【感想】また明日

群ようこ / 幻冬舎文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
6
2
0
0
  • あっという間

    あっという間に読み終えた。
    自分は昭和50年代生まれだが、物語の世界観が不思議な程はっきりと脳内に映ってきた。
    個人的にお仕事小説が好きなので、登場人物達の働いている描写も、きちんと年代を追う毎に変化があり、とにかく著者の取材力に感心した。
    自分も40代となりゃ家族もいるわけで、子供や妻たちと生活をしていれば大なり小なり不満なども出てくるが、それらもそれなりに描かれていて、何というか、人生における良い事や悪い事も全ての人に平等に起きるものなんだぞ!と自分をなぐさめてあげる事が出来て、まぁ、元気が出ました笑
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    投稿日:2023.09.11

ブクログレビュー

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  • 迷宮卓

    迷宮卓

    還暦を過ぎた5人の人生
    他人から見れば羨ましいと思われた生活や性格も本人にしては苦しかったり無理したりしていた
    自分自身に当てはめても成る程、納得と振り返る事、多々あり
    人生を戻ってやり直す事が出来ればどんな人生をするかな!? そんな事を考えるだけでも面白い続きを読む

    投稿日:2024.05.07

  • araretyan

    araretyan

    昭和30年3月の生まれのやよいが主人公
    私は昭和29年の3月生まれ
    なんか 身近な時代だなあ!
    と思って読みました。
    そうそう 小学校の時 お金持ちの女の子の家に遊びに行ったなあ!
    ほんとに縫えるミシンとか 小さなグランドピアノがあって びっくりしたなあ!
    とか 思い出しながら読みました。
    お金持ちの子が 案外 子供に苦労したり
    体の大きなマスコが ほっそりして綺麗になったり。でも亭主がお金を握って 自由にしてくれなかったり。
    みんないろんなことがあり でも60過ぎて会って話すと楽しい!
    色々あっても いい人生です。バンザイ!
    と思えるお話しです。
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    投稿日:2024.04.11

  • corpus

    corpus

    敢えて、勝ち組と負け組に分類するのであれば、このエピローグで集う五~六人は勝ち組と言っていい。何故か。還暦を迎えたときに出会う覚悟を持っているからだ。悩み、後ろめたさはあろうとも、幼馴染みに喚起することができるのは、真っ当な人生を送ってきた証拠だ。

    私にはそれが出来ない。思えば遠くへ来たもんだ。地理的にも心理的にも、そうなのである。私には誠実さが欠けているのだ。齢不惑にして。
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    投稿日:2024.02.03

  • reno

    reno

    著者の小説を読んだのも久しぶり。もちろん初読。
    これは何というのだろう。物語としてはそれほど面白かった!とは思わない。幼い頃の同級生5人それぞれを主人公に5編のエピソードがあり、それら5人が人生の晩期に再び巡り合うラスト。本書が持つこの「組み立て」そのものも、決して目新しい構成ではなかったし。
    でも、読み進むのが楽しかったのだ。途中で止めたくない。淡々と次のページをめくりたくなるような。
    ひとつには、描かれている小説世界とオレ自身の「同時性」?
    たまたま著者ともほぼ同世代だし、同級生同士の登場人物全員とも、設定上の世代はほぼ重なる。おそらくたぶん、だからこそ、ものすごく簡単に感情移入できる。5人全員がオレみたい、もしくはオレの周りに居た同級生の友人たちだ。なので、本書に描かれた物語全てが不思議とリアルに迫って来る。
    必ずしも「震えるほど感動した!」的な読後感では決して無いが、なんとなく読み終えてしまうのが惜しいような、そんな「読む楽しさ」が味わえた一冊。
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    投稿日:2024.01.13

  • ハル

    ハル

    群ようこさんの時代のそれぞれの人生が淡々と描かれていて、バラバラだった人生が同級生の繋がりで繋がる。皆どこかちょっぴり悲しいけれど、年をとったら自分の生きたいように生きて行くそんなお話。好き嫌いはあるかもしれないけど面白かった。続きを読む

    投稿日:2023.10.02

  • bauasano

    bauasano

    小学生の幼馴染の男女5人が、還暦を迎えた年齢になって再会するまでの物語だ。
    若い方が読むよりも、戦後しばらくしてからの昭和の時代に少年・少女時代を過ごした者にとっては、時代背景が鮮明に思い浮かび、人によっては懐かしく、人によっては苦々しかった場面に出会すだろう。
    5人の少年・少女の時代から始まり、社会に出てからの人生が描かれている。
    この物語に登場する5人の幼馴染たちのお付き合いが羨ましい。
    私も子供時代、お友達の関係はいつまでも続くものだと無邪気に信じていた。
    小学校の下校時、何の疑いもなく「さようなら。また明日ね〜」と言い合って別れたものだ。
    この一冊は、幼馴染の羨ましい程の関係を読むこにより、自らの昔を偲びながら幼馴染を思い浮かべることになった。
    詮無い懐古主義だなどと言わず、素直に昔に誘ってもらうのも心地の良いものだ。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.23

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