oikaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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テスタメントシュピーゲル1
冲方丁, 島田フミカネ / 角川スニーカー文庫
続きを待っています
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紙の初版もってます。冬の京都でよみました。あれから幾年月。。。。
2シリーズの合流編+総決算、ですよね。早く続きが読みたいです。
続き出ますよね.......
投稿日:2013.09.28
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茶坊主漫遊記
田中啓文 / 集英社文庫
まるで講談的な
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ブラウン神父を日本のお坊さんに置き換えたミステリです。(そのまんまですけど)
ブラウン神父の逆説は、この本でも展開されています(もちろん、ネタは別物ですけれど)が、
寧ろ読みどころは、講談的な展開か…もしれません。
ブラウン神父物は、幻想的な雰囲気で逆説を納得させるのですが、
こちらは茶坊主は、東野英治郎氏の水戸黄門を思わせることやあの柳生十兵衛が銭形警部よろしく茶坊主を追っかける
アップテンポな勢いで逆説を納得させているような。
尚、これを読んだ後、思わず山田風太郎氏の忍法魔界転生を読んだのは、個人的な好み、ですけれど。 続きを読む投稿日:2013.12.13
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世界は密室でできている。
舞城王太郎 / 講談社文庫
さかさまのビルドゥングロマンス
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「新青春エンタ」のキャッチのとおり、ミステリというよりは、ある種のビルドゥングロマンスだと思います。とは言え、主人公は最初から成熟していてその表現が年代とともに変わっていくだけ。寧ろ、主人公の周りの…人間が成長していく小説、という気がしました。
きっと、本格の人には受けが悪いだろうな、と思いながら....本格の人は舞城王太郎氏の作品はよまないか。
あまり褒めてないみたいですが、個人的にはとても好きです。舞城王太郎氏の作品の中では読みやすい方だし、おすすめです。 続きを読む投稿日:2013.10.12
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田舎の刑事の趣味とお仕事
滝田務雄 / 創元推理文庫
ドラマは見てませんけど
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読み始めたところ主人公の黒川鈴木に、松重豊氏がダブってしまい、途中から黒川の独り言(心の声)が、孤独のグルメのモノローグのように聞こえるは、シーンが黒川鈴木氏の表情が浮かぶは、脳内では松重豊氏主演…のドラマがつくりだされたのでした。(黒川の管理職的な部分など)
そういえば、ドラマになっていたな、と検索してみると主演が板尾創路氏なんですね。今一つ、イメージに合わないような。ドラマは見ていないですけど。(妻役の鶴田真由さんは、こう来たのね、と納得ですが) ドラマ見てみようかな、と思っています。
さて、内容はといえば、田舎でおきたささやかな事件(ばかりではないですけど)から、実は、という展開が多いです。ワットダニイットという言葉があるかどうかはわかりませんが、何が起きたのかというパターンです。(ミステリは大なり小なり、何が起きたのかという要素はありますけど)特にこのドラマはその要素があると思います。(9マイルには遠すぎるほどじゃないですけど)
シリーズの次の作は、黒川は松重豊氏のままなのか、板尾創路氏になってしまうのか、次作を読んでみようとおもいます。 続きを読む投稿日:2013.11.17
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田舎の刑事の動物記
滝田務雄 / 創元推理文庫
やっぱり、黒川鈴木には....
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前作のレビューでは、「主人公の黒川鈴木に、松重豊氏がダブってしまい」とかきました。本作を読んでみると、”コメディを一生懸命演じている松重豊”が浮かんできます。作者が後書きでも書いているように、前作…よりキャラクタが動き回っている印象です。でも、なにかあれば、黒川鈴木刑事(私の脳内で松重豊氏)が、些細なとっかかりから推理をして、ビシッとしめてくれる安心感があります。
全体的にはライトなミステリですが、前作と合わせて、キャスティングを妄想しながら読むと楽しいとおもいます。 続きを読む投稿日:2013.12.31
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神狩り
山田正紀 / ハヤカワ文庫JA
SF的アイディアと勢い
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個人的に、「宝石泥棒」、「エイダ」、「チョウたちの時間」他、好きな作品がたくさんある山田正紀氏ですが、その中でもこの「神狩り」と「弥勒戦争」は何度も読み返してしまいます。あらすじは、書籍説明に書かれて…ますので省略するとして、個人的な感想を。人間には理解できない構造の言語や”神”の位置づけ等、SF的なアイディアに溢れながら、小説としてはある意味荒々しい、勢いで突っ走っている、でもそれが魅力です。(ちなみに、"神"の扱い等は、今でこそありがちなガジェットですが、日本ではこの作品がさきがけじゃないか、と個人的には思っているのですが)
発表は1974年、でもその熱気はまだまだ読み取れる、と思います。若い人が読んだらどう感じるか、オジサンは気になります。 続きを読む投稿日:2014.01.10