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高殿円 / 文春文庫 (49件のレビュー)
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総合評価:
スミレのジョージ
4
剣を持たず戦国の世を生きた女領主
2017年の大河ドラマが井伊直虎に決まったということで読んでみました。 井伊直虎といえば女領主で・・・そのくらいしか知らず。 幼少の時、災害を予感し農民の命を救ったということで小法師とよばれていたそ…うです。 千里眼の持ち主とも思われていたそうで一度も結婚もせず子も産まず尼になって一生を終えました。 戦国の話は男性目線の話が多いですが、これは直虎目線なので女目線でなかなか面白かったです。 女には女同士の密なる連携があったようで、城にいながらも世の様子が瞬時に詳しく伝わって いたようで、女も家の為、家臣の為、民の為、剣を持つことはないが戦に参加していたんですね。 直虎が唯一した化粧は死んだときに施された化粧でした。 女を捨て戦国の世を生き抜いた井伊直虎、男以上に男らしいと思いました。続きを読む
投稿日:2015.10.05
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麗しの聖母ひょう
1
高橋一生ファンの方なら、お読みあれ
2017年NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」を面白く観ていて 参考になるかと思い、読みました。 結論から言うと、ドラマとはまったく別物です。 物語は、徳川家康が自分の近習となった井伊直政から… 養母・直虎の話を聞くというスタイルで始まります。 直虎の設定が霊感がある少女という設定になっていて それゆえに畏敬され、 さらに僧としての知識もあったことから 他の姫たちとは、やや扱いが違うという形でした。 また、その能力を小野政次が恐れ、 この二人の関係が、最後まで目が離せません。 大河ドラマとまったく違うゆえに かえって、読み物として面白く 特に直虎と政次の関係が TVドラマより謎めいて描かれていると感じました。 時代劇小説でありますが、読みやすいです。 続きを読む
投稿日:2017.07.26
future4227
2017年NHK大河ドラマの主人公を描く
来年の大河ドラマの主人公ということで予習がてら読んでみた。 女領主が徳川、武田、今川の大大名を相手に大活躍して・・・という話ではなかった。 大半は井伊家のお家騒動で、合戦シーンもほとんどない。 女領主…として采配を振るった期間も短く、結局は今川や武田の思惑に翻弄され、お家断絶に追い込まれていく小領主の悲哀を戦国の女性視点で淡々と描いている。 政略結婚や養子縁組の連発で家系図を把握するのが大変だった。 さてさて、来年の大河はどんなドラマに仕上がるのやら 。続きを読む
投稿日:2016.06.25
"powered by"
月見
誰が悪い訳でも無いし様々な生き方があったんだよなというのが、面白い所。不思議な物が見えても何も出来ないというのが悲しい
投稿日:2024.03.07
りり
謎多き直虎の史実を元につくられている作品。 もちろん『つくられている』ので実際の話では無いが、フィクションと言いきれないのが歴史の面白さ。 そしてその史実でさえ事実かは分からないが、こんな当主がいたか…もしれないと思うとロマンがあるなと思った。続きを読む
投稿日:2023.11.17
43street
NHK大河ドラマは今年の1月より新しいのが始まったばかりだが、すでに来年のテーマは決まっている。 その本がこれ。 「戦国の女領主・井伊直虎」というサブタイトルが付いてる。 地元、遠州の井伊谷が舞台…となるんですから、浜松に住んでたら読まないと。 しかし、読みにくい。。。 著者は「たかどの まどか」さんという若手女流作家さん。 基本的にライトノベルズ系の作家さんだそうだが、こういった時代物、戦国物は初めてなのかな? もともと時代小説って、名前や土地名、言葉が難しいんですが、それだけじゃなくて、なんか文章が整理されていないというか。。。 池井戸潤さんなんかは、何度も何度も読み直して、校正して完成させるという話を聞きましたが、この小説はそれが出来てないように感じました。 前半、4分の3ぐらいまでが(ほとんどじゃん)、各登場人物の生まれや育ちなんかで、後半4分の1ぐらいになって、やっと主人公の直虎(香(かぐと読みます))が領主になって物語が動き始めます。 なもんだから三方原の合戦の事なんて、ほんの数行で終わってしまいます。 ただ、浜松城や金指、気賀、竜ヶ岩洞、小國神社、鳳来寺なんかの土地勘が有ると、あああの辺でこんな事が起こってたんだねって事が解ります。 私は大河ドラマはほとんど見ませんが、来年は見てみようかなと。 地元が舞台になるなんてことは、そうそう有りませんからねぇ。 予習のために、読んでおく事をお勧めします。 しかし、この本の表紙。。。こりゃ無いでしょう。 マンガじゃないんだからさぁ。 いくらライトノベルズ系の作家さんだからと言っても、中身はライトノベルじゃないですから。続きを読む
投稿日:2023.03.30
miyous
家老とは主人を助けるものと思っていたが直虎の場合は今川の目付け役で井伊家を乗っ取ろうと野心、敵愾心丸出しで井伊家に仕えている。 その中で直虎は弱味を握られないようにしなくてはならない生活はお家立て直し…と共に心労もすごかったのだろう。 前の本で予備知識があったのでじっくり読む事が出来たけど、これが最初に読んでいたなら挫折していた気がする。 続きを読む
投稿日:2021.06.22
アキラ
このレビューはネタバレを含みます
徳川四天王・井伊直政の養母で、女性でありながら井伊谷の地頭を務めた実在の人物、井伊次郎法師直虎の一生を描いたお話。 なんとなく歴史小説が読みたくて手に取った。大河ドラマにもなっていたのだね。そちらは見てません。 歴史小説、、、というよりは、なんか恋愛ファンタジーみたいな感じもしたけど、面白かったです。 直虎の鈍感さ加減と実直なくらいの強さと不可思議な力のバランスが、なんとも言えず魅力的でした。 「動くな、但馬」からの、香と政次の運命の描かれ方が、とても良かった。二人の関係性が切ない。香目線からと、読者目線からと、両方含めて読んでいったので、政次が不憫でならない。もう少し上手いこと生きられたらよかったのにね、とか。 あの時代、女性でトップにたつのは、本当に大変だったろう。不思議な力があったと考えられ設定されても違和感はないな。
投稿日:2021.03.08
ゆみこ
* ー生涯、ただ一度の紅であった。 * おんな城主直虎という大河ドラマが好きで、ドラマが終わった頃に買った本。ドラマでの直虎、鶴(政次)、亀(直親)のバランスとドラマでのオリジナルの龍雲丸が好きだった…。この本では新たにきぬがキーパーソンとなっててきぬ目線での語りに直虎の生き様が描かれている。 . 女として生まれながらも領主として国を動かさなければならない重荷がありながらひたすらに生きる姿に、今の自分の生き方も考えさせられる内容。 . 続きを読む
投稿日:2020.12.27
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