ナイチャソさんのレビュー
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(16)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
白熱の戦闘シーン
3
アムロ、シャア、ガイア&オルテガ、マ・クベ...
それぞれの戦う理由や価値観を知る非常に濃い内容。
中でもマ・クベはいい味出してる。
彼のセリフ[語録]は一字一句見逃せない。
ガンダムファンならシビれ…る戦闘シーンの連続、そしてクルーの覚醒。
戦局も大きく動く今回は見所が多い。 続きを読む投稿日:2015.12.27
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(20)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
NTは孤独
3
もはや並の戦力では相手にならない程、ニュータイプを開花させたアムロ。
本巻はNTと、そうで無い者の差がはっきりと出てきます。
真のNTであるアムロとララァに対し、シャアは焦り、ハヤトは嫉妬します。
フ…ラウは、アムロの人間離れした能力に常人である自分との距離を察し、自分の立場を受け入れていきます。優秀なニュータイプの能力は、持たざる物との距離を生む形になってしまっているのがなんとも皮肉。人と相互にわかりあえるというNT、その力は人の心を操る便利な魔法では無いと分かります。
そんなアムロを唯一恐れさせたのはドズルでした。
圧倒的な火力と防御力のビグザムに、スレッガーは捨て身の特攻で戦況を打開、破壊されたビグザムを捨て、単身マシンガンでガンダムに襲いかかるドズル。
その姿に、アムロは得体の知れない力を感じ恐怖します。
思想、信条、敵味方に関係なく自分の信念で動くドズルは、目の前の敵が強大であろうが関係ないく背後に守る物の大きさが彼を強くする原動力の様に感じます。
ドズルが見せた幻影、これは人の強さの極致が見せた幻かもしれません。
それにしても裏切りや疑念に満ちた戦争の中の公徳、ドズル、スレッガーという存在は唯一の救いでしたが、この戦いで2人を失うのはとても残念。
残されたミネバ、ミライが唯一の希望ともいえるか。
ニュータイプとそれを取り巻く人間のドラマ、今作は見所は多い。
あぁ、セイラさん美しい... 続きを読む投稿日:2016.08.26
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(22)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
破壊の美学
3
満身創痍の連邦とジオン、指揮官の能力差が戦況に現れ始めます。
連邦にはブライトが居ました。彼は目覚ましい成長をとげ、身に着けた戦術感覚を発揮し戦力差を埋める決死の作戦を決行します。
一方内部分裂始まる…ジオンは後手に回り、崩壊へのカウントダウンが始まります。
本巻はアニメ版とは違いダイクンの影響力が良く描かれています。ダイクンの子孫に対して侮るギレンと警戒するキシリア。後に影響力の大きさを知る事に成るのですが、アニメでは余り書かれなかったシャア、セイラの影響力が、ストーリーに上手く挿入されていて楽しい。
他にアムロとフラウ、ワッケインとブライトの会話、カイのセリフは個人的に目頭が熱くなります。
毎日当然の様に顔を合わせていた幼馴染は気を遣う程距離が離れ、いわば難民船の船員でしかなかった人間が軍人と肩を並べ、緊急避難の場所はいつしか帰る場所となっていた...ファーストガンダムは最初から特別な人間はおらず、1年戦争を通して揺れ動いていく様が人間臭くて良いんですよね。
ジオン防衛圏の懐に飛び込んだホワイトベースは激しい攻撃によって破壊されていきます。長年ガンダムを愛してきた者にとってもホワイトベースは家であり、破壊されていく姿は正直辛いですね。
ダイクンのニュータイプ論に始まった物語、真のニュータイプアムロに対しプライドむき出しのシャア。この時代に突如生まれたNT第一世代は戦争に飲み込まれ、ララァを失うという悲劇で憎しみあう形となってしまいました。ダイクンの説く人とわかり合える日、現代の私達には想像もつきませんね。
美しく破壊されていくガンダム、そしてラストシューティング。
屈指の名シーンと名セリフを堪能しましょう。 続きを読む投稿日:2016.11.26
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(24)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
素晴らしいファンサービス
3
マ・クベというキャラは16巻でも分かる様に、ガンダムという作品の中でも独特の哲学を持っているキャラですが、これがまさか本巻に効いてくるとは思いませんでしたね。
癖はあるが一本筋の通った男、死してなお現…世に影響をあたえるのは、彼の哲学が本物だったという事でしょうか。
好きだなぁ、マ・クベ。
一年戦争の主役達の前後を埋める楽しい作品。
続きを読む投稿日:2017.03.26
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(17)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
白い悪魔爆誕
2
物語は再び宇宙へ
ソラへ上がったホワイトベースをさっそくドレン大尉率いる艦隊が迎え撃ちます。
前回は一般人の避難所にすぎなかった難民船ホワイトベースはガンダムの性能に助けられ何とか生きのびました。
そ…して再び対峙した両者。数多くの戦闘により覚醒した現在のホワイトベースクルーには、戦闘慣れしたキャメル艦隊ですらもはや敵では無く、ガンダムの姿すら見る事無く撃沈していくのでした。
サイド6でのコンスコン戦では12機のリックドムと二機のムサイを相手に格上の戦いを見せます。
これが連邦の白い悪魔か...
運命の出会い、アムロ、シャア、ララァが顔を合わせ、話も佳境に入ります。
それにしてもララァ可愛い 続きを読む投稿日:2016.06.07
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN(21)
安彦良和, 矢立肇, 富野由悠季, 大河原邦男 / 角川コミックス・エース
敢えて言おう!最高です!!
2
ついに最終局面、連邦・ジオン双方の本隊がぶつかります。
数で勝る連邦はやや優勢でこの地へたどり着きましたが、ギレンの奇策と切り札ソーラ・レイにより連邦本隊とデギンは消滅し、戦局は一気に混沌とします。
…指揮官を失った連邦はホワイトベースを起点に戦力を立て直し、最後の戦いが始まります。
この巻は最終局面だけあって出し惜しみがありません。
兵器の豪快さ、モビルスーツの豪華さ、艦隊の量、キャラの熱いセリフ、とにかく圧倒的。
それに対してしてキャラクターの複雑な心の動きも描かれており、豪快さと繊細さが入り交じる読み応えのある本巻、ララァとのあのシーンでは思わず目頭が熱くなってしまいましたね。
また、ファンなら堪らないセイラのモビルスーツによる出撃などアニメ版と違う展開も必見。
この巻は多くを語るより是非読んでほしいです。
続きを読む投稿日:2016.11.26