新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
山口瞳 / 集英社文庫 (1件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
toobook
1
昭和の香り 漂うエッセイ
著者は洋酒の寿屋(いまのサントリー)の宣伝部員で、同僚に開高健がいたのは有名。 あとがきによると、このエッセイ、「GORO」という雑誌に連載されていたとのこと。 30代後半以上の人には懐かしい雑誌…です。 「プレイボーイ」「平凡パンチ」などと並ぶ、若い世代を対象にしたグラビア雑誌です。 でもすごいですねえ。1970年代の若者は、こんなエッセイを読んでいたんですねえ。 「名刺の使い方」「接待の心得」「性生活の知恵」「読書について」「『粋』について」など。 若いサラリーマンを読み手として想定した内容です。 ちょっと年上の先輩が後輩に説いて聞かせる感じで、説教くさくないのが気持ちいい。文章のリズムも快適です。 「昭和」のにおいをたたえたエッセイ集でした。 山口は1961年から31年間、亡くなるまで続いたエッセイ「男性自身」の著者としても有名。『江分利満氏の優雅な生活』で、1963年に第48回直木賞を受賞しています。 ちなみに、山口は若い頃、ノーベル賞作家川端康成の隣に住んでいたそうです。 それが縁でもらった著書は、知人に貸して戻ってこないのだとか(「読書について」)。 返さない人もすごいけど、そんな本を貸してしまう山口の太っ腹なところもすごい。続きを読む
投稿日:2014.11.28
報告する
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。