Facebookマーケティング戦略
池田紀行(著)
,株式会社トライバルメディアハウス(著)
/翔泳社
作品情報
事例をもとに、現実的なプランニングから効果測定までを網羅Twitterの次のソーシャルメディアとして、Facebookが注目されています。しかし、Facebookに関する解説書は、その多くが設定系のマニュアルや海外の事例であり、日本企業が戦略的なマーケティング活用のために参考となる情報が不足しているのが現状です。そこで、本書では、ソーシャルメディア後進国の日本企業が無駄な失敗をなくし、Facebookをマーケティングに戦略的に活用する方法を詳しく解説します。リクルート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、トヨタなどの事例をもとに、現実的なプランニングから効果測定までを網羅します。※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
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商品情報
- シリーズ
- Facebookマーケティング戦略
- 著者
- 池田紀行, 株式会社トライバルメディアハウス
- 出版社
- 翔泳社
- 書籍発売日
- 2011.07.15
- Reader Store発売日
- 2016.02.24
- ファイルサイズ
- 2.7MB
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この作品のレビュー
平均 3.9 (17件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
ユーザ数が8億を越え、IPO申請もしたFacebook。もはやその名前を知らない人はいない、というほどに成長したSNSです。そのFacebookを利用したマーケティング戦略について書かれているのがこの本。Facebookの機能的な解説ではなく、いかに企業が活用すべきかをマーケティングの観点から体系的にまとめています。また、企業での活用事例も多数掲載しているためイメージしやすい(当該企業のFacebookページを見ながら、ならなおさらです)。Facebookでのマーケティングを考えている、または行っているなら一読の価値がある本です。
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以下、要点と解釈の整理です。
○マーケティング上のFacebookの位置づけ
FacebookはOne2One型マーケティングとして位置づけられ、顧客接点を持っていくためのマーケティング手段として位置づけられます。とくに潜在顧客の発掘と、既存顧客のファン化(定着化)に効果を発揮します。
なお、ソーシャルメディアは大別すると
・アーカイブ型ソーシャルグラフ : 築き上げられたユーザ同士の“関係性”が大事
・アーカイブ型インタレストグラフ : 蓄積された情報が大事
・フロー型ソーシャルグラフ : 関係性の広がりが大事
・フロー型インタレストグラフ : 情報の広がりが大事
の4つに分類され、Facebookはアーカイブ型ソーシャルグラフに位置づけられます。
○Facebookのマーケティング利用目的
まず、以下の2点はよく陥りがちな誤りであり、注意が必要です。
・プラットフォーム利用(Facebookの利用)の目的化
・戦術の目的化(いいね!の獲得数など)
という、本質的なマーティン具目的を見失った、手段の目的化に注意しなければいけません。
そのうえで、Facebookのマーケティング利用の目的(ソーシャルメディア全般にいえることではありますが)
・ブランディング
・広報
・プロモーション
・サポート
の4点に集約されます。そのためのアプローチとして
①リサーチ : 顧客の情報や商品に対する意見の収集
②コミュニケーション : 顧客との接点を作り、企業メッセージを伝え広げる
③活性化 : 顧客の活動を活性化させ、影響力を高める
④支援 : 顧客の活動をサポートする
⑤販促 : ビジネスプロセスに組み込み、商品やサービスの提供につなげる
を順に行っていくことが必要になります。
また、そのアプローチは商品・サービスによって分かれてくる事になります。
・買回品・最寄品で機能によって選択される商品 : 食品、日用品など
⇒ 顧客へ高頻度にアプローチするるための戦術として利用
・高額品で機能によって選択される商品 : 保険、自動車など
⇒ 顧客との関係作りから、理解を得るための戦術として利用
・高額品で感性的に選択される商品 : ブランド品など
⇒ 顧客をファンにするためのイメージ戦術で利用
○Facebookにおめるマーケティングツール
Facebookで利用できるマーケティングツールは具体的に以下の5つです。
・Facebookアプリ : 占いや○○診断、ゲームなど
・Facebook広告 : スポンサー広告、スポンサー記事など
・ソーシャルプラグイン : 他のサイトに仕込んだ、いいね!ボタンなど
・オープングラフAPI : Facebookと他のサイトを連携
・Facebookページ : コアになる情報発信ページ
○Facebookによるマーケティング戦略の進め方
基本的にはマーケティングの基礎を踏襲し
・ゴール設定 : Facebookによるコミュニケーションで何を得るのか(いいね!を得て、何をするのか)
・コンテンツ定義 : どのような情報をFacebookから発信するのか
・運用体制定義 : どのような体制で、Facebookを運用するのか
・構築 ; Facebookページの開設と必要機能の整理
・運用 : Facebookの運用をPDCAサイクルにしたがってまわす
という5つのステップが必要となります。結局のところ、“Facebookで何がしたいか”がクリアでなければ、コンテンツも運用体制も決まらず、構築も運用も意味がないということです。目的を明確にする、という基本を忘れてはいけないわけです。
なお、最終的に運用で重要になるのがKPI/KGIです。運用業務の効率を把握するためのKPIと、目標の達成度合いを測るKGIを明確に定義する必要があります。実際に運用を始める前に明確に定義しなければいけません。
≪KPI≫
・リーチ指標 : ファン数、PV、UUなど
・エンゲージメント指標 ; いいね!やコメント、シェアの数
・話題性の指標 : ユーザの投稿やコメントの内容
≪KGI≫
・ブランド指標 : 認知度、純粋想起率/順位、ロイヤリティなど
・行動指標 : 来店数、商品動向など
・機能評価指標 : ユーザ満足度など
○Facebookによるマーケティングを成功させるために
Facebookのマーケティングにより成果を得るには、PDCAの徹底が必要です。このときKPI/KGIに基づいて
・チャネルの検証 : 外部リンク、Facebook内の検索、Facebook内広告、ファンによるコメント
・コンテンツの検証 : 投稿内容、タイミングなど
を改善していくことが必要です。
なお、コンテンツについては
・画像の入った直感的な、わかりやすいイメージとなっている
・質問形式となっている
・質問は選択肢が用意されている
という3つのポイントを押さえていくことで、より多くのファンにリーチできる可能性が一般的にわかっています。
しかし、なによりも成功させるためには行動することが必要です。「Done is better then perfect」というFacebookの哲学の通りです。あれこれ試しながら、改善し、よりBetterにしていくという進め方を徹底する = BPM的な継続改善のアプローチを行うことが必要不可欠なのです。投稿日:2012.02.18
私の専門領域ではないが、巷にあふれているFacebookをビジネスに活用みたいな、なんちゃって本とは違うきっちりとした視点を専門家ではない私にも分かり易く説いてくれる。
少し冗長なところがあるのは、…この種の書籍としてはある程度仕方ないのかな。続きを読む投稿日:2014.11.09
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