この作品のレビュー
平均 3.5 (11件のレビュー)
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日本語についての楽しいエピソードの数々。アクセントにより意味が違う!すごい言葉だ。「サポーター、ショップ、パンツ、チーム、彼氏、彼女」平板な発音が若い人たちが仲間うちであることを暗に示している。驚いた…!
笑ったのは次の話し。「日本の社長が海外から来た視察団の歓迎会で「本日はお日柄もよろしく、遠路 はるばるお越しいただいた皆様をお迎えできたことは、欣快至極でありまして・・・・・・」と決まり文句に満ちた長大なあいさつをしたところ、通訳が、たった一言「ウエルカム」と訳した という笑い話」ありそうなこと。最近の人権に配慮した表現が入ってきて、背の低い人を「垂直に挑戦を受けている人」また「髪の毛の不自由な人」への表現の変化!これには苦笑である。
初めて知ったのは「スイートルーム」のスィートが」sweet ではなく、一続きの意味であるsuite。「フリーマーケット」のフリーは freeではなく、 flea(蚤)。長年の無知を恥じた。そして日本語には二人称はない。「あなたは」と話しかけることが失礼になる。これも全く驚き。続きを読む投稿日:2022.02.05
内容紹介
言葉には日本人の数ほど不思議と面白さがある!! 言葉で正しく伝えることは意外とむずかしい。誰にでもわかりやすく伝えることを第一とする、放送現場から日本語表現の問題点を考える!! 私たちが…日頃ごく普通に使っている言葉を、あらためて説明しようとすると、実は自分自身が理解していないものがたくさんあることに気づかされます。私は、大人向けと子ども向けの両方のニュース番組のキャスターをつとめてきました。子ども向けに日本語をやさしく言い換える仕事は、苦労が多いのですが、大人向けのニュースを伝えていても、日本語のむずかしさを痛感することが、たびたびありました。そのいくつかをご紹介しましょう。
内容(「BOOK」データベースより)
言葉には日本人の数ほど不思議と面白さがある!!言葉で正しく伝えることは意外とむずかしい。誰にでもわかりやすく伝えることを第一とする、放送現場から日本語表現の問題点を考える。
著者について
1950年、長野県松本市に生まれる。慶応義塾大学卒業後、HNKに記者として入局。松江放送局、呉通信部勤務を経て、東京の報道局社会部へ。首都圏向けニュース番組のキャスターなどをつとめた後、1994年4月から「週刊こどもニュース」のお父さん役に。わかりやすいニュース解説には定評がある。著書に『ニュースの「大疑問」』『ニュースの「大争点」』『みんなの「学校問題!」』(以上、講談社)、『ニュースなんでも探偵団』(集英社)などがある。
目次
第1章 放送で苦労しています
第2章 とっても気になります
第3章 日本語はむずかしい
第4章 日本語を捨てようとしたことも
第5章 漢字もあるからいい感じ
第6章 言葉は生きている
第7章 言葉は文化を映す
第8章 敬語を敬遠しないで
第9章 日本語は美しい
本の感想です。オフィス樋口Booksより転載しています。http://books-officehiguchi.com/archives/4691178.html
この本では、「食べられる」が正しいのに「食べれる」で使われている「ら抜き言葉」が流行るようになった経緯、意味を間違えて使われているにもかかわらず、正しい意味になってしまった言葉など意味の変遷について具体例を挙げながら説明している。言葉については意外な発見があるかもしれないので、言葉遣いで違和感がある人に勧めたい本である。
個人的には、まえがきにある茨城県東海村のウラン燃料製造工場での「臨界事故」について「被ばく」という書き方が気になった。池上氏によると、「被ばく」と書いたことで、「被爆」を思い浮かべた人が多いということだ。本当は「被曝」だが、「曝」が常用漢字でないため「被ばく」と表記したそうだ。「ばく」にしただけで思わぬ誤解を招いたことが取り上げられていた。原爆や原発事故で「ヒロシマ」「ナガサキ」「フクシマ」とカタカナ表記をするが、何か意図があるかもしれないので経緯について調べ直す必要があると思った。続きを読む投稿日:2016.09.14
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