【感想】コーランには本当は何が書かれていたか?

カーラ・パワー, 秋山淑子・訳 / 文藝春秋
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
6
6
7
2
0
  • イスラム的な考え方を知りたい人に

    連日イスラム国の脅威がニュースになっている。
    メディアは過激な発言、行動に飛びつきがちなためイスラム教に対してずいぶん偏ったイメージを持たれていると思う。
    本書ではイギリス在住アメリカ人フェミニストが、イスラム教の女性学者9000人を発掘したアクラム師との対話を通じてコーランについて学ぶ。
    師はコーランを主義・主張のために利用する人が多いと嘆く。
    コーランはそれが書かれた時期の時代背景も含めて解釈する必要がある。
    西洋の世俗的な考え方と本来のイスラム的な考え方のコントラストが興味深い。
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    投稿日:2015.12.06

ブクログレビュー

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  • 正木 伸城

    正木 伸城

    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1693110973421539552?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    投稿日:2023.08.20

  • kaz.f

    kaz.f

    200Pまで読んだ。コーランを体系的に解説するものではない。
    アクラムさんという人が言った内容を紹介するもの。

    投稿日:2022.08.27

  • hiroshirakawa

    hiroshirakawa

    フェミニズムに傾倒し宗教にはほとんど縁のない行動派のアメリカ人女性と、イスラム教の厳格な聖典解釈者が、意外にも意気投合しながら一緒にコーランを読むという本。「女性はベールやヒジャブで体を覆い、肌を見せてはいけない」・「女性に教育を受けさせてはいけない」・「ジハードで死ぬと楽園に72人の乙女という報酬を約束されている」などの通説は実はコーランには一言も書かれていないのだそうです。
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    https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/05/blog-post_18.html
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    投稿日:2019.05.18

  • ottersho

    ottersho

    インド出身の過激な静寂主義者「アクラム」を通じた、著者によるイスラム教の解釈について記されている。
    著者は、アメリカ人でユダヤ教の家に生まれたが、熱心な信者ではなくどちらかというと無宗教という宗教観の女性。

    コーランに書かれていることには大変興味があるので、本書を読めばそれが分かるようになる、と思ったら間違いでした。
    結局、昔のアラビア語で書かれたコーランは、それをどう解釈するかにより、攻撃的にも融和的にもなりうるのだ、ということを理解出来た。

    また、この世に救いを求めないような宗教観は、まるで仏教も同じではないかと意外な共通点があるものだ、と不思議な感じである。
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    投稿日:2018.02.16

  • 土橋俊寛

    土橋俊寛

    1年間にわたってイスラム学者からコーランについて解説してもらいながら、ジャーナリストである著者がコーランを読んでいく。その講義を通じて、「イスラム的」とされるものの多くは地域や部族の習慣に過ぎず、コーランに書かれていないことを知る。

    著者にコーランを講義するイスラム学者のアクラムは、非常に敬虔な信仰を持っている。行動だけでなく人格的にもムハンマドに倣おうと考えたアクラムは、非常に穏やかな人柄の人物でもある。「ムハンマドが教友たちに『静かに穏やかに振る舞う』よう助言した」からだ(92ページ)。

    9.11やISのおかげでイスラムにはかなり悪いイメージが付いているが、色々な本やネットの記事を読むと、「あれはイスラムではない」という主張を多く目にする。本書を読むと、やはりあれはイスラムではないなあと(部外者ながら)感じるのだが、それだけではなく、女性を虐げる伝統などイスラムには無かったことが分かる。

    宗教があまり身近ではない日本人には、イスラムについて、どうしてもニュース番組などを通じた過激で偏ったイメージを抱きがちだと思う。ひょっとしたらこの本は逆の方向に偏っているかもしれないが、ぜひ読んでみて欲しい本の一冊。

    ちなみに、本書のタイトルから、コーランの章句を順番に取り上げて、その章句が書かれた文脈や内容を解説するような本かと思えるのだが、そうではないので注意が必要である。その類いの本としては井筒俊彦の『『コーラン』を読む』が良い(岩波現代文庫に収まっている)。
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    投稿日:2018.02.15

  • mishuranman

    mishuranman

    このレビューはネタバレを含みます

    コーランと解釈はその時代ごとに行きつ戻りつしていること、聖典の読み方は変えられても聖典の絶対性と信仰の絶対性は変えられないこと、宗教を外側から見ること。

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    投稿日:2017.10.01

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