acdcacdcさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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採用基準
伊賀泰代 / ダイヤモンド社
個々に必要なリーダーシップ
4
ライフネット生命の出口さんが講演会で「面白い本」と紹介されていたので、読んでみた。
マッキンゼーの元採用マネジャーが、すべての人に必要な"リーダーシップ"について語っている。
(タイトルは内容に合って…いないと思う。)
本書で述べられている"リーダーシップ"とは、成果を出すために責任を持つこと、そしてチーム全員が持つべきものであるとしている。
自分の感覚では"リーダーシップ"というより"自主性"という言葉が当てはまるように感じた。
マッキンゼーがいかに素晴らしいかが度々書かれていることに辟易してしまうところもがあるが、書かれていることから学ぶ点も多かった。
また、日本の大企業で働くことのリスクについても書かれている。
続きを読む投稿日:2013.09.26
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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
フィリップ・K・ディック, 浅倉久志 / 早川書房
映画だけではもったいない
2
映画ブレードランナーの原作を読む気持ちで、この本を読んだが、映画と全然違って驚いた。
ストーリー以上に小説中の世界観が面白かった。
核戦争で放射能で汚染された地球では、新興宗教(マーサー教)への信仰・…動物/虫への執着が際立っている。
多くの人が特殊な装置でマーサーと一体化し、多くの人と感情を共感することで安らぎを得ている。
また、動物を所有することがステータス・喜びになっており、主人公のデッガードは(人工)の電気羊しか所有できていないことを不満に思っている。
現代の自分では理解できないことだが、核戦争後の世界は本当にそうなってしまうのではないかと思ってしまうくらい、緻密に世界観が描かれている。
さらに、人造人間であるアンドロイドが出てくることで、人間らしさとは何なのだろうと考えさせる。
アンドロイドは見た目は人間と同じであり、高度な知能を持っており、人間と遜色がない。
小説中では、生命への感情移入がある/ないでアンドロイドか人間かを見分けている(しかし、その判断方法は完璧なのか疑わしい)。
現実世界では、人間と同じような知を持つ生物も機械もいないので、わからないが、
仮にアンドロイドのような存在が出てくると、人間らしさについて多くの人が考えることになるのだろう。
映画ブレードランナーにはない視点で物語を読むことができて、期待とは違う楽しみ方ができた。
続きを読む投稿日:2013.09.26
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面白い本
成毛眞 / 岩波新書
手に取りたくなる本ばかり
2
成毛氏の「本は10冊同時に読め」で紹介されていた本が面白かったので、この本を購入した。
成毛氏がいくつかのテーマ別で面白い本を合計100冊(+α)紹介している。
紹介する文章が面白く、手に取りたくなる…本がたくさんあった。
また、自分が全く読んだことないフィールドにも、興味深い本がたくさんあることを教えてくれた。
続きを読む投稿日:2013.10.09
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ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
リンダ・グラットン / プレジデント社
学習していくことが今後も大事であることを再認識
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仕事の環境・価値観の未来予想と、それに対応するためのアドバイスが書かれている。
ここで書かれているような働き方(「プチ起業家が多数誕生する」「物理的には人に会わずに仕事をする」)が、10年後に自分の身…の回りでも一般的になるのかなぁと疑問に思う。
今の働き方と大きく違うから、現実的に考えることが今はできない。。
また、筆者が述べているアドバイスは、「ある分野に習熟した後も、移行と脱皮を繰り返して他の分野に転進する」「ぬるま湯に浸かったままでよしとせず、リスクを背負い、勇気を持って行動する」となかなかハードルが高い。
学び続ける意欲は最低限でも必要なんだなぁと感じた。
続きを読む投稿日:2013.09.27
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憂鬱でなければ、仕事じゃない
見城徹, 藤田晋 / 講談社+α文庫
何か共感できる言葉があると思います。
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幻冬舎の見城氏のとサイバーエージェントの藤田氏の共著。
「見城氏の仕事に対する言葉 + 見城氏の、その言葉についての解説 + 藤田氏の解釈」という構成を基本として、その構成が40個ほど載っています。
…タイトルは、見城氏の言葉の一つです。
たとえ、このタイトルの言葉には共感はしなくても、載っている言葉のうち一つくらいには共感するものがあると思います。
自分には「小さなことにくよくよしろよ」という言葉が心に残りました。
「小さなことを守れないやつに、大きな仕事などできるはずがない。」とのこと。
昔、上司に言われた言葉に近いものがあり、最近の自分を反省しようと思いました。 続きを読む投稿日:2013.10.07