たけさんのレビュー
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入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法
山崎康司 / ダイヤモンド社
一読して頭に入れてもらうライティングのために
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マッキンゼーのコンサルタントであったバーバラ・ミント女史の『the Pyramid Principle』を基に、日本語での運用を念頭に入門書として書かれたのが本書です。
仕事での必要上何年も前に原著…を原文で読みましたが、具体的に文章を作り上げていくには本書のほうがかなり使いやすそうです。ツールとしてすぐに適用できるテクニックが多数挙げられています。
また、主語の省略や接続語の使い方など日本語に特有かつ頻発するライティングの問題を推敲しながら取り上げているのでイメージも沸きやすいです。
本書に書かれているトレーニング法、10分ミラミッド×4ヶ月をこつこつと実践すれば型を習得するようにライティングの基礎を改善できるはずです。
あ、あと念のために付言しておきますが、ピラミッド状の論理構造自体は欧米の人には特別なものではなく極々自然なもののようです。しかし、それを膨大に複雑に展開するにはやはりトレーニングが必要であるということみたいです。 続きを読む投稿日:2013.10.23
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ラテン語の世界 ローマが残した無限の遺産
小林標 / 中公新書
意外と身近なラテン語
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ラテン語というとヨーロッパの人たちにとっての古文といった程度の認識で日常生活では無縁のものだと思っていたが、本書を読んで思いのほか、ほんとうに驚くほど身近なところに潜んでいて驚くばかり。
英語由来だ…と思っていたものが元をたどればラテン語から来ているなど、何気なく使っている横文字言葉の新たな側面を見れました。
あと、英語を学んでいて、名詞に対応する形容詞などが素直に接尾語を付けたのでなく全く違う形をしていて覚えられず苦しめられた覚えがあるが、なぜ全然別の形をとるのかがわかったのは目から鱗が落ちた気分です。といっても覚えやすくなるわけではありませんが。
続きを読む投稿日:2013.10.01
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日経新聞の「本当の読み方」がわかる本 ニュースを関連づければ知識に変わる
小宮一慶 / 日経BP
初学者に良い見本
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日経新聞に馴染みのない人には良い目印になる本かと思います。
なにから手を付ければいいか分からないというならば、第二章の一週間を通しての記事の見方が参考になります。数字を重視して読みたいというならば第一…章を、ニュース相互の関係を大きく捉えたいならば第三章を参考にできます。
ただ、各章で想定している対象読者が違うようで難易度にバラつきがあるみたいです。
自分はもう十年くらい日経を読んでいますが最後の章の経済指標が一番使えるなと思いました。二十年分の年次データが乗ってます。 続きを読む投稿日:2013.10.04
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知っておきたい「味」の世界史
宮崎正勝 / 角川ソフィア文庫
読み物ではなく雑学集
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ストーリー性のある物語ではなく、味覚についての雑学を多数収載したものです。
記述が淡々としているせいか教科書を読んでいるような錯覚にとらわれる。
世界史がらみのエピソードなどをもっと読みたかった。投稿日:2014.03.27
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なぜ夜に爪を切ってはいけないのか 日本の迷信に隠された知恵
北山哲 / 角川SSC新書
俗信を支えるのもまた俗信
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俗信として伝わる作法をなぜこんなことするんだろうと解説をしてくれる本書ですが、その理由もまた俗信の類であり俗信が如何に日常に根を張っていたかを思い起こさせます。
俗信に通底する原理を考察するようなお…堅い本ではなく、具体的な俗信を次々取り上げて解説していくスタイルなので短編集のようになっています。
ただ、俗信なので理由付けが曖昧になるのも仕方ないのでしょうが、著者の主観的な推測を感じさせる表現が多いのが気になりました。 続きを読む投稿日:2013.10.19
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闘将!! 拉麺男 1
ゆでたまご / フレッシュジャンプ
額の「中」の文字の秘密が明らかに。
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キン肉マンの超人「ラーメンマン」を主人公に据えたスピンオフ。子供の頃に夢中で読んだが、今読み返してみると、いろいろとツッコミどころが満載。それでも、勢いで読ませてしまうところがすごい。
あの額の「中」…は、ラーメンマンが「美来斗利偉・拉麺男(ビクトリー・ラーメンマン)」となった証なのだな。 続きを読む投稿日:2015.02.09