【感想】赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

森博嗣 / 講談社文庫
(51件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
5
19
12
4
0
  • 意識は混戦し、脳は溶けてしまいそう。

    シリーズ最終章。霧の早朝、湖面を滑るボート。私と鮭川と赤目姫。様々な色の目をもつ人々。意識は混線し、視点は次々と変わっていく。ミチルは出てきていたかな…ロイディは犬の名で出てきていた気がする。あるいは硝子の向こう側にか。本当に同シリーズなのかと疑う程だが、SFと幻想。人間と人形。入れ物と精神、脳。テーマは同じ。天井はどこまでも黒。私だけかもしれないが、こういう物語を読むと、文章が映像となって頭の中でクレイアニメのように流れて過ぎる。なるべく一気に読むと良い。酩酊を楽しむが良い。続きを読む

    投稿日:2016.11.13

ブクログレビュー

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  • 苺ジャム

    苺ジャム

    物語が難解すぎて、もはや小説ではなくて哲学書かなにかではないかと思うほど。
    とにかく、理解しながら読もうと思うと頭が混乱するので、逆にさらりと読むのが正解かも。

    読んでいてこんなに混乱したのは、「ドグラ・マグラ」以来。
    読み始めはなかなか良かったんだけど、だんだん意味が分からなくなってくる。

    A,B,Cとう人物が三人で会話をしていて、最初はAの主観で物語が語られているのに、それがいつの間にかAを眺めるBの視点に切り替わったり。

    それなのにCはBをAと呼んだり、そうこうしているうちにいつの間にかBだと思っていた人物が容姿も思考も全てAに代わっていたり。

    大筋はね、大体は分かるんだけどね。

    人間は肉体世界と精神世界が別もので、自我は精神世界のものだから、入れ物としての肉体は可変である。みたいな。

    対照物は精神世界の主観が認識することによって成り立つので、認識しなければそれは事実ではないし、それが真実だと思えばたとえ犬でも驢馬になれる。みたいな。

    とにかく読みにくかった笑

    でも、久々に哲学的世界に入り浸れたって意味では読んだ価値があると思う。

    なんか自分が三割くらい頭良くなった感じがするのは、いつもの森ミステリーか。
    難解な本が読みたければ、おすすめします!
    続きを読む

    投稿日:2023.10.09

  • Bookrium

    Bookrium

    百年シリーズの順番を考えずに最初に読んだせいか、森さんの作品にある程度親しんできた自分でも内容があまりに概念的過ぎて全くついていけなかった。
    久しぶりに最後まで読むのが厳しかったです。

    投稿日:2023.07.20

  • tomoo

    tomoo

    四季の創った壮大な仕組みなんだろうな、と思いながら読みました。人間は人形型の端末に置き換えられ、それを外から観察してる存在がいる?この理解で合ってる?とにかく難しい。。。

    投稿日:2023.06.09

  • きゃろらいな

    きゃろらいな

    再読だけど、全く覚えてなかった。
    こういう世界観大好き...
    シュミレーション仮説って言われているものかなぁと想像した。ウェイキングライフっていう映画も思い出した。まぁ完全に理解するのは無理でしょう。でもなんか好き、すごく好き。ぐるぐるふわふわして美しい最高の読書体験でした。続きを読む

    投稿日:2023.02.04

  • あきら

    あきら

    このレビューはネタバレを含みます

    百年シリーズ最終作。…うーん、よく分からなかったぞw 人間と人形(ウォーカロン?)の違いは何なのか?ロイディやミチルは出てこないし、実は彼らは存在しない・・??そのままWシリーズに行くしかないな^^; それまで評価は保留!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.09.04

  • aya

    aya

    220706*読了
    不思議すぎる小説。
    こんな読書体験はしたことがないかもしれない。
    理解が及ばない。理解しようと思っても、全てを理解できない。
    でも、それすら心地よくて世界にどっぷりと浸ってしまう。
    これが森博嗣マジック…。
    こうやって思考の海に溺れさせてくれるところも、私が森博嗣さんの小説を溺愛する理由です。

    百年シリーズなのにミチルもロイディも出てこず、違う登場人物達によって展開される。
    ただ、通ずる部分もある。
    そしてWシリーズと関連しているところも。
    Wシリーズの前に読みたかった!とも思うけれど、Wシリーズを全て読んだ今だからこそ、繋がっていると感じる部分もあったし、これはこれでよかった。

    よく分からない、本当に不思議な小説で、こんな手法すらありなのか!と驚くばかりなのだけれど、読み終わった後、とても好きだと感じる。
    他にない小説。唯一無二です。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.06

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