フランスの高校生が学んでいる哲学の教科書
シャルル・ペパン(著)
,永田千奈(翻訳)
/草思社
作品情報
日常生活に役立つ、哲学的思考法を鍛えよう。
フランスの人気哲学者が、
西欧哲学の真髄を明快に解説したベストセラー教科書。
ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ホッブズ、デカルト、スピノザ、
ルソー、カント、ヘーゲル、ニーチェ、フロイト、サルトルなど、60人に及ぶ哲学者に言及しながら、
「主体」「文化」「理性と現実」「政治」「道徳」といったテーマを解き明かす。
各哲学者の引用も多数紹介。26項目もの「キーワード解説」も充実。
『フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者』に続くシリーズ第二弾。
坂本尚志氏(『バカロレアの哲学』)による解説「フランスの高校生はどのように哲学を学んでいるのか?」を収録。
欧米のエリートにとって、哲学は不可欠な教養だ。
フランスの高校では哲学が必修、バカロレア(大学入学資格試験)では文系理系を問わず哲学の筆記試験が課される。
教養としての哲学を、フランスの教科書を読んで身に着けよう!
【目次】
はじめに
1 主体 「私」は私ひとりだけのものか、それとも他者との関係で定義されるものなのか
2 文化 文化とは自然なことか、それとも自然に反することか
3 理性と現実 理性は現実を捉えることができるのか、それとも現実は理性では捉えきれないものなのか
4 政治 政治は現実的であるべきか、理想を目指すべきか
5 道徳 道徳は現実に存在するのか、ただの幻想なのか
キーワード解説
絶対と相対/抽象と具象/現実態と可能態/分析と総括/原因と目的/偶発性、必然性、可能性/知ると信じる/本質的(エッセンシャル)と非本質的(アクシデンタル)/説明と理解/法的な権利と現実/形(形相)と素材(質料)/属、種、個人/理想と現実/同一、平等、差異/直観的と論証的/合法性と正当性/直接(媒介なし)と間接(媒介あり)/客観と主観/義務と強制/起源と根拠/論破と納得/類似と類比/原理と結果/理論と実践/超越的と内在的/普遍、全般、個人、個別
バカロレア試験対策 実践編
おわりに
訳者あとがき
解説「フランスの高校生はどのように哲学を学んでいるのか?」坂本尚志
哲学者索引
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この作品のレビュー
平均 3.8 (6件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
今後についてめちゃくちゃ迷っているので、初めて哲学という分野に触れてみた。高校生から〜といえども難しくて理解できない部分はあるけど心にいくつか残った文章を書き留める。
レビューの続きを読む
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「本当になりたいものは何か」
デカルト、ヘーゲル、アラン、サリトルなど何人もの哲学者がそれを知るには行動を起こすこととのべているあ。選ぶには理由がある。知性ではなく、意志の力で「決断」するのだ。何が正しいかわからなくても自分で選ぶことはできる。
それを取り組むことが、あなたにとって人間的な能力、知性や感性を伸ばすことが可能であれば、相性がいいということになる。そしてプラスかマイナスかは死ぬまでわからない
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フロイト 文化への不満より
「文明の発達によって罪悪感が深まるにつれ、幸福は失われていった」
我々は文明によって性欲や攻撃性といった反社会的な衝動を抑圧されている。衝動を消し去ることはできず、かといって表に出すことを許すわけにもいかない.それは禁忌であり、文明と相入れない。禁忌を内面化しているため、もはや衝動に気がつくことさえ出来なくなっている。それでも心の奥底で衝動は顕在化を求めているのだ。実際にやった妻のみならず、悪事をしたいと「思ってしまった」ことにさえ罪悪感を持つ。フロイトは解決策として「昇華」を示す。芸術作品を作る、強い美意識を持つこと、知的な探究に熱中すること、こうした活動により私たちはリビドーと向き合うことができる。非攻撃的な方法でその衝動を満足させる。
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国家とは ニーチェ
富の所有者たちが個人の財産を守るため集団的な安全を保障するための創作としてつくりあげたものである。
「国家とは冷ややかな怪物のなかで、もっとも冷ややかな怪物のことだ.冷ややかに国家は嘘もつく。国家の口からこんな嘘が漏らされる。「国家である吾輩は、民族である。」」
反対に、理想主義者にとって近代国家は、
主要国において歴史が進化していくなかで自由が拡大として誕生した。そのため、最も美しい心理は「人間の自由」であり、法である。
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どうして人間はこうまで他人に対して権力を振りかざしたくなるのでしょう。
権力の座を目指したがるのは自分の奥底にある「欠陥」によるのではないか。欠陥とはつまり、抱える不安であり、本当の意味での賢人になることはできないであろうという予兆である。権力欲の強い人は青年期に自分をコントロールする自信を持てなかったことに由来するかもしれない理だから他人を支配しようとする。自分を抑えることができないので他人を抑圧しようとする。それが彼らのストレス解消になっているのだ。
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法を守らないことは、例外なく不道徳なことでしょうか。
法は道徳と同じではない。法は特定の時代に相当数の数の人たちが共に生きるためにつくられたものでしかない。道徳であろうとしたからそこ、方に背かざる得なかったという事例もある(デモやクーデター)
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人間は利に敏い(さとい)善行をなすときでさえ、メリットを意識してしまう。道徳とは利益の追求を隠蔽するもの、もしくは偽善なのかもしれない。人間は対面をら繕いたがる気持ちに「偽善者」という美しい名を与えた。
「有徳の行為、自己または自己の利害を犠牲にするこたは、高貴な魂の要求されるであり、高潔な心の自尊心であり、いわば偉大な品性のエゴイズムである」シャンフォール『格言と反省』
投稿日:2024.03.20
頭の体操的な心の体操になる。気分転換にいい。
手元に置くのいいな。
パラパラってめくる事で、マッサージをするようなリラックス感を覚える感じもいい。懐かしくもあり、新鮮でもある。
知的な言葉のケン玉…って感じである。割といい。続きを読む投稿日:2024.04.16
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