
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子育ての参考に読んでみた。 イノベーターには大雑把に言えば 問題を自分自身で定義すること。 情熱を持つこと。 目的意識を持つこと。 失敗はあるものだと受け入れること。 コラボレーティブでいること。(自分だけで解決できると思わないこと が必要である。 また、そういった者を育てる為には親は 子供が興味を持つことを見つける手助けをすること。 興味を深める手助けをすること。 オーナーシップを子供に委ねること。 答えはないので失敗しながら試行錯誤すること。 あたりが必要なことらしい。 結果として、イノベーターを育てる為には親自身がイノベーターのように振る舞い、接しろ、ということだなぁ、と解釈。 概ね同意だが、残念なポイントとして、質的研究(インタビュー)に終始してしまっているため、良く言えば仮説、悪く言えばただなんとなくインタビューして共通項をまとめただけの本。 ただ、他の検証されている研究結果などと照らし合わせればそこまでズレたことは言ってないと思うので、参考にはなる。 また、多くのイノベーターやイノベーターの親やメンターのインタビューが載っているので、自身がどのように振る舞えばいいのかの参考にはなる。(あくまでも本書の仮説を採用する場合には、だが
0投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ洋書の話の構成が苦手でなかなか読み進められなかったが、所々になるほどと思う点があった。 イノベーターに自分がなりたいわけでも子どもになって欲しいわけでもないが、消費するだけでなく、環境・ゴミ問題から否が応でもサスティナビリティの社会に変わらなければいけないし、そのためには創造性は必要なスキルだと思った。あとは創造性があると仕事でもプライベートでも充実感を味わえそう。 ・創造力は鍛えることができる ・読書は視野の広がりや気分転換に必要なので小さいうちからやろう ・情熱がある先生を探すというのは盲点だったけど、科目ではなく先生ありきも確かに重要 ・内省力はキャリアを考える時に毎回つまずくが鍛えておいた方がよいと強く思うスキル。自分のことを良く知れば賢い判断ができる、そうなんだよなー。
1投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログある本で紹介されていたこともあり、読んでみました。 アメリカの学校も、日本の学校と同じく、出る杭は打たれるのですね。 アメリカは、日本なんかよりも、秀でた児童・生徒に手厚いものだと勝手に思い込んでいましたが、そうではないことを知り、軽いショックを受けました。 また、アメリカの学校も、日本の学校と同様、知識の詰め込みを重視しているのですね。 それから、アメリカでも、イノベーターが育つような学校は、特別で一握りしかないのは意外でした。 ハーバード大学やMITにおいても、多くの授業や研究室は、決して、イノベーターを育てるような環境ではなく、むしろ、フィンランドの学校(高校や大学)の方が、イノベーターの育成に力を入れているのですね。 ちなみに、イノベーターを育てるための環境に関する本書の記述については、「そうかもしれない」とは思うものの、「兄弟姉妹みんな、同じような環境で育てたので、みんなイノベーターになりました」というような事例は紹介されていないことを考えると、本書の事例については、「イノベーターを育てられる可能性がある方法の一つ」ぐらいで捉えるのが無難だと思います。 そんなわけで、「イノベーターになるには、生まれ持った素質が必要だろう」という考え方をひっくり返すほどの内容ではないと思いました。 とはいえ、事例はどれも面白く、興味深く読むことはできました。
1投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログ子育てに限らず、企業で人材育成を担う場合にも参考になる本だと思った。 子どもを信じること、内的モチベーションを大切にすることが特に重要と感じた。 「子供たちにいちばん求めているのは、自分にとって大事なことを気にかけ、夢中になること、自分に正直な人生を送ることです。」という記載が印象に残った。自己と深く向きあい、理解する力というのは、難しいが身につけるべき力だと思う。 また、親が子どもに価値観を押し付けない、型にはめようとしない、というのも心がけるべき点と感じた。 先日読んだcuriousで伝統的な教育の重要性を理解したので、知識重視の教育とコラボレーション、イノベーションといった観点の新しいかたちの教育、両者のバランスが大事なのかと思う。
0投稿日: 2023.08.04
powered by ブクログ遊び、情熱、目的意識を育て尊重することが、なによりも重要。学校のカリキュラムや評価制度ができることは少ないが、型破りなメンター(学外のこともある)との出会いが影響を与えるのでコミュニティとしての意味はある。 子供の能力開発に親ができることなんてあんまりない、友達(メンター含む?)からの方が影響を受けると以前どこかで読んだけど、この本によれば、親ができることはたくさんある。遊びや情熱を探求する機会を多く持たせ、情熱をもっていることがあれば応援すること。もちろんこれをやって必ずイノベーターが生まれるという十分条件ではないだろうが、必要条件ではあるのかもしれない。 実際、振り返ると、親に相談すれば保守的な回答しか普通は得られない。自分は子どもに同じことをしないよう、努力しないといかんなと思うが、できるだろうか。
3投稿日: 2021.12.29
powered by ブクログイノベーターを育てるためには、教育者がイノベーターでなければならない。 教育者として、学び挑み続けることの重要性に気付かされた。 イノベーションを起こすような偶発性を子供たちに提供したい。
0投稿日: 2021.04.26
powered by ブクログ「育てる」側として読むとしたら…そもそも子をイノベーターにしたいのか、この本でイノベーターが目指す方向と同じなのかは確認しながら読み進める必要がある。細かいノウハウは書いていないが、芽をつぶさない方法がうっすらとわかったのがよかった。
0投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログイノベーションとは?イノベーターとは? AIとともに生きる時代が現実味を帯びてくる中、将来労働集約型の仕事はどんどん自動化されていくと思われます。 いまの子どもたちが社会の主役になる頃がまさにAIと完全に共存して生きる世界になっているはずです。 ただし、イノベーションを起こすことは機械にはできません。 世の中の問題を見つけて、それを解決するアイデアを作ることは機械にはできません。 イノベーターになることは自分を守ることにつながると思っています。 ではイノベーターとはどのような存在なのか。 本書では求められるスキルとして以下をあげています。 好奇心。すなわちいい質問をする癖と、もっと深く理解したいという欲求。 コラボレーション。これは自分とは非常に異なる見解や専門知識を持つ人の話に耳を傾け、他人から学ぶことから始まる。 関連付けまたは統合的思考。 行動志向と実験志向。 そして、イノベーションを起こすのに必要なものを以下のように定義しています。 クリエイティブな思考力 専門性 モチベーション それではこれらの力はどのようにつけられるのでしょうか? この問いに対して、現在活躍している様々な若者たちの実例を通して解答を出しています。
0投稿日: 2017.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「4歳児は絶えず質問をし、物事の仕組みについて首をひねっている。ところが6歳半くらいになると質問するのをやめる。なぜなら学校では、厄介な質問より正しい回答が歓迎されることを学ぶからだ。高校生にもなるとめったに知的好奇心を見せない。そして成人して就職したときには、自分の中から好奇心を締め出してしまっている」(p.27) 「私にとってイノベーションとは、この世界で意味があること。人々にインパクトを与えること、そして人をワクワクさせることをやるということ」(p.93) 21世紀には、自分が何を知っているかよりも、自分が知っていることで何をやれるかのほうがずっと重要になる。いま生徒たちが身につけなければならない最も重要なスキルは、新しい問題を解決するために、新しい知識に関心を持ち、新しい知識を作り出す能力だ。成功を収めたイノベーターはみな、「その場その場で」学び、その知識を新しい方法に応用する能力を持っている。(p.185) 「工学は最も重要な専門職のひとつだという私の考えは変わらないが、一般教養も同じくらい重要だということがわかった。iPadのようにエレガントなプロダクトを作るには、アーティスト、音楽家、心理学者がエンジニアと協力する必要があるのだ。またどんな分野の教育を受けた人でも、シリコンバレーで成功することは可能だ……。学生、そして私の子供達へのアドバイスは、自分がいちばん興味があることを勉強すること、自分が最も情熱と能力を持つ分野で秀でること、そして自分のやり方と自分の言葉で世界を変えることだ」(ワドワ、p.226) 人文科学は、身の回りのあらゆることに疑問を持つことを教え、議論をしたり論理を構築する作業への信頼を育むのです。たとえばある文学について新しい解釈をしてみる経験は、他のことでも疑問を持ち、クリエーティブに考える力を与えてくれます。(p.227) 活力と生命力とエネルギーと鼓動は、あなたの体を通じて形になる。そしてあなたという人間はひとりしかいないから、その表現はユニークなものになる。もしそこにフタをしてしまったら、(その生命力やエネルギーは)他の媒体を通じて出てくることはなく、失われてしまう。世界がそれを目にすることはない。それがいかに素晴らしいか、どれだけ価値があるか、他の表現と比べてどうかといったことは、あなたが判断することではない。あなたの仕事は、それを確実かつ直接的に自分のものにしておくこと、その(生命力やエネルギーが溢れ出てくる)道を開いておくことです。(マーサ・グラハム、p.302) 君はまちがいなく失敗することだ。それも何度も失敗する可能性が高い。失敗しないとすれば、それは無難にやったからに過ぎない。失敗は恐ろしく身にこたえる。人前で失敗したときは尚更だ。だが最も価値ある教訓のいくつかは失敗から得られるものだ。成功した場合よりもずっと多くを学べるはずだ。失敗の原因をよく分析すると、自分のこと(弱みや強み)がよく見えてきて、目標を修正できるようになる。また自分が何をやろうとしていて、それを成功させるには何が必要かも、もっとはっきりわかってくる。失敗はイタレーション、つまり学習のプロセスだと考えよう。(p.305)
0投稿日: 2017.09.02
powered by ブクログイノベーターになること、イノベーションを起こすことが唯一の解であり、素晴らしいから素晴らしいという考えには疑問が残るが、教育や学習についての考え方を新たに捉える上で非常に参考になった。
0投稿日: 2017.07.19
powered by ブクログ我が子への教育は、一緒に過ごし様子を見る、そこから始まる。 ゲームは子どもにとって悪なのだろうか? この本ではゲームをさせるよりも他のものをある。 それも一理あるとは思うが、それだけではないと思う。 ただゲームをやるのではなく、ゲームをもっと突き詰めて考える。 攻略だけなく、なぜおもしろいと感じるのか、 どうやったらもっとおもしろくなるのか。 そういうことを議論することで生まれるものがあると言っているのだと思う。 これは学校などの教育機関にも言えることなのだろう。 過去の知識だけを学ぶではなく、未来の課題に向き合う。 各々の力に合わせて提供できるようになれば、それは最高の教育になるのではないだろうか。 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ○現代の製品やサービスや経験は非常に複雑であり、 クリエーティブな天才が一人いれば 問題は解決できるという思い込みはもはや幻想にすぎない。 問題解決には複数の分野を知る情熱的なコラボレーターが 必要だというのが新しい現実だ。 最高のデザイン思考者は、異なる分野の人と一緒に仕事ができるだけでなく、 自らもさまざまな領域で相当な経験を積んでいる。(P.23) ○私たちがやってもらおうと思っていること、 たとえばプログラム開発や会計処理が上手にできることは重要だ。 しかし私たちは全員にリーダーシップを求める。 誰かにリードしてもらうのを待つのではなく、 状況をコントロールできる人物だ。(P.25) ○現代の社会で「(大多数の人と)違う発想をするために、 違う行動を取る」のは容易ではない。 それを変えるには大人の行動を根本から変える必要がある。 グレガーセンはあるインタビューで創造性の欠如について語っている。 「4歳児は絶えず質問をし、物事の仕組みについて首をひねっている。 ところが6歳半くらいになると質問するのをやめる。 なぜなら学校では、厄介な質問よりも正しい回答が歓迎されることを学ぶからだ。 高校生にもなるとめったに知的好奇心を見せない。 そして成人して就職したときには、自分の中から好奇心を締め出してしまっている。 新しいアイデアを見つけることに自分の20%以下しか割かない企業経営者は80%にも上る。 もちろんアップルやグーグルのような企業の経営者なら話は別だが」(P.27) ○よそと違っていたのは、毎日1時間を読書の時間と決めていたこと。(P.53) ○「多くの親は子供によかれと思って、『正しい』習い事をやらせ、 『最高の』学校に入れる」とコードは続けた。 「でも私に言わせれば、そういう親は子供と過ごす時間の大切さを見落としています。 子供が何かを言ったときに耳を傾けてくれる大人が近くにいること、 子供が何かを探しているときに気にかけてくれる大人がいることは重要です。 私たち夫婦は子供と過ごす時間を犠牲だと思いませんでした。 人間として子供たちがとても興味深いと思ったから一緒に過ごしただけです。 多くの人はそこのところを軽視しています。 子供たちが小さかったとき、私は自分の会社を立ち上げて忙しかったから、 よく言われる『短くても質の高い時期を一緒に過ごすことが重要だ』と 考えた時期がありました。 仕事から帰ったら、子供と密度の高い45分を過ごせばいいと。 でも子供は、まず親が十分な時間を割いてやらないと 質の高い時間を与えてはくれません」(P.54) ○でも大学に入ったら、自分は科学者ではないことに気がつきました。 ひとつの問題にういて深く考えて実験を設計する、 といった孤独な側面に魅力を感じなかったんです。 ぼくが好きなのは、『みんなで作ろう』というコラボレーション的な作業。 スタンフォードに入ってかなり早い段階で、 それはエンジニアリングというものなんだと気がつきました。(P.57) ○対立は、優れたプロダクトを作る基本です。 革新的であるはずの多くの会社が素晴らしい製品を作れないのは、 新しいプロダクトを作るには制約を取り除かなければいけないと考えているからです。 でも制約を取り除いてしまったら、それを乗り越えるために考え抜き、 イノベーションを起こす原動力がなくなってしまいます。(P.62) ●プロダクトマネージャーは各制約を取り除くのではなく、 制約を基に、遥か高い目標を達成する。 そのためには各担当者と同じことができなくとも、 各々が何をやっているか、それぞれがどう絡み合っているか理解し、 相互作用による解決策を提示する。(P.62-63) ○まず、課題の解決をするためのスキルを教えること、 そして課題の難易度を少しずつ上げて学生に自信を持たせることだ。 教授は、自分の授業を受けた学生は博士課程で 「少しばかり怖いもの知らずになる」と言った。(P.73) ○仕事でハッピーだと思えなかったら、それは単なる働き口であって、 キャリアとは言えない(P.127) ○論文の発表数を基準にして無難な評価をしたいなら、それでもいい。 だが学生相手の授業を無難にやり過ごすべきじゃない。 それなら学生とはほとんど交流がない研究専門教員と、 論文の発表数など気にする必要のない指導専門教員をつくるべきです。 厄介だしむずかしいかもしれませんが、学生にとってはそのほうがいいでしょう(P.147) ○若者が自分の好きなことに打ち込むように後押しするのも重要だが、 現状を打破するために努力しなくてはいけないと教えることも重要だと実感している。 「(都市貧困地区に住む子供たちは)深く考えたり、限界に挑戦したりせず、 平凡に甘んじるよう育てられている」と、エリカは言う。(P.161) ○目的意識がある人間は、多くのことに耐えられる。 この部分が現在の教育システムにはすっぽり欠けています。 目的もわからずにあんな暗記作業をやりたい人間なんてどこにいるのでしょうか(P.189) ○未来の課題を理解することよりも、過去を学ぶことに力を入れすぎています(P.242) ○私はマックの担当の先生に会いに行き、マックが本を大好きで、 いつかすばらしい読者家になるとわかっているけれど、 いま読書を強制したら本を嫌いになってしまうと説明しました。 すると彼女は突然泣き始めて言いました。 『そう言ってくれて、どんなに私がうれいしいかわかりますか。 ほとんどの親は、先生がうちの子に読書を教えてくれないからでしょう、 と怒鳴るのです』」(P.269) ○失敗しないとすれば、それは無難にやったからに過ぎない。(P.305)
0投稿日: 2017.05.04
powered by ブクログ題名の通り、イノベーターを育てる為に必要なことを考察した本 さまざまな具体例が載っていて良かった。 - 子供の情熱をかきたてられるようにチャレンジできる環境をつくること - 子どもの可能性を信じ、認め、応援し続けること の2つだと感じた!! 大変いい本だった。
0投稿日: 2017.04.04
powered by ブクログ優れたイノベーションを成し遂げた人物は、どのような教育を受けて育ったのか。イノベーター本人やその両親、学生時代の恩師等への取材から、イノベーションを生み出すための資質と、それを育む家庭や学校教育のあるべき姿を提言した一冊。 著者は、知識獲得への偏重や試験による画一的評価など、"標準化"された現状の教育が"破壊的イノベーション"を妨げているとして、子供が自ら興味を持った「遊び」が「情熱」になり「目的意識」へと深化する「内的モチベーション」と、異なる要素を組み合わせる統合思考や他者とのコラボレーション、失敗から学ぶ実験主義を含めた「クリエイティブ思考力」を教育の中心にすべきだと主張する。 本書で紹介される親や教師達は皆、子供が本当にやりたいことを見つけることに腐心しており、良い成績や良い大学といったお決まりのキャリア形成を是としない点で、周囲から異端視されることが多いという。イノベーションこそが組織や社会を進化させると信じる一方、子を持つ親、部下を持つ管理者、生徒を持つ教育者として、価値観の矛盾や衝突に悩んだことのあるすべての人にとって必読書といえる。
1投稿日: 2015.06.08
powered by ブクログこれからは、自分が何を知っているかよりも、知っていることで何が出来るか、の方が大切というのは目から鱗。イノベーターとして成功した人達が、どのように育ってきたか振り返ることで、そんな子育てについて考える契機となるような本。子供のためと言いつつ、実は親のために子供に期待をかけているのかもしれない。教育の本質は、子供の興味を見極め、それを伸ばす手伝いをすることなんだろうな。
0投稿日: 2015.06.08
powered by ブクログ本年度2冊目。 読むのに時間はかかったものの、いろいろな示唆をもらえた! 子育てにも、仕事にも、自分自身のことにも… おもちゃの与え方、スクリーンタイムの扱い方、考えさせられることたくさん。 何より親として、教師として、イノベーターに関わってきた人の多くの人のエピソードが満載。 いい一冊に出会えました(*゚Д゚*)
0投稿日: 2015.05.03
powered by ブクログ確かにいい本だけど、日本に適するかというと、疑問もある。いずれにせよ、親がぶれずにやるべきことをやれば良い、というところ。
0投稿日: 2015.04.08
powered by ブクログ人が育つプロセスは大人も子供も変わらないという事を日々考えさせられています。 未来のイノベーター…は本書の下記のフレーズにピンときた方は必読です! ”本書の目的は彼らがいかに生まれながら才能に恵まれていたかを伝えるのではなく、その才能を引き出し育てるために大人がどんな手助けをしたのか、そしてそこから私たちは何を学べるかを理解することだ。”
0投稿日: 2015.03.16
powered by ブクログ昔読んだエジソンの伝記で、エジソンはラジカルな質問をやたらとして教師を困らせた、というのがあったけれど、それを思い出した。 印象的だった一文。(少し補足入り) 「オレンジからもっとジュースを搾り取る方法を教える教育はあるが、より良いオレンジを育てるための教育は確立していない。」 からからのに搾ったオレンジをさらに搾るより、新しいオレンジをテキトーに搾ったほうがかんたんにたくさんジュースが採れるはずなのに…。 搾ったものを更に搾るほうに目が行きがちなのは、某T自動車の手法の影響が大きいのかな。これも大事だけどね、偏重はよくない。
0投稿日: 2015.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
経済の成長エンジンとしてのイノベーションを教育的側面から促進する考えについて述べた著書。 イノベーションを起こすためには「専門性(知識)」、「クリエイティブな思考力」、「モチベーション」が必要と言う考えのもと、現在の家庭・公的教育はそれらの能力を育む仕組みになっていないと問題提起している。 家庭教育は子供が本当に熱意を注げるものの選択肢を豊富に提供し、選択した際にはフルサポートできているか? 義務教育、高校、大学は画一的な知識のインプットだけを行い、その知識で現実の問題をどのように解決するか教えているのか? 現在の国力の低下、国民の貧富2極化を鑑みると、日本でもこの著書で述べられているような、イノベーターを育てる新しい教育方法を実践する組織をサポートし、新しい世代を育成していくことが急務だろう。
0投稿日: 2015.01.03
powered by ブクログこれからますます世界中で必要とされる「イノベーター」という存在をどうやったら生み出せるのか、その方法を探った一冊です。 何人かの若き「イノベーター」たちへのインタビューを通じた、生い立ちや教師・メンターとの出会いの記述が半分くらいを占めていますが、どれも面白いです。親や教師がとても特別なことをしているわけではないですが、こどもたちの好奇心や熱意をうまく引き出して自由に発展させよう、というそういった理念が、クリエーティブまたイノベーティブな若者を生み出す源泉になるんだなと感じました。 型通りにはめる、そしてgeneralistを生み出そうとする学校教育が、イノベーターと相容れない精神だというのは本当にその通りだと思う。基礎的な力をつけるということと、モチベーションを失わせないということ、この両立の難しさだなぁと思いました。 アメリカの大きな大学でも教育ではなく、研究が重要視され、教員の評価は研究重視というのがわかって、そうなんだと驚きました。次世代のイノベーティブな研究者を生み出す仕組みをどう作っていくかがこれからの世界の高等教育機関の勝負所になりそうだな、と感じました。
0投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログ若者のイノベータ―とそれを支えた両親、メンターなどのインタビューを交えながら考察している。 自由な時間に発想した遊び、興味から情熱を持ち続けられるものをいかに見つけ学校がどのようにサポートすると良いのかが考察されている。 大学は座学・研究だけでなくフィールドワーク、コラボレーション、学部超えて自分の好きな授業が取れるようにする、という提唱が印象に残った。 ただ、これをやり過ぎると大学の研究機関としての機能も失いかねないので両立が難しいかもしれない。
0投稿日: 2014.11.09
powered by ブクログイノベータ―のキャリアにおいて親・学校(教師)・その他メンターがどのような影響を与えているか。基本的には子供の自主性を重んじて情熱を注ぐことを見つけさせる。学び方を学ばせることが重要とのこと。 従来の統一テストやSTEM科目重視の教育方法については否定的だが、個人的には定量化して学校の善し悪しを(一部の側面とはいえ)見える化するためには重要だと思う。ただこれは次のビル・ゲイツを作るための教育で、次のジョブズを作るためには人文科学やアートも同じだけ必要らしい。ケン・ロビンソンもTEDでそんなことを言っていた。 画期的な授業を行っているオーリン工科大学については今後も注目したい。
0投稿日: 2014.09.30
powered by ブクログ【学び】 イノベーター教育に必要なこと ・コラボレーション(一人でイノベーションを起こすのは無理) ・実践的(何を知ってるかではなく知っていることを応用して何ができるか)で分野横断的(工学+IT、環境、デザインとか)学習 ・遊び→情熱→目的 ・自分で考え決める自由を与え、決断を応援すること。特異な親と言われても譲らないこと ・スクリーンタイムの制限と知的な遊び(レゴなど) 【所感】 はっきりいって最高の書籍でした。自分はイノベーターとは言えませんが、自分の考えや生き方と学校の考えとの違和感は大変共感します。親として子供の創造性を最大限伸ばしてあげられるように、本書を携えていきたい。
0投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログ2児の父です。 「遊びが情熱となり、目的意識へと発展していく」という考え方は、非常に共感できました。 親の役割の大切さをひしひしと感じました。 下記の事例は、ぜひ何らかの形で実践したいと思います。 ・クリエイティブな人物の電気を本棚に並べる。 ・旅行に行くときは、子供と一緒に旅行先を予習しておく。 ・子供にスポーツをさせるなら、国籍や言語の違うチームに入れる。 ・子供の遊び部屋をアトリエに改造する。 ・スクリーンタイムを制限する。 ・イノベーションや社会活動などへの意識の高い学校へ入学させる。 「モンテッソーリ教育」についても初めて知りました。関連する本を読んでみようと思います。 http://booklog.jp/item/1/4062016087
0投稿日: 2014.09.27
powered by ブクログ(最近では減ってしまったことだが)書店で見かけて偶然手に取ったものだったが、充実した内容だった。 訳題は『未来のイノベーターはどう育つのか? 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの』だが、原題は Creating Innovators: The Making of Young People Who Will Change the World だ。直訳すれば「イノベータを創り出す。世界を変える若い人々をつくること」 前者はまるで他人事みたいではないか。 「どう育つのか?」と「Creating」との、姿勢の違いは大きい。 この違いが本書のメッセージを日本で読むべき理由を端的に示しているようだ。 ひとのせいにしていてはダメなのだ。 教育に熱心に取り組む大学人は、組織内ではまったく評価されず、テニュアもとれないというエピソードが繰り返し登場する。それこそ他人事ではないのでなんとも切ない気持ちになるが、それはまた別の話。
0投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログイノベーターの資質は教えたり学んだりできる。必要な要素は、専門性・クリエーティブな思考力・モチベーション。情熱を持って、知識を応用し、試行錯誤し、人とコラボレーションできること。 本を読んでるとみんなイノベーターばかり、みたいですが、どのくらい希少なのでしょうか。自分が、というより、これからの世代のために、という位置づけが良いです。
0投稿日: 2014.08.21
powered by ブクログとにかく共感する部分が多い本となりました。多くの人がうすうす感じているけれど、なかなか動こうとしないところをズバリと言い放つ論調は爽快です。学校教育によって、創造性への好奇心を奪われているという件は、この本のハイライトでしょう。幸いにして、その学校教育へ疑問を感じていた先生に教わった僕は、幸運だったのかもしれません。何を学ぶかは重要ではないというくだりも深いです。そういう本人は、当然のように多くの知識があり、学びを続けるという点です。イノベーターを育てるヒントが散りばめられています。時代にフィットした教育の在り方を実行していかなければならないと思います。
1投稿日: 2014.08.20
powered by ブクログSTIM(科学・技術・工学・数学)の専門知識の重要性。 親は、子供のころに創造性と好奇心を培える時間を十分に与え、明確な価値観(社会の為に誰かの役に立つこと)を教えることが大事なようだ。
0投稿日: 2014.08.03
powered by ブクログイノベーターと思われる人たちが育った環境についての本。どのようにすれば子どもをイノベーターに育てるかといった教育本的立ち位置にもなっている。 日本的でアメリカではそうじゃないと聞くようなことが度々この本に書いてあった気がする。例えば、理系文系の区別とか、起業せずに給料のいい仕事につくように考えてる人が多いとか(後者はまるでアメリカ特有のことのように書かれてあった)。 ところで、この本に書いてあったローラという人の高校1年生の時の話。インターンとして働いていた時の話なのだけど、リーダーが1週間で辞めて16歳のインターンにしてはものすごく大きな仕事を任されたのだとか。夜遅くまで働いて週末まで働いたとあるのだけど、これって法的に大丈夫なのだろうか。アルバイトじゃなくてインターンだから大丈夫なのか? 日本でもみならいという話をたびたび聞くけど、フィンランドの教育がすごいらしい。でも、ほとんどの先進国より就学年齢が1年遅く、宿題は少なく、授業時間も授業日数も少ないのだとか。日本もゆとり教育で授業時間が減ったけど、減らすだけだったから失敗したんだろなぁ。 ところで、ちょっと意外と思ったのが、イノベーターといわれる親は子どもにスクリーンタイム(パソコンやテレビの視聴時間)をかなり制限していたこと。テレビはともかく、パソコンは小さいころから与えてるイメージがあった。実際は遅い人が多いらしい。 日本にもこういうイノベーターっぽい人はいるんだと思うのだけど、この本の日本人版があれば読みたいと思った。
0投稿日: 2014.07.26
powered by ブクログ本としてはいまいちで、文章に引き込まれる感じがないのですが、(翻訳の問題かも?)著者の主張が今後の社会にとって極めて重要な意味をもつと思うのであえて高評価としました いずれ計算機含む機械の能力が向上し、定型化された仕事はすべて機械に置き換えられるのは確実で、そうなるとイノベーティブな活動をする人だけが忙しく仕事をし、それ以外は機械による生産物をただ消費するだけの人になる、一見すると極めて不公平な世の中になるはず、というか実際そうなりつつある それがいいことだと思わない人も多いがその流れは止められない なぜならエネルギー、資源、食料は有限で世界中の人が満たされることはなく、唯一解決できるとすればイノベーションの加速しか方法がないから それができなかったらなんらかのことで人口が激減するという不幸な結末しかない ということでイノベーターの存在が重要なのですが、教育は真逆のことやってますよね、昔より悪くなってる (昔が良かったのではないですよ、今がもっと悪いだけ) この本見る前は日本特有の問題かと思ってたのですが、そうでもないようですね、複雑な心境です 本文にも触れられてましたが、本来イノベーターになるべき人材を医者と教師が発達障害とレッテルはって薬飲ませて才能を抹殺してますからね たまたま親の努力やらメンターとなりうる大人とめぐり合った幸運な人はイノベーターとして活躍できてますが、抹殺された人の方が多いんじゃないでしょうか? 調査したわけではないので断定はできませんが 本書が主張するようにイノベーターを偶然ではなく育成する仕組みがいるのは確かなんだけど、仕組みができたらその仕組みを守るというまったくイノベーティブでない行動を取る人が現れるだろうから悩ましいところ いずれにしてもこういうことを真剣に議論するようにならないと日本も世界も未来がないと思う そういう意味で多くの人がこの本を読んでくれることを望みます
0投稿日: 2014.06.30
powered by ブクログこの本では様々な事例で多様なイノベーターの在り方を学べる。メンターがいないため自分を見失っている人、自分の子供の好きを仕事に結びつけるのに困っている人に良いだろう。 前に「自分探し」なるブームがあったがそれは時代の必然である。師匠やメンターへの出会いのないケースが増えたからだ。人は自分の好きを仕事にするのがやはり良い。根性で続けるというのは幻想に過ぎない。投げやりに飲み明かしては時間の無駄である。 そういう意味ではこの本で紹介されているのは、「いっちゃってる」人達である。自分はこんなこと出来ないではなく、彼らのように打ち込める事があるなら、それを極める生き方はきっとある。それから師匠、メンター、仲間を探せばいい。 英語では障害(disorder)者をGiftedと言う。自分の全ては才能であり活かせるのは自分だけだ。
0投稿日: 2014.06.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私がこの本が良いと思う理由に、イノベーターの作り方と言った本書の主張をまとめたページが無いことです。本によってはエッセンスが要約されたページが用意されていて、そこを読めば短時間でも本を理解できるような構成で作られています。 しかし、この本は各箇所に大事なエッセンスやポイントがちりばめられており、それが逆に良いと思うのです。すぐに理解が出来るような本ではなく、子供や後輩・部下に実践する中で、「イノベーターとして、育てるのはどうしたら良いか?」「この子をイノベーターに育てるにはどうしたら良いか?」という問いを感じた時に、舞い戻るような指南書や教科書的な位置づけになる本ではないでしょうか。自分が直面する問題に対する問いを持って読んだ時には、それに相応しい答えが見つかるはずです。 私が本書で一番強烈にインパクトが残ったのは「教育によって好奇心が抜き取られてしまう」という一文です。好奇心を辞書で調べると、“珍しいこと・未知のことに対する強み興味・関心”と出て来ます。言われて見ると、子供の頃は好奇心から触れること・質問すること・チャレンジすることが生活の中に織り込まれています。常に新たな一歩を踏み出しているとも言えるでしょう。 しかし、年齢を重ねるに連れて、新たな一歩を踏み出すことをしなくなるのは、好奇心が段々と抜き取られているという捉え方を私はしました。当たり前のことですが、教育を受けるのは人間で、機械ではありません。機械でないとするなら、人には「心」があります。その心を耕すこと・鍛えることこそ、教育の本質ととらえることができるはずです。 本書を読むに連れて、好奇心が抜き取られてしまう原因に、「子ども(広い意味で相手)を型にはめる」というものがあるのではないかと思い始めました。型にはめて教育を行うことで、狭い世界での枠に収まることを生んでしまう。これではイノベーターを生むための教育とは、大きなズレが生じていることになると思います。 「それでは、どうしたら良いのか?」 私なりの結論で言えば、相手に合わせた教育をすることになると思います。先生は生徒に、親は子に、先輩は後輩に、上司は部下に、相手を基軸にした、主役にした教育を徹底的に心掛けることがイノベーターを生むために何より大事だと言えます。そこには相手との信頼関係や信頼を作るための時間が必要になります。その中で好奇心を大切に育て、相手(教育を受ける側)に「学びを愛する」気持ちを生んでいけるような環境づくりこそが教育する側に求められていることではないでしょうか。 「私たちは子供の決定や選択に基づき指導する。子ども達が何をしようとしているのかを見極め、助けます。そのためには、子ども達が何に関心を示しているか見逃さないようにしなくてはいけません。教員の観察力が要求されます」 私は、この文章にこそ、本書のメッセージがつまっていると思います。行き着くところは、やり方ではなく、在り方だと。
0投稿日: 2014.06.12
