【感想】ダンジョン飯 1巻

九井諒子 / HARTA COMIX
(225件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
102
78
15
2
0
  • いろいろ間抜けなような斬新なようなそっち方向の面白さ

    本屋等では売り切れ続出と話題になっていたので、あ、電子版が出てるとつい購入
    金は無いけど仲間を助けるため、ダンジョン内でひたすら(魔物を含め)食材を集めて喰う話だけど、
    魔物を食材にする過程が斬新で面白く読めました。単に調理して喰うだけじゃない所がいい。
    食ってばかりじゃなくて、はやく助けてやれよ・・・と思わなくも無い。でも2巻出たら買うね
    続きを読む

    投稿日:2015.01.18

  • ファンタジーの世界を日常に落とし込んだ冒険コメディ。

    貧乏冒険者達がダンジョンを食料現地調達、つまりモンスターを食べて進む、九井諒子氏による初の長編連載の単行本第一巻。「○○飯」「□□のグルメ」のような流行りのグルメマンガを、RPG風ファンタジーの世界でしてみたら…?というビックリ設定。その発想が既におもしろいのですが、随所に散りばめられた「RPGあるある」ネタがゲーム経験者の心の琴線を刺激します。バジリスク(体が鶏・尾は蛇)は鶏肉なのか?火の出る罠で調理はできるのか?マンドラゴラを悲鳴を聞かずに抜く方法は?などなど、夢のあるゲームの世界をひたすら日常に落とし込んだシュールさに思わず頬が緩んでしまう。丁寧な描写・豊かな発想・登場人物達のかけ合いが楽しいオススメのマンガです。唯一の難点はここで紹介されたグルメ情報を現実世界で活かせない点だろうか(笑)続きを読む

    投稿日:2015.01.29

  • その発想はなかった

    ダンジョンを攻略する人のごはんってどうしているんだろうって、昔からぼんやり思ってはいたのですが
    (子供心に、ドラクエなどをやっていて、不思議に思っていました。昼夜があったりすると特に)
    それをついに漫画という形にしてくれた人がいる!と思って、感動しました。
    ・・・ですが、まさか、魔物を食べるとは。
    それはさすがに考えていなかったのですが、言われてみればなるほど。

    内容は説明文にある通り、そのままです。
    ですが、ライオスの魔物を食べることに対する情熱と、
    それ以外のメンバーの引き具合や、やむを得ず食べる中で意外なおいしさとの出会い、
    ボケとツッコミ具合など、くすりと笑える要素が随所にあり、
    かつ、「まったく実用性のないレシピ」なのに、しっかり調理法から書いてあって、
    こういう部分がザ・娯楽漫画という様相を呈していて、非常に面白いです。

    彼らは果たして、仲間が消化される前に目的地にたどり着けるのか、
    たどり着いた後、どうなっていくのかなど、今後も楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2015.02.03

  • シュールな作品ですね(*´∀`)

    ダンジョンで現れるモンスターを倒して調理して食べる漫画です。
    調理過程がしっかりと丁寧に描写されていてレシピも紹介されています。
    食材さえ入手できれば自分でも調理ができそうです。モンスターが美味しいなんて知りませんでした。今度自宅でも試してみます(食材が入手できればですが…)。続きを読む

    投稿日:2015.01.22

  • ありそう?でなかった。発想の勝利。

    様々な絵柄を書き分け、特徴的で豊かな感性を感じる短編が中心だった筆者の初の長編連載です。ダンジョンでとれる食材を料理するタイトルそのまんまの内容です。

    ダンジョンはいわゆるテンプレ的なもので、死んでも復活するゲーム仕様です。出てくるモンスターも定番なものばかりです。ここまでだとライトノベルやネット小説レベルでよくある設定ですが、妙な生真面目さとどこか間が抜けた雰囲気があり、個性的なキャラとアイデアは流石で、筆者らしさに溢れています。ダンジョンものなのに危機感が全く感じません。

    それにしても動く鎧のフルコース…、この発想はないです(笑)
    続きを読む

    投稿日:2015.02.14

  • 斬新なグルメ漫画

    ダンジョンモンスターを食材に・・・
    とっても斬新なグルメ漫画です。

    そーですよねー活きのいいブツ、
    目の前にあるのにそれをみすみす腐らせるのはもったいない。
    今までなんで気づかなかったのか、逆に驚き(笑)

    あのモンスターはここがイケるとか罠の活用とか目の付け所もシュールでよいし。
    キャラたちの心理描写が絶妙です。
    早く続きが読みたいですねー消化される前に(笑)
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    投稿日:2015.01.23

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ブクログレビュー

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  • 月猫みなみ

    月猫みなみ

    世界観の作り込みが凄い!
    RPGではお馴染みのスライムやバジリスクの身体の構造なんて考えたことがなかったから、図鑑を見ているかのようで非常に面白かったです。
    それだけにとどまらず、調理方法から魔物食の味にまで言及していることもあって、物語の解像度が高く、説得力がありました。
    早く妹を助けに行ってやれよ、という気持ちはありつつ、この世界の食事事情についてもっと知りたいので、1冊1冊じっくりと味わいながら読ませていただきます。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.18

  • 裏竹秋

    裏竹秋

    ☆3.5 サバイバルダンジョン生活
     1〜3巻までは、テレビ番組でたとへれば、テレ朝の「いきなり!黄金伝説。」のダンジョンヴァージョン。
     異世界ダンジョンの生態系と食事に焦点を当てた、教育的・生物的なあたらしいタイプ。緻密に練った世界観を、惜しみなく出してゐる。また、自然に多様性をえがいて融和してゐる。

     魔物や料理の説明と描写がきちんとしてゐて、きっと作者は造詣が深い。一種のファンタジー情報マンガとしても楽しめ、魔物の生態について知的昂奮に近いものをそそる。

     4巻以降はストーリー展開が、食事から迷宮メインになっていく。ファリンが物語に欠けてゐたピースとして嵌まり、ストーリーがグンと加速する。飯要素も徐々にうすくなる。12巻までかなりおもしろく、最後の対悪魔篇はちょっと凡庸で蛇足かなとはおもったが悪くはない。
     ストーリーテラーとしての才覚は十分。
     イヅツミがお気に入りなのか、よく出てくる。

     作者はかなり堅実的なひとのはず。異世界の生態系と食生活、ストーリーをつきつめて練る工程はきっとたのしく、なんとか説得力をもたらさうとして、入念に考慮してゐるのが思ひ浮かぶ。
     イラストもかなり練習して描いてゐる。

     ただ、伝へたいことをあるかぎり描かうとしたのか、序盤はセリフが多くて説明くさい。なんだか、学研の「ひみつシリーズ」みたい。だから、こどもに読ませたいマンガ第1位ぐらゐにをどりでさうな気がする。

     序盤の絵はアクションのやうなハゲしい動きがすくない、けっこうサバサバした描きかた。4巻以降は苛烈になっていく。

     まあ異世界系やファンタジーがすきで妄想ばかりしてるひとなら、衝撃をもっておもしろいはず。
     私はパッパッと読みすすめられなくて、ジックリ見てしまった。さいしょは作者の、羅列に似た蘊蓄の調子に合はせるのにすこし根気がゐて、それがカッタルいともおもった。異世界に興味がないからかもしれないが、しかし堅実に、だんだんとおもしろくなってくる。

     作者の次作について気になった。おなじくファンタジーの方向だとして切り口を工夫しないといけないし、あるいは別のジャンルか。

    【追記】
     いま考へると、「ダンジョン飯」と「異種族レビュアーズ」は、方向性としてはおなじタイプ。内容の健全性はまるで正反対だけど。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.17

  • みゃあ

    みゃあ

    このレビューはネタバレを含みます

    大好きな作品なのにブクログに登録していなかった。
    最終巻を読み終えた勢いで登録と感想を。

    異世界グルメ、すっかり1つのジャンルとして定着していて様々な作品があるけれど、これはその中でも最高峰というか金字塔というか、すごい漫画だとおもう。

    この魔物はこうしたら美味しく食べられるのでは!?
    という空想を面白おかしく一話完結で読ませる。
    それだけでも充分面白いのだけど、巻を重ねるごとにだんだんと世界を巻き込む壮大なお話になっていって、迷宮の外の世界観も描きながら、でも「モンスターを食べる」というテーマはずっとブレない。
    大変な状況でもブレずに食事を大事にするライオス達が可笑しくて、結構ハードな展開のはずなのに安心して読み進められる。

    そもそも妹を助けるという目的が最初にあって、悪魔を倒すなんてこともその目的のために必要だからやっただけで、あくまでも“ついで”だったというのも気持ちがいい。
    最初から最後まで、世界観もお話も完成されていておもしろい。



    ついさっき、なんだか満たされなくてむしゃくしゃして夜中に色々食べてしまってやっちゃったなぁと沈んでいたのだけど、最終巻を読んだら、食べるって大事だしねと勝手に赦された気持になった。
    栄養が偏るとセンシに怒られそうだけど、まぁ、食は生の特権ということで。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.18

  • 坂田蝉丸

    坂田蝉丸

    普通の料理漫画とは違う勇者一同がダンジョンを攻略しながらその道中でモンスターを料理し、食べながら生活していくファンタジー料理漫画。

    投稿日:2022.05.07

  • COSYOS

    COSYOS

    ドラゴンに食べられた妹を助けるためにダンジョンの下層を目指すが、食事を取れずダンジョンで自炊するはめに。新たな仲間とともに魔物を美味しくいただく物語。表紙の主人公は博物学者の卦があり人として何かがズレている。正論を言っているはずのヒロインが何故かボケ担当扱いとなっていて笑える。続きを読む

    投稿日:2021.10.05

  • rukio1995

    rukio1995

    本当に面白い。何度も読んでいる。ゲームやファンタジーの生物を知っている人じゃないとオススメできないのが残念。

    投稿日:2021.06.25

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