いなさんのレビュー
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18
このユーザーのレビュー
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墓地を見おろす家
小池真理子 / 角川ホラー文庫
寝る前厳禁です
5
本当に怖いです。いわゆる幽霊が出てきます。なんの罪もない家族がこんな怖い目に合わされるのは理不尽だと思い、救いを求めながら読み進めましたが、救いはありませんでした。
せっかく手に入れたマイホーム。なか…なか出ることが出来ない気持ちはわかります。
私は寝る前に読んで怖くてしばらく寝れませんでした。お昼に読むことをお勧めします。
最後の1ページはある意味一番怖いかもしれません。 続きを読む投稿日:2014.10.01
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終わらざる夏 上
浅田次郎 / 集英社文庫
終わってほしい夏
4
赤紙一つで日常生活から切り離されてしまう不条理からすべての話が始まります。
送り出す家族の側から、送り出された兵隊の側から。交わうことがないはずのロシア人と日本人の子供たちとの不思議な交流。
一つ一つ…の話ががよく出来た短編小説の様に交わりながら大戦の一面を描いていきます。
少しづつ読み進めることが出来る連作短編集の様です。
終戦を祈りながら、登場人物の無事を祈りながら読み進める・・・
登場人物達と交わった読者は誰に怒りをぶつけたらいいのでしょう。 続きを読む投稿日:2014.04.26
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阪急電車
有川浩 / 幻冬舎文庫
さらっと
3
今津線は時々利用するので楽しみに読みました。
駅の雰囲気、電車内のレトロな雰囲気を知っていればさらに引き込まれるかも。
あっという間に読み終わります。
オムニバスですべてのお話がいろんなところでつなが…るのが楽しい。
ただ、中には使い古した感のあるエピソードもあるのでうーん・・・と思うところも。
続きを読む投稿日:2014.02.05
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銀河に口笛
朱川湊人 / 角川文庫
草笛吹いて
2
僕が不思議な転校生の少年に語り掛ける形で話が進みます。
高度成長期の日本でどこにでもあった大人と子供の温かい交わり、秘密組織や秘密基地のわくわくする存在。
成長とともに崩壊する脆さを抱えつつ、普通の大…人になれる子と慣れない子の分かれ目。
そこに関わり続ける不思議な転校生。
そうそうあった、あったとエピソードに相槌を打ちながら読み進めると・・・辛いエピソードに胸を痛めながらも
草笛を吹いて幸せに笑っていた自分と重なり、なんだか爽やかな気持ちで読み終わります。 続きを読む投稿日:2014.04.29
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赤々煉恋
朱川湊人 / 東京創元社
複雑な想い
2
朱川作品は、大きく人情系とミステリー、怪奇系に分かれると思いますが、この作品集は表紙からは想像できない方に進むという形で・・
怪奇系なのかな。大切に思う気持ちがあらぬ方向に進んでしまう刹那。いつもなが…らあっと驚く結末を用意してしまわれるあたり、あっぱ
れです。でもどうしてこっちに行っちゃうのかなと悲しくなる結末が多いです。読み応えは十分。ただ決して人情系の朱川作品ではないの
で、一冊読み終えるのには覚悟が必要ですよ。 続きを読む投稿日:2014.08.12
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千年樹
荻原浩 / 集英社文庫
重いです。
1
悲しい由来を持つくすの木をめぐる連作短編集。悲しい由来を持つがゆえに悲しい人々をひきつけるのか、1篇の中には必ず過去の話と現代の話、リンクしたりしなかったり、ただ根底に流れるテーマを合致させたものがこ…れでもかと悲劇的に襲い掛かります。唯一「ばあば」に救われるものの、くすの木は人々に復讐するかのように悪意を持って千年間、人々の悲しみの前に立ちはだかります。時に読み進めるのがつらく重い内容のものもありますがそれだけに読みごたえたっぷり。読み終えたあと、くすの木の一生を見届けた様な気がして少しだけほっとしました。 続きを読む
投稿日:2015.06.18