uyuさんのレビュー
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心配ぐせをなおせばすべてが思いどおりになる
斎藤茂太 / ゴマブックス
心配性とは「生きるエネルギー」
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この本では心配することは基本的に悪いことではなくて、むしろ良い方向へ導くための原動力となると言っている。
心配することで今よりどうすれば環境が良くなるのかと現状を好転させるエネルギーへと変換すること…もできる。
しかし、多くの人が過度な心配によって心配を生きるエネルギーへの変換ができないでいる。
こういった「悪い心配性」をどうすれば「良い心配性」へと考え方を変えることができるのだろうか。
筆者はまず心配性の原因をちゃんと理解することが重要だと考える。
そこで心配性になる「9つの理由」という形で自分が心配性になるパターンを分類している。
私がここで気になったのは「人の感情は意識しなければマイナス思考をするようにできている」という言葉だ。
何事にも心配し過ぎてしまう自分を自分で責めてしまうこともあると思うが、このように考えると自分が特別に心配性ではないんだ、と心が少し楽になる感覚があった。
第3章では、「現状にこれといって不満はないが、漠然と心配している」という人への対処法も書かれている。
このような人の「心配の根っこには「将来に生きる意味を見出せない」ことがある」ようだ。
心配を「生きる目標」へと繋げることで漠然とした心配も消えて、楽しく過ごせるようになる。
心配性で頭をグルグルと悩ませている人は、この本で心配に対する考え方を変え、良い心配性になれると思います。 続きを読む投稿日:2017.08.12
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武器としての書く技術
イケダハヤト / 中経出版
ウェブ時代の新しい文書術とアウトプットすることの大切さ
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前半はウェブで文章を書く時の良い例、悪い例を通してテクニックを学ぶことができる。
後半はブログを書いて稼ぐ方法について書かれている。
しかし、この本ではブロガーを目指している人だけの本ではない…。
「書くこと」というのは自分の頭の中の整理になり、それをウェブ上という「外部ストレージ」に保存できる。
加えて、書くことで自分を表現することにもなり、それを見た人にとっても情報を得ることができるので利益になる。
会社や学校で自分を自由に表現できない、と感じている人にとってはウェブで文章を書くことでいつもは言えないことを自己表現することにもなる。
ブログで稼ぎたい、独立したいと考えていない人も自分を表現できる場を持ち、社会で押しつぶされてしまった個性を取り戻すことが大切なのではないだろうか。 続きを読む投稿日:2017.08.06
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読書の技法―誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
佐藤優 / 東洋経済新報社
速読って本当にできるの?
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月平均300冊以上読むという筆者の読書術を学べる本である。
速読ってよく聞くけど本当にできるの?と疑問に思っていたが、この本でいう速読は熟読しなくてもいい本に対しては欲しい情報だけをピックアップする…読み方のことで、どんな本でも速読できるというものではない。
では、どうやって速読していい本とダメな本を見分ければいいのか、ということについて本書では詳しく書かれている。
この本の最後に本書で登場した本のリストがあり、ここから次読む本を探すのに役立てることもできる。
今までは本を読むときに何かを特別に意識せずにただ読んでいたが、この本をきっかけに読書の仕方を変えたいと思った。
以下にこの本で気になった部分のメモを載せる。
第1章
どうしても読まなくてはならない本を絞りこみ、それ以外は速読する
読書には順番があり、手続きがある。
第2章
速読の技術
本には三種ある
簡単に読むことができる本、そこそこ時間かかる本、ものすごく時間がかかる本
速読術とは、熟読術の裏返しの概念
熟読術を身に付けないで速読術を体得することはできない
自分の知識の欠損部分を知り、そこを補うこと
第3章
速読の技法
ためし読みをしてどのように読む本かを選別する
判断するためには基礎知識が必要
普通の速読をするためには、本の内容を100%理解しようとする「完璧主義」を辞めること
必要とする情報についての明確な目的意識も必要だ
第4章
読書ノートを作る時間がもったいないへの反論
本を読み終えてしばらく経つと、なにが書いてあったかという記憶が薄れてしまう
読書後30分かけて補強作業をするとよい。
読書ノートを作る最大のポイントは、時間をかけすぎないこと。
第5章
基礎知識の欠損部分を埋めるために
高校レベルの教科書と参考書を活用する
国語
出口汪『NEW出口現代文講義の実況中継』は仕事で使う文章の読解力が飛躍的に向上する
第6章
リラックスするための読書は無駄ではない
漫画は「動機付け」には使えるが、知識を身につけるものではない
ベストセラーはどんな作品であっても、その時代の雰囲気をつかんでいる 続きを読む投稿日:2017.08.05
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堂々と逃げる技術
中島輝 / 学研
自分らしく生きるためには
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この本は逃げる技術を身に着けることで本当の自分らしさを見つけ、自分らしく生きる道を見つけられるようにすることを目的としている。
「逃げる」というとどうしても卑怯だとか、かっこ悪いなどの印象を受けてし…まう。逃げることができないようになったのはここ20年の話で、「自己責任」という考え方が一般的になったことが原因だと筆者は考えている。本書ではこんな時代に必要な「堂々と」逃げるために必要な技術を習得する方法について書かれている。
筆者の生い立ちについて少し触れると5歳の時に里親が夜逃げをし、小学4年生から躁鬱病・パニック障害・統合失調症になり、25歳から10年間引きこもる、という辛い過去がある。そこから心理学やセラピーを学び、人気カウンセラーへとなった人物である。
第1章ではなぜ「逃げないのか」について説明している。ここで重要なのが「逃げられないのか」のではなく「逃げないのか」ということ。人は自然と「逃げない」ことを選択してしまっているのだ。
なぜ「逃げない」ことを選択しているのかというと周囲に合わせて生きているため、つまり周囲に依存してしまっているために自ら退路を断ってしまう。
仕事でパワハラ・モラハラを受け追い詰められている人も多くいると思うが、パワハラ・モラハラをしている人も自分の居場所を守ろうと周囲に依存をし、自分自身を追い詰めている。結局追い詰める側の人も無意識のうちに自分自身を追い詰め本当の幸せを得ることができなくなっている。
では、現状を良くするためにはどうすればいいのか。そのためにはまず自分の心と真剣に向き合い、本当に自分のやりたいことは何かを考える必要がある。
第2章では実際に「逃げる」ための技術が紹介されている。「逃げる」選択をするには、「周囲に合わせていきない」と自分自身で「決める」必要がある。宣言することで、「自立して生きる」ことが生きる目的になり、今までの価値観や信念も自然と変わっていく。
この章では自分の価値観を知るための診断テストや具体的な「逃げる」ための技術がいくつも紹介されている。その中で私が気になったのが、「べき」という口調が自分の期待値のハードルを上げ、自分を追い込んでしまうというものである。私の周りにも「べき」を多用する人がいるのでとても共感できる内容でした。
第3章ではもう一歩踏み込み、本当の自分に「逃げる」技術についての説明が書かれている。具体的には「自分とは一体何なのか」「自分との向き合い方」を学ぶことができる。
第4章では追い込まれるような状況が訪れたときにも対処できる「心」の整え方について紹介している。「セルフ勇気づけ」という手法が書かれており自分もこれを参考に実践しようかなと思った。
自分の本当の心の声に耳を傾け、本当の自分の生きる道を見つけ、歩みたいと強く感じさせてくれる本であった。 続きを読む投稿日:2017.08.03
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未来に先回りする思考法
佐藤航陽 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
なぜ人は繰り返し未来を見誤るのか?
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この本はテクノロジーを軸に社会が進化するパターンを見抜いて、未来を見通すための思考体系について書かれたものである。
先に私の感想を述べると最近読んだ本の中で最も面白いと感じた本だった。無料版があるの…で是非読んでほしいと思う。
なぜ人は繰り返し未来を見誤るのか?
それは、人々の思考法にあるという。人は目の前で起こっていることからしか将来を考えることができない。そのため、FacebookやiPhoneの普及を多くの人が予想できなかった。現在の景色を「点」で見て考える未来予測は外れてしまう。
では、未来に先回りできる人とそうでない人は何が違うのか。両者の違いはパターンを認識する能力にあるという。そのパターンを認識するために最も重要な要素がテクノロジーである。なぜならテクノロジーが社会の進化を牽引してきたからだ。テクノロジーの進化のパターンを予想できれば社会の進化も予想できるということになる。
テクノロジーの特徴として「人間を拡張するものであること」「いずれ人間を教育しはじめること」「掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと」の3つがある。私はこの中で特に「いずれ人間を教育しはじめること」についての話が興味深かった。
この本では未来に先回りするための思考法を獲得するために重要なテクノロジーを軸に
第1章でテクノロジーの進化のパターンについて
第2章でテクノロジーがこれからの社会のシステムをどう塗り替えるのか
第3章でテクノロジーの進化がもたらす問題について
第4章で未来を予想した上で個人はどう意思決定すればよいのか
ということについて語っている。
第4章では、メタップスの社長である筆者が実際に事業を立ち上げ、難しい意思決定をしたときの話が書かれている。ただ思考法が書かれているだけでなく、具体的な筆者のエピソードがあることで現実味を感じ、納得して読むことができた。
最後に、Be a doer, not a tallker.(評論家になるな、実践者たれ)
という言葉が書かれていた。
ただ情報を頭に入れる作業が「知る」ことではなく、頭に入れた情報を現実世界で活用し、体験することなしに、対象を理解することはない。筆者はつねに「打席に立つ」ことを意識し、すべての仮説と考察は実際に毎日の生活の中で活用し、本当かどうかを検証してみる必要があるという。そのためにも行動すること、行動を通して現実を理解することが重要である。 続きを読む投稿日:2017.08.03
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好きなことだけで生きていく。
堀江貴文 / ポプラ新書
嫌な仕事をこのまま続けてもいいのか?
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堀江さんが新しく立ち上げたHIUというプロジェクトを通して一歩踏み出し、成功していった人たちの話がメインの本。
HIUは堀江さんが直接一歩踏み出せない人の背中を押してくれる機会を与える場である。…会費は月1万とかなり高く、月2回のイベントと自発的に参加できるプロジェクトへの参加できるというもの。
このHIUで生まれた多機能ソフトスーツケースの話や月桃リップの話を聞くことで私も一歩踏み出そうかな!と思わせてくれる。
ゼロも読んだがゼロと比べると内容が薄く感じ、この内容いる?という部分もあった。
結局は行動するかしないかが何事においても重要なことで、この本を通してホリエモンの行動力という良い部分を少しでも自分のものにできればとても価値のある本だと思う。
そのためにも私はこの本を何度も読み返して自分のモチベーション維持に繋げていきたい。 続きを読む投稿日:2017.08.02