【感想】あしながおじさん

ウェブスター, 土屋京子 / 光文社古典新訳文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
7
8
1
0
0
  • あしながおじさんを読む

    今回、光文社から、新訳がでましたので、読んでみました。教養のない私にも、英文学の香りを伝えてくれました。アメリカの当時の社会情勢も、いくらかわかり、日本の現代を知る手がかりになるかと思っています。婦人参政権の未だなかったアメリカの女性はどういった生活をしていたのか、興味はつきません。現在の日本の状況は、慈善事業に重点を移した社会に頼る、社会保障をぶち壊しにする運営に近づきつつあるのではないかと危惧しています。続きを読む

    投稿日:2017.05.06

ブクログレビュー

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  • まる

    まる

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルと孤児院と奨学金の印象しか無い状態で初読。読んで、真面目で教育的なお話かなと想像してたのがひっくり返りました。ロマンスなんだ!? 軽快な読み応えで、こんな楽しくて可愛いお手紙ならいくらでも読みたいよね、わかるよおじさん〜となりました。二週目以降だと尚更、おじさんのニヤニヤポイントが想像できて楽しかったです。小切手のくだり、浮かれてたんでしょ、おじさん?
    図書館で借りて読みました。初読を終えた際、あの人のシーンを読み返したい気持ちに駆られて小口を撫でると、まさに目当てのページにピタリ。開き癖が付いていて、読み返した人が多いのかもしれないなと想像してニコリ、わかるよ〜。

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    投稿日:2023.06.06

  • swoo

    swoo

    土屋京子さん訳。実はこれも子供の頃にちゃんと読んだ事はなく、ブレッド・アステアの映画を観ただけだったので、あしながおじさんとはこんなお爺さんだったのか!(失礼!)なぜ?!と思った記憶がw。原作を読み長年の謎も解け、映画よりも何倍も素敵な物語だと分かった。女子はその日に会ったことを語るのが大好き!今日こんな事があったの、あんな事があったのと話したい。家族のいないジュディには、その相手こそジョン・スミス氏=あしながおじさんなのだ。家族であり恋人であり友人。お金の支援より、この心の支援こそ、彼女の救いなのだな。続きを読む

    投稿日:2023.05.08

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    『罪と罰』を読もうと思ったら貸出し中でした
    生意気な!(どの口が言うか!)
    しょうがないのでみんみん繋がりでこっちを

    遥か昔に読んたことあるはずなんですが…

    あれ?こんなに面白かったっけ?
    新訳だからでしょうか?
    読んだ当時は男の子だったからでしょうか?
    (今女性という意味ではない)

    まぁ、いいです
    とんでもなく面白かったです
    これは今の子たちも絶対読むべきだわ

    孤児のジュディからあしながおじさんへ宛てた手紙で構成される本書ですが、この手紙が素晴らしいんですよね
    フリとオチがちゃんと分かってるんです!!
    (ここは強く言いたいので「!」を2個使いました)
    丁寧に丁寧に振ってすとんと落とす、素晴らしい
    世が世ならジュディは素晴らしい放送作家になっていたことでしょう
    R-1チャンピオンもありうる

    そしてジュディの手紙には毎日を明るく前向きに過ごすための言葉がたくさん込められていました
    心が沈んだときに読めばどんな特効薬より効きそうです

    そしてまあもちろん気付いていないのはジュディだけという最高のハッピーエンド!
    言うことなし!!!
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    投稿日:2022.11.22

  • はっさく

    はっさく

    このレビューはネタバレを含みます

    名作を読んでおこうと、手に取りました。
    結末は有名なため「なるほどなるほど」と思いながら読みましたが、それを差し引いても面白く、どんどん読み進めました。
    これが戦前に書かれていたことが驚きです。
    アニメ版はジュディが若すぎるため、あしながおじさんが気持ち悪いと言われても仕方ない…と思いますが、原作は割と自然に受け入れられました。

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    投稿日:2022.11.14

  • TAKU

    TAKU

    メールでのやり取りじゃなくて
    誰かと手紙で文通したくなる本だった。
    手書きの文章を郵送して時間をかけて届けることで想いや温かさがより伝わって来る気がした。

    投稿日:2021.12.25

  • すすきりん

    すすきりん

    1910年の作品とは思えない、現代に通じるアイロニー。所々で反語的な言い回しがあり、痛烈な欺瞞への批判と感じられるか、感じ悪いと一蹴するかのギリギリを攻めていると思う。
    最終章にておっと思うのも言わずもがなであるが、途中途中で『おじさん』サイドに感情を感じる不思議。
    懸命に書いたプロットを批判され、落ち込み燃やすも、次の日は気を切り替えた台詞が、『夫と子が沈んだとしても、次の日には夫と子供を作るだろう』この喩えがとても印象的でした。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.04

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