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ReaderアプリXperia版ダウンロード開始 記念特集・Vol.3 前園真聖 日本男子サッカー、元キャプテンが語る、Xperiaで変わる新しい読書スタイル

※本記事は2012.8.3時点のものとなります。

元サッカー日本代表選手の前園真聖さん。今なお語り継がれる、1996年アトランタ五輪での「マイアミの奇跡」(日本がブラジルに勝利)で、そのU-23サッカー日本代表キャプテンでもあった前園さんに、アスリートと読書の関係や、日本男子サッカーへの想いをお聞きしました。


前園さんの読書ライフを教えてください!


かなりの読書家と伺っておりますが、本を良く読むようになったきっかけは?

意識的に読書をするようになったのはサッカー選手としてプロになった頃からだと思います。それまでは恥ずかしながら読書なんて、それこそマンガを楽しむ程度だったんですけどね(苦笑)。

プロになると試合やイベントへの出席などで遠距離の移動が格段に増えたので、必然的に読書量も増えていきました。ただし、その頃はオン・オフの切り替えのために読書をしていたようなもので、読んだものが直接自分のプレイに影響していたか、というとそんなことは少なかったように思います。

今は引退し、スポーツというものを客観的に捉えることが出来るようになり、また解説者の仕事をするようになったので、現役時代とは読書スタイルも大分変わってきました。例えば最近読ませて頂いた落合博満さんの「采配」からもマネージメントの分野で感心させられることがありましたし、視点の部分を参考にすることが多いです。


普段はどんな本を読まれているのですか?

普段読む本で多いのは雑誌だとやはりスポーツ誌ですね。特にサッカー系のものは仕事に直結する部分もあり、様々な紙面に目を通します。あとは東野圭吾さんの本が特に好きですね、これまでかなりの数を読んでいると思います。中でも一番気に入っているのは「手紙」です。元々東野さんに限らずサスペンスやミステリーが好きなんですが、東野さんの作品はその中に切ない感じが入っているので大好きです。

本の選び方としては、本屋さんに行って、気になったものを手に取ったりしてフィーリングで購入することが殆どですね。


今週の自分を振り返ってみても、例えば一昨日は岩手まで往復して、昨日は大阪にいて、今日は東京、そして明日からはロンドンに飛ぶ、という感じで、やはり移動が多いんです(苦笑)。移動の間の時間の過ごし方は重要です。そういうこともあって、本を移動中のツールとしているところが大きいですね。


著書のある現役日本代表選手を前園さんに紹介頂きました

サムライDays、欧州Days

彼はA代表にも選ばれ、オリンピックでは主将も務めていますし、日本のウィークポイントとも呼ばれてきたディフェンスというポジションの中で、本当にリーダーとして要の存在になっていると思います。本人も海外経験を通して、自分が統率していくんだ、という意思と、その自信を身に付けたように感じますね。その彼が初ブログ本を出版したのでぜひ読んであげてください。

自分の現役時代は体の大きさよりも体幹が大事だ、という概念は浸透していませんでしたが、彼は早い段階からそれに気付き、トレーニングしていました。体の小さい自分がサイドバックとして生き残っていくためにはどうすればいいのか考えながら、、必死に自分のいいところを伸ばしたんですね。試合に出られないといった壁に直面した際も、黙々と練習をし続けていたのをよく覚えています。つまり、彼は努力家であると同時に、メンタリティにおいても優れた選手なんですね。

僕が最初に見た長谷部選手はトップ下という攻撃的なポジションで活躍していた人物でした。それが今はディフェンシブなところで献身的に汗をかく役割になっています。そういう意味で、彼は新しい自分を自分で見つけることが出来る人物だと思います。自分自身を見つめ直すことは、自己否定が出来る人間でないといけません。そのためには、自分自身を良く知っていないといけないですし、煩悩や誘惑に負けない強い心が必要です。この彼が提唱するメンタルコントロール術は、スポーツだけでなく、ビジネスや日常生活、あらゆるシーンで応用できると思いますね。

日本代表の正ゴールキーパーに抜擢されたり、海外リーグで活躍したりと、彼は数々のチャンスをものにしてきた感がありますが、それは準備を怠らない人物だったからだと思います。まさに彼は地味な努力をコツコツ重ねた実力派、と言えます。彼のポジションは選手交代も少ないですし、指示を出す役割上、言語の壁も非常に高く、他のポジションとは大分違います。それでも彼は自分を信じ、淡々と自分が定めた目標に向かって厳しい練習と語学の勉強を両立していたわけですから、メンタルコントロール含め、非常に素晴らしい選手だと思います。


前園さんに電子書籍の便利さを体感していただきました

旅先からも約6万冊(2012年7月末時点)の書籍から選べるメリットは大きい!


自分はこれまで電子書籍を触ったことも購入したこともなかったので、今回説明していただいて色々と驚きました。まず、そもそも液晶の画面でページをめくることに違和感がありそう、と心配していたのですが、意外と自然に使い始めることができましたし、ページも拡大縮小自由自在で実はかなり読み易いことに感動しました。


また、これまで旅行や出張の際には読みたい本を何冊もバッグに忍ばせて移動していたので荷物が嵩み大変でした。小説だと読むのに時間がかかるのでまだいいのですが、マンガだとあっと言う間に1冊読み終わったりするので、長時間のフライトには何冊も持って行かねばならないんですよ。さすがに10冊を超えると長期出張には向かないなーと思っていたのですが、これだと冊数を気にしなくて良いので、読書の選択肢が広がりますね。それに、海外だろうと深夜だろうと、「無ければすぐStoreで買えばよい」というスタイルもこれまでになく新しいと思います。


何より僕は、読み終わった本をついついどこかに忘れてしまうことも多くて、しばらく経ってから思い出してショックを受けることも多いんですが、こういう形で専用端末であったり、自分のスマートフォンに納めてあれば、無くしてしまうということが減ると思うので、とても助かります(笑)


最後に、日本男子サッカーへの想いをお願いします。

今は海外のクラブで活躍している選手もかなり増えました。自分たちの時代のように「海外チームに行けたからOK」というだけじゃなく、海外で日本人選手の評価が非常に高い半面、それぞれ結果を残していかなければならない状況だと思います。技術的な差がある、というより、いかに現地の文化や言語に戸惑わず、それこそ日本にいたときは考えられなかったような「試合に出れない」という状況でもいかにメンタルを保つか、というところが結果を左右してくると思います。

個人的に今の代表の中では、一緒にプレイしてみたいと思うのは長友選手ですね。もちろん皆プレイしてみたい選手ばかりなのですが、自分の現役時代を振り返ってみても、長友選手のように攻守にわたって運動量も豊富な選手は、そうはいなかったと思います。こういうタイプの選手がいれば、自分が前線で苦しい状況にあっても、サイドから上がってきてくれるので、とても心強いですよね。


前回の北京五輪の時は一勝も出来ずに終了しましたが、そこから世界との差を感じて選手たちが海外に出て行ったことが、結果として繋がったのが南アフリカのW杯だったと思います。五輪に出場するのは主に23歳以下の若い選手たちです。もちろん試合に勝てればいいですし、メダルが取れたら最高ですけれど、ご覧になる際はこれから伸びそうな選手や次のブラジルW杯に繋がりそうな選手は誰だろう、という視点に変えて観戦してみても面白いと思います。

逆にサッカーに詳しい方は、日本のサッカーが世界の中でどれ位の位置付けになるか知るためには、とても分かり易い大会だと思いますので、その点に注目されてみてもいいかと思います。私も明日からロンドンで日本勢の活躍を追いかけていきますので、ぜひ読者の皆さんも気持ちを1つにして日本代表を応援しましょう!


Profile

 

前園真聖 スポーツジャーナリスト/元サッカー日本代表

1973年生まれ、鹿児島県出身。1992年Jリーグ・横浜フリューゲルスに入団。1994年にはアトランタ五輪を目指すU-21日本代表に選出されると共に、A代表にも選出。日本代表U-21主将として28年ぶりとなる五輪出場に貢献。そして1996年の本大会では、ブラジルを破る 「マイアミの奇跡」などを演出し、サッカーファンのみならず、広く注目される事となる。

その後、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)、サントスFC・ゴイアスEC(ブラジル)、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ、安養LGチータース・仁川ユナイテッド(韓国)と渡り歩き、2005年5月19日に引退を表明。現在は主に、テレビ東京系「メガスポ!」にてサッカーキャスターを務めるほか、解説、『ZONOサッカースクール』といった少年サッカーの普及促進活動など、過去の経験を存分に活かしたサッカー事業を展開している。

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