中年男ルネッサンス
田中俊之(著)
,山田ルイ53世(著)
/イースト新書
作品情報
とりあえず、生きよう。
「神童」「引きこもり」「一発屋」「一児のパパ」という起伏が激しい人生を歩んできた髭男爵・山田ルイ53世。最近は『一発屋芸人列伝』著者として「ベストセラー作家」の肩書まで加わり、芸能と文筆の二刀流で活躍中である。その山田氏のラジオ番組のヘビーリスナーで、「男性学」の第一人者が田中俊之氏。ともに1975年生まれの〈中年男〉である。
「一発屋」として中年男の生き方を模索する芸人と、社会学・男性学の視点が交差するなか、人間関係のコミュニケーション論、女性との付き合い方、仕事との向き合い方などを切り口に、中年男ルネッサンス(再生・復活)への道のりが見えてくる対談本。
[目次]
1章 〈中年男〉がぶち当たる壁
2章 僕らの歳で友達っている?――人間関係とコミュニケーション論
3章 一発屋になぜオンナがいないのか?――女性とエロ論
4章 僕らどうやって生きていこう?――仕事と働き方論
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商品情報
- シリーズ
- 中年男ルネッサンス
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- イースト・プレス
- 掲載誌・レーベル
- イースト新書
- 書籍発売日
- 2018.12.15
- Reader Store発売日
- 2019.01.10
- ファイルサイズ
- 0.7MB
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この作品のレビュー
平均 4.0 (8件のレビュー)
-
2019年9月読了。
立教の中原先生のブログで紹介されていて、長らくAmazonのカートに入れてマークしていたんだけどここに来てようやく購入、1日で読みきりました(さっさと読んでおけばよかった)。男性…学の社会学者・田中俊之と髭男爵の山田ルイ53世の対談形式。
まもなく40になる紛う方なき中年の小生にピタッとハマる内容。というか「中年オジサンあるある」。自覚症状のある向きは是非ご一読下さい(何を隠そう自分がそうです)。
36ページ
自分では不要と思っていても、世間の期待のハードルに応えて、それなりのものを持っておかなければならないプレッシャー
→この本では時計と財布が引き合いに出されているけど、他にも沢山ある。家、車といった大物はもちろん、カバンやらクツやらの小物まで。何もかも放擲したい気になることがしばし。まあそうもいかないんだけどさ、というジレンマ。
52ページ
やっぱり多くの中年男性は、「四〇代は一廉の人物であるべきだ」「ギラギラ前のめりで圧倒的存在になるのがカッコいい」というプレッシャーに縛られて、レースを降りられなくなってるんですかね。
→学校の時にテストに四苦八苦していたことを考えると、ずーっとレースを降りていないことになると思う。レースしか知らない、というか。
53ページ
ライフ・サイクル論からライフ・コース論へという転換
→人の一生は本来は個別性、固有性があるべきだと思う。勝手に生きろと他人の背中を押したいし、私にはお構いなくと言いたい。
67ページ
中年男性の友達付き合いは、できることの幅が少ない(中略)大体おじさんが自然と何人か集まれるシチュエーションを探すのが、難しい。もはや、集まるだけで何かの法律に引っかかるんじゃないかと。
→笑笑。確かに新規の友達っていないなあ。それにオジサンの集団ってなんか怖い。
70ページ
子供を公園なんかに連れて行った時に、ママ友たちの集団に1人で入っていけないお父さん。実際はどうなんでしょう?自分の場合はなかなか勇気が要りそうだなあ。
74ページ
加藤秀俊『人間関係』での「つきあい」(お互いに与え合うような仲間意識を持った友達関係)と「おつきあい」(知らない人同士のうわべの関係)の違いについて。おつきあいの技術には自然と長けていくけど、つきあいが続くあるいは新たにつきあいを始めるのは、自覚的に何かしないと失敗すると思う。
79ページ
仕事で企業パーティーに呼んでいただくと、失礼ですがそういう怪物はいっぱいいます(笑)。お笑い芸人を見ると“挑んでくる”おじさんって意外と多いんですよ。
→多いのか…、怖いなあ。
80ページ
相手の属している世界に対するリスペクトを忘れたらいけない
→これはそう思う。自分から見れば些細な世界に感じられても、その自分の世界もまた人から見れば些細なもの。お互いに敬意を持って接したいです。
その他にも自分自身はもちろん、身の回りのコミュニケーションスタイルを見直す示唆がたくさん。
対談物なので軽く読めるところも◯。
髭男爵の髭の方はこんな仕事もしているのかとちょっと関心。
続きを読む投稿日:2019.09.07
対談式の本は今まで嫌いで読まなかった。けど、これは男爵がスパッとした例えで回答してて、気分良く読めた。
投稿日:2021.06.12
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