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斜線堂有紀 / ハヤカワ文庫JA (41件のレビュー)
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総合評価:
とある本読み
1
レーベル変更ご注意ください
レーベル変更なので既読かもしれませんよ。ご注意ください。 積読中のため本文無し。
投稿日:2022.11.16
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sakaiX
人を2人殺した人間は天使によって地獄に落ちるという特殊設定の元で、天国の存在を確かめに孤島を訪れた探偵が遭遇した「起こるはずのない連続殺人」の謎を解くという趣向のお話。単行本出版当時の各種年間ミステリ…ランキングの上位に入ったようで、確かにこのタイプの作品を好きな人は一定数いそうな気はする。 だけど個人的にはいろいろ詰めが甘い印象のほうが残った。例えば悪天候でもないのにすぐ現場に来ようとしない警察の設定ってどうなのだろうか。地獄に落ちたことになった後で現世に戻ってきた人はいないんだから、地獄の存在なんて現世の人間が勝手に想像しているにすぎないのでは?天国の存在確認を主人公の行動指針に据えていることに違和感を覚える。 人が人を殺すとはどういうことなのかという定義付けも曖昧で、あのパターンではどうなるの?っていうようなケースがすぐ思い浮かぶんだけど、さすがにそこは気にしちゃいけないのかな。色々例をあげてたらそれだけで倍ぐらいの長さになりそうだし。 トリックに関しては本格のレベル的にどうなのかよく分からないけど、比較的オーソドックスな部類だろうか。そこまでの驚きは無かった。 たぶん探偵の存在意義を主人公が自問自答するシーンが本作の一番の読みどころで、過去の回想と絡めたエモい感じが出ていてそこは良かったと思う。続きを読む
投稿日:2024.05.26
ちゅび
このレビューはネタバレを含みます
文庫化したので速攻で手に入れて読んでみた。 斜線堂有紀さんを読むのはこれで2作目。 2人殺すと“天使”により地獄に堕とされる世界線。 そんな中、孤島で起きるはずのない連続殺人が起きてしまい… あらすじから既に面白いのは確定だなと思っていましたが、やはり面白かった。 2人以上殺せないから良いように感じるが、この仕組みを悪用する奴はいるし、それに巻き込まれる”善人”にやるせなくなってしまいました。 主人公の青岸も、天使により様変わりした世界の黒い部分の犠牲を受けた1人。 バックボーンがしっかり描かれていて、感情移入してしまいました。 ハッピーエンドとは言えないのかもしれないけど、結末がとても好きです。 いろんな意見があるのかも知れませんが、作中で宇和島が言っていたように、青岸の推理はある人を”絶望”から救ったと思います。 絶対に覆せない不条理にも、探偵としての使命を全うする青岸に胸を打たれました。 本格ミステリでありながら、ここまで切なくエモーショナルな気持ちになるのは初めてかもしれません。
投稿日:2024.05.23
のら
・ミステリー×SF ・主人公の過去、現在の立ち位置が良い。亡くなった元メンバーたちと対応するように現メンバーが配置されているように感じた。 ・最後に救いがないのがいい。倉早さんが助からなくてよかった。物語の軸がぶれなくてよかった。 ・天使の砂糖好きという習性が上手く使われている。
投稿日:2024.04.07
きょろ
2人以上殺したら天使によって地獄に落とされるという世界観で、連続殺人が発生してしまうという特殊設定ミステリー。 SFのような世界だけど本格ミステリーで面白かった。 途中で挟まれる過去の話もよかったから…その頃の事件をもっと知りたい!続きを読む
投稿日:2024.03.02
ねこた
天使が突如現れた世界で(2人殺したら地獄行き、1人はセーフ)連続殺人は存在するか。探偵の葛藤と犯人の意思を感じました。天使が、神がいたら素敵な世界になるかも…と考える事はあったけど…そうでもないみたい…。この世は不条理に満ちてる。天使が現れても。続きを読む
投稿日:2024.02.02
日追
新しい本格ミステリーだった。 犯人はおおかた察しがついてしまったが、メッセージ性や世界観に引き込まれる作品。 斜線堂先生の作品は文体が読みやすくて好みだ。
投稿日:2024.01.11
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