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吉本ばなな / 幻冬舎 (248件のレビュー)
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総合評価:
thutomu
切なさはある
表題作を含む6篇の短編集。 最後の『大川端奇譚』以外の5篇には「死」を感じた。 ただし、決してネガティブな印象はなくて、救いのようなものも感じたけど。 一番の印象は、著者の作品にいつも感じる切な…さかな。続きを読む
投稿日:2022.07.02
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水尾
吉本ばななの作品は、先に食にまつわるエッセイを読んでいて、小説はこれが初めてだったのだけどかなり好きだ。 なんというか、事細かな「生活」が感じられる。 そんなような「生活」が1番感じられたのが「新婚…さん」で、これがとても気に入った。 なんというか、この話を読んだあと、自分が日常で見ている何気ない景色も、あたたかくてきらきらしているもののように感じた。 「とかげ」も好きでした。 あんまり具体的な感想を書けないんだけど、とにかくよかった。書き留めたフレーズもいくつもあった。また読みたい。続きを読む
投稿日:2024.05.06
かな
当たり前のことへの悩みと考察だけどこの人が好き。 設定は少し特殊かもしれないけど日常の頭の中は古さがない。
投稿日:2024.04.30
kanchan523
今回が吉本ばななさんの小説2作目。まだまだ私は吉本ばななさんの表現に理解が追いつかないことがあり、進んでは戻りを繰り返してなんとか読み終えた。少し暗い話が多い中で、個人的には本名である「とかげ」よりも…「キムチの夢」が好きだった。同じ空間で同じものを食べて同じ匂いをかぐ。ともに生活していると同じ夢をみることが私と夫にもよくある。寝ている時も同じことを共有できることって幸せだなぁとふと思った。続きを読む
投稿日:2024.04.09
さあや
よしもとばななさんの本は好きで たまに読みたくなる。 今回のは少し読みにくい感じがしたが 細かて繊細な感覚の表現が素敵だった。 少し暗くて重い感じの話が多かったなぁ。 春になったから次は少し軽やかな本…が読みたいな。続きを読む
投稿日:2024.03.19
S-ai
表題作のとかげより「大川端綺譚」の方が印象に残っている。 私は小説を読む時いつも映像が頭の中に浮かぶのだけど、吉本ばなな作品はいつも無音だ。セリフはあれどBGMや派手な効果音は無い。いつも水底にある…ような静けさがある。 主人公の女性は結婚を控えているがあまり褒められない過去がある。それが婚約者の男性に知られた時も「仕方ない。自分がしてきたことなんかだから、仕方ない」とすぐに諦めている。 流される葦のように強いなと感じた。 心映え次第で川の見え方が変わる。私も水辺の傍に住んでみたいかもしれない。続きを読む
投稿日:2024.02.17
加糖 紅茶
「とかげみたいな女」っていう表現いいなぁ。どこかミステリアスでひんやり冷たいのに確かに心臓は鳴っていて、そこにいるだけでなんとなく癒されていく...みたいな感じのお姉さんとのんびりとした恋愛をしたいも…のだなと読んでいてなんとなく思った。 あっさりしてて読みやすかった!続きを読む
投稿日:2024.02.12
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