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丸戸史明, 深崎暮人 / 富士見ファンタジア文庫 (6件のレビュー)
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総合評価:
子牙
女の子同士で解決している恋愛話
12巻の裏側で恵がどういう言動をしていたかの話。 ぶっちゃけ12巻だけだとどうして恵が許してくれたのかさっぱりわからなかったのですが、これを読むことによってちゃんと補完できるのがいいですね。 倫也…ほとんど出てきませんが取り巻く人々がサークルと二人の仲を心配して動くのがいいですねw 皆からの尋問を受けて恵がちょっとずつ告白していくのがいいですねw 最後に12巻の最後のシーンで恵がああいう発言をした答えもわかって面白かったですw続きを読む
投稿日:2019.05.03
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shimikoba
このレビューはネタバレを含みます
以前(GirlsSide2)でも書いたかもしれないが、このGirlsSideという物語展開そのものが非常に好み.ナンバリング本編が主人公の見えている範囲の世界が描写され,GirlsSideで主人公の見えていない部分を描くというのが、世界の立体感を感じさせてくれると同時に,主人公視点と読者視点を微妙にずらしてくれる効果を発揮させてくれると感じた. 前半は恵×伊織,お苑×朱音,icytailメンバーの掛け合いといった楽な気持ちで読み進められる短編が続いた.本当に好き,オモシロイ. フィールズクロニクルゲーム制作に倫也が加わることに,すぐには頷けなかった英梨々が,なぜ次倫也と顔を合わせたときにはすんなり倫也の背作メンバー入りをみちめたのか,前巻(12巻)では明らかになっていなかった. 詩羽がどのように英梨々を説得したのか,その内容が次の短編で明かされた. 倫也が恵を選ぶことが確定したことを突きつけ,英梨々に倫也を諦めさせたこと. “柏木エリ”が倫也本人が決して認めたくなかった崇拝対象になったこと. そこで起きたことはメインヒロインになれなかった2人がお互いを慰め合う儀式だった. そこから最後まで,恵が倫也のことをどう消化していくのかがいろんな人を巻き込んで描かれていた. 「わたしはフラット……感情表現が適当で,後に引かない,喜んでいるのか怒っているのか哀しんでるのか楽しんでいるのかよくわからない女の子.それがわたし,加藤恵」 恵,美智留,出海+伊織の合宿の様は映画で描かれていない部分がそれなりにあって面白かった.作中ヒロインの話と現実の恵がごっちゃになってる様が本当に面白かった. 美智留ー詩羽ラインの策謀が巡ってるのも面白かった. 特に映画ではなかった,詩羽と恵の一騎打ちは腹抱えて笑ってもうた. 「現在この回線は使われておりませんー」は頭で完全再生されるくらいらしいセリフだった. 12巻のラストに繋がるシーンは,他のメンバーの描写から始まった.キャラ自身やキャラ同士の関係性を大切にしていることがジンジン伝わってくる良い幕間. そこから前巻と全く同じシーンに向かって行く.読者は倫也の視点と恵の視点の二つを行き来しながら,結末を見届ける.
投稿日:2021.09.29
タカツテム
FDの頃はまだ番外編といった空気が有ったけど、本当にGSは本編の裏話どころか本編を理解する上で必須の話となっているのを改めて感じさせた ということで今回は12巻のサイドストーリー。本編を読んだ時には…どうしても「倫也が自分のサークルを顧みず暴走している」という印象がどうにも強かったんだけど、第十二・六・五話における詩羽の分析を読んだ時に色々倫也の行動が腑に落ちてしまった。そっか、以前サークルが崩壊しかけた時とは体制が大きく異なるもんなぁ。そして以前よりも絆を強くした加藤がサークルに居てくれる状況で且つそこまで締め切りギリギリでもないとなれば、あの暴走もそれなりに理解できるかも 次の13巻で完結してしまうということも有ってか、選ばれなかったヒロインたちへのフォローも感じさせるような内容になっていたのは良かった。普通のラノベなら主人公がメインヒロイン以外を選ばないことに何らかのフォローを行う描写も有ったりするんだけど、甲斐性なしの倫也じゃそれを期待できない。 そのためかヒロイン同士でフォローさせ合うのは本作ならではの描写。特にサークル脱退以降に絆を深めた英梨々と詩羽の話はとても良かったなぁ。思わず12巻を読み返してしまうほどだった 英梨々と詩羽は第一巻から登場してきたヒロインで彼女達がメインとなる話もとても多く描かれてきた。そんな二人の恋愛面での決着が描かれた今回のGSは何年にも渡って本作に付き合ってきた私として心に響き渡る内容に感じられた そして今回のメインとも言える第十二・七・五話。普段はそのフラットなスタンスが加藤恵の真髄とされ、他方では腹黒キャラとしてもキャラとしても確立してきた。そんな彼女の内面が描かれた話はこれまで殆どなかったから、描かれないまま完結してしまうのかと思いきや…… 第12巻で示された倫也のメールが、自分たちの関係に対する感情の総決算であったなら、今回語られた加藤の内面は関係性どころかシリーズ総決算とも呼べるんじゃないだろうか。正直、加藤への尋問や独白が続くあの辺りの描写を読みながら何度も過去の巻を開いてしまった。この巻の内容を踏まえた上でシリーズを最初から読み直したら加藤への印象がだいぶ変わりそうだ続きを読む
投稿日:2018.06.23
arca
恵の心情があらわになった一冊。 彼女がどのような想いで、12巻のともやの言葉を受けたのか どうでもいいですが、 えりりの流れ星の表現大好きです。(丸戸先生最高かよ)
投稿日:2018.01.02
黄昏のジェダイ
表2カバーの作者コメントにもあるとおり"裏12巻"と呼ぶに相応しい内容で(少なくとも外伝ではない)、ヒロイン達の恋の着地点が描かれた決意と悲しみの物語と感じさせられた。 驚きを持って読み進んだ場面は、主人公抜きでヒロインたちが気持ちをぶつけ合う、恵が詩羽先輩と正面切って対決する場面。おそらく今まで読んだ小説でこのようなシュチュエーションには出会ったことがなかったからでしょうか。 きれいな描写だなと思ったのは、失恋を胸に星空をスケッチする英梨々の姿。悲しくも美しく、ラノベなのに文学的にすら感じました。イチ読者としてもこのような着地点で安心したというのが、裏返せば心配だったのだと気づかされました。 最終巻の13巻、三行ごとに転げまわる内容を期待してます(苦笑)。
投稿日:2017.06.27
剣崎博士
12巻の裏側(主人公以外の視点)からの補完。12巻ではほぼハブられていたメインヒロインとサブヒロイン2人が大活躍。それにしてもなんで加藤はあんなのがいいんだ???
投稿日:2017.06.26
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