true_reasonさんのレビュー
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シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録
井川直子 / 文春e-book
市井の人々の、真摯な明日への思い
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誰もが「正解」を掴めない中での、シェフたちやオーナーのそれぞれの工夫、そこへの思い…
客を思い、従業員を思い、店を思い、そして感染拡大防止を思い…
一人一人の、自然体での呟きが胸に迫り、私も「明日…」を真摯に見つめようと思います… 続きを読む投稿日:2021.07.26
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黄緑のネームプレート~杉原爽香 四十六歳の秋~
赤川次郎 / 光文社
さすがですね。
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安定の赤川ワールド。登場する人々のうち、主人公爽香はじめ「自分の人生への覚悟の決まった」人間の描き方が、読んでいて非常に気持ち良いのです。
まさに、爽やかな時間を過ごさせていただきました。投稿日:2020.01.27
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ママがおばけになっちゃった!
のぶみ / 講談社の創作絵本
何を伝えたいのですか?
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事前にネットで様々なコメントを見ていましたが。
予想以上の不快感です。
作者はこの作品で何を言いたいのですか?
人の「死」という、とても大きくてデリケートなテーマでおちゃらけてみせる。
信じら…れません。
主人公の男の子の立ち直りの早さは、ママからきちんと愛されておらず、実はママの存在が大きくはなかったからではないか、と、そんな深読みまでしたくなります。 続きを読む投稿日:2019.10.26
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ひと
小野寺史宜 / 祥伝社
幸せに。なってほしい。
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若者からも、人生のベテランからも、「そう。そうだよね」と思える言葉が出てくる。些細に見えて大切な価値観が、さりげなくちりばめられている。主人公を、ただ心静かに、でも熱い気持ちで応援したくなる。
そん…な本に出合えました。 続きを読む投稿日:2019.04.15
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まんがで簡単にわかる!テレビが報じない精神科のこわい話~新・精神科は今日も、やりたい放題~【完全版】
内海聡, くらもとえいる / ユサブル
片側だけからの、一面的断言
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いち精神医療従事者です。
良心的で、患者さんのためにより良い医療そして関わりを、と日々努力を重ねている医師ほか精神医療従事者を沢山知っています。
適切な医療を受け、漸く自分の人生をその手に取り戻せ…た方も沢山知っています。
仰るように、精神科患者さんの多くがもの言わぬ存在であることに胡座をかき、誠意というものを手放して医療を行っている人がいることも事実です。昨今「発達障害」の診断名が大流行となり、安易にそう診断される不幸な子どもたちがいるのも事実です。そしてそういった人たちの存在は決して是認されるべきではありません。
…けれど。
自分を苦しめる幻覚や妄想から。抑うつの苦しみから。非定型の発達による「外からは見えづらい苦しみ」から。
医療の力で漸く抜け出すことの出来た人々がいることも、また、事実なのです。
そういった「両面性」には目を向けず。精神医療全体が、精神科医の全てが、自らの利権だけを求めて仕事を続けている、と談じるこの本の主張には大きな違和感を抱きました。
この本の論調を信じることで。苦しい幻覚や、死をすぐ隣に置いている抑うつの苦しみや、自分の特性による他からは理解されづらい苦しみから解放される機会を遠ざけてしまう人たちが輩出されることを憂えます。 続きを読む投稿日:2018.10.15
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小説の言葉尻をとらえてみた
飯間浩明 / 光文社新書
優しく「言葉尻をとらえた」飯間さん。
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「ことばを大切にすることは、人を大切にすることと同義」と考えている私にとって、飯間さんからの発信はいつも、心を踊らせたり、私を感心させたりするものです。くわえて、飯間さんの心根の優しさを再認識させてく…れる呟きたち…。
楽しく読ませていただきました。そして、自分のことばへの感受性を少し上げることが出来たように思います。
続きを読む投稿日:2018.10.11