ramsさんのレビュー
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空中ブランコ
奥田英朗 / 文春文庫
名(迷)医、伊良部医師シリーズ第2弾
8
ご存じ無敵の名(迷)医、伊良部医師シリーズ第2弾
いや~笑わせてもらいました
前回に引き続き伊良部の破天荒な行為の数々はもちろん
今回は小ネタも抜群!
天丼には爆笑させられました
また今回は伊良部の学…生時代の話題もあり興味が尽きず
「インザプール」を楽しんだ方はこちらも必見です 続きを読む投稿日:2014.07.17
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ロマンス小説の七日間
三浦しをん / 角川文庫
肩の力を抜いて単純に楽しめる作品です
8
月魚のような繊細な静けさを描いたものも有れば
こういった肩の力を抜いて単純に楽しめるものも三浦さんの魅力
幅の広い作家さんですね
翻訳家の若い女性主人公の苛立ちなどを
翻訳を曲げて行く事で鮮明にして…いくあたり
さすが三浦さんと言ったところでしょうか
何気ない父親の愛情も温かくて良かったなぁ
続きを読む投稿日:2014.10.05
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木暮荘物語
三浦しをん / 祥伝社文庫
タイトルと表紙のデザインからは想像できない、あの話満載の大人の物語
8
このタイトルこの表紙のデザイン
ゆったり仄々とした時間の流れに浸れる話なのかと思いません?
さすがは三浦しをん
良い意味での不意打ちと言うか、そんな予想をあっさりと裏切ってくれます
味のあるボロ…アパート小暮荘で繰り広げられる人間模様を
妖しく、温かく、爽やかに?描いています
なるほどこれは築ウン十年の小暮荘ならではの話だわ
文句なく面白かったです 続きを読む投稿日:2014.10.24
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ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~
三上延 / メディアワークス文庫
今度はまるごと太宰治
8
早いものでビブリアシリーズも6巻目となります
今回取り上げられるのは1冊全て太宰治です
ビブリアで太宰と言えば、そう第1巻で描かれたあの事件
そう栞子さんを襲った仮出所中のあの男との対決です
その他に…も二人の家族を巡る繋がりなどにも踏み込んだ内容にもなっていて
これからどう展開していくのか興味深い所
今作では母親の動きは少なめでしたが
太宰と言う原点に戻り、そこから時を経て二人の絆は強まり
いよいよラストに向け動き出す気配を強く感じられます
母親の動きは、二人のこれからは
次巻を楽しみに待ちましょう 続きを読む投稿日:2015.03.30
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阪急電車
有川浩 / 幻冬舎文庫
舞台設定が絶妙です
7
都会過ぎず田舎過ぎない片道わずか15分のローカル線と言う舞台がもう絶妙
他人との間に壁を作りひたすらスマホと睨めっこの山手線では
こんな温かみのある話は生まれなかったでしょう
複数のストーリーがオム…ニバス形式で絡み合いながら進む話
少し甘味を付けたミルクティーでも飲みながら一気読みがお奨め 続きを読む投稿日:2013.10.29
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猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
大山淳子 / 講談社文庫
か・い・か・ん
7
全てが繋がるハートフルミステリ、猫弁シリーズの第1巻
バラバラだったピースがカチリと音を立てて嵌まる快感が魅力です
テレビドラマのシナリオとして書かれた事もあり
登場人物のキャラが立ち、展開はスピー…ディー
また主人公の結婚話がどう進むのか
今後の展開からも興味が尽きないところです 続きを読む投稿日:2013.10.21