【感想】新装版　ムーンロスト（１）

Fly Me To The Moon

最初から飛ばしまくりの本書。巨大隕石の接近、その阻止オペレーション、そしてその際のミスから人類は地球の伴侶である月を失う。地球を襲う天変地異と人類滅亡の危機。とこの規模の話が一巻前半部分を費やして怒涛…の展開で語られる。起死回生を狙う人類は「エウロパ計画」にすべてを賭けるのだが、一枚岩ではないではないプロジェクトには次々と難題が立ちはだかる。

とにかくドンドン話は進んで行くのでついて行くのが精一杯。できればもう少しトーンダウン、スピードダウンしてじっくり物語を楽しみながら読みたいのですが、、、、面白いのでまあいいかぁ。全２巻なのでイッキ読み必至の宇宙ＳＦ。続きを読む

宇宙と一緒に生きる人類。その強さを感じる名著

2001夜物語を大学生の時に読んで以来の、星野さんの宇宙関連作品のファン。宇宙の一員としての人類に起こる宇宙規模の危機に、科学と人間力を総動員して当たる人類の力強さをいつも感じさせてくれる。今回は「月…が破壊されてなくなる」という地球五十億年の歴史で初めての危機。月がなくなった時の地球の天変地異は、それはとんでもない！どうなるのかをリアルに描いています。単に天変地異を描くだけでなく、各超大国の状況や対応まで想像して描いているところが、非常に戦略的で説得力がありました。続きを読む