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powered by ブクログ請求記号:489-LOR https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M016791 <佐野智子先生コメント> 動物行動学者ローレンツが、自らの飼育体験や観察を通して、カラスや魚・イヌ・ガンなどの驚くべき知性や社会性を軽妙に綴った一冊。ユーモアに満ちた語り口の中に、科学的な洞察と人間理解へのヒントが溢れています。心理学の学生たちには、ぜひ読んでいただきたい名著です。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ生物の教科書に載っていた「刷り込み理論」のローレンツが書いた一般向けのエッセイである。動物とは全く関係ない『文学のなかの法感覚』という本の中で面白いととりあげられていたので手にとった。 ローレンツの業績は「動物行動の観察という当時は軽視されていた古典的な手法を厳密に用い、科学の名に値するものに仕立てたこと」(Wikipediaより)らしい。本書は一般向けエッセイなので、科学的な業績や理論に直接触れるものではないが、紹介されるエピソードやそこから導かれる結論には素人目に見ても怪しいものもある。 本書のみどころは、家を動物園のようにしていたローレンツがどのように動物を見ていたかがわかることだと思う。近所の人から奇異の目を向けられつつ、ガァガァと鳥声で鳴いたり、子ガモを連れて這いまわったり、悪魔の扮装で屋根に出たり、耳に芋虫を詰められたりしながら、動物を育て、観察しているのだが、とても楽しそうである。餌を得るのに魚屋をはしごしたり、迷子の鳥を迎えに延々歩いたりと、動物を育てる苦労もユーモアまじりに紹介されるが、ローレンツの飼育に対する責任感と覚悟がうかがえるものとなっている。 動物の行動に一瞥もくれないというか、カラスが鳴いているのをみたところで「なぜ鳴いているのか」「どんなときにどう鳴くのか」など気にもとめてこなかったが、本書を読み、がぜん興味が湧いてきた。彼らも主体性をもって生きている、ヒトと同じ動物であって、何かを思って(擬人化か)行動しているはずである。人間以外の生きとし生けるものについて、ちょっとした仲間意識を得ることができた。 Wikipedia によるとローレンツはナチ党員で人種衛生学(優生学)に賛意を示していたらしく、時代の事情とはいえかなり残念な事実である。ローレンツの共同研究者であるティンバーゲンはレジスタンスに身を投じていたし、フランツ・ボアゾ(文化人類学の創始者)はインディオの身体測定を行って科学的に反対をしたりしていたのに…。もちろんドイツ人であるローレンツとオランダ人であるティンバーゲン、アメリカ人であるボアゾとは比較できないし、当時のやむを得ない空気というのはあっただろうから、後世の読者が気軽に断罪できるものではないのだけど、残念ではある。 ローレンツは大戦経験者のはずだが、エッセイは終始呑気な調子で、戦後の人かと錯覚したくらいである。地球を亡ぼすような武器を持つヒトがほかの肉食獣が進化の過程で得る、暴力抑制の行動様式を持っていないことを懸念している点に彼の思うところが凝縮されているのかなと思った。というより、思いたい。 (参考) 本書が好きな人はジェラルド・ダレルの著書もおすすめ
4投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ20世紀の偉大な動物行動学者であり医師でもあるローレンツの大衆向け書籍。といってもお恥ずかしながらこの本を読むまでこの方も刷り込み(例として孵卵器で単独で生まれたハイイロガンの子が、生まれるところを見ていた筆者を親とみなすようになった逸話)の研究に関する業績も知りませんでした。 動物行動学の大衆向け紹介本という位置づけになっているようですが、中身は動物狂いの変態による飼育記といったところ。それでもやはり科学者としての仮説立て、検証方法、考察は流石ノーベル医学生理学賞受賞者だと節々に感じる内容となっている。 個人的に宝石魚のつがいを産卵後に交換する実験やコクマルガラスの人をつがいと見做したり序列に従ったり婚姻したとたん妻の序列が上がったりといった習性の紹介は非常に興味深かった。 動物を愛しすぎているがゆえに誤って流布された情報や一般人の固定観念(例えば肉食動物は野蛮)を許せないようで、その修正には思想じみた熱意を感じる。 鳥が外界で初めて見たものを親と見做す現象は現代でもネタとしてあらゆるところでこすり倒されているが、現実には特定の種でかつ特定の条件下でしか起こらない特殊な現象のよう。ローレンツが現代におけるこの誤情報の流布を知ったら怒るのだろうか。 古典的名著であり今読んでなお満足度が高い。
0投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログ愛犬を亡くしたので、彼女の死の間際何を考えていたのかどうしたかったのか 動物の生と死に対する認識や行動を専門的な角度で学びたくなり動物行動学の本を片っ端から読んでいます。 カラスの話など愛らしさまで感じられるようになったものの、犬の内容としては現在では当たり前に認知されているものばかりの記載だったので真新しさはないね。 けど語り口調なので読みやすかった。
5投稿日: 2025.07.04
powered by ブクログ生物や生物学に興味を持つ一歩としておすすめの必読書。 動物行動学という領域を開拓し、ノーベル生理学医学賞を受賞したコンラート・ローレンツ氏による動物行動学入門書。「動物たちへの分懣」という生き物への愚痴から入る。しかし、本書の根底にあるのは生き物たちの営みの美しさと深い愛情(そしてローレンツ氏の良い意味での異常性)。 「永遠の変わらぬ友」で登場するコクマルガラスの生態はとても深淵で「人間っぽさ」があるが、それは擬人化ではなくコクマルガラスの生態こそ生き物らしさであり、「人間っぽさ」は「生き物らしさ」であると感じさせる。 原書のタイトルは「Er redete mit Vögeln, Fischen und vielem anderem.(彼、けものども、鳥ども、魚どもと語りき)」で、「ソロモンの指環」が登場する旧約聖書列王記の記述から借用したものだが、著者が冗談めいて語っているように動物と対話を出来るという点では「ソロモンの指環」越えを果たしているのかもしれない。
1投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログエクストリーム系動物行動学者ともいうべき著者による、愛を持って動物生態を観察した記録をユーモアとともに綴った一冊。 突き抜ける人はやっぱり凄い。 家族や後お近所の人も大変だろうけども。。。
0投稿日: 2025.05.02
powered by ブクログ著者のローレンツは、自宅で数多くの動物たちと暮らしながら研究を続けた市井の科学者。たとえば、シチメンチョウの求愛行動の観察から、彼らが人間の長靴に恋をしてしまう可能性まで発見します。 見慣れた家禽が突然、首を伸ばし羽を広げ、まるでダンスのような動きを披露する様子は、思わず目を見張るような驚きです。さらに著者は、カラスの仲間であるミヤマガラスの知性を観察し、彼らが複雑な社会を築き、個体間で養子縁組までする事実を明らかにしました。 また、ハゲワシの群れの中に見られる「偽の威嚇」の仕組みも興味深い発見の一つです。 食事の時に見せる誇張された威嚇行動が、実は群れの秩序を保つための儀式的な振る舞いだったという解釈は、動物の社会にも人間顔負けの洗練された掟が存在することを教えてくれます。 著者の文章は、科学者らしい正確さを保ちながらも、まるで動物たちとの思い出を語るような温かみがあります。時には失敗談も交えながら、魚の配偶行動を観察しようとして池に転落してしまった話など、ユーモアを含んだエピソードも随所に織り込まれています。 この本を読んでから、身近な動物たちの行動がまったく違って見えるようになりまし た。例えば、犬が飼い主に見せる「罪悪感」の表情が、実は狼の群れの中で見られる「服従」の仕草から進化したものだと知り、愛犬との関係も新たな視点で見つめ直すことができました。 伝説の王ソロモンは動物たちと話ができたといいます。著者のローレンツも、長年の観察と愛情を通じて、動物たちの行動の意味を一つ一つ解き明かしていきました。この本は、私たちの周りにいる生き物たちの行動が、進化の過程で獲得された精緻な意味を持つことを教えてくれます。動物が好きな人はもちろん、生命の不思議に興味がある人、自然との関わり方を考えたい人にとって、新しい発見に満ちた一冊になるはずです。
0投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログ齋藤孝さんの新書でお勧めされていたので読みました。 いろんな動物と博士のエピソードがメインで、読みやすくとても癒される。 人間という動物に対しての鋭い考察も最後にあります。 登場する動物をYouTubeで実際に見ながら楽しく読みました。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ興味深い本でした。わたしが読んだ本は,1976年発行の単行本。 ずっと前に古本屋から購入して本棚にあったのだけれども,やっと読んでみた。 ローレンツのこの本は,大学で学んだ教育心理学の時に知った著作なので,出会いはずいぶんと古い(40年以上前)。「動物行動学」「比較行動学」という学問を世に知らしめた人といえるかな。有名なひな鳥の刷り込み理論のもとになった実験など,貴重な話を読むことができる。 訳者の日高敏隆氏は,「訳者あとがき」で「ローレンツのこったドイツ語には,かなり頭をかかえたこともある」と書かれているが,翻訳ものにしてはたいへん読みやすくて,ここに取り上げられている動物たちとローレンスとのかかわりが手に取るようにわかる。 いやー,わたしも動物を飼うのが好きなんだなあって思えたわ。アクアリウムもゴールデンハムスターもマヒワもインコも買ったことあるしね。さらに,ずっと犬も飼っているし。
2投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ非常にユーモアのある、動物に関する本だ。本書は、動物行動学をつくりあげてノーベル賞を受賞したコンラート・ローレンツ氏によって書かれた。 もっとも有名でおもしろい例は、鳥類の刷りこみだろう。通常、人間を含むほとんどの哺乳類では、性的な愛の対象は遺伝に刻まれており、しかるべき時になれば適切な対象に気づく。しかし、鳥ではまったく違っている。ヒナのときから1羽だけで育てられ、同じ種類の仲間をまったくみたことのない鳥は、自分がどの種類に属しているかをまったく知らない。すなわち、彼らの社会的衝動も性的な愛情も、彼らのごく幼い、刷りこみ可能な時期をともに過ごした動物に向けられてしまう。ニワトリとともに育てたメスのガチョウは、オスのニワトリに夢中で、オスのガチョウの求愛など見向きもしない。ある動物園で巨大なゾウガメの部屋で育てたれたクジャクは、ゾウガメにばかり求愛し、メスクジャクの魅力には盲目になってしまった。著者の家庭で飼っていたカラスは、世話をしていたメイドに恋をした。 動物の世界には私たちの知らない、おもしろい話がまだまだたくさんあることを教えてくれる良書だ。知的な中高生にぜひ勧めたい。
6投稿日: 2023.10.20
powered by ブクログ筆者の動物愛がものすごく、本に収録されているエピソードが全て面白い。 古い本のため現在の生物学的に間違った記述も結構あるようで、注意が必要。
0投稿日: 2023.09.21
powered by ブクログムツゴロウさんの様な人だったのでしょうか。 あるいは、実在ドリトル先生でしょうか。 動物行動学者であり、ノーベル賞受賞者でもあるのですね。
1投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログ益井さん凱旋報告会〜本とソロモンとわたし〜「海外に持っていって読み返したい本」 2018.02.12
0投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログ著者と翻訳者、ふたりの動物学者による動物への愛に溢れたユーモラスな二重奏。 動物行動学の第一人者で、動物の"刷り込み"の研究で知られるコンラート・ローレンツの1949年刊行の名作です。 動物との微笑ましい交流と、動物の行動に見られる不思議さが描かれます。堅苦しさのない軽やかな文体で、エッセイのように楽しめます。翻訳の日高敏隆先生もまた温和な動物行動学者で平易な文体の方なので、この読みやすさは著者と翻訳者による、ユーモラスな人柄の二重奏によるものかもしれません。 鳥や魚、犬たちに囲まれて暮らす動物行動学者である著者は、動物にメスを入れたり薬を飲ませたりという実験をせず、その行動をつぶさに観察しますが、その暮らしは驚きとトラブルと感動にあふれています。 刷り込みによって生まれたてのハイイロガンのヒナの母親になってしまい、ヒナが独り立ちするまで片時も離れられずになってしまったり、幼き我が子に動物による危険がないように、"我が子のほうを"檻に入れたり、町中でオウムを呼ぶためにオウムの鳴き声を出して周りに白眼視されたり等、、、楽しみながら動物の不思議さを知ることができます。 動物たちは、人間が思っている以上にこちらをつぶさに観察していると作中で書かれています。著者のように動物と会話できなくても、表情や挙動からこちらの気持ちや次の行動を読んでいるのです。これには私も確かに思い当たることがあります。私の実家の犬は「散歩にいこう」と口にせずとも、リードが置いてある棚の方向へ歩き始めた時点で散歩に行ける喜びで飛び上がります。さらに驚くことに、いつもの散歩ではない特別なお出かけ(キャンプ等)の時は、家族はいつもどおりソファから立ち上がっただけにも関わらず、彼は普段の何倍もハイテンションに鳴き声をあげ、半狂乱になって喜びを放出させます。 作品全体はユーモラスなエピソードに彩られつつも、最後の章「モラルと武器」で著者は読者にシリアスなメッセージを投げかけます。動物の争いについて触れているのです。オオカミ同士やイヌ同士など同種での争いの場合、旗色が悪くなってきた弱者は強者にあえて弱点をさらすような服従の態度をとります。その服従のポーズを取られた強者は、それがルールであるかのごとくピタリと攻撃をやめ、追い打ちをかけることができなくなってしまうので、敗者を殺すことなく戦いは終結を迎えるのです。まるでレフェリーが割って入ったボクシングのようです。しかしこれがクジャクと七面鳥といった異種の争いでは、服従のポーズが異なるために敗者が服従しても攻撃が終わらず、攻撃を受ければ受けるほど服従の姿勢を固めてしまい、果ては悲劇を迎えるという最悪な悪循環も紹介されています。 人間においても礼儀作法の中に、弱点をさらす服従の名残があります(お辞儀や脱帽など)。敗者・弱者が強者を抑制することは以前読んだ類人猿の本でも出てきました。地位の低いチンパンジーが、群れのボスにエサ場を譲ってほしいと近づくと、ボスは渋々場所を明け渡すといった習慣です。高度な知能と社会性を持った動物は、弱者に優しくあることが備わっているのでしょう。無防備に弱点をさらして「さあ殺せ」となると、殺しづらいのは人間も同じかもしれません。私は天安門事件の有名なシーン、戦車の群れと、その眼前に身一つで立ちはだかった一人の男性のにらみ合いが思い浮かびました。 この章の最後、"自分の体とは無関係に発達した武器をもつ動物が、たった一ついる。(中略)この動物は人間である"(p278)から始まる文章が、70年の時を超え、ロシア対ウクライナの戦争まっただ中である現在、いかにシリアスに胸に突き刺さることか。 あとこれもこの本を楽しむ上で大事な要素のひとつですが、著者(とアニー・アイゼンメンガー)の手による挿絵がかわいいんです!クラシックな名作絵本のような、過剰にデフォルメされていないのにかわいく、手書きの線の味わいがある数々のイラストたちも、読者を楽しませる立派な立役者です。 あとがきで初版刊行時の間違いや出版後の後悔などについて書いてあって、そういうとこも学者センセイ然としてなくて人間くさくていいです。「コンラートのおじさん、やっちゃった」って感じがします 笑。また現在では犬の祖先はオオカミと言われていますが、この本のなかで著者はオオカミ祖先とジャッカル祖先の二派に分かれる、と説いています。70年近く昔のものなので仕方のないことでしょうね。
1投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログ読書会、面白いです。 読書会に参加したことが無い、という方が大半だと思うので、すぐ共感してもらえるとは思わないのですが、少なくとも私にとっては10年近く続けている習慣になっています。 テーマの本を1冊決める。参加者みんなでそれを読む。決めた日にカフェに集まる、そして意見を言い合う。 これだけ。発表者がいるわけではなく、資料を用意する必要もありません。(ノートを取ってくる時はありますけれど)本を読むという行為が、「5月8日にいっしょに意見をシェアする」と約束するだけで、いかに充実した行為になるか。お近くで催しがあれば、ぜひ参加してほしい企画です。 そんな読書会で、昨日とても良い本に出会いました。コンラート・ローレンツ著、ソロモンの指環です。 タイトルだけみると、一見ファンタジー小説か?と見紛ってします。しかし、れっきとした動物行動学の本。ローレンツ氏はこの研究でノーベル賞生理学・医学賞を受賞しています。 卵から生まれたばかりの雛は母鳥に限らず、どんな生き物でも母親と認識する。有名なプリンティング(刷り込み)という生態を発見した方、といえばご存知かもしれません。 この本を読んでいく中で面白い一節がありました。かれが犬、猫、カラスまで幅広い動物を観察し、本を著すと、ある批判を受けた、というのです。 曰く、「動物を擬人化しすぎている。嫉妬、怒り、喜び、楽しみ?彼の書き方は科学者にあるまじきものだ」というものです。それに対するローレンツ氏の反論は次の通りでした。 私は動物を擬人化しているのではない、逆だ。人間が動物の模倣をしているのであり、もっと正しくいうのであれば、人間も動物の一種に過ぎないということだ(本文の一節を意訳) 人間も動物の一種に過ぎない。このくだりを読んだ時はとても腑に落ちたものです。 なぜ、人間は嫉妬深いのか、怒りに身を任せるのか、そして楽しむのか。この質問は正しくありません。 人間は、ではなく、動物(この研究の中では鳥類、哺乳類が中心ですけれど)はこういった行動を、本能や経験から行う、ということ。人間に限った話しではないということです。 これを事実とした時に、残念に思うこともできるそうですが、私は少し安堵します。 そうか、浮気は不義だと言われているけれど、コクマルガラスの夫婦の間にも同じようなことがあるのか。 また、ヒエラルキーといった上下関係や、それに伴う嫉妬は、人の悪徳だと言われているけれど、ハイイロガンのグループでも垣間見れるのか。 これは面白い観察記録でした。 全く別のカテゴリーの本ですが、第二次世界大戦後に「堕落論」を書いた坂口安吾という作家がいます。 彼は特攻隊に向かう男たち、貞淑な妻達に違和感を覚え、文章に残しています。それは人間の本性ではない、戦中に作られた為政者にとって都合のいい価値観だと。 コクマルガラスの浮気グセと、戦中戦後の日本人の価値観の推移を比べると、ドイツ人研究者の自然洞察が、日本人作家の人間洞察につながったような気がしてなりません。 ソロモンの指環は、動物研究の名を借りた人間研究のテキストとして楽しめる。昨日の読書会での発見です。
1投稿日: 2022.05.09
powered by ブクログ動物に関する深い愛情と畏敬の心、そして探究心が紡ぐ動物論文。髄分古い著作だが、今見ても新しさを感じる。 今から動物を飼おうとする人、今も飼っている人はもちろん読むべき本だと考えるが、動物に興味のない人でもとても楽しく読めます。 この本を読みながら無性に動物を飼いたくなって来たところタイミングよく「8章何を飼ったらいいか」の章に至り嬉しくなりました。著者かおすすめのアクアリウムかゴールデンハムスターを検討してみたい。各章とも興味深く、何れも作者が動物と過ごす中での実験と経験に基づいており、楽しげではあるが相当に動物への愛情がなければこの苦労は背負えないな、とも感じる。印象深いのはコクマルガラスを飼う中でのエピソードで、確かにカラスとはいえ賢い動物に懐いてくれるのは至上の喜びだと共感しました。 作者も描いたというイラストもわかりやすく楽しく読める一躍を担っています。
1投稿日: 2022.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犬の賢さすごい 動物がなつくことの微笑ましさと感動 どういう生き物を飼育したらいいか習性を元に書かれていて参考になる 作者のあくなき探究心
0投稿日: 2022.01.26
powered by ブクログ動物の生態を知りたくなったので読んだ。 動物行動学入門とあるがほとんどエッセイのような感じでさくさく楽しんで読める。 コンラート・ローレンツが多種多様な動物たちとともに暮らす中から見える動物たちの生態や行動、その意味するところとは。動物への愛に溢れる1冊。 普通に哺乳類がメインで出てくるものだと思ってたら、ハイイロガン、アクアリウム、コクマルガラス…といい意味で期待を裏切られた。 特にトウギョの話が面白く、ついYouTubeで動画を漁ってしまった。 また、8章の「なにを飼ったらいいか!」はペットに適した動物を紹介してくれる。現在飼われているような金魚、モルモット、インコなどをつまらないやつと言い切ってしまうところが面白い笑 ただこの本を読んだら安易にペット飼おう!とはなかなか思えないかも。動物には動物の本能と行動があり、共に生活するには人間が合わせなくてはいけない。 一番最後の「いつかきっと相手の陣営を瞬時にして壊滅しうるような日がやってくる。全人類が二つの陣営に分かたれてしまう日も、やってくるかもしれない。そのときわれわれはどう行動するだろうか。ウサギのようにか、それともオオカミのようにか?人類の運命はこの問いへの答えによって決定される」という言葉が忘れられない。 人間は相手が降参の態度を見せた時、攻撃しないでいられるのだろうか。
2投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ品が良くて楽しく読める動物エッセイ。ノーベル賞までもらった学者さんなのだが、鳥だネズミだアクアリウムだとそれはもう種々雑多な動物たちと暮らしており、ほとんどムツゴロウっぽい。昔のおおらかさがいい感じ。 最近の動物に関する研究でローレンツの系列に繋がりうるのはここらへんかな、と思い、本棚にあったテンプル・グランディンの「動物感覚」を読み始めた。
0投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログ1900年代前半に、ほぼ野生状態の動物と共に過ごしたすごい動物行動学を成立した人の自伝的なやつ。 実際にその人が体験したエピソードがてんこ盛りでとてもおもしろい。ガンの鳴き声を把握して会話できてるのがもはやおとぎ話かのよう。 そこらの沼から水をひとすくいしてアクアリウムを作るという話を読んで自分もやりたくなったが、今はそんな池や沼なさそうなんだよなぁ… 肉食動物は、うなり合うだけで実際に殺し合ったり、弱い相手を殺すまで戦うということはなく、勝敗が決まった段階でもう争いは止まるものだが、ハトなど、相手を傷つける力を持たず、逃げ出す力を持つ動物を檻の中など「逃げられない環境」に置くと、弱いほうがいじめ殺されるという、平和の使者ならぬことになる。 というエピソードがとてもおもしろかった。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログここまで動物と語り合える、信頼しあえるって素晴らしい。 動物を飼うっていうより動物とともに暮らす。 動物がなぜ人の心や動きがわかるか、それは人間が知らず知らずに教えているから。 人は動物ほどには人のことがわからない気がしてきた。
0投稿日: 2021.01.19
powered by ブクログ動物の生態。それらをただ客観的に調べるだけでなく彼らの気持ちにも寄り添うそんな姿勢の研究に感銘を受けた
0投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログ動物と著者のエピソードがふんだんに綴られている。 おもしろいと感じるエピソードも、笑うことではなく、動物にとってはごく当たり前な事と思うと野性を人間の生活に連れ込むのは大変な事だと改めて確認。
0投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログヒヨコが生まれて初めて見た動くものを親だと思う「刷り込み」の概念を確立したという学者の著書。様々な動物(ペットではない)と一緒に暮らし、その実際の行動をつぶさに観察している。 様々な記録が盛り沢山だが、動物の種による行動について特に細かい。中でも凶悪獰猛なイメージである肉食獣・オオカミに騎士道精神が備わっており、か弱くて大人しいイメージのウサギやシカは相手が両手を挙げてもこれ幸いに弱点を攻撃しまくり死ぬまで戦う、というエピソードが面白かった。人間のイメージというのは実に勝手なものである。 あとイラストがかわいかった。線が細いがしっかりしててトーンの貼っていないリアルなイラストである。
0投稿日: 2020.12.30
powered by ブクログ副題にある通り、動物行動学入門としての名著中の名著。 学者らしく教養深く、かつ、自然動物への愛にあふれた文章に満ちている。 科学的な姿勢と、ユーモアあふれる詩情豊かな表現が両立する事を教えてくれる。 科学者のエッセイや文章というと、高度に知的である人の書くものでとっつき難いかもと思ってしまう。でも、この本はとても読みやすい。愛情深く自然と生き物に寄り添い、その自然のままの姿を愛するローレンツの文章は、特に泣かせにかかっているわけでもないのに、自然と涙が浮かんできた。ハイイロガンのマルティナの話は、とくに。 ソロモン王の指環が無くても、動物を理解する事は出来るのだ。
0投稿日: 2020.12.21
powered by ブクログ旧約聖書の述べるところにしたがえば、ソロモン王はけものや鳥や魚や地を這うものどもと語ったという。 1989年2月28日、ローレンツが死んだとき、彼が打ち立てた動物行動学は、すでに完全に変貌していた。動物たちの行動は、ローレンツが考えたような「種の維持」のためのものではなく、個体のためのものであるとみなされるようになった。学問とはそういうものである。
0投稿日: 2020.08.15
powered by ブクログ研究者というのは、こんなにも観察するものなんだなと。 さまざまな動物と一緒にくらし、自分の快適な生活と引き換えにしてまで観察、研究。それが研究者にとっては喜びなのでしょうかね。ともかく、動物に対する愛情がとても感じられた。私には自分の生活を脅かされてまでの愛情はないから、こうやって本で読ませてもらってありがたいなと思った。 楽して動物の事を知れるので笑
7投稿日: 2020.05.15
powered by ブクログ『はだかになり野生に帰って、野生のガンたちの群れの社会に溶け込み、ドナウの堤であるきまわったり泳いだりするのが、私の研究の本質的な部分を占めていた。なんと幸福な科学だろう』(P170) 著者のコンラート・ローレンツは、オーストリアの動物行動学者。 動物とともに生活し、刷り込みなどの研究を行い、ノーベル生理学・医学賞を受賞する。近代動物行動学を学問としての基礎を築いた。 題名である「ソロモンの指輪」は、旧約聖書のソロモン王が「魔法の指輪をもち、獣、魚、鳥たちと語った」と(※これは誤訳で、正しくは「大変な博識で、獣、魚、鳥たちについて語った」なのだが)いう記述からとっている。 読んでいる印象でのコンラート・ローレンツは、動物になると周りの目を気にしないし、挿絵も文章もユーモラスな印象。しかし写真のコンラート・ローレンツはまさにゲルマン紳士という外見なので、この紳士博士が鳥に警戒されないために毛むくじゃらの悪魔の着ぐるみで鳥小屋に入ったり、カモの母親代わりとして奇声を挙げながら屈み込み歩きをしていたり、という姿とのギャップにちょっと頭がついていけない(笑) 研究内容もさながら文章能力が非常に素晴らしく、読みながら唸ったり声を上げて笑ったり感動したり…と非常に楽しめた。 挿絵も面白く、カラスが餌を持ってきて食べさせてくれようとするんだけど、草と虫を唾液でグチャグチャにさせたものを口や耳に突っ込まれて「ゾワワワ〜〜」となっている姿などは思い浮かんで笑ってしまう。 最終章で、動物による攻撃から、「人間は今後相手を完膚無きまでに叩きのめす方向になるのか、力の差を認識試合紳士的な降参と許容が行われるのか、どちらだろう?」と問いかけている。 以下自己索引用に各章メモ 『動物たちへの憤懣』 幼い頃から動物に対して尋常ならざる愛情を持っていたコンラートが送るローレンツ家の日常生活。家中で動物たちが放し飼いになっているため、絨毯が糞だらけになったり、自分たちの子供を檻に入れて動物たちの爪から守ったりのでした。 『被害を与えぬものーアクアリウム』 動物を描いたいけれど、↑のように家中を汚されたくない、人間に被害を与えない飼育として、アクアリウムの紹介。きちんとした環境を整えれば、川の生態系と同じ物が作れる! 『水槽の中の二人の殺人犯』 そんなアクアリウムに入れてないけない殺人者(殺魚者だけど)、ゲンゴウロウの幼虫とトンボの幼虫(ヤゴ)について。その食事の仕方の違いとか。 『魚の血』 魚の闘い方、結婚や子育てのこと。魚も互いを個体として判別しているのか?の実験では、夫婦を取り替えてみたりと興味深い結果が出ている。このあたりの記述は事情に面白くて唸りながら読んでしまう。 『永遠に変わらぬ友』 雛から育てたコクマルガラスについて。鳥が人間を番相手として求愛したり、餌を運んできたり。鳥の集団生活における鳴き声の違い。鳥社会の順位の付け方など。面白いエピソードとして、番だったカラス夫婦のオスにちょっかいを出してくるメスが出てきてしばらくは三角関係を繰り広げ、最終的には夫と愛人が駆け落ち?してしまったんだとか。 もうこの観察記と文章力には感嘆の声をあげながら読むしかない。 『ソロモンの指輪』 動物と人間とのコミュニケーショについて。犬や馬が、相手(人間でも動物でも)のちょっとした仕草や雰囲気で相手の意図を読み取ることができる様子を驚きを持って観察している。さらに言葉を”話す”鳥たちのびっくりするような学習面。怪我をしたオウムが自分が怪我をした理由を人間の言葉で説明した(おそらく助けたらてたときに人間が言った言葉を一度で覚えて発音した)という事例など。動物行動学者は鳥の言語(鳴き声)を理解しているが、カモに向かってガン語を発してしまった!などという、動物学者にはわかるらしい大笑いエピソードとか。 『ガンの子マルティナ』 生まれたときにコンラート・ローレンツを見たため、母親と認識したガンのマルティナとの交流と観察の日々。ただただコンラート・ローレンツを慕うマルティナの姿は感動的。 『なにを飼ったらいいか』 ペットには何を飼ったら良いのか?というエッセイ。同じ鳥、同じ小動物であっても種類に違ってぜんぜん違うからね!ということを書いている。 『動物たちをあわれむ』 動物園や家庭で飼育の動物のことなど。でも家から逃げた動物は、自由になりたいわけではなくて本当に家がわからないんだよ、という事例もある。 『忠誠は空想ならず』 ローレンツ夫妻はお互いの飼い犬の事で喧嘩になった。だってコンラートの飼い犬はオオカミ系のシェパードで、妻マルガリータさんの飼い犬はジャッカル系のチャウチャウで、性質がぜんぜん違うんだ。…というわけで犬のことについて色々。なお、夫婦喧嘩は、コンラートの犬の息子が、マルガリータの犬の柵を食い破って結婚したことにより一応解決し、さらなる研究に前向きなコンラート博士でした。 『動物たちを笑う』 動物を笑うときは、動物に人間を見るからだよね、というエピソード。 『モラルと武器』 非捕食者であるウサギやハトは、喧嘩になったときには相手の毛を毟り皮を剥ぎ弱った相手をさらに押さえつけ完膚なきまでに叩き潰す。捕食者であるカラスやオオカミは決定的な殺し合いになる前に力の差を認識試合紳士的な降参と許容が行われる。 さて、人間は今後どのような関係を作ってゆくのだろう?ウサギ型だろうか、オオカミ型だろうか。
23投稿日: 2020.05.14
powered by ブクログノーベル賞受賞ローレンツ氏による 動物愛に溢れた動物行動学入門書 と言っても全く堅苦しく無いご自身の動物達との経験談…いえ研究内容だ 「居間に取り付けた檻の中で動物を飼っておく事は、知能の発達した高等動物の生活を正しくは知れない、全く自由な状態で飼うことを身上とする」 という主義を貫いてさまざまな動物達と暮らすのだが、それに伴う家族の犠牲やご苦労、ご近所への損害はは計り知れない 人ごとだからこちらは笑って読んでいられるが… 例) ・家の中で放し飼いにしたネズミ そいつが家中勝手に走り回り、敷物の切れ端から巣を作る ・庭に干した洗濯物のボタンを片っ端から食いちぎってまわるオウム ・大型で相当に危険な動物たちを飼っていた頃は、庭に大きな檻を作ってその中へ入れた ーーー動物ではない、私たちの娘を ・子ガモの代理ママとして、庭を低くしゃがんだまま「ゲッゲッ」とわめきながら2時間の散歩 草むらに囲まれた場所で肝心な子ガモの姿は外を通る観光客からは見えない(笑) ■興味深かった内容をピックアップ ・コクマルガラス(オス!)に惚れられた著者(念のためだが男性!) 彼は自分が選り抜きの珍味だと思っている餌をしつこく私に食べさせようとする 彼は人間の口がものを飲み込むところであることを理解している ・飼い犬シェパードのティート 机の下で寝そべっている時でも、権威ぶった年配の紳士が私と討論中に「君はまだ若い」と言う態度をとったとき、ティートは必ずそういう人の尻に軽く、しかし断固として噛み付く その人物の顔や態度が見えるはずがないのに… ・ハイロガンの雛 産まれてすぐ著者とハイロガン語であいさつをしたときから、親子の関係が始まる… 「哀れな雛は声も枯れんばかりに泣きながら、けつまずいたり転んだりして私の後を追って走ってくる」 昼間は2分ごとに、夜は1時間ごとに「まだそこにいる?」と言う問いかけを発する ・素晴らしく美しいメスのカタジロワシ 苦労せずして舞い上がれるおあつらえ向きの上昇気流が庭の上空にあるときだけ飛ぶ! 降りてこようとすると帰り道がわからなくなる ご近所から「どこそこの屋根の上にお宅のワシが止まっていますよ」と電話がかかってくるので迎えに行くが、いつもそこまで歩いて行かなくてはならない なぜならそのワシは自転車をやったら怖がるのだ ・ジャッカル系犬とオオカミ系犬の違い 『ジャッカル系犬』 シェパード ・従順 ・誰とでも仲良くでき、事実誰がリードを引っ張っても喜んでついていってしまう 『オオカミ系犬」 エスキモー犬、チャウチャウ犬 ・一度ある人に忠誠を誓ったら、彼はもはや永久にその人の犬である 知らない人はしっぽすら振ってもらえない ・並外れた忠実さと愛着の深さにもかかわらず、決して従順ではない 新旧石器時代ごろからの人間と犬との古い結びつきが、両者の自発意思に基づいて何の強制もなく契約されたと事実が心和む(通常の家畜は奴隷に等しいがイヌだけは友である) 〜犬でも他の動物でも、人に従順かどうか… でつい判断してしまう それって失礼しちゃうよなぁ 少しズレるが、飼ったことのある紀州犬とヨークシャテリアを思い出す 紀州犬は本当に手こずった 父以外の家族を自分より下に見ていた プライドが高く、子供がとても嫌い 人相の悪い人や不審者に遠慮なく吠える 脱走はもちろん、散歩中に首輪から抜けて自由に走り回り、気が済むまで戻らない それに引き換え、ヨークシャテリアはもう可愛くて仕方なかった 自分が居ないとダメなのね君は… 完全に小型犬の典型 何かあると膝の上に飛び乗り、上目遣い 散歩中に他の犬を撫でるとヤキモチを焼きキャンキャンアピール どうしてもヨークシャが可愛くなってしまった でもこの比較は間違っているよなぁ ある意味紀州犬は誇り高くて賢く、とても美しかった ふとそんなことを思い出した 本当はもっと重要で興味深い動物の発見や研究内容が多々あるのだが、どうしても面白ネタが印象に残ってしまった 動物と人間の心が通う奇跡的で心に暖まるストーリーがユーモア交え展開し、とても読みやすい 生物や生態系って本当に不思議で神秘的であると改めて認識できる良書である
28投稿日: 2020.04.29
powered by ブクログ動物行動学者によるエッセイ集。自身で飼って観察した内容で動物に対する愛が溢れていてよい。1949年と古い作品であるが知らなかったことが多く新鮮だった。
0投稿日: 2020.03.08
powered by ブクログ高校生の時に、生物の先生に薦められて読みました。 動物の行動学とか全く興味なかったし、そんな内容の本とは知らずに手に取りましたが、とても面白い内容でした。 研究者とはいかなるものか、観察とはどうするものかが分かります。 お勉強の本ではなく、タイトルの通り、動物と対話するため本です。 作者の動物を観察するときのワクワク感や 家のなかで動物を放し飼いにするために子どもを檻に入れたりなどちょっぴりクレイジーなところが楽しいです。 昨今、ろうそくの科学が有名になりましたが、 個人的には生物ばんのろうそくの科学的な位置にある本だと思います。
1投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログその後の研究等を吟味しないといけないが、当時の動物行動学の最先端を行く名著。間違いなくソロモン王より動物たちとの会話を実現した著者の神髄が語られる。自然を実感するのに必要なノウハウを赤裸々にした本作は永遠に読み、語られるべき良書。人とヒトとの間に交わされるべき会話・対話の根幹も詳らかにしているようである。
0投稿日: 2019.10.30
powered by ブクログ日本語版単行本の出たのが63年だから、動物行動学入門書の古典ですね。 文庫になってるんだなあと、ちょっと感慨にふけりました。 (手持ち本はカバー画像が異なるので、別の本を見ているような気がします。 ■ 2002/04/29:読了
0投稿日: 2019.10.19
powered by ブクログ僕は割と動物が好きな方で、昔は犬、文鳥、シマリスなどを飼っていたし、僕なりに彼ら彼女らの生態、というか表情みたいなものには慰められたり、幸せな気持ちになったりもしてきた。 特に犬は笑うし、怒るし、目を伏せてしょげ返る。 あの時、母親にしかられてしょげ返った子犬が僕の所に助けを求めに来た姿は今でも覚えている。 さて、ローレンツ先生のこの本。 面白いか、と問われると「思った程では」と答えるし、つまらなかったかと問われると「いやいや面白かったですよ」と答える。 なんとも優柔不断な感想で申し訳ないのだけれど、これが正直なところ。 ただ、ローレンツ先生のように、動物に囲まれて暮らせたらどんなに楽しいか、という気持ちはフツフツと沸いてきた。 あとは、ローレンツ先生が推奨しているアクアリウムの作り方に則って、自分でも作ってみたいな、という気持ちにもさせられた。
1投稿日: 2019.09.03
powered by ブクログ短かに接する動物たちにも知らなかった楽しい習性がたくさんある事をユーモア溢れる事例から教わることができた。近所にいるカラスやペットの犬、動物園ののんびりしたライオンなどこれまでより見る事が楽しみになった。
0投稿日: 2018.12.24
powered by ブクログすごく面白かった、特に魚の話が最高。 ハトは衝撃的だった。 人間だけがある種の感情や理性を持っているなんて考えは、おこがましいんだなと再認識させられた。 人間だって結局動物でしかないんだあ。
0投稿日: 2018.07.02
powered by ブクログ【動物と過ごす喜びと犠牲】 動物と暮らすという覚悟とはこういうことだ! ということがひしひし伝わるエッセイ。 動物学者の著者の目を通した動物行動の面白さは言うまでもなく、動物を観察するための狂気じみてるような努力も読みごたえあり。思わぬものに夜中叩き起こされる羽目になったり、ご近所からヤバい目で見られたりする悲喜こもごも。 何度読んでも電車を乗り過ごすくらい、内容は折り紙つき。
0投稿日: 2018.04.06
powered by ブクログジャッカル系とオオカミ系 ジャッカル系はどんな人にでもなつくが、オオカミ系は最初に主人だと思った人にしかなつかない。
0投稿日: 2018.01.21
powered by ブクログ一般的に動物と呼ばれているものとの接し方に非常に関心を抱いた。書き方として、擬人法を多用していたが、むしろ人間をなぞっているのではなく、動物自体が主体であり、その延長線上に人間がいるのだ、と再確認した。
0投稿日: 2018.01.11
powered by ブクログ動物行動学という分野の学問を拓き、ノーベル賞を受賞した研究者による動物の本。オーストリア在住で1930-1940年代に活躍したらしい。 著者は魚類や鳥類、哺乳類まであらゆる動物を飼い、様々な実験などを通して動物たちの行動や習慣を観察した。その観察記録やオリジナルな考察は面白く興味深かった。 最後の章は印象的だ。動物の多くは闘いの際に、自分が負けそうになると首を差し出してやられるのを防ぐそうだ。もともとそういう社会性がない動物は、そもそも種を殺すことができる機能を持ち合わせていないとあった。人間だけが、防戦の能力を超えた殺傷武器を持っており、人類の存亡は自分たちしだいであるようだ。 動物たちとのエピソードが微笑ましい。著者の動物たちへの深い愛が感じられる一冊。
1投稿日: 2017.12.04
powered by ブクログ学者として動物に向かう姿勢が好きだ。 勿論今の研究で違う仮説が立ったもの、解釈違いだと言われていることもある。でもそこを責めるべきものではないと私は思う。 科学は初めて誰かが何かをやったり言ったりして、それを踏み台に発展する。その初めてをやるのは絶対向い風激しく、手探りで苦しく、誰も正しさを教えてくれないのだ。ローレンツがその意味で今彼を批判する誰よりも素晴らしいのは、火を見るよりも明らかだ。 私は単純に彼が好きだ。本を読み一層人となりを好きになった。
2投稿日: 2017.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ぴったりなタイトルだけど、原題は違うらしい。 鳥の話が圧倒的に多く、あと、昆虫に魚類にイヌ・オオカミの類い。コクマルカラスの社会と、筆者を親と慕うハイイロガンのマルティナの可憐さが印象的。 特に動物好きでもない私にも、動物に注ぐ筆者の愛情の深さが伝わり、ホンワカした気持ちになった。
0投稿日: 2017.08.14
powered by ブクログ読み終えるまでに非常に時間がかかった。面白い内容ではあるが、文章が読みづらかった。半分以上は普通に読んだが、それ以降は速読をした。ガンとコクマルガラスの話が個人的には好き。
0投稿日: 2017.06.13
powered by ブクログこれはすごい本。 エピソードの何%が思い込みなのか正確にはわからないけど、彼並みに動物の行動と"心"を深く適切に読める人はほとんどいないだろうし、彼が時間をかけて読み取ってくれた"動物の家族"の行動から、気づかされることも多い。 生き物を姿を"本当に詳しく"みる事はとても贅沢なことだとわかる一冊。そんな場、身近にないかなぁ? キャア と キュウー ヘップヒェン エントツソージガキマシタヨー! 数々の伝え方があったけど、1行で文字に表せるのは音になってるこういうのだけ。その生き物らしい伝え方は音とか動作とか、ほかにもたくさんある。 171008 読み終わって追記 彼の記述の一部はある意味で、"科学的"でない。動物の頭の中の解釈はほとんど主観によっているし、どんな鳴き真似を、どういう場面ですると、どんな応答があるか、誰かが再現するのも難しい。つまり、客観性に不足がある。 そういう意味で、仮にこれが生命科学として不十分だったとしても、生物学としては最高だと言いたい。生物の行動という対象について、完全な客観性にとらわれれば、このレベルの現象にはほとんど手が出せなくなってしまう。人間同士の会話でも、相手の頭の中を"客観的に理解する"ことなど生まれてから死ぬまでなく、"主観的に理解したつもりになる"ことだけがあり、それを繰り返して社会が成立している。そこで、主観だからと言って科学が社会のしくみについて何も手を出さないとしたら、そのことに何の意味があるのか? 科学は物事を正しく知るための手段であって、正しく知るためには重要だけど、目的は知ること自体なので、手段を目的より上位に置くことはない。 ということで、科学の大事なポイントを少しスルーしてる代わりに、生物の大事な性質をかなり見えるようにしたこの踏み込みはとてもいい。豊富な知識に基づいた近い系統同士の比較もとてもいい。
0投稿日: 2017.03.05
powered by ブクログある時はカラスに足輪をつけるために、祭りで着る悪魔の衣装をまとい、屋根に上がる。 またある時は、帰巣本能がないのか、街中の適当なところに着陸して自力では帰ることのないワシを連れ戻しに何キロも歩いたり。 動物行動学者ローレンツの、動物とともに暮らし、発見したことがユーモアを交えて次々と披露される。 家の中を自由に出入りし、飛び回るコクマルガラスなどから自分の子どもを守るために、自分の子を檻に入れておく! 夫人も動物嫌いではなかったようだが、そんな暮らしがよくできたなあ、と感心してしまう。 さて、ローレンツと言えば刷り込みを見いだしたことで知られている。 この本の中でも、その話は出てくる。 動くものなら何でも後追いするか―というと、そんなに簡単なものではないらしい。 まず、彼らが認識できる高さでないといけない。成人が立った姿勢では、後追いはされないらしい。 さらに、マガモの場合、母親が出すようなゲッゲッという鳴き声を絶えず出していないといけない。 ということは、普通の人が普通にしていたら、いくら孵化して初めて見る動くものであっても、まず親鳥の代わりとして刷り込まれることはないということだ。 ローレンツのような、鳥の知識があって、親鳥の習性を迫真の演技で再現できる人でなくては、ということだろうか。 最近、刷り込みについての新しい研究で、一度人を追いかけるようになったとしても、自分と同じ鳥の形をしていないと後追いしなくなるという研究も発表されたとか。 オオカミ系の犬は、たった一人の飼い主にしか懐かないが、ジャッカル系の犬は誰にでも懐きやすいという話も興味深かった。 考えさせられたのは、最終章の「モラルと武器」。 オオカミは同族で争っても殺すことまではしない。 カラスも目を攻撃することはない。 こういう社会的抑制をもつ動物もあれば、キジバトのように弱い同族を殺すところまで痛めつけるものもいる。 逃げる速さと攻撃力が弱い動物は、強い相手に服従するポーズをとって命乞いする機制がないのだとか。 ローレンツは、人間が、今や本来の体以上に発達させてしまった攻撃力に応じた抑制をまだ発達させていない、と危ぶんでいる。 この論文からおよそ100年。 まだ状況は大きくは変わっていない。残念ながら。 どれくらいで人間は過剰な攻撃性を抑制する機制を作り上げることができるのだろうか?
2投稿日: 2016.05.07
powered by ブクログコンラート・ローレンツ(1903~1989年)は、オーストリアの動物行動学者。近代動物行動学を確立した人物のひとりといわれ、1973年にノーベル生理学医学賞も受賞している。 本書は、研究エッセイをまとめたローレンツ博士の代表作のひとつで、1987年に邦訳が出版されている。 題名は、偽典(旧約聖書の正典・外典に含まれないユダヤ教・キリスト教の文書)のひとつとされる『ソロモン書』に記された、あらゆる動植物の声までも聞く力を与えると言われる「ソロモンの指輪」の伝説を踏まえて、その指輪がなくても多少は動物の気持ちがわかるものだという意味を込めて付けられたのだという。 本書には、ハイイロガン、コクマルガラス、ワタリガラスをはじめ、数々の動物や昆虫が登場するが、いずれのエッセイにも博士の動物に対する愛情が溢れており、読みながら何度も微笑んでしまう。 特に、ハイイロガンの子マルティナが、生まれた日から博士を(刷り込みにより)母親と思い、「・・・あわれなヒナは声もかれんばかりに泣きながら、けつまずいたりころんだりして私のあとを追って走ってくる。だがそのすばやさはおどろくほどであり、その決意たるやみまごうべくもない。彼女は私に、白いガチョウではなくてこの私に、自分の母親であってくれと懇願しているのだ。それは石さえ動かしたであろうほど感動的な光景であった。・・・」という有名なエッセイは、何度も読み返してしまう感動的なものである。 ユーモラスな挿絵も素晴らしい。 動物(の行動)への興味が格段に高まること間違いなしの、楽しい一冊である。 (2010年6月了)
2投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ人間以外の動物には 理性や感情がなく、本能だけで生きていると思っていたが、動物にも 理性に近いものは備わっていることを知った ヒナ鳥の「鳴く」を「泣く」と訳しているのは 原書なのだろうか。作者の動物への愛が見える
0投稿日: 2016.01.04
powered by ブクログムツゴロウさんを思い出した。このように、動物がいる生活は幸せだろうなあ。動物との意思疎通がそんなにできるとは驚き。何か飼ってみたい気になってくる。
0投稿日: 2015.07.09
powered by ブクログ〈私は魚が思案するのをみた!〉 以前読んだ本です。 ローレンツさんは動物学者。動物大好き。 できるだけ放し飼いにしなけりゃイカンという信念を持ってます。 家はいつも動物園状態。鳥やらハムスターやらサルやらがとびまわっています。 奥さんは大変だ。娘はオリに入れられたって。危ないから笑 本人も仕事道具破壊されたりしてますが、懲りないんですね。 元気な動物たちとは心を通わせることができる。 カラスと友達になったり、犬がイヤな客に攻撃したりします。笑いながら感動。 動物愛とユーモアにあふれた1冊。 名作です。
1投稿日: 2015.07.03
powered by ブクログ古代イスラエルの第三代王ソロモンはあらゆる生き物たちの言葉を解することのできる指環を持っていたという。しかし、999人の妃のうちの一人が若い男と愛しあったことを一羽のナイチンゲールに告げられて、怒りの余りその指環を投げ捨て失ってしまう。それからの王は、なんと苦しんだことであろうと推測される本である。 作者のコンラート・ローレンツさんは、ウィーンの生物行動学者である。精神病院に送られそうなほどヒトを離れ、いろんな生き物たちに近づこうとする。しかも、心底それが彼の望みなのである。だから、彼はソロモンの指環などなくても様々な動物たちの言葉が解せたのだ。人間は鬱陶しいな…この本を読んでたくさんの生き物たちに心慰められる。 ローレンツさんの高名と本書の動物行動学入門というサブタイトルによって学術的で難しいものじゃないかと敷居が高く感じられていたが、意外にも読みやすい。もっとはやく読めばよかった… さすが!養老先生のお薦めである。 Mahalo
0投稿日: 2015.06.24
powered by ブクログ動物行動学の確立者コンラート・ローレンツの本。 すごくわかりやすくて面白い読みやすい入門書だった。 動物好きなのに、どこかクールな視点がいい。
0投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログノーベル賞受賞の動物行動学者がみずから飼った動物たちの生態をユーモアを交えながら描いてくれるのだから、面白くないはずがない。人間も動物も変わらないのだなぁ、と思いました。最近、人間と動物について考えさせられる本が続いています。私は生まれ変われるのなら、人間よりは動物がいいなぁ。
0投稿日: 2015.05.05
powered by ブクログ「私がほんとうに気持ちよく心なごむように思うことは、人間とイヌとのこの古いむすびつきが、両者の自由意志にもとづいてなんの強制もなく契約されたということだ。」 動物が好きならぜひ読んだ方がよい。 動物の生態について、著者がその動物とともに生きる中で学んだことが書かれている。動物を飼うのは決して簡単ではない。しかし、生き物の不思議は興味深く、著者のようにその研究(趣味?)に没頭するのもわかる気がする。 読んでいて、楽しい気分になる作品。
0投稿日: 2014.11.10
powered by ブクログ様々な動物について、独自の観察結果を記しており、描写も正確で読みやすい。 逆に言えば、興味のない動物についても延々と語られる。しかも、どこにどの動物が書かれているのか、目次にすらはっきり示されていないので、読む目的を見つけることも難しい。 生物学の歴史的価値以外、ほとんどない本です。
0投稿日: 2014.08.03
powered by ブクログソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF) コンラート ローレンツ 20数年ぶりに文庫本で読み返す。 その間に、著者のローレンツ博士はこの世を去ったが、本書の内容の輝きはいささかも衰えることがない。 まず、1920年代に動物の行動を理解しようという学問があり、すでにこのようなアプローチがあったのかという単純な驚きである。 それから、博士の動物と接する姿勢である。友人(もちろん人間の)と接するが如く真摯であり、ときに滑稽だがとうてい凡人には真似できない。 そして、観察力。動物は人間とコミュニケーションできない。動物が仲間(仲間と見なされれば人間を含む)に対して発する行動を客観的に観察し、人間の行動に置き換えていく作業は、きっと本書を笑いながら読むほどには簡単ではないはずである。 さいごに、巻末の第二版へのまえがきは、秀逸であると付け足しておくローレンツ博士の人となりがにじみ出ておもしろい。 子供に読ませたい一冊である。
0投稿日: 2014.05.10
powered by ブクログ水中そして陸上で自然写真を撮っている僕は、自然環境の中で暮らす動物に、強く興味を持っています。 相手を観察しながら撮影しているのですが、その行動を見ていると、人間のような感情を持っているのでは?複雑な思考を経て行動しているのでは?と感じることがあります。 ということで、動物の行動に関する書籍は、気になった時に読むようにしています。 この本は原著初版が1949年という、動物行動学の基本書です。 著者が自ら触れ合った動物たちの行動が、ふんだんなエピソードを交えて紹介されています。 取り上げられている動物は、昆虫、魚、鳥、哺乳類と、多彩です。 そして特に著者が興味を持っているのが、複数の同種が社会的に生活している動物たち。 これらの動物たちが、同じ種類の中で、さらには人間との間でどのような行動をとるのか、それはどのような理由によるのか。 著者の豊富な経験に基づき、書かれています。 エサを食べている時に、口で回収すべき自分の子どもを見つけて逡巡する、宝石魚。 パートナーがいるにかかわらず、別の雌に猛烈なアタックを受けた雄が、”不倫相手”とともに群れを離れてしまう、コクマルガラス。 このような「人間臭い」ように感じる話が、次々と出てきます。 著者自身、動物たちから自分の子どもを守るために、子どものほうを檻に入れてしまったり、鳥を呼び戻すために、人ごみの中で大きな声で「鳥語」を喋ったり・・・。 60年以上前に書かれた本なので、牧歌的に感じる記述も多いですが、著者の動物に対する興味の深さ、経験に基づく洞察力の深さは、現在のこの分野にもずいぶんと、活かされているのではないかと想像しました。 この本を読んだ後に動物に出会うと、今までとは違った視点で見える、そんな知的好奇心にあふれる一冊でした。
0投稿日: 2014.04.25
powered by ブクログ動物と作者のふれあいや、動物の振る舞いに面白さを感じた。 それまで動物を可愛いか可愛くないかでしか考えていなかったが、行動の仕組みを学んだ。
0投稿日: 2014.02.28
powered by ブクログ”すりこみ”という動物行動生理学の言葉は今では良く耳にする言葉です。生まれてすぐに目にする、耳にする声に反応してついていくこと、動物が生きるために必要な力ですね。 この概念を提唱したコンラート・ローレンツ博士がアヒルの親代わりになって、一緒に野原を歩いていく姿は何ともほほえましい。 コロニーをつくる動物の中では、親子で声を聞き分けているそうです(何百も固体がいるのに!)。でも、時として親とはぐれた子供は拒絶されてしまいます。共同で子育てをするクジラ、無くした子供の変わりに子育てをする親など、より複雑な行動もあります。 本棚の整理をしていて、学生時代に読んだ本書を再読しました。古いハヤカワの単行本の方です。
3投稿日: 2013.11.04
powered by ブクログとっても魅力的なタイトルなのだが、ドイツ語原典では「彼は獣や鳥や魚と話す」である。英語版は"King Solomon's Ring"だから、日本語版はこちらから。どちらのタイトルにするかで売れ行きは随分違っていただろう。内容は、副題にもある通り動物行動学の入門書だ。本書はローレンツ自身が観察した豊富な実例に満ちている。中でも驚くのは、魚でさえもどうやら考えて行動しているらしい例の見られることだ。トゲウオの場合がそれだ。また、「エントツソウジガキマシタヨー」とわめくコクマルガラスの例も微笑ましい。
0投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログ本書は“刷り込み”などの理論で著名なノーベル賞受賞の動物行動学者コンラート・ローレンツ教授が動物への観察を元に彼等の生態を描き出した物です。これをビジネス書として読むと人間理解に役立つかもしれません。 本書を知るきっかけとなったのはよく読んでいる佐藤優氏の本の中に彼が『512泊513日間』の拘留生活を送っていた『小菅ヒルズ』こと東京拘置所の中で読んでいた本のひとつだということで、彼曰く 『動物行動学の知識が人間理解に役立つことがある』 という趣旨のことをことあるごとにあらゆる活字媒体に書いており、ビジネス書とても読めるということで、彼もまた、現役の外交官時代に部下に読ませたり、経済雑誌にも勧めていたりするのを読んだことがあります。 内容はというと、著名な動物行動学者である筆者が獣や鳥、魚たちが取る行動を執拗な観察力とユーモアあふれる筆致で描いたものです。僕は正直のところ途中まで読んでいて、『いったいこれが人間理解の何に役立つのだろうか?』と思ったことは否めず、一度読むのを放棄したまま時が経ってしまったこともあり、リベンジのつもりで最後まで読んでやろうとページをめくっていたところ、後半部から俄然面白くなってきて、最後のページを読み終えたときには『あぁ、これに出会えてよかったなぁ』と感慨深いものがありました。 最後の箇所はイヌについての箇所と攻撃本能についての考察で、『ジャッカル系のイヌ』と『オオカミ系のイヌ』の性格および行動の違いはそのまま人間にも当てはまることが多いという事を、僕は読みながらつくづく感じ、イヌやオオカミがケンカをしたときに一方が屈服の意を示したときに攻撃したくとも出来なくなる特質や、逆にハトやクジャクなどの一見平和を愛するように見える動物が、攻撃の抑制本能を持たないがゆえに、相手をとことんまで追い詰める『恐ろしい』側面が描かれており、あぁ、これを人間に応用すると『草食系男子』の恐ろしさがわかるといったのはこういうことだったんだな、ということが納得いきました。 僕はふだん、こういう本はあまり読まないのですが、ビジネス書としてや、人間理解の所として読むと、また違った側面を見せてくれるなと、そんなことを考えております。
0投稿日: 2013.07.20
powered by ブクログ第8章にある「(前略)大部分あまりおもしろみもない退屈な動物なので、金を払って買って、苦労して育てあげる値打ちがない。とくにキンギョやカメ、カナリヤ、テンジクネズミ、籠に閉じ込められたインコ、アンゴラネコ、チンなどのようなありふれた室内動物やペットどもは、およそつまらないやつだ。こんな連中については、私はここで書く気にもならない。」という文章こそが決定的に、私がコンラート・ローレンツを好きにならない理由だ。 著者はしばしば、動物について無知な人々の言動について、腹立たしくなる、という類の表現を用いているが、その資格があるのかどうか。 確かに根気強く細やかな観察は特筆に値し、とりわけインプリンティングに関する研究が素晴らしいことは事実だけれど、こういった価値観の持ち主が動物行動学を発展させた第一人者であると広く認められていたり、あまつさえノーベル医学生理学賞を受けているということが残念ですらある。 良くも悪くも、60年以上前の書であり、ものの見方だ。
0投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログ高校生の時に発売と同時に読んで、私も動物行動学の研究者になる!と思った本。研究者にはならなかったけど、サイエンスライターの道を歩んでいる。研究者が書いた本で、こんなにおもしろくて、こんなにためになる本にはあったことがない。 研究者はみな、とても魅力的でおもしろい方々だけれど、誰でもこんなにおもしろく書けるとは限らない。 地球上のすべての人が読んでもいい、と思える本です〜。
0投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あまりに有名な本なのに、今まで読んでなかったのがもったいなかった。 ローレンツが研究・発見した動物たちの生態を、普通の人にもわかりやすく、面白く紹介してくれています。 ハイイロガンとコミュニケーションするシーンは、まるでドリトル先生のようで、有名な刷り込み現象発見のところも感動でした。 生き物が好きな人だったら一度は読んでみてほしい本です。 詳しい紹介はこちら→http://monogatarigatari.blog.fc2.com/blog-entry-42.html
0投稿日: 2013.05.06
powered by ブクログ動物を深い畏敬の念をもつことがいかに素敵なことか教えてくれた。丹念に観察し、行動を読み解くこと。久しぶりに感激した。
0投稿日: 2013.04.23
powered by ブクログ動物と話をする!夢みたいな話だけど、その力を愛情と観察と、ときには石のような忍耐力で、手に入れた人物がローレンツ博士だ。コミュニケーションというのは、愛情表情なのだなと、読みながらつくづく思った。身近な動物の美しさ。普段、なんと多くのものを見逃しているのだろう。動物に会うのに、動物園にもアフリカにも、行く必要はないのだ。 表情たっぷりな語り口と、ユーモラスな絵がとても楽しい。
0投稿日: 2013.04.07
powered by ブクログ動物行動学入門のサブタイトルがついていますが、難解な部分はこれっぽっちもありません。 ごく当たり前のように動物を友として、彼あるいは彼女たちを(一応の飼育下にはあるものの)尊重し、その行動を観察しながらのエッセイといった内容です。 ここで「彼あるいは彼女」?擬人化してやがるな…という感想を持たれた方もぜひ一読を。 とにかく楽しい。全編に生き物に対する著者の大らかな愛が満ち満ちています。 それに世間一般で持たれている各種動物に対する誤ったイメージを払拭する一助ともなります。 老若男女を問わずおすすめの一冊です。
2投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログドイツ語からの翻訳なのだが、非常に読みにくい文章である。 読んでいて何度も「ん?」と引っかかるところがあり、なかなか中身が入ってこない。 のだが、『アクアリウム』とか『何を飼ったらいいか』なんかは、なるほどと思わせる内容もあり、★二つ。
0投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログ刷り込み現象の第一人者であり、「ノーベル賞を受賞したムツゴロウさん」なんて言葉がぴったりなローレンツ博士による、ユーモアたっぷりな動物との共生記。タイトルは旧約聖書に出てくる動物と話をするための道具から。部屋中放し飼いの動物から守るために娘さんを檻に入れたという話には爆笑させてもらいつつ、「私が動物を笑う時は、それによって見事に風刺された私自身や人間を笑っていたときだった」という動物への深い愛情と鋭い観察眼の両方を象徴する言葉にはドキリとさせられる。言葉の端々にまで、学ぶことの楽しさが満ち溢れている一冊。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログ動物行動学の本 聖書に書かれている言葉、「汝、右のほほをうたれたら、左のほほをほほだせ」とは、オオカミのように自分の武器が発達した動物は、同属と争ったときは、敗者が自分の弱点を勝者に差し出します。勝者はそれ以上の攻撃をやめます。 社会性のある動物は、社会的抑制を持って、同属の滅亡を防止しているのです。 われわれもそうあるべきですね
0投稿日: 2013.02.14
powered by ブクログタイトルだけ見るとファンタジー小説のようだが、内容はノーベル賞を受賞した動物行動学者による動物観察の記録である。 動物観察の記録と言っても、難しい表現は一切使っておらず非常に読みやすい。鳥は最初に見た動く物体を親と認識するという話は有名だが、それが全て種類の鳥に当てはまるわけではないというのは初めて知った。 読了後、ちょっとハムスターくらいなら飼ってもいいかな、なんて思ったりした。
0投稿日: 2013.01.26
powered by ブクログ動物行動学の古典と言われるこの本だが、面白い。この本に出てくるアクアリウムに、いつかチャレンジしてみたい。
0投稿日: 2012.12.26
powered by ブクログ表紙がちがうけど。 コクマルガラスの観察や生物の観察ってこんなに色々しれるんだな~っと、その根気と観察眼には脱帽。
0投稿日: 2012.11.26
powered by ブクログジェラルド・ダレルの積みすぎた箱舟に似ている。最初はそんな印象だった。つまり、ものすごく動物が好きということだ。前者は冒険だけど、後者、ここでのこのコンラート・ローレンツは冒険こそしないものの、その観察によって得られる、新たな発見、知識は冒険を経て発見される宝物と同じだ。思えば、ぼくも小さな時から様々な動物に触れてきた。夏はクワガタ、カブトムシ、ヤゴ、ミズカマキリにタイコウチ…家には犬も猫もいたし、堀には大きな鯉に金魚、室内には熱帯魚がきらびやかなヒレや、鱗を魅せながら泳いでいたのを覚えている。爬虫類だって触れたし、いまでも触れる。すごく好奇な目で見てたように思う。ただ、それらの社会性に注目しようとは思ったことがなかった。生理的気分による発声、社会的抑制など、科学的にとても興味深いものだった。とくに、コクマルガラスの「キュウ」「キャア」の生理的気分による呼び声による帰巣が、ものすごく非効率で、もっと効率的に帰巣するような遺伝子が遺伝子プール内で優勢にならなかったのかと思ったのだけど、自然界の平衡を保つためなのかとも思ったけど、遺伝子に遠慮や配慮ができるのかは謎なので、無意識の内に時間を稼ぐことによって、巣を狙う追跡者を諦めさせる意図があるのかもしれない。 最後に、ある種類の動物がその進化の歩みのうちに、一撃で仲間を殺せるほどの武器を発達させたとすると、その動物は武器の進化と並行して、種の存続を脅かしかねない、その武器の使用を妨げるような社会的抑制を発達させなければならなかったらしい。オオカミ等が当てはまるようだが、人間は著者によると、この抑制は作れていないらしい。武器の使い方を知らないし、信頼しきれないからだそうだ。 いくつも戦争を経験し、少なくとも昔よりは、話し合いで解決を測ろうとすることが増えたのでないかと思う。それこそ、人間にもその抑制が人間自らの手で作られようとしている証拠でないか思う。 シリアスな内容も含みつつ、幼い頃の動物を見てワクワクする感じを思い出させてくれるユーモア溢れるいい本だった。
0投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログ好きだからこそ続けられるんだな~としみじみ思いました。何かを究めようとするには、やはり目立ちますよね。 均衡のとれたアクアリウムは酸素ポンプが要らないというのに衝撃と納得。ベタが飼ってみたいです。
1投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログ動物行動学という分野があるんだと教えてくれた、自分にとって記念の本。「愛する対象を研究する」というすばらしい日常のユーモアあふれる描写にクスリとさせられます。
0投稿日: 2012.02.12
powered by ブクログなまけてたけど読み終わった! 難しい所もあったけどおもしろかった! この作者さんは鳥と犬が特に好きなのかな。 猫があまり書かれていなかったのが残念だったけど; やっぱり動物はステキだなと思った。
0投稿日: 2011.12.02
powered by ブクログ人間が持っていない「先天的攻撃抑止能力」 動物が持つその種特有の遺伝的な衝動・抑制の体系とは、自然からひとまとめにして与えられたものであって、慎重に選ばれた自立的な完全さを持っている。 相手を一撃で殺すことができる「牙」を持ったオオカミは相手が降伏し、急所である首筋を勝者に見せた場合に、噛み付きたい欲求があるにもかかわらず、遺伝としてオオカミ族に組み込まれている衝動・抑制が働いて決して相手を食い殺さない。 武器を持っている動物はほとんど衝動・抑制能力を持っている。 逆に武器を持たない動物には衝動・抑止能力が欠如している動物がいる。 ハト、孔雀、ウサギなど そして、人間。だって、われわれの武器は進化の過程で生み出されてたのではなく、自分たちの手によって人工的に作り出したのだから。 ボタン一つで地球を壊滅させる核兵器のボタンを押さないという衝動・抑制はわれわれ人間には備わっていない。 僕らの本能は信頼できないのだから、衝動・抑制能力も自分たちで創り出すしかないんだよね。
0投稿日: 2011.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
よく売れた本。初心者の入門編にはぴったり。ただ、後半はまるで「動物バカ」の話を聞いているような気分になるので、3分の2くらいの分量でさらっと読めるほうが良いように思う。
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログ素晴らしい本。日頃人間社会メインの社会の中で自然界に共存する動物の存在を思い出させていとおしく感じる。爆笑エピソード満載で純粋に楽しめる。
0投稿日: 2011.05.08
powered by ブクログノーベル賞学者であるコンラート・ローレンツ著作で、ひよこの後追いなど動物行動学のおもしろさがわかります。
0投稿日: 2011.05.02
powered by ブクログ動物行動学者のコンラート・ローレンツのエッセイです。動物達に対する深い愛情が研究に結びついていたのだなと言う事がよくわかる本。
0投稿日: 2011.03.11
powered by ブクログ動物行動学の祖であるローレンツの著書です。動物を研究するということの原点を感じられる一冊です。そして、研究者って変わり者だよね、ということが良く分かる一冊です。
0投稿日: 2011.01.02
powered by ブクログゲンゴロウの幼虫・ヤンマの幼虫 トウギョ、トゲウオ、宝石魚 コクマルガラス ハイイロガン 犬;ジャッカルの血、オオカミの血 狩猟動物による社会的抑制 『わずかな表現運動でも理解できるという社会性動物の能力は、まさに彼らがことばを理解できないからこそ、話すことができないからこそ発達したのだ』 面白かった。
0投稿日: 2010.12.29
powered by ブクログ動物、特に鳥類に対する印象をガラリと変えてくれた本。学問の入門書というより、動物への深い愛情が込められた上質のエッセイだと思う。コクマルガラスについてのくだりが一番好き。
0投稿日: 2010.12.19
powered by ブクログ動物行動学の草分けが一般向けに書いた本。特にコクマルガラスやガンなど鳥の観察記に多くのページが割かれている。有名な学者先生もご近所から見ればただの奇人。爆笑エピソードもたくさんです。今では否定された理論もあるようですが、超弩級の動物好きの生活実録として読むと楽しい。
0投稿日: 2010.10.31
powered by ブクログ生物の時間に習う「刷り込み」を発見した動物行動学者、コンラート・ローレンツによるエッセイ。魚や鳥の行動の観察中に発見したことや、様々なエピソードを、感激や驚きととみに紹介している。 似たような本と言えば、中学生くらいのときに文庫版のファーブル昆虫記を読んで、カマキリのメスがオスを食べたりする話を読んで感動した覚えがあり、この本にも似たような感動を覚えた。「子どもを口にくわえて巣に連れ戻さなければならない魚がえさのミミズを見つけて、子どもとミミズを同時に口に入れてしまったら、その魚はどうするか」とか、「集団の中で順位の高いオスの烏が順位の低いメスの烏と結婚すると、メスの順位はどうなるのか」など、動物の行動と観察者の感動が活き活きと描かれている。観察時の苦労話(p.78や11章など)は、とても滑稽で、読んでいて思わず吹き出してしまう。最後の章の「モラルと武器」は、動物の行動の不思議を進化の歴史から考察する章で、なるほどと思った。同時に、個人的には、大学のとき勉強していた言語学について、言語の不思議(不規則な活用など)を考察する上でもその言語の歴史を見れば分かったりする点と似ていると思った。動物のことばと人間の言語の違いについて触れた部分(pp.134-6)も面白いと思った。それに何と言っても、観察者を親と思ってしまったガンのヒナはかわいいと思ってしまう。(10/09/26)
0投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログ今回はK.ローレンツ。 動物との暮らしが徒然に綴られた本書は、学術書としてよりも観察日記として読まれるべきだろう。ローレンツは攻撃―悪の自然誌や文明化した人間の八つの大罪などの社会批判色の強いものも残しているが、やっぱりこっちの人でしょう、と思う。 動物の話をしている方が、無理がない、主張にもレトリックにも。 アクアリウムの話が出てくるのだが、そこを読んで「私が悪ぅござんした」と思わされた。というのも、私が中高生のとき、当時流行っていた熱帯魚を飼っていたものだが、それこそ、ヒーターとポンプを使いバクテリアを買ってきては注入しあらゆるズルをしていたわけだ。ローレンツ曰くアクアリウムの醍醐味は、生態系の再現をほんの数十リットルのハコの中で再現できるところにある、しかも、同じ条件下でも適当に放っておいても育つ水草のバラつきが出る、つまり個性が偶然生まれるところに味がある。酸素と二酸化炭素、糞とバクテリアと餌と肥やしのサイクルとバランスで遊ぶのである。ヒーターを使わずに育成するならば近所の池や川から水(底の泥や砂利も一緒に)と魚を持ってくるのが手っ取り早い、少なくともその土地の気候などの条件に適しているからだ。私が実家から出て間もなく、アクアリウムは藻だらけになった。なんでも、母がポンプのモーターの低音が五月蠅いと言って夜寝るときに切るようになりしばらくして、スイッチを入れることはなくなり、水は濁り、魚は居なくなったらしい。何年か後には水槽ごとすっかりなくなっていた。要するに、その水槽では生態系のバランスは完全に人為的にしか成り立っていなかったのである(少なくとも魚を生かすような生態系は)。当時は、ものぐさな親に少しはふてくされたものだが、今思えば最初から失敗であった。 時間と経済的な余裕が出来たらそこいらへんから、タナゴでもすくってきて育てようか、そんな気にもなる。自然や動物との付き合い方がまとまった、ペットをねだる子供を持つ親にとっては持ってこいの一冊である。
0投稿日: 2010.09.25
powered by ブクログ書かれたのはだいぶ昔だが驚かされることばかり。 学術文というよりエッセイに近い感じで読みやすい。 作者の動物愛が伝わってくる。 もっと早くに読んでおきたかった。
0投稿日: 2010.08.02
powered by ブクログジャッカル系の犬は八方美人で、 オオカミ系の犬はひとりの主人に忠実で シェパードはジャッカル系で、 ちゃうちゃうは実はオオカミ系で みかけによらず忠義者なのだという のを知った。あとハムスターは都会に すむあわれな動物好きのために神様 が与えてくれたペットなんだと いうようなことが書いてあった。 ハムスターブームの予言書みたいな本だ。
0投稿日: 2010.06.24
powered by ブクログ博士は多数の動物を基本的に放し飼いにしており、外出先で顔なじみのオウムを発見し、呼び寄せる為に寄声を発して周囲をぎょっとさせたエピソードなど傑作話が満載。博士と動物たちの愛情溢れる生活振りが伝わる。子供向けの本にして読ませたい傑作。
0投稿日: 2010.06.15
powered by ブクログ「ソロモンの指環」 著者 コンラート・ローレンツ 訳 日高敏隆 出版 早川書房 p90より引用 “人間の子どもたちは両親の「好意ある」警告を 一心に聞くコクマルガラスのヒナたちに見習うべきである” 動物行動学を打ち立てた、 ノーベル賞学者である著者による、 共に生きた動物たちとのエピソード集。 上記の引用は、 コクマルガラスが年長の仲間から、 敵について教わることに関しての一文。 危険な事に対する忠告は、 煩わしく思っても頭の片隅に置いておくのがよいようです。 動物が好きなら是非呼んでほしい一冊。
0投稿日: 2010.03.10
powered by ブクログ専門的過ぎてちょっと読むのがキツイ部分もあったけど、すっごく興味深い!動物ってすごい!本当にその分野に精通してる人の話って面白いよなー、と改めて感心。
0投稿日: 2010.02.14
powered by ブクログなんと動物をこと細かく観察していることか! 筆者の動物に対する愛情が伝わってくるし、動物たちの行動があまりに人間的、いや人間の行動はあまりに動物的なんだと思わせてくれる!
0投稿日: 2009.07.14
powered by ブクログ身近な動物について、生理学や解剖学ではなく、行動学の研究成果が述べられており、様々な動物を、より深く、正しく理解する手助けとなる。 「私は自分が良く知っている動物となら、ソロモンの魔法の指輪がなくても話ができる」というローレンツは、様々な動物をなるべく自然な環境で飼育して詳しく観察する事で、その行動の理由や鳴き声の意味につて研究を重ね、ノーベル賞を受賞した動物行動学者である。特にハイイロガンの観察研究による「刷り込み現象」の発見は有名。本書では魚類、鳥類、ハムスター、サル、犬など、様々な動物についての観察研究の様子と考察がユーモアを交えて語られており、我々の動物に対する理解が、如何に表面的で誤解が多いかを教えてくれる。全編に渡って、著者の動物に対する深い愛情が感じられる。
0投稿日: 2009.06.21
powered by ブクログ博士号をもってる全員が「博士」と呼ばれるわけではない。また「博士」と呼ばれる人の全員が博士号を持っているわけでもない。お茶の水博士にはなぜか「博士」という呼び方がふさわしいように、「博士」と呼ばれるには、何か特別なものが必要っぽい(多くの人から愛されることとか?)。そして、コンラート・ローレンツは、ローレンツ博士と呼ぶのがぴったりだ。ローレンツを知ったのは、高校2年の時。生物の教科書に載ってた写真、その中で池から頭だけ出してアヒルに突っつかれている変なおじさんが、ノーベル賞受賞者だと教えられた時はびっくりした。この本にも現れているように茶目っ気溢れる博士は、僕がビックリしたことを喜んでくれるだろう。でも本の内容と文章の語り口がどうも、合ってないような気がする。ユクスキュル(http://review.webdoku.jp/note/4390/15216/1?id=165140)のときも、読み易い訳ではなかったんですが、どうなんでしょう、日高先生。一番へぇーと思ったのは、10章かな。ジャッカル的犬と、オオカミ的犬。実家の犬はどちらかというとジャッカル的だろうか。本を読み切るのが久しぶり。最近は教科書ばかり読んでいる。この本の存在を知って読もうと決めてから2年くらいたった。実際に手に入れてから読むまでに1年かかった。ああ、専門バカ化が恐ろしい。そういえばこの本のことを知ったのは、池内先生の『これだけは読んでおきたい科学の10冊』を立ち読みしたときだ。そして、明日はわが大学に池内先生が講演に来てくれます。楽しみ。
0投稿日: 2009.05.09
powered by ブクログ決して学術的な書き方ではないけれども,動物の行動が鮮やかに描かれているので,ロレンツは本当に動物が好きだったのだなあ,と感じます。特に「社会的抑制」についての記述は,全世界の人間が心すべきことだと思います。
0投稿日: 2008.11.27
powered by ブクログノーベル生理学医学賞を取った人の本 動物の行動や本能について具体的な話を元に書いてある 動物が好きな人ならまず楽しめる
0投稿日: 2008.10.26
powered by ブクログ<poka> 子供が中学生くらいになったら読んで欲しい本。 <だいこんまる> 指輪は大好きです。
0投稿日: 2008.04.15
powered by ブクログ鳥の刷り込みや本能行動を、筆者は実際にできるだけ自然に近い状態で飼うことで研究した。 そのことについてとても詳しく本に書いてあり、筆者の動物に対する愛は十分に感じられたが、中盤はわりと内容が専門的になりすぎている気がして、(鳥の鳴き声の研究等)あまり興味をもって読み進めることができなかった。 しかし終盤にかけて再度興味をもって読み進めることができるようになったのはやはり筆者の動物に対する愛がとても興味深い考察を生み出していたからである。 なかでも特に私が興味を引き付けられたのは、ジャッカル系犬とオオカミ系犬の本能的な行動の違いについての考察だった。 動物に興味がある人にはなかなかおもしろい本だと言えると思います。
0投稿日: 2008.04.06
powered by ブクログ高校時代にこの本を読んで、動物行動学という学問があることを知り、その後の道が決まりまし!でも、中身は抱腹絶倒。とにかく大笑いの動物行動学の本でした。
0投稿日: 2007.10.22
