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このユーザーのレビュー
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アヒルキラー 新米刑事赤羽健吾の絶体絶命
木下半太 / 幻冬舎文庫
殺人鬼の系譜
1
警察官と殺人鬼の3代にわたるつながりが面白かったです。
残酷な殺人鬼だけでなく知能犯との組み合わせとの
数奇な因縁も面白かったです。
ストーリーに引き込まれて一気読みしてしましました。投稿日:2014.12.28
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あすなろ三三七拍子(上)
重松清 / 講談社文庫
泣けて、心に響きます。
1
社長命令により45歳のサラリーマンが大学の応援団入団するが
無理難題や理不尽な「団」の決まりごとに悪戦苦闘しながら立ち向かう姿は
涙あり笑いありですがすがしさを感じました。
中年オヤジから見た大学生…の若者に対する説教臭さや若さに対する羨ましさ
そんな人間臭さもとてもよく表現されています。
現在の合理主義や効率優先の世に中にあって人を応援することの
理屈でない感情を表現しているところに心動かされます。
人はなぜ汗をかいて努力するのか、なぜ応援したくなるのか
応援される人は、「よくやった」 応援する人は、「ありがとう」
その一言のためにひたむきになれるのかもしれない。
甲子園が開催します、こういった場面を多く見れる時期が来ました。
続きを読む投稿日:2014.08.10
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ロスト・シンボル(上)
ダン・ブラウン, 越前敏弥 / 角川文庫
一気読み
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ストーリーの展開がスピーディーで面白く上中下巻一気に読み終えました。
秘密結社フリーメイソンの成り立ちや秘密儀礼、ピラミッドとのかかわりの記載もあり
日本の小説ではない面白さがありました。
アメリカ…社会におけるフリーメイソンの立ち位置を考えると
さまざまな事件における陰謀論が起こるのも何となく理解できると思える小説でした。 続きを読む投稿日:2014.06.29
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SRO8 名前のない馬たち
富樫倫太郎 / 中公文庫
幸せな最期って・・・
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今回は、近藤房子との絡みは特になかったが読後はなんだか切なくなる内容だった。
馬の飼育に関する内容が含まれていたが、動物も人も幸せな最期を迎えるのは今の世の中難しのかな、と思わせる内容だった。
難…しい要因として、法の整備や金銭的なことが書かれていたが、それがなければ満足できないのだろうと思うが、犯人が最後に言った一言が人生における満足感を表すのであれば他人との喜びを分かち合うことも難しくなりつつある世の中を反映しているのかなと思う。
近藤房子の満足度を上げるために新たなターゲットの仕込みが済みつつような形で終わっていたので次回作からは、違ったステージでの対決になることになりそうだ。
続きを読む投稿日:2019.11.10
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ドミノ倒し
貫井徳郎 / 東京創元社
気が付いていないだけかもしれない?
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日本の村社会の象徴のような話だと思います。
特定の組織や団体だけに通用する常識観が
殺人事件を通して表現されていると思います。
確かに外の人間から見れば非常識でも中にいる人間に取っては
当たり前の…ことなんてゴマンとあるのかもしれない。
中にいておかしいと思っても自分が所属する組織や団体から
疎外されないようにするために加害者になるなんて最近の
企業の不祥事と相通づるところがあるかもしれないと思わされます。 続きを読む投稿日:2016.12.25
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人形家族 熱血刑事赤羽健吾の危機一髪
木下半太 / 幻冬舎文庫
本当のことはわからない
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連続殺人鬼の心の闇なんて、本当のところ誰も何もわからないのだろう。
殺人の事実に対して、加害者の経歴より動機を解明して真実として
納得したいのは人の性かもしれない。
被害者は、悲しみ、憎しみを抱えて…シリアルキラーへと変貌する。
シリアルキラーが誕生し事件を起こすたびに赤羽健吾がかかわっていく
その事件の背景には、祖父、赤羽光晴が絡んでいる。
祖父との因縁めいた事件の絡みは、伝説の刑事と呼ばれた
赤羽光晴を超えるための試練なのかもしれない。 続きを読む投稿日:2016.12.04