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遠藤周作 / 講談社文庫 (31件のレビュー)
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総合評価:
さくたろう
家臣たちの苦悩
堺屋太一さんの『豊臣秀長』を読んで、荒木村重を知った。そのときは「謀反しちゃった人」くらいの印象しかなかったが、その村重が主人公ということで、読んでみたくなった。 これほどの苦悩があったとは… …村重もさることながら、高山右近が切なすぎた。武将たちが茶道に心の救いを求めた気持ちがわかった気がした。続きを読む
投稿日:2021.09.04
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ひゃっほう
とりあえず、上巻のみ読み終えました。 歴史小説は初めてだったので読み慣れるまで少し時間がかかりましたが、慣れたかどうか考える前に引き込まれていく面白さがありました。 学校で日本史を習うだけでは知り…得ない、また別の視点から戦国時代を知ることができます。 今まで知らなかった歴史の一面を学ぶと同時に戦国時代に生きた人たちの心の葛藤を見事に描写している作品です。 続きを読む
投稿日:2022.11.08
雷竜
鉄の首枷が面白かったので、メルカリで購入して読みました。かなり黄ばんだ本だったので新品を買うべきだったと後悔した。遠藤周作の歴史本は面白いことがわかった。というのも、宗教者としての見方から見ているの…で、事実の羅列にならない。 たとえば信長の残虐さを擁護していないところが良いと思いました。続きを読む
投稿日:2021.08.07
からあげ定食
このレビューはネタバレを含みます
~全巻通してのレビューです~ これは面白かったですね。特に荒木村重の部分。 司馬先生の「播磨灘物語」を読んだ時の荒木村重は官兵衛を酷い目に遭わせた武将という程度の印象でしたが、 本書は村重が信長に服従した時に剣先に刺した饅頭を満座の中で食わされた屈辱を忘れず、その後色々あってついに謀反を起こすまでの心理描写を克明にしており、 村重の人物がはっきりと浮かび上がってきます。 キリシタンで元々村重の家臣で後に信長に寝返る高山右近についても結構詳しく触れていて、寝返る時の葛藤など興味深かったです。 明智光秀についても描かれていますが他の本で既述のものが多く新鮮味はなかったです。 本書は荒木村重の部分を読んでこそだと思いました。
投稿日:2021.02.27
lotuspond
残酷な信長に反発する家臣の視点からの小説。 摂津の荒木村重は信長から摂津をまかされ、信長の妻(愛知県の生駒村)の連れ子だしと結婚する。 だしは討ち取った首に漆を塗って見せるような信長の噂に反発する。 … その子荒木村次は、信長に敗けて城を出て、妻さとと別れ別れに。 名物の茶道具の話、当時の茶道の様子がある。続きを読む
投稿日:2020.12.14
相模守
新興勢力の荒木村重が信長の傘下に加わるところから物語がはじまる。しかし初対面の時から有名な饅頭のエピソードがあり村重は心の何処かで信長に心腹できない自分がいる。村重が反旗を翻した理由に松永久秀から預け…られた女中が信長の暗殺を計画した杉谷善住坊の娘であり娘を匿っていると疑われるのを怖れ謀反を起こすと言う設定は興味が沸いた。物語の中では光秀も信長に含むところがあるのだが秀吉も同じく信長に対して忠義一徹ではないのに下巻への伏線を思わせる作品。続きを読む
投稿日:2020.08.30
0107springsteen
★評価は再読了後に。 この本、高校時代以来の再読かと、初遠藤周作作品だったんですよね、当方にとって。 感慨深いとともに、自分が歳を取って扱われる題材に対する基礎的知識が曲がりなりにもそこそこ身に付いた…のかな?と思うくらい、ここに登場する人物等の最小限の理解は頭に入っているなと少しばかり自分を褒めてみたり、あるいはもう当方も終わったなと思ってみたり。 しかし下巻で道糞はどう描かれるのか(描かれたのか)?この人物ってある意味一番身に詰まされますよね、確かに。続きを読む
投稿日:2019.06.27
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