【感想】間違いだらけの教育論

諏訪哲二 / 光文社新書
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
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  • 自らが正しいとの信念で論客を斬りまくる。

    同業者である教育関係者を筆者が、斬って斬って斬りまくる。斬られる者は、教師、教育評論家や学校経営者まで、幅広く斬る。人となり得ていない無知なる子供を教える側の教師が啓蒙すると言う。教師が啓蒙し無知なる子供を社会の構成としての人にすると言う。筆者が本書で唯一考えが近いとしたのがワタミの渡邉美樹社長との事。ところで本作中の「おられる」の表記→「いらっしゃる」が少し気になった。教育界のどろどろを知った。続きを読む

    投稿日:2016.09.24

ブクログレビュー

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  • kerukamo

    kerukamo

    齋藤孝、苅屋剛彦、隂山英男、内田樹、義家弘介、寺脇研、渡邉美樹諸氏の教育論を一つ一つ批判的に検証し、教育観の齟齬や誤解を解きほぐして行く誠ある著と言ってよい。啓蒙としての教育と文化としての教育という概念や、近代前期と高度消費社会を達成した近代後期に於ける教育状況の変化をとらえていることも正しい視点である。現場での教育、そして各教育論の考察と思索はやがて、「近代」は如何なる人間を理想とするのかという問いかけに行き着く。それでも著者は、現場の教師として「啓蒙」を説く。著者はそのことを「人類史的な哀しみ」という言葉で呟いた。その一語が本書の価値の一切であろう。続きを読む

    投稿日:2015.01.07

  • しゅんぺい(笑)

    しゅんぺい(笑)

    ずっと教育現場にいた著者の、とてもとてもリアルな教育論。理想で語られがちの教育に、ある意味冷めた意見を突きつける。諏訪さん、こんなおもしろかったっけ。
    いろんな論者のことを俎上にのせるのはいいけど、ちょっと読み方が恣意的だと感じる部分もありやけど、著者が「啓蒙としての教育」を重要視しているのは、たしかに、と思わされる。
    「啓蒙としての教育」「文化としての教育」「真理としての教育」か。なるほど。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.03

  • isseiabe

    isseiabe

    元高校教員(プロ教師の会代表)である著者が、5人の教育論者の考えと対峙している。
    さすがに現場経験が長いだけあって、「啓蒙」としての教育の大切さが強い説得力を持って納得させられた。はっきりと意識したことは無いが、教育を考える時にこの点は忘れてはならないことがよく分かった。
    5人の教育論を攻撃しているスタンスの様にも見えるが、実はこの中でも著者は本当は肯定している人も居る様に感じる。(根本から否定されている人も居るが)
    そう言う意味では、帯の「小林よしのり推薦」(彼らこそ日本を貶めた5人の教育家だ!)というのは無い方が良いと個人的には思う。これでマイナスイメージ先入観を持ってしまうと、著者の真意が伝わらない気がする。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.20

  • ひらり庵

    ひらり庵

    筆者のこれまでの主張を「啓蒙としての教育」として再構成している。具体的にどうすればいいかという臨床面ではなく、病理面の研究だと思った。

    投稿日:2014.06.19

  • restsitek

    restsitek

    齋藤孝、陰山英男、内田樹、苅谷剛彦、西研、義家弘介、寺脇研、渡邉美樹 といった人たちを著者流に分析し論の矛盾などを指摘している。
    個人的には、それぞれの人たちの述べていることの正誤よりも、苅谷剛彦氏の項を読むことで復習できたことが収穫だった。続きを読む

    投稿日:2013.11.11

  • komoda

    komoda

    http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334035204

    投稿日:2013.09.19

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