小説
斬馬衆お止め記 〈新装版〉
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老中土井利勝の奸計を砕いたものの、すぐさま江戸城惣堀浚(そうぼりざら)いを命ぜられ、力を削がれていく信州松代真田家。執拗に纏わりつく公儀隠密に業を煮やした神祇衆(じんぎしゅう)の霞(かすみ)は、斬馬衆仁旗伊織を餌に探りを入れるが……。身内であるはずの沼田真田家御使者番までもが草と知れた。誰が敵で誰が味方なのか──。度重なる暗闘で鞘が割れ曲がってしまった伊織の大太刀に、藩存亡の命運が懸かる!
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老中土井利勝はまだ安泰とはいえない徳川将軍家を盤石にすべく、外様大名の勢力を削ぎつつあった。次に狙うは関ヶ原の恨み残る信州松代真田家。取り潰しに追い込もうと策謀する。真田家では、老齢の信之から藩政を任された信政が老中の動きを察知し、斬馬衆、仁旗伊織(にきいおり)へ命を下す。「公儀隠密へ備えよ」。老中、伊賀組、戦陣坊主らの権謀術数蠢くなか、刃渡り七尺の伊織の大太刀が閃く!
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