惨なニュースが続く国際情勢。 パレスチナ問題とは?イスラエルとは?と都度調べていたものの、かつて日本史選択だった私にはピンとこない事柄も多く、折良く出版された本書で勉強することにしました。 本書のはじまりは紀元前1220年から……ということで、3000年かけてユダヤ人の足跡を追っていく、途方もないつくりとなっています。 旧約聖書のあたりは以前読んだ阿刀田高先生の「アイヤー、ヨッ」を思い出しつつ、じっくりとその流れを辿っていきました。 教科書的な記述が多く、もう少しコラム的な内容があれば楽しく読めたのに……とこれは少々残念な点。 ただ、「むすびに」で紹介された現代のユダヤ人については初めて知ることが多く、早速海外ニュースを見る目が変わりそうです。 本書の中で、印象に残った一節をご紹介します。 「……差別とは必ずしも蔑むことだけを意味するのではない。あるカテゴリの人びとが一様に同じ性質を持つことを、当事者一人ひとりの固有性を無視して決めつけることに差別の基礎がある」 これにはハッとしました。 ユダヤ人は頭が良い、お金持ち……。何かで植えつけられたこれらのイメージは、一見すると良い見方に見えますが、もちろん全員が全員そうなわけではありません。 商売が苦手な人だっているし、貧困にあえぐ人もいる。「ユダヤ人」などと一括りにすることはできず、また同じユダヤ人同士であってもお互いに複雑な感情を抱えていることもあるわけです。 本書で懇切丁寧に解説された、ユダヤ人の歴史や彼ら、そして世界が抱えている問題。それらの半分も理解できていない気がします。 しかし、この本を読んだことで脳内に「ユダヤ人という回路」ができたこと、それが私にとってはきっと大きな収穫だったのだと思いました。
14投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログホロコースト史に集中しがちなユダヤ人の歴史とは一味違う著作。中世や近世におけるユダヤ人の位置付けや歴史を辿っており、一面的ではない描き方に感銘を受けました。
2投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログユダヤ人は、人口1400万人、イスラエルとアメリカ合衆国に、ほぼ600万人づついる、ユダヤ教を信仰する人々である。バビロン捕囚から解放された後、ホロコーストで再び世界史に登場するまで、「ディアスポラ」と言われる時に、ユダヤ人はどこで何をしていたのか、疑問に思ってはいたけれど、とてもよくわかりました。力作です。 と言いつつも、パレスチナとイスラエルでは、同じ神を信仰するのに、いまもあれほどの憎しみをもってお互いを殲滅しようとするものは何なのか。彼らの神は何をしている。読み方が浅薄だったのかもしれないが、いまだ納得できず。 ・「律法」は全人類にとって重要なものであり、イスラエルの民が遵守することにより、全人類が救われる。そのために神から選ばれたというのが「選民思想」であり、他の民族より優位であるというという意味ではない。 ・物言わぬ神の意図を引き出すにあたって、呪術、くじ、奇蹟といった非理性的なものは退けられた。律法が地上に与えられた以上、法の決定は地上の賢者に委ねられている、徹底してして議論をして決定すべき ・「国の法」に従いながら、自らの共同体の自治を守る ・律法を学ぶ=字が書ける、計算ができる、議論ができる=貴族、地主の有能な事務員=小作人、農民、零細商工業者にとっては搾取者 ・「宗派」と捉えていた「ユダヤ人」を、ホグロムやホロコーストでは、「人種」として捉え、血統で国民との選別をした ・近世まで生活のほぼすべてであったユダヤ教を、「宗教」という狭い領域に限定する
0投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログパレスチナやらイランとどんどんドンパチやってしまうイスラエルに全く共感できず、ユダヤ人とは何なのかを知りたくて購読。ホロコーストとか、アインシュタインとか断片的なイメージしかない自分の知識不足なのだろうが、馴染みのない横文字が多くてあまり入って来なかった。しかし当たり前なのだが、「人種」などというのは非常に曖昧なもので、自分も含めてそれで判断してしまう人間がいかにアホかということは分かった。
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログタイムリーな企画。 公正な立場からユダヤ人の通史を高校生でもわかるように平易に解説した、格好の入門書。 ロシアになぜそんなに多くのユダヤ人がいたのか、アメリカのキリスト教福音派がなぜイスラエルを支援するのか、など、「なるほど!」と唸ることしきり。 あと、昨今の「分断」や「外国人政策」を考える上で、「主体か構造か」という問いの立て方が大いに参加になる。
1投稿日: 2025.07.24
powered by ブクログユダヤ人の起こりから現代までが通してわかる本。 ユダヤ人の歴史からくる特徴も相まって、語られる場所と時間がぐるぐる変わるので、ぼっーと読んでいると自分のいる場所がわからなくなります。 ただ、この特徴から紐解く、ユダヤ人の分析が、個人的にはかなり納得感がありました。 その特徴とは、全世界に散らばっていること。 だからどこにいって少数派だし、敵国にユダヤ人がいて厄介なことになったりします。 改めて、人間のカテゴライズしたがる強さを感じました。 これをどこかで止められたのかと考えると、あまりにも無理な気がしてきます。
46投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログこの本を読み終わって数日経過したところで、連日、イランとイスラエルの争いがテレビで報道されています。報道の映像をみるたび、頭の中で繰り返しTHE BLUE HEARTSの「青空」が流れます。この本を読まなければ、恐らく脳内のTHE BLUE HEARTSも流れないし、ニュースに目も止めていなかったと思います。「意識していなかったものを意識するようになる」、やはり読書という行為は、素晴らしいものだと改めて思いました。 理系なので、全体的な世界史の流れには疎く、読みづらい部分も多々ありました。ただ、ホロコーストの話を読むと、何だか胸が締め付けられるような想いになります。 ユダヤ人と聞くと、アンネの日記やアウシュビッツ強制収容所の話を思い出し、ヒエラルキーの最下層という印象が強かったのですが、時代や場所によって、その地位は異なっていたことがよくわかりました。歴史のほんのごく一部しか学ばずにわかったような気になっていた自分がいましたが、想像以上にユダヤ人の歴史というのは複雑なものだと知りました。大変、勉強になる一冊でした。
3投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ難しかったけど読み応えあった。世界史の授業で習ったことも多く書かれていたけれども、著者の先生もあとがきで書かれていたように高校世界史ではユダヤ人はキリスト教誕生前とホロコーストくらいしか登場しなくて、ユダヤ人とのコンテクストで世界史の流れを習うことはなかったからどの章も興味深かったな。 民族離散、「国の法は法なり」と法的解釈、他宗教世界での繁栄と興亡、現代における文化多元主義と多文化主義、そして最後に紹介されたユダヤ現代史の三大拠点に生きる三名のユダヤ人 - ゼレンスキー、ネタニャフ、エレナ・ケイガンの三様な生き方などなと無限の組み合わせを経て生き続けてきたユダヤ人の歴史の上に立っているのを知ることができたのはとてもよかった。 学生時代にこういう本や講義に出会いたかったな。
10投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログ最新(2024年)の研究成果に基づき、ユダヤ人の歴史について、旧約聖書の神話も横目に見つつ、ユダヤ人の起源からイスラエルによるガザ侵攻に至る現代史までを網羅的に扱った歴史学者の著作。
4投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログユダヤ民族の歴史を世界史の中で解説されていて、わかりやすく、現在のイスラエル問題を少しだけ理解できてきたような気がします。特に、ホロコーストがナチドイツだけによるものではなかったことも、国際的に解決しにくい一つの要因なのかと思いました。
1投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログいくつかの書評で取り上げられているのを見て。もったいないと思うのは、タイトルが普通過ぎて類書に埋もれてしまい、せっかくの良書が気付かれないままになってしまうんじゃないか、ってこと。中公新書っていうブランド上、仕方ないのかなとは思うけど、やっぱりもったいない。イスラエルの蛮行を考察するのに、うってつけの本作。”なぜ”の部分への理解が進んだ気になる。あと、本書を取っ掛かりに、それこそ”類書”へ手を伸ばすきっかけにもなり得る。
0投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログ通史が母語で読めるありがたさよ。後半が社会学ぽいのが個人的には好き。これは大変だし答え出にくいのは仕方ない。
0投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログ歴史総合ではなかなか扱われないユダヤ人の歴史である。ユダヤ教の始まりからスペインでのユダヤ人の追放及びポーランドないしウクライナやソビエトのユダヤ人が多くなった理由についても書かれている。ユダヤ教としての豚を食べないということがイスラムとの関連でもかかれていることは興味深い。新しい本なので読まれるであろう。
1投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログありもしないものに執着し、捨てようと思っても押し付けられ、殺しあうという人間の業。もっとグラデーションで生きていけないものか。
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログホロコーストの犠牲者は600万人 半分ほどがガス室 ポーランド300万 ソ連100万、東欧で多くドイツでは16万 キリストは元来ユダヤ教の改革者であった 国の法は法なり 鶴見太郎は二人いる 一人は1982生ユダヤ上研究者 もう一人は1965生 日本近現代研究家 柳田国男等 両社とも中公新書あり
0投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログヨセフスは「ユダヤ古代誌」と「ユダヤ戦記」で聖書と違って新バビロニア軍に降伏したエホヤキン王を好意的に書いているのは自分自身と重ね合わせている面はあるにしてもバビロンで王として礼遇されていた事を裏付ける油の管理文書が見つかっているので意外と彼が降伏したからこそユダヤ教徒が現代まで生き続けているのではないか。 1492年の追放まで今のスペインでユダヤ教徒の文化が栄えた記述が少ない。マイモニデスがいたので記しているみたいだ。 国内戦当時のウクライナでのポグロムはペトリューラが率いる地域が一番多いとの事。彼自身は特に反ユダヤ主義者ではなかったとの事だが、それでもユダヤ人のアナーキストに殺された。デニーキン将軍に率いられた義勇軍は元々反ユダヤ主義者の集団ではなくユダヤ人の将校や士官候補生が参加していたが下から突き上げられるようにポグロムを抑えられなかったようにポリアコフの「反ユダヤ主義の歴史」では読める。ボリシェヴィキはトロツキーの父親であっても「資本家」だと収奪したぐらいだがユダヤ人達は消去法でボリシェヴィキを選んでもポグロムは皆無ではなかったのは、どういう事なのだろうか?ここが第三帝国時代のドイツとの違いだ。 ちょうどウクライナを担当していた南方軍集団に所属していた第6軍司令官時代に「ライヒェナウ指令」で有名?な「親ナチ」の元帥ヴァルター・フォン・ライヒェナウの義理の妹のマリア・フォン・マルツァーン伯爵夫人は自宅でユダヤ人を匿っていて第11軍司令官当時にユダヤ人を虐殺する命令を発した「第三帝国時代のドイツ軍で最高の戦術家」と評される元帥エーリヒ・フォン・マンシュタインは実家のレヴィンスキー家がキリスト教に改宗したユダヤ人の家柄だと認識していたそうで副官のアレクサンダー・シュタールベルク大尉は曾祖父がキリスト教に改宗したユダヤ人の家柄なので「純粋なアーリア人の家系」などあり得るのだろうか? 207頁の地図にあるリビアでの「ホロコースト犠牲者」の数字は他の本でも見かけた。イタリアで反ユダヤ法が施行されていたがイタリア本土をはじめイタリア軍占領下のギリシャやフランスでユダヤ人が強制収容所に送られるのはイタリア王国が連合国側と休戦条約を結んでからのはず。でないと当時のイタリア領リビアにあったビル・ハケイムで独伊軍の捕虜となったユダヤ人部隊員などをロンメルが総統命令を無視して死刑にしなかった理由が分からなくなる。もっとも第90軽アフリカ師団長だったウルリヒ・クレーマンがロードス突撃師団長として1944年7月20日にロードス島のユダヤ人をアウシュヴィッツへ送った事は「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」に記されている。 またブルガリアについてもツヴェタン・トドロフの「善のはかなさ」を読むとブルガリア軍が占領した西トラキアと北マケドニアでの責任は免れないがブルガリア本国では違う事が読み取れる。そうでないとブルガリアに住んでいたバー=ゾウバー少年は誰かに匿われない限りは強制収容所で殺されていたはずだ。 ゼレンスキー大統領はディズレーリ以来の「イスラエル以外の国で実質的なトップにユダヤ系が就いた例」として紹介されている。という事はカーメネフやスヴェルドロフといったソヴィエト政権の元首やクン・ベーラやラーコシのようなハンガリーで「実質的なトップ」に就いた共産主義者は無視されているようだ。 参考文献目録はあるがユダヤ教の用語をはじめとして、この本で使われている一般的ではない言葉を紹介する用語目録は必要ではないか?
0投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログ古代から現代までのユダヤ人の歴史がわかる。本書にあるように、高校生、大学生でも読める構成となっており、世界史を学ぶような感じで読める。ユダヤ人は、ローマ帝国の属州になって以降、あらゆる地域に分散、いわゆるディアスポラが発生した。その後、世界史の教科書ではあまり扱われない中世時代の歴史にも触れている。ユダヤ人を弾圧、排外する地域もあったが、オスマン帝国やポーランドのように、ユダヤ人に寛容だった場所もあった。近代以降も相変わらず寛容、不寛容な地域があったが、19世紀以降、ロシア、東欧でユダヤ人を虐殺する、いわゆるポグロムの発生やフランスのドレフュス事件から、シオニズム運動が開始した。20世紀では、ドイツによるホロコーストが有名だが、依然としてポグロムはあり、また本書で言及されているように、ポーランドでは終戦直後でもユダヤ人は犠牲になった。
1投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
紀元前から現代まで、一気通貫にユダヤ人の歴史を描いた本書。 組み合わせをキーワードに、ユダヤ人が様々な社会で生きてきた(生かされてきた)様子を活写されており、近年特に日本のニュースでも何かと話題に挙げられるイスラエルを構成するユダヤ人のことを的確に理解するには絶好の一冊。 それぞれの時代で、批判の矢面に立たざるを得なかったユダヤ人の”記憶”に触れられたのも、この本を読んでよかったと思わされた。
4投稿日: 2025.02.12
powered by ブクログ最近のイスラエルの動向に注目していて、世界から孤立を恐れない姿勢や自分達の国に対する絶対的な信頼感がどこから来るのか、歴史的な流れを知りたいと思い購入。ユダヤ陰謀論の信憑性についても理解したかった。成程、やはり陰謀論は陰謀論でした。
2投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01436567
0投稿日: 2025.02.03
