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【サマーブックフェス2022】『メイドインアビス』特集

単行本11巻発売とTVアニメ2期放送を記念して、『メイドインアビス』を大特集!

■ロマンと度し難い苦難に満ちあふれた、奈落への旅路へあなたを誘う冒険譚

つくしあきひと先生による、ロマン溢れる地底探索ファンタジー『メイドインアビス』。WEBコミックサイト『WEBコミックガンマ』(竹書房)にて不定期連載中の本作は、柔らかなタッチで描かれるキャラクターたちと、それに相反するかのようなダークで過酷な世界観を武器に、徐々にファン層を拡大。2017年にはTVアニメが放送され、2020年には続編となる劇場版も公開されるなど、さらなる人気を獲得しました。(単行本1巻~5巻の内容)


そして現在、TVアニメ第2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』(単行本6巻~)が放送中で、ゲーム『メイドインアビス 闇を目指した連星』(Nintendo Switchほか)も9月に発売予定。そんな今年も大きな盛り上がりを見せるであろう、本作の魅力を紹介いたします。

■大穴を軸に展開される『メイドインアビス』の魅力

『メイドインアビス』の主な舞台となるのは、はるか地下深くへと続き、いまだ多くの謎が残る大穴“アビス”が存在する世界。そこでは、“探窟家”と呼ばれる冒険者が日々大穴の探索に挑んでいます。

しかし、アビス中の探索は一筋縄ではいきません。内部は強力な生物と奇妙な環境で満ち満ちており、地上の常識はその一切が通用しない魔境となっています。さらに特筆すべきは“上昇負荷”。それは、上へ移動しよう(地上へ戻ろう)とする度に体の機能に大きな障害をもたらします。アビスは地上に近い“深界一層”から8つの層に分けられ、浅い層ではめまいや吐き気程度で済むのですが……穴の奥深くへと降りていくにつれ全身からの流血、重度の幻覚症状など、その症状はより過酷に。

では、なぜ人々は危険なアビスへと赴くのでしょうか。それはもちろん、大きな利益があるからに他なりません。大穴の内部には、未知の技術で作られた“遺物”と呼ばれる資源が眠っています。それらは地上において高額で取引されており、一級品にもなれば、それ一つで国同士のバランスすら変えてしまう力を秘めているほどの価値が。多くの探窟家は、そういった遺物と未知の世界への探求に魅せられ、アビスへと身を投じるのです。

未知なる自然環境、そして人知の及ばぬ技術でできた遺物。そんなアビスの内部は、人の好奇心を引き付けて止みません。このアビスを中心とした独特な世界観こそが、この作品の根底にある大きな魅力だと言えるでしょう。

そして主人公のリコも、そんなアビスに魅せられたうちの一人。彼女は“殲滅卿”と呼ばれる伝説の探窟家の娘で、ある日、アビスにいる母から「奈落の底で待つ」というメッセージが届きます。それをきっかけに、彼女はアビスで出会ったロボットの少年・レグと共に、奈落の底を目指す過酷な旅に身を投じるのです。

そんな二人の旅路を描く、つくしあきひと先生による緻密な描き込みも見どころの一つ!特に新たな層へ向かう時、ほぼ必ず入る見開きの描写には思わず息が漏れるほど。

地下世界に広がる雄大な自然は魅力的かつ不思議であふれており、筆者としては寂れた人工物の描き込みにも注目して頂きたい!ただの廃墟とは一線を画す、この漫画ならではの迫力が感じられて、ついついページをめくる手を止めて観察してしまいます。未知の世界であるアビスの恐ろしさ、そして何より美しさがひしひしと伝わってくる背景は、読者を好奇心の海へ引きずり込む、まさにアビスのような魅力に満ちあふれています。

■読者の心を揺さぶる “度し難い”展開

アビスの旅路はとても過酷なものです。ましてやリコたちが目指すのはアビスの最下層“奈落の底”。情報の少ない下層での冒険は、常に命の危機と隣合わせであり、ときには彼女たちの身に“度し難い”残酷な展開も待ち受けているのです。

なかでも、特に見逃せないのが“黎明卿 新しきボンドルド”にまつわる一連の出来事。もしかしたらこの作品を知らない方でもボンドルドの名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。恐らくは“とんでもない外道”として。

彼はアビスの謎を探究すべく、多くの孤児を騙して実験に利用していました。その行動は倫理の欠片も感じさせず、まさに外道といった有様。その毒牙がリコたちに向けられる第4巻の展開は、あまりにも壮絶で思わず目を覆いたくなります。彼女たちはそんな逆境に一体どうやって立ち向かうのか……。まだ幼いリコたちが、アビスの過酷な現実に挑む雄姿は、読み手をハラハラドキドキさせ、読み進む手が止まらなくなってしまうこと間違いなしです。


ただ、アビスで心を揺さぶられるのは、恐ろしい出来事ばかりではありません。アビスにしかない、素敵な出会いだってあるのです。リコたちの旅には、途中から新たな仲間が加入します。その名は“ナナチ”。オイラが一人称の、かわいらしく理知的にふわふわです。アビスの中に長くいたこともあってか、アビスの知識がとても豊富。切れる頭脳も相まって頼れる先輩的ブレーンとして活躍します。因みに口癖は「んなぁ~」です。かわいいですね。

容赦なく過酷な描写がなされる本作だからこそ、アビスでの出会いやリコたちの雄姿がより際立ちます。どんな逆境であっても諦めず、懸命に自分のできることを探す彼女たちの姿は、間違いなく偉大な探窟家そのものでしょう。

強固かつ独自な世界観を構築する『メイドインアビス』。ダークな展開が話題になりがちな本作ですが、この作品の世界観は唯一無二であり、ファンタジー作品が好きな方であれば、絶対に楽しめること間違い無しの一作です。


第10巻では大きな戦いに終止符が打たれ、ちょうど一区切りといったところ。彼女たちの絶界行を楽しむのであれば、まさに今が絶好の機会です。そして7月29日には最新11巻が発売したばかり!あなたも共に奈落の底への旅路を見届けましょう! 


構成・文/熊田

■最新11巻発売中!

ファプタの攻撃、さらには原生生物たちの侵入により、ついに崩壊した成れ果て村。

リコ、レグ、ナナチは様々な思いを胸に、その地を後にする――。


旅への覚悟を新たにし、再び奈落の底を目指すリコたち一行。

そんな中、メイニャがある探窟家の死体を見つける――。


勇気と杞憂が入り混じる大冒険活劇、第十一巻!!

★単行本カバー下画像収録★

¥990

(税込)

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