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齊藤元章 / PHP研究所 (15件のレビュー)
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総合評価:
夏星
最初は眉に唾をつけて読み始めたが……
本書が話題になっていると知り、購入して読み始めたのが17年12月下旬である。ふと、スーパーコンピュータは今、どうなっているのかと気になって検索したところ、著者が12月上旬に開発費不正受給で逮捕された…ことを知った。ある意味でそれが「エクサスケールの衝撃」だったが、買ったのだから最後まで読もうと決めた。 不正受給で捕まった人が書いた本と身構えたながら読み始めたのだが、最後まで読み切り、この本と著者のスパコンにかける情熱を知り、すっかりファンとなってしまった。また本来なら日本と日本国民がもっと積極的にスパコン開発を支援してしかるべきところを著者に重荷を負わせて不正受給という犯罪に追い込んでしまったことは慙愧の念に耐えない。 著者である斎藤氏という日本にとってなくてはならない人材が失われ、ただでさえ中国に遅れをとっている日本のスパコン開発がさらに困難となってしまったことは本当に残念でならない。医者であり、実業家であり、外国生活で養われた国際感覚を持ち、日本の将来のことをこれほど真剣に考える人材は他にいないだろう。叶うことなら、斎藤氏の早急の社会復帰を望む。続きを読む
投稿日:2018.01.01
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しいたけヨーグルト
このレビューはネタバレを含みます
夢があって楽しい本。こういうホラ話から未来は始まると思うので、ホラを吹ける人というのは大変貴重な存在なのに、実際は厳しいことになっている。Top500やGreen500に上位ランクされるスパコンを100億円で作ったんだから、投資話としては成功だったと思うんだけど、補助金の世界じゃ完全にクロなのだろう。民間のファンドが食いつかなかったのは、技術的に筋が悪かったのか、日本の投資環境が貧しすぎるのか。それにしても、ここまで社会的に抹殺するほどのことではないだろうに。
投稿日:2021.05.27
藤弥生
ページ数がかなり多いので根気が必要です 抜粋版である「プレ・シンギュラリティ」ならページ数少なくて内容もそこそこあるので、こちらを読むことをオススメします
投稿日:2019.09.06
koyama1026
16.9.8 クローズアップ現代 日本にチャンス到来!? “新・ものづくり”革命 西川徹 木島晃 齊藤元章
投稿日:2019.05.31
いっちー
掻い摘んで言うと、”ITの進化により数十年後には、人類は労働から解放される”って事らしいです。ま、それはそれで楽なのかもしれませんが、本当にそれでいいのでしょうか。。。なんか違うんではないかと思うのは…私だけでしょうか。確かにコンピューターの性能は飛躍的に上がっており、このまま進歩し続ければコンピューターが何もかもやってくれる世界になってもなんら不思議ではないのですが、そんな世の中で果たして満足出来るのかな。。。あと、あまり本筋には関係ないのですが、著者の歴史観は自分とは合いませんでした。長く海外に住んでいればもうちょっと公平な歴史観を持てるんじゃないかな~。続きを読む
投稿日:2018.12.25
tamamura57
レイ・カーツワイル氏が「ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき」で提唱している特異点(シンギュラリティ)について、エクサスケールのスパーコンピュータがそのカギを握っているとして電…力を中心としたエネルギー、衣食住やお金そして生命の未来についてついて考察する600ページを越える大著です。蓄電池や太陽光発電など現在の技術がここまで来ていると説明しての展望や元々医者である著者が死因を分析しての長寿化の話などはとても説得力があるのですが、その先となるエネルギーを始めとして衣食住が無料になるとか不老不死の展開になるとエクサスケールのスパーコンピュータがあれば解決するとの言説に持っていかれるところがいまひとつ釈然としません。本書の抜粋版 である「プレ・シンギュラリティ 人工知能とスパコンによる社会的特異点が迫る」でも思ったことですが、そのエクサスケールのスーパーコンピュータで動かすソフトウェアについて言及されていないのが、いまひとつ信憑性を欠くように思えます。と言いつつも今確実に見えているところに到達すると次が見えて来る事が多々あるので、未来について考えるにはとても勉強になる良書です。あと、長期海外滞在者によくある日本は素晴らしいの連呼がやや鼻につきました。 ※2011年11月時点での世界最高のスーパーコンピュータ「京」は10.51Peta フロップス(1秒間に倍精度の浮動小数点演算が何回行えるかを表すコンピュータの演算性能単位)、その「京」の100倍である1000Petaすなわち1Exaのスーパコンピュータを開発して2020年に稼動開始と理化学研究所が発表している。続きを読む
投稿日:2017.07.09
trys0909
「よく分かる人工知能」で筆者と対談してた方が書いた本。 なんというか、壮大な妄想本。600ページの7割が妄想で、3割がすごい妄想。多分、3割しか読まなくていい。でも、3割の妄想は絶対読んだほうがいい…。そんな不思議な本。 着眼点がおかしい(良い意味で)。言われてみればそうだよね、って思うけれど、絶対に自分一人ではその思考には至れないよなぁという、絶妙な示唆に満ちている。 とりあえず、骨子は「世界=情報」「情報処理装置=コンピュータ」「もんのすごいコンピュータ=エクサスケールコンピュータ」。 よって、世界は、エクサスケールコンピュータの出現で、処理可能になる。 そんな1冊。続きを読む
投稿日:2017.02.18
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