【感想】編集者という病い

見城徹 / 太田出版
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
8
10
17
5
1
  • 編集者、見城徹。

    幻冬舎を創業し、数々のベストセラーを生み出してきて見城徹。

    編集者だけでなく経営者としても敏腕を振るう彼ですが、その生き様をまとめたのが本書、『編集者という病い』です。

    石原慎太郎、尾崎豊、松任谷由実…
    一時代を築いてきたクリエイターたちと真正面から向き合い、名著を送り出して来た彼。
    いわゆる編集者像を代表する人であり、時には作家を怒らせるぐらい、本気の物言いで相手に迫ります。


    狂気に近いまでの情熱と、それを支える圧倒的な努力がひしひしと伝わってくる本書。
    見城自身が「僕の人生の総決算」と語るこの本は、並々ならぬ彼の熱気を帯びています。
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    投稿日:2014.12.09

ブクログレビュー

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  • 横

    ほれた人に、本を書いてもらうため、狂ったように入れあげて、時間をそそぎ、ありとあらゆる努力をする
    とことん考え抜いて、用意をして、眠れずに、迷いながら、躊躇しつつ、最後には前に進む
    ベストセラーを生み出すためだけにすべての力を注ぎこんでいく。
    なんという幸せな漢なのでしょうか。

    気になったことは以下です。

    僕はつねづね、売れるコンテンツは4つの要素を具えている
     ①オリジナリティがある
     ②明解であること
     ③極端であること
     ④癒着があること

    ・生きることは暗闇のなかでジャンプの連続だ
    ・自分を感動させてくれた人と仕事をしたいと願う
    ・どんなに無駄に思えても、無駄なことなど何ひとつない
    ・麓でぬくぬくと太って平和に飼いなされている羊よりも、頂上をめざして飢えながら牙をむき続ける豹でありたい。ここではない、どこか他の場所を求めて。
    ・長く生きていると、人はみんな、さみしいね。
    ・ぼくは時代に恵まれた
    ・一人一人とどれだけ深く関係し合えるというだけです。ぼくの場合はまず人ありき。
    ・自然とあらゆる努力をしてそいつと仕事をするように近づいていく。音楽でこれだけ感動させるんだから、こいつを活字にすれば売れるに決まっている
    ・自分で感動したものを、とにかく観にいけ。とにかく、読めと、みんなにいえること。それは独断的でも、他の人が見て、「なんだ」といわれてもいい。
    ・劣等感のないやつはだめですね。ぼくは劣等感のかたまりで、人間の暗黒の感情というか。負の心理というのにわりあい通暁しているんです。
    ・入れあげるということができない編集者はだめですよ。
    ・凶暴って、結局臆病なんです。臆病だからいつも最終決戦なんですよ。やるべき努力は総てやったうえで、どうやって鮮やかに勝つかってことでしょう。
    ・小さなことにくよくよせずに、大きなことをプロデュースできるわけがない。小さな約束も守れない奴に大きなことをできるわけがない。
    ・しかし結局迷ったときに前に出るしかない。
    ・彼等が10やってほしいことがあれば僕は10やってきたと思う。でも、どうしてもこれをやりたいという1の仕事のため僕は10をやってきたんです。
    ・どんな本でも、売れる本はいい本なんです。
    ・人間で何かに狂ってきたか、狂ってこなかったかというのが大きいと思うんです。

    目次

    序章 悲惨の港を目指して
    愛1章 SOUL OF AUTHOR
    第2章 SOUL OF EDITOR
    第3章 SOUL OF PUBLISHER

    ISBN:9784778310509
    出版社:太田出版
    判型:4-6
    ページ数:304ページ
    定価:1600円(本体)
    発行年月日:2007年06月05日第6冊
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    投稿日:2023.04.04

  • beiraine

    beiraine

    とにかく冒頭からストイックエピソードのテンコ盛りで今だ消化不良。
    決して否定はしないけど、人生もう少し気楽に生きてもいいんじゃないかと思う。
    それにしてもあれだけ濃密な人生だと短命になるんじゃないかと心配。
    著者が書で述べている自らの寿命である70歳は来年。
    自ら命を絶つようなことは避けて欲しいけど・・・。
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    投稿日:2019.01.21

  • Konnect

    Konnect

    このレビューはネタバレを含みます

    氏も巻末で認める通り、いくつかのインタビューやアーティクルを編集して一冊の本にしているので、繰り返し語られることが多く、途中で飽きがくるかもしれない。
    私の場合には「たった一人の熱狂」を読んでからこちらの書籍だったので、余計にそう感じられたのかも。

    但し、氏の過去の活躍やある意味ではそのシーンの歴史等、一読に値する記述が多い。

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    投稿日:2019.01.02

  • h-momose

    h-momose

    見城徹という人間に興味がわき手に取りました。
    多くの著名者とのエピソード、見城氏の仕事に対する覚悟は非常に興味深かったが、雑誌等の掲載記事をかき集めての書籍化なので構成にまとまりがなく同じ話の繰り返しが多かったですね。
    300ページくらいの本ですが、内容自体は100ページもあれば足りた感じです。
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    投稿日:2016.11.15

  • ぢる。

    ぢる。

     編集者、知り合いにも何人か、おりますが。
     だいたいは単なる「ロマンチスト」だけで終わってしまう気がする。本書は「ロマンチスト」と。売上が全てという「現実主義」が同居している、そしてその二者間の振れ幅がものすごい編集者によるテキストの集成、というのがこの本で、す。

     まったくその現場の熱にも当てられない読者からすると「暑苦しい」とも「病的」ともとられそうな様子ではあるけれども、一方で現場の端くれにいるものとして、このくらい仕事に対して熱量のある人がシーンの先駆者である、というのもまた事実です。

     熱量の差、という点において読者であるあたしなんぞとは次元の違う感があるなぁ。
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    投稿日:2016.05.20

  • Good1225

    Good1225

    著者の生き様が熱い。死を思うとき生に1番近くなると言う。著者は死を思いながら今を一生懸命に生き切っている。その一瞬一瞬の刹那の積み重ねが人生を周りの人を動かしていく。もっと頑張らないとと背中を押してくれました。とても良い本だと思います。続きを読む

    投稿日:2016.05.04

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