
原作完結! TVアニメ第2期放送記念! 時をかけ、命もかける『東京卍リベンジャーズ』の新時代ヤンキーから目が離せない!
異色ジャンルの組み合わせで更なる面白さへ! 新たなステージのヤンキー漫画誕生
主人公の花垣武道(はながき たけみち/以下、タケミチ )は、かつての恋人である橘 日向(たちばな ひなた)の訃報と、自身が駅のホームへと転落する事故をきっかけに、中学生時代の自分へとタイムリープ(意識のみの時間跳躍)する能力に目覚めます。中学生の彼はいわゆる不良。そんなタケミチが過去で目にしたのは、現代で恋人が死ぬきっかけとなった暴走族、「東京卍會」が勢力を拡大する前の姿でした。彼は“東京卍會を変えることができれば、恋人の死んだ現代を変えられるのではないか”という考えから、東京卍會に接触し、恋人の死を覆すため行動を始めるのです。

物語は東京卍會という暴走族を中心に描かれる、いわばヤンキー漫画です。加えて、過去を変え大切な人の死を覆すという、“タイムリープ要素”が物語の軸に据えられているのが大きな特徴。これにより、普通のヤンキー漫画とはひと味違った、独自の面白さにあふれた作品となっています。
例えば自分の中にある“曲げられないもの”のために戦う……なんていうのは、ヤンキー漫画における主人公のけんかシーンには欠かせない要素ですよね。自分のプライドや仲間、ほれた女のためにも、彼らには絶対に引いてはいけない場面があるのです。
本作のすごいところは、その“曲げられないもの”という部分に、タイムリープものにある“最悪の未来を回避する”という要素を掛け合わせることで、主人公の物語を通しての行動理念が非常にわかりやすくなっている点です。タイムリープによって過去を変えようとするタケミチにとって、あきらめるということは “=最悪な未来の確定”につながってしまいます。ひとつのけんかや抗争さえも、彼からすれば“大事な人との未来をかけた戦い”というわけです。だからこそ、彼は引けないし曲げられない。そんな抱えたものの重さが伝わってくるからこそ、読んでいる時のハラハラ感は尋常ではありません。
戦いの重みが増すことで、より活きてくるのがヤンキー漫画らしいセリフ回し。「引けねえんだよ!!!! 引けねえ理由があるんだよ!!!」、「もう二度と 譲れねぇモンがあんだよ」といった、タケミチの背負っている物が大きいからこそ発せられる言葉のひとつひとつが、よりこちらを熱くさせてくれます! シンプルなセリフから、仲間や恋人への想い、信念を貫き通すという意思が感じられるのはこの漫画だからこそでしょう。


よくあるたんかで「背負ってるものが違うんだよ!」というものがありますが、本作はまさにそんな感じ。ただのヤンキーとは背負っているものが違うからこそ、より重厚な面白さを持った作品に仕上がっています。

まるで本格ミステリー! タイムリープで巻き起こる骨太なストーリーに注目せよ
タイムリープものとしての面白さがしっかりと描かれていることも、本作における見どころのひとつ。物語は、過去に何が起こったかを調べ、問題を探る現代パートと、見つかった問題を直接解決しにいく過去パートが交互に挟まりながら進行していきます。
ひとつ問題を解決して現代に戻ると、また別の謎が浮上し、そしてまた過去へ向かう……。東京卍會という組織は一体何なのか、なぜ恋人の死は回避できないのか、そして何度も名前があがる“稀咲鉄太”という男はいったい何者なのか。現代で次々と浮かび上がる謎を、過去の時間軸へ跳ぶことで解き明かしていく感覚は、まるでミステリーを読んでいるかのよう。

タケミチがタイムリープで前回と違った過去を過ごすことにより、人間関係が広がっていくのも重要なポイント。東京卍會の過去を知り、メンバーたちと仲を深めることで、タケミチの目的意識はどんどん変わっていきます。恋人だけではなく、彼ら全てを守りたいと考えるようになるのです。恋人のかたきであるはずの東京卍會なのに……? と思うかも知れませんが、そこにもしっかりと理由があるのでご安心を。多くの人を救い、より良い未来を目指す主人公の苦悩と努力にも注目です。

ダチの存在が何よりの宝! 東京卍會のメンバーたちにも注目を
ヤンキー漫画と言えば、やっぱりダチ、友人たちの存在は欠かせませんよね! タケミチが関わる、東京卍會のメンバーを始めとしたキャラクターたちは個性的な面々ばかり。辮髪(べんぱつ)やロングヘア、スキンヘッドなど、パンチの効いた見た目はもちろんのこと、アホや切れ者、女子力の高い男子まで、さまざまなヤンキーが勢ぞろいしています。
個人的な推しではありますが、やはり東京卍會の総長であるマイキー(佐野 万次郎)と副総長であるドラケン(龍宮寺 堅)の二人は特にかっこいい!

マイキーはとにかく強い! どんな相手であっても、マイキーが戦うなら何とかしてくれるだろう、という安心感が尋常ではありません。普段の日常ではマイペースでつかみどころがないキャラクターというのも、ギャップがあって魅力的です。

ドラケンは硬派で、腕っぷしが強くて、みんなの頼れるアニキ分。いかにもヤンキー漫画らしいキャラクターだと言えるでしょう。さまざまな場面で精神的な支柱として活躍する彼を見ると、「こんな男になりたい……」と、いいオトナの筆者もついつい思ってしまいます。

そして本作のメインヒロインである橘 日向も忘れてはいけませんね。彼女はタケミチの恋人であり、本作におけるタイムリープの要となる存在。彼女の死を回避するために、タケミチは何度も過去へと行き、多くの苦難に立ち向かうことになるのです。

日向はタケミチのことを一途に愛し、常にタケミチの進む路を照らし続ける。その名の通り、太陽のような存在です。タケミチの危うさや、抱えすぎてしまう性格を理解し、しっかりと包み込む姿はまるで聖母のよう。命を懸けてまで守ろうとするのも納得です。

TVアニメ第2期放送&コミックス最終巻発売が目前! 『東京卍リベンジャーズ』の勢いに追いつくなら今しかない!
タイムリープ×ヤンキー漫画という、異色ながらも掛け合わせ相性ピッタリの本作。現在30巻が刊行されており、2023年の1月には最終巻である31巻が発売予定です。9巻以降の内容が含まれるTVアニメの第2期も同じく1月に放送が予定されていて、『東京卍リベンジャーズ』はこれからもますます盛り上がっていくでしょう! このビッグウェーブに乗るなら、今しかありません!
興味はあるけど、全巻一気はさすがに……という方には、まず4巻まで読むのがオススメ。最初のひと区切りがつく部分でもあり、4巻は『東京卍リベンジャーズ』という作品の方向性が見えてくる、印象的な展開になっています。そこまで読めば、きっとハマって続きが読みたくなるはずです。また、最終巻発売を控えた今、単行本を待つワクワクを味わえるのも今だけ! タケミチが起こす、人生をかけた“リベンジ”を共に最後まで見届けていただければ嬉しいです。
(構成・文/オクドス熊田)








