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石原慎太郎 / 幻冬舎文庫 (53件のレビュー)
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総合評価:
moga
まあ、俺の話を聞けや。
一人称で語られる田中角栄元総理大臣の生き様。独白というより、ゴシック調の応接間で、「まぁ俺の話を聞けや」と紅茶を飲みながら(決してお酒の勢いなどではない!)、話を聞いている・・・いや聴きたい!と思って…しまう感じです。 以前、小泉元総理の講演を聞いた事があるのですが、その時もいつの間にか話に引き込まれてしまいました。この本もそれに近いものがあります。本当の政治家の話ってスゴイ。(石原様だからこそ書けるのかもしれません。政治家が政治家の事を、小説家の力を持って書く!現代日本政治の回顧には素晴らしい試みだと思います。) 田中角栄元総理。私個人的には強引、独善なイメージをもっていますが、決して自分の為だけに強引なのではなく、人や日本、そして未来について、考えに考え抜いての実行力だったのだなと思います。 考え抜いて、実行できることこそが「天才」なのでしょう。 *巻末の田中元総理の議員立法リスト、すごいです。続きを読む
投稿日:2018.01.23
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thutomu
素材の良さがすべて
田中角栄という稀有な個性と才能を持った人物が素材となっているので、面白くないはずはないんだけど、作者の作風なのか、意図なのか分からないが、全体的に淡々と綴られている印象を持った。 小説という位置づけ…であれば、もっと面白くすることもできたのでは。続きを読む
投稿日:2019.01.14
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ほんのむし100
「ロッキード」に続き 田中角栄関係の本読了 こちらはプライベートに ついても書かれてる この写真を表紙に選んだこと 石原氏自身が出てくることが ご愛嬌...かな? 主人の本棚から拝借
投稿日:2024.04.12
ユイト
石原慎太郎自身愛国心と田中角栄のそれ一致しているからこそ、日本人である我々に対してのある種のメッセージでもあったと思う。ロッキード事件はやはり難しく理解し難かったが、概ねの人となり、物の見方は理解でき…た。続きを読む
投稿日:2024.04.02
キャサリン子
一人称で語られる田中角栄の半生。 自信に満ち溢れていた前半から、ロッキード事件で失速し徐々に弱さを見せ始める後半からの語りの変化に、寂しいような哀しいようななんとも言えない切なさを感じた。 最期のシ…ーンは、静かな余韻が残る。 続きを読む
投稿日:2024.02.19
matsurifa
俺、という一人称で語られている点が本人が語っているようで面白かった。自分は当時を生きた人間ではないので分からない人物、事柄も多々でてきたので、この流れで当時のことを色々調べて見たいと思った。この本をき…っかけに政治を学んでみたいとも思った。自分に自信をもてる人間になりたい。続きを読む
投稿日:2024.01.30
katsukun
政治家には先の見通し、先見性こそが何よりも大切なので、未開の土地、あるいは傾きかけている業界、企業に目をつけ、その将来の可能性を見越して政治の力でそれに梃入れし、それを育て再生もさせるという仕事こそ政…治の本分。続きを読む
投稿日:2024.01.28
hokusan
ロッキード事件での失脚により、表舞台から消えていった稀代の政治家『田中角栄』 その田中氏の半生を一人称語りで描いた本著。 後書にもあった通り、石原慎太郎は本著を執筆するに至って、改めて田中氏にまつわ…る様々な情報を集めた結果、改めて田中氏のことを『天才である』と語っていました。 類稀な先見の明により、近代日本の礎を築いた田中氏について、本著を読み進める中で魅力ある人物像にも触れることができたと思う。 それはもちろん、石原氏の文才があってこそでもあるとは思うが。 そして、ロッキード事件による失脚により、表舞台を後にすることになったが(真偽も定かではなく、未だ多くの謎に包まれてはいるが…)、もしそれらによる失脚がない世界線があるとするならば、どのような日本として現在に歩を進めていたのかは、大変興味深いと感じました。 そして、本著を通じてロッキード事件についての本や、石原慎太郎の他の著書も読んでみたいなーだと感じました。続きを読む
投稿日:2023.12.19
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