Repeatability リピータビリティ ─ 再現可能な不朽のビジネスモデル
クリス・ズック(著)
,ジェームズ・アレン(著)
,火浦俊彦(訳)
,奥野慎太郎(訳)
/プレジデント社
作品情報
どこで戦うかより、どう勝つか。
10年間普段で“安定的高成長”を続けている企業の勝ちパターン!
継続的な収益成長と企業価値向上に成功する確率は年々低下している。
環境の急速な変化、予測不可能性の高まりによって
「新しいものにチャレンジする」ことのリスクが高まっているのだ。
持続的成長のカギは、自社の成功体験のなかから「再現可能」な勝ちパターンを抽出し、
単純化して徹底することにある。
12ヶ国の約2000社を対象とした調査、25年にわたる研究成果から、
日本企業復権への道筋を示す「再生可能な不朽のビジネスモデル」の全容を、
べイン・アンド・カンパニーのパートナーが解き明かす。
日本語版には、日本企業のケース・スタディを含むオリジナルの1章を追加。
《「持続的価値創造企業」をつくるための条件》
●成長のサイレントキラー、「複雑性」を排除する
●自社の強みを磨き続ける
●コア事業でのリーダーシップにこだわる
●現場に「絶対に譲れない一線」を埋め込む
●顧客からのフィードバックを体系的に読み解く
●創業者目線の復活 ・・・・・・他
《ケース・スタディ》ナイキ、イケア、アップル、レゴ、しまむら、YKK、アシックス ・・・・・・他
【目次より抜粋】
■第1章:再現可能な不朽のビジネスモデル
・多角化せず差別化に専念するイケア
・ナイキとリーボックの明暗をわけたもの
■第2章:[原則1]明確に差別化されたコア事業
・なぜバンガードは金融危機でも一人勝ちできたのか
・レゴ復活の軌跡
■第3章:[原則2]絶対に譲れない一線
・優れた「譲れない一線」の特徴
・イケアの格安マグカップ開発秘話
■第4章:[原則3]循環型学習システム
・アップルの顧客フィードバックシステム
・「観察→情勢判断→意思決定→行動」のOODAループ
■第5章:[リーダシップ]フリーダムかフレームワークか
・CEOの役割 その1 明確に差別化されたコア事業
・すべてはリーダーシップから始まる
■第6章:「単純さ」の勝利
・複雑性によって犠牲になるもの
・単純さは健全性の象徴
■第7章:日本企業への示唆
・日本にも継続的成長企業は存在している
・グローバルニッチかローカルドミナンスか
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商品情報
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この作品のレビュー
平均 3.3 (5件のレビュー)
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■Repeatability
A.調査によれば、長期的な成功は、魅力的な市場の選択ではなく、持続的な改善と適応の効果を生かして、学んだことや優位性をビジネスの基盤に組み込むことで得られる。
すなわち…、「どこで戦うか」より、「どう戦うか」の方が重要である。
B.持続的成長のカギは「再現可能な不朽のビジネスモデル」であり、その基本原則は、次の3 つからなる。
1.明確に差別化された強力なコア事業競合企業に対して、明確に差別化することによって、競合とは異なる収益性を実現する。
2.絶対に「譲れない一線」の顕示譲れない一線とは、戦略をぶれない意思決定と行動へ移す際の原則のこと。これが明確であれば、戦略がより単純に理解され、経営陣と現場の社員との距離も短くなる。
3.循環型学習システム事業全体の学習と継続的改善を促すためのシステムを充実させる。
C.再現可能な不朽のビジネスモデルを構築しても、失速することがある。その理由は、次の2 つである。
1.コア事業のフォーカスを失う。
2.迅速な適応に失敗する。
D.現代社会は複雑性を増し、変化のスピードは速まる一方である。こうした環境においては、「単純さ」を心がけること、すなわち事業をシンプルにしておくことが強力な優位性となる。続きを読む投稿日:2013.02.09
先日読んだ創業メンタリティに続いて読了。内容的には創業メンタリティの前に書かれた本。
再現可能な不朽のビジネスモデル構築のための3原則を掲げており、その内容を多くの例示を用いて説明するもの。
主張…としては、
・顧客からの声を如何に拾うか
・複雑性の排除
等、創業メンタリティと内容は似ている。
個人的には第6章の単純さの勝利というところに非常に共感。やはり結局仕事は誰の役に立つのか?という点に全て帰着すると思う。それに寄与しない内部プロセス・報告は全て無駄な仕事という本書の主張には激しく同意だし、そのような仕事をしている人の方が仕事に対する満足感や誇りが持て、人生も充実すると思う。続きを読む投稿日:2021.08.06
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