逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知
楠木 建(著)
,杉浦 泰(著)
/日経BP
作品情報
「飛び道具トラップ」「激動期トラップ」「遠近歪曲トラップ」経営を惑わす3つの「同時代性の罠」を回避せよ!近過去の歴史を検証すれば、変わらない本質が浮かび上がる。戦略思考と経営センスを磨く、「古くて新しい方法論」。「ストーリーとしての競争戦略」の著者らの最新作!これまで多くの企業が、日本より先を行く米国などのビジネスモデルを輸入する「タイムマシン経営」に活路を見いだしてきた。だが、それで経営の本質を磨き、本当に強い企業になれるのだろうか。むしろ、大切なのは技術革新への対応など過去の経営判断を振り返り、今の経営に生かす「逆・タイムマシン経営」だ。そんな問題意識から、日本を代表する競争戦略研究の第一人者、一橋ビジネススクールの楠木建教授と、社史研究家の杉浦泰氏が手を組んだ。経営判断を惑わす様々な罠(わな=トラップ)はどこに潜んでいるのか。様々な企業の経営判断を当時のメディアの流布していた言説などと共に分析することで、世間の風潮に流されない本物の価値判断力を養う教科書「逆・タイムマシン経営論」を提供する。経営判断を惑わす罠には、AIやIoT(モノのインターネット)といった「飛び道具トラップ」、今こそ社会が激変する時代だという「激動期トラップ」、遠い世界が良く見え、自分がいる近くの世界が悪く見える「遠近歪曲トラップ」の3つがある。こうした「同時代性の罠」に陥らないために、何が大事なのか──。近過去の歴史を検証し、「新しい経営知」を得るための方法論を提示する。
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この作品のレビュー
平均 3.9 (32件のレビュー)
-
楠木さんの本は、「ストーリーとしての競争戦略」に次いで、2冊目ですが、
本のテーマとか文体から何というか"センス"のようなものを感じます。
(大してセンスのない自分が言うのもどうかとは思うけど。)
…※ストーリーとしての競争戦略
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4492532706#comment
まず、選んだテーマがとてもユニーク。
過去に流行った経営バズワードを今一度思い返して、
検証してみるという企画はありそうでなかった企画。
楠木さんらしいカジュアルな文体で、過去のバズワードが深掘りされていて、
面白く、かつ、勉強になりながら、読み進めることができます。
中には、自分がまだ経営の「ケ」の字も知らない頃のバズワードなんかが取り上げられていて、
「へー、日経ビジネスにはこんな感じで取り上げられていたのね」というのもありましたが、
バイアスを除いて客観的に物事を見る訓練にはなります。
一方、著者も言っているとおり、ここで選ばれたバズワードも
著者のバイアスを通じて選定されたものばかりで、
実際にどれくらい日本人がバズワードに踊らされていたのかは、
もう少し客観的に知りたかったとは思いました。
今では、DXとかSDGsとか両利きの経営とか脱炭素とか…、
ありとあらゆるバズワードが飛び交っていますが、
将来にわたって生き残る本当のキーワードはどれなんでしょうか。続きを読む投稿日:2021.04.30
▪️飛び道具トラップ
ある特定の企業の文脈での局所的な成功がどこでも効果を発揮する「万能の必殺技」であるかのように曲解されて発動する
▪️飛び道具トラップのメカニズムと駆動プロセス
1.「同時代の空…気(技術革新や環境変化)」の土壌の上で
2.人々の耳目を引く成功事例が生まれ
3.それを「飛び道具サプライヤー」があおる中で
4.「同時代のノイズ」が発生し
5.「飛び道具」が過大評価され
6.関心を持つ人々による事例文脈からの「分脈剥離」が起こり
7.「文脈無視の強制移植」が行われ
8.「手段の目的化」と「自社の論理分脈との不適合」により逆機能が起こる
▪️飛び道具トラップ回避の思考ステップ
1.自社の戦略ストーリーを固めること
2.事例文脈を理解すること
3.飛び道具を抽象化し、論理でその本質をつかむ
4.自社に導入すべきかどうかの判断
▪️激動トラップ
観察対象と自社の文脈の差異を無視ないし軽視するという空間軸上のトラップ
▪️要素はシステムに先行する
▪️技術革新がどれほど非連続なものであっても、人間の需要は本質的に連続的な性格を持っている
▪️技術的に「できる」ということと、実際に人々が「する」ということの間には大きな隔たりがある
▪️遠近歪曲
「遠いものほどよく見え、近いものほど粗が目立つ」続きを読む投稿日:2024.04.20
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