【感想】双亡亭壊すべし(1)

藤田和日郎 / 少年サンデー
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
9
3
5
2
0
  • 壊すべし\(>_<)/

    「うしおととら」の藤田先生の新シリーズです。
    謎に包まれた双亡亭を巡る物語です。

    双亡亭の敷地に越してきた少年緑朗と隣のアパートにすむ絵描きの青年凧葉務の心温まる交流から一変、双亡亭の恐怖が降りかかります。

    過去に因縁を持つ総理と大臣による空爆でも壊れることなく存在し続ける双亡亭。
    同時期に現れた謎の少年青一。緑朗の離れて暮らしていた姉紅。

    1巻ではキャラが登場したばかりでまだまだ全体が謎に包まれていますが、あえて過去の作品で似た雰囲気を挙げるとするならば「邪眼は月輪に飛ぶ」がちょっと似ているような気がします。
    迫力あるバトルや館もののホラーテイスト、少年同士の友情(?)やちょっとした息抜きもあって今後の展開が熱くなりそうです。怖いもの見たさの一面もありますので続きが楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2016.08.12

  • 今後に期待!

    この作者さんの作品はほぼすべて読んでいます。新作がでたという事で購入しました。まだ一巻ということもありさわりの部分だけでつまらないと感じる人もいるのではと思います。この作者特有の可愛らしいヒロインも最後の方に出てくるだけなので2巻以降が出てから購入するのもいいかもしれません。続きを読む

    投稿日:2016.11.19

ブクログレビュー

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  • ◎

    藤田氏の絵は勢いがあってのめり込める。好き嫌い分かれそうだけど。物語的にどう展開していくか気になるな〜!人外(?)のふとした表情やキャラクターの変顔が好きすぎる

    投稿日:2024.01.12

  • Wiz

    Wiz

    10巻まで一気読み。
    むちゃくちゃやばい。こんな世界を絵にするってどんな気持ちなんだろうか。どんどん謎が明らかになっていく爽快感とどんどん新たな謎が現れるもどかしさ。
    話にのみこまれていく感覚がおもしろくもぞくっとした。続きを読む

    投稿日:2021.08.25

  • だまし売りNo

    だまし売りNo

    藤田和日郎『双亡亭壊すべし』(小学館)はホラー漫画。週刊少年サンデー連載作品。双亡亭という古くからある屋敷を壊すことを目指す。東京都沼半井町に佇む屋敷・双亡亭は大正時代より存在し、幽霊屋敷として噂されていた。中に入った人はとりつかれてしまう。警察官も入っているが、失敗している。

    破壊を目指す物語であるが、むしろ簡単に破壊されないことを期待する。日本の建築不動産業界は安直にスクラップアンドビルドを繰り返してきた。暴力的な地上げも行われてきた。それ故に屋敷を破壊しようとする人々が返り討ちにあう展開を期待したくなる。そもそも壊さなければならない理由が分からない。封印する方が良いのではないか。現状では破壊しようとして逆に被害を出している。土建国家の救い難い業を感じる。

    同じ週刊少年サンデーには『GS美神 極楽大作戦!!』という連載作品があった。バブル経済の残り香を感じる作品で、不動産業者らの依頼を受け、開発の妨げになる不動産にとりついた霊を祓っていた。霊を祓う側が主人公側という構図は同じであるが、『極楽大作戦』では簡単に倒される敵であったものが、本作品では強敵である。開発至上主義が批判され、開発に対する感覚が変わってきていることを感じさせる。
    続きを読む

    投稿日:2019.12.30

  • マンガタリ編集部

    マンガタリ編集部

    久しぶりに手に取った藤田和日郎さんの新作。
    藤田作品らしいおどろおどろしさ・グロさはそのままに、
    何とも心地よい疾走感を覚える作品ですね〜。
    物語の中心にドンと重厚に居座る「双亡亭」を中心に、
    螺旋を描いて突っ走るような、スピード感と爽快感が伝わってきます。
    その行き着く先には何があるのか…これからが楽しみですw。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.31

  • clamamus

    clamamus

    このレビューはネタバレを含みます

     自衛隊の爆撃をも物ともせず、中に入る者たちを取り込み化け物に変えてしまう。
     そんな化け物屋敷・双亡亭を壊すべく立ち上がった人々の群像劇的物語である。主人公は(おそらくは)三人だが、基本線は群像劇と見ていいだろう。

     それにしても、物語が開いていくワクワク感は素晴らしいものがある。
     藤田さんが描く絵の濃さ、ホラー描写の巧みさも影響しているのだろうが、何よりストーリーテリングの手並みが本当に優れている。
     おぞましき屋敷に因縁を持つ総理が、自身の手で双亡亭壊すべしと述べ、賞金を懸ける。
     双亡亭に父を食われた少年・緑朗は双亡亭を壊しうる人との出会いを得て、双亡亭を目指す。
     双亡亭爆撃の夜、45年前に行方不明となった旅客機に乗って現れた少年・青一は、その身をドリル状に変形して魔を撃つ。彼は緑朗と共に双亡亭を目指す。
     そんな彼らの陰に隠れて、美大出身のただの人である凧葉は、ほんの弾みで言ってしまった言葉の責任にとらわれている。だが、今は彼は双亡亭を目指していない。

     そんな彼らの群像劇は、同時進行で二つの物語を描きながら、そのそれぞれを丹念に描くことで中断のわずらわしさがなく、一方でテンポ感も良い。
     日本のトップが軍隊を使っても壊せない家。その怪異を解決するという物語の主題も、子供への訴求力はかなり高い印象だ。
     また、何より絵の力強さが尋常ではない。一個一個の描写が持つ力には惹きつけられた。
     正直に述べれば、最初に読んだ際(三巻までまとめ読みしている)、風呂に入るのが少し怖かったくらい(笑)にはホラーめいた作品だ。

     大変優れた物語のスタートである。星五つでぜひ評価したい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.04.18

  • アルファ

    アルファ

    大正の頃より存在する、どんな破壊工作を行っても壊れることの無い「双亡亭」。入った者は「魔」に取り憑かれ、屋敷に引き込まれる奇怪な体験をしている…
    屋敷そばに住む貧乏な絵本作家の卵・凧葉は心を通わせた少年とその父親が屋敷の「被害」に遭うのを目撃し、騒動に巻き込まれることとなる。

    初っ端から、あれよあれよという間に「異形の世界」に読者を惹きつけるという点では、その熱量といい不気味さといい、過去最高かもしれない。
    ところどころ「うしおととら」を思わせる90年代のノリのシーンがあってああ藤田和日郎ワールドだなあ。
    続きを読む

    投稿日:2019.03.01

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