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Serendipity ~偶発的な出会い~ vol.22 すべては、ゴルフのために。

※本記事は2011.9.30時点のものとなります。

ビジネスパーソンの間で“残念な人”というキーワードは、今やブームを超えて定着の兆し。その火付け役は、累計35万部を超えるベストセラー『残念な人の思考法』の著者、山崎将志さん。超・仕事人間と思われがちな山崎さんですが、実は大のゴルフ好き。「ボクの人生におけるプライオリティナンバーワンはゴルフです!」という熱い言葉とともに、残念な人にならないためにはどうすればいいのか?について、痛快に語ってくださいました。

“残念でない人生”を送るために必要なものとは?

正直に言うと、ここまで“残念な人”という言葉が話題になるとは思っていませんでした。担当編集者から「本のタイトルは『残念な人の思考法』でいきます」と聞いたとき、「なんだか嫌われそうでイヤだけど…」と抵抗したくらいですから(笑)。そもそも、「能力もやる気もあって一生懸命なのに、なんだか仕事がうまくいかない人って何がいけないんだろう?」とずっと考えていたんです。そこで、そんな“残念な人”であるボク自身を戒めるつもりで、「残念な人にならないにはどうしたらいいか?」について書いてみたいと思ったのがきっかけでした。

以降も、“残念”シリーズとして、思考法から時間の使い方、行動パターンや人間関係など、ボクの体験や日常生活でのエピソードを中心に数冊、出版しました。ガチガチのビジネス書やマニュアル本ではなくて、仕事のノウハウや知識には直結しないけれど、どこか思い当たる節がある、自分の経験と照らし合わせて“腑に落ちる”、そんなふうに面白がりながら皆さんが“残念な人”を分析し、そうならないためのヒントを見つけてもらえたら、と思って書いていました。…が、ときにはちょっと辛辣なことも書いたせいか、どうやら「山崎さんは残念でない人=仕事がデキる人」といったように思われているようで…。超効率的でクールな仕事大好き人間、と思われている節があるようですが、実際は全然違います。どちらかというと、遊びたいから仕事をしているというのが本音です(笑)。

人は、何のために働くのか?

そんなボクの仕事のモチベーションは何か?ズバリ「ゴルフ」です。つまり、遊びたい=ゴルフをしたいから働いていると言えます。まず、「ゴルフをしたい」という欲求がある。そのためにはお金が必要です。プレー代や練習代、車も必要だしそうなれば維持費もかかる。とにかくゴルフを存分に楽しめるよう稼がなくてはいけない。そのためには一生懸命働くしかない。けれども、土日はゴルフをしたいし平日だって練習する時間もほしい。となれば効率的に仕事をするしかない。自分ですべてやるには限界があるから、一緒に仕事をしてくれる仲間を増やそう。

…という感じで、ゴルフをしたいがために仕事にのめり込みました。併せてゴルフもそれなりに上達して面白くなるもんだから、ますますゴルフをする時間がほしくなる。そのためにはもっとお金と時間が必要。だから、収益性の高いビジネスを目指して必死になって儲かる仕組みや仕掛けを考え抜く。そのうち仕事自体が面白くなってビジネスの規模も大きくなって、またまた深くのめり込む。正のスパイラルなんです。その証拠に、仕事が上手くいっていないときにゴルフをしてもまったくつまらない。楽しめないんです。つまり、仕事と遊びのモチベーションは、見事に連動している。ボクはそう思っています。


「何のために仕事をするのか」。ビジネスパーソンなら一度はぶつかる問題だと思います。

出発点やゴールは人それぞれ。ボクのように「ゴルフのために」という場合でも、そのために仕事、つまり他人に何らかの価値を提供するために頑張り、それによってボク自身が楽しみ、納得する。結局のところ、“残念でない人”とは、そんなふうに自分が納得できる充実した人生を楽しんでいる人ではないか、と思います。

ゴルフと仕事の魅力と共通点

さて。そこまで好きなゴルフの魅力、ですか?うーん、“キリがない”ところでしょうか。最初の目標はスコア100を切ること。次は90切り、その次は80切り、で、シングルプレイヤー。さらには大きな大会で優勝したいとか、こういうショットを打ちたいとか、パッティングをもっと極めたいとか、目標設定はいくらでもできるけれど、上限はないし尽きることがない点。もうひとつは“不確実性が高いのに、やれることは限られている”という点。ゴルフが上手くなるためには練習するしかない。けれど、練習したって上手くいくわけではない。タイミングや置かれている状況、自分のコンディションや精神状態etc.さまざまな要素が絡みあって結果につながるんです。勝ち負けを意識したり、絶対入れなきゃ、と力んだりして自分を俯瞰して見られないときは絶対ダメ。つきつめて考えれば、結果を出すためには「1球1球を淡々と丁寧に打つ」といった、ものすごく基本的な命題に戻るわけです。そう考えると、ゴルフと仕事って、よく似ていると思いませんか?

初公開!ゴルフのための山崎さん流ライフスタイル

ゴルフに出合って(しまって)15年が経ちますが、ボクの生活はゴルフが基準です。この話は外でするなと妻からいつも叱られますが(笑)、住む場所はゴルフの練習場が近くにあって、かつ高速道路の入り口が近い場所、さらに駐車場代が安いところが条件。また、ゴルフに合わせて朝型生活なので夜の飲み会にはあまり行きません。体を鍛えるための筋トレは、会社近くの区民センターのジムへ週に2回、30分のみ。往復の30分で歩いてウォーミングアップしています。上手くなるには練習もコースでのプレーも筋トレも継続することが大切ですから、そのためにどうすれはいいかを常に考えています。つまり、ゴルフが人生におけるナンバーワンプライオリティ。そのために、生活から仕事まで効率化や充実化を日々考え、実践しているんです。 

まずは、皆さんにとっての“ゴルフ”をぜひ、探してみてください。そこに“残念でない人生”を送るヒントがきっとあるはずですから。

山崎将志さんの紙で味わう一冊

『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(上・下)/R.P.ファインマン(著), 大貫昌子(訳)/岩波書店

ノーベル物理学賞を受賞した20世紀を代表する物理学者、リチャード・P・ファインマン氏が自らの人生をユーモアたっぷりに語った一冊。「20代のころはビジネス書一辺倒でしたが、30代になってサイエンス系に目覚めるきっかけになった本がこちら。ファインマンさんの好奇心と探求心に満ちた生き方はもちろん、物事をシンプルにかつ楽しく考えるにはどうしたらいいかという姿勢など、愉快なエピソードの裏に隠された彼の真摯な生き様からボクが受けた影響は計り知れません。何回読み返したことか!理系が苦手という人もぜひ読んでほしい。物事や人生に対するアプローチの仕方が変わると思います」

Profile

 

山崎 将志 (やまざき まさし) ビジネスコンサルタント

1971年生まれ。東京大学経済学部卒業。1994年にアクセンチュア入社後、2003年に独立。執筆活動のほか、事業再生コンサルティング(アジルパートナーズ)や家事を宅配する生活総合支援サービスと5円コピー(カジタク)、プロフェッショナル研修(知識工房)など、複数の事業の立ち上げや運営に携わる。著書に『残念な人の思考法』『仕事オンチな働き者』(日本経済新聞出版社)、『残念な人の仕事の習慣』(アスコム)、『残念な人の英語勉強法』(幻冬舎)など多数。最新刊『残念な人の逆襲』(PHP研究所)では初のビジネスコメディ小説に挑戦。ちょっとドジで“残念”な、でもやる気だけは負けない宅配会社の新人サービスドライバーのかなえが、七転八倒しながら仕事を覚えていく姿をコミカルに描く。


ちなみに、ゴルフの腕前はシングルプレイヤー。今後の目標は秘密(笑)。

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