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辻村深月 / 文春文庫 (489件のレビュー)
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総合評価:
理科好き
1
親子の絆とは
特別養子縁組により,養子を受け入れる決断をした夫婦と,自分の意志にか かわらず,養子に出さざるを得なかった未成年の”母親”の,前と後の物語で す。 ちょっと重いテーマですが。 養子というのがま…だ根付かない日本で,どんな想いを抱えて養子を迎えるの か,一方で,若くして出産したことで,周りの意識とのずれに耐えきれ ず,でも一人で生き抜く力も備わっておらず,闇に飲み込まれようとする”母 親”。 親子とはなんなのか,を考えさせられます。続きを読む
投稿日:2018.09.12
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Dumpling Junky
ハケンアニメ
以来で作者の作品を読んだ。 あっと言う間に物語の中に引き込まれて、「もし自分自身が登場人物の中の一人であったならば どう行動(考えた)しただろうか?と考えずには居られなかった。 実際に起こった…事件のノベライズと言われても疑問を持たない程 非常に濃い内容の作品でした。女性だけではなく多くの男性にも読んで欲しい作品、映画化された様ですが、本を読むだけでも場面の一つ一つが脳裏に浮かびます。続きを読む
投稿日:2020.10.11
thutomu
明けない夜はない
現代社会における様々な問題が盛り込まれていて、非常に重く深い話ではあるけど、前半、後半の主人公に感情移入させる作者の筆力により惹き込まれる。 前半と後半の主人公がクロスするラストシーンには救われた思…いがした。続きを読む
投稿日:2018.12.09
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1752388番目の読書家
このレビューはネタバレを含みます
最初の30ページでこの作品は面白いと確信した。そのワクワクを大きく乗り越えるような、リアルで受け止めきれないストーリーにびっくりした。最初はハッピーな家族ものと捉えていたが、不妊治療、特別養子縁組、若年出産などリアルでセンシティブな内容に発展し、物語を進めていく。最初の想像とは違った意味でとても好みだった。いざ自分が当事者になったことを考えると、とても心が締め付けられるが、この本を読まなければ、この痛みは理解できないなとも感じた。朝が来ると信じて、ページをめくっていける。結果、希望に満ちた作品だった。
投稿日:2024.05.26
ユッディ
子どもが欲しいのに産めなかった母と 望まずして子どもを産むこととなった母の話。 前半と後半で2人の女性視点から語られるが、途中 7ページだけ子どもの視点での話となっており、 そこが印象的にラストシー…ンへと繋がっていく。 失意の中に希望を見いだす女性と、堕ちていく女性 の、まさに、世の中のままならさが思われる作品。 先に劇場版を鑑賞済みで、重たい印象でしたが、 ミステリー調で進んでいくからか、読みやすく、 また、このように苦しんでいる人たちも実際にいるのだと実感しました。続きを読む
投稿日:2024.05.23
つき
後半のひかり視点のパートの印象が強く残った。 小さなからだに子どもを授かって、自分で生きていく力がないがために親に決められるがままに子どもを手放す気持ち。 家族の誰もひかりを救うことができなかった環…境。 そしてあれほど好きだった相手の巧は真実を知らないままに離れていく現実。 どれも15歳では受け止め切れるものではない。 ひかりがどんどん追い込まれていく様子を見るのが苦しかった。 一方で佐都子の強さも印象的だった。 自分の子ども信じ抜くこと。 不妊治療をやめると決めること。 養子縁組を希望すること。 なにより、最後の場面でひかりを抱きしめる強さは心を揺さぶった。 佐都子は朝斗をひかりから子どもとして授かることで救われ、ひかりは佐都子に命を救われた。 お互いがお互いの朝を連れてきたように感じた。 I felt like I saw the sunrise in the last scene.続きを読む
投稿日:2024.05.18
おにぎり
なるほどそれぞれの視点から話が繰り広げられていくのか、ひかり視点の話は終始しんどかった、自業自得だとしても、お母さんが切り札として話したことは絶対に話してはいけないことだったと思う、どんなに辛くても親として、言ってほしくなかった
投稿日:2024.05.16
WAVE
自然と妊娠し、出産し新しい家族が増えてく喜びは当たり前でない。 赤ちゃんの誕生のために辛く苦しい不妊治療に身も心も疲れて考え直した夫婦の新しい家族の迎え。 一方、自分の体がどのように大人になっていくこ…とも無知のまま妊娠出産を経験してしまった中学生。 子どもを育てる時間の中で、子どもを信じる事、周りの環境や、社会がどんなであっても話しを聞いて安心することができる両親の存在が本当の家族になっていくと感じました。決して血の繋がりではないのだと。 養子縁組で赤ちゃんを授かる夫婦、一方周りにひた隠し孤独に出産をした中学生のそれぞれに過ごした時間が、最後に鮮やかに優しい光が注がれて読んでる私も助けられた思いでした。 途中私ごとで言いますと、今中学生と20歳の娘がいるので、読み進めるのが辛いくらいハラハラするストーリーでした。 続きを読む
投稿日:2024.05.15
こゆき
ミステリー要素は少なくて、登場人物の心情描写や変わっていく姿が印象的にわかりやすく書かれていた。 シンプルに面白かったし、人の人生観に関わる話でもあるから、身近な人に読んでもらって感想を聞きたい本。 … 「家族」ってなんだ?と考えさせられる。血の繋がりなんて正直大したことない。大事なのは「家族」になろうと対話を重ねること。自分が親になったときそんな家族を築きたい。続きを読む
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