【感想】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9

渡航, ぽんかん8 / ガガガ文庫
(36件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
20
5
7
0
0
  • 感情移入してしまいました

    初の表紙を飾った平塚先生の絵を眺めてからの、口絵のSD化された八幡といろはで読書欲を沸き立たせ、いざ本編を読むと前回のラストからの表面をなぞった何かが壊れた奉仕部が描かれていて、またいたたまれない気持ちなりました。

    いろはからの依頼を八幡独断で受けてしまうのですが、その過程が別の人物のデジャブを見るかのよで、見ていられなく、また奉仕部のすれ違いも重なって潰すよに彼を追い詰めていく。
    自分で自分がわからなくなってる中、ある人物があらわれます。

    本巻は431ページという俺ガイルのなかでも、トップをほこる文章量ですが、八幡の一言、そのたった一言が全てをものがったています。

    そしてぜひ,307ページ、342・343ページ、そして巻末を見て欲しい。
    本巻は6巻とまた違う素晴らしい読後感でラブコメとしては、間違っているのだろうけど、爽やかな、そして温かい気持ちになりました。













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    投稿日:2014.04.24

  • ここ最近では一番スカっとします。

    ちょっと重めの話が続いていましたが、今回はその重さに向き合う話です。
    比企谷君が今まで自分の手法で終わらせてきた問題のその後に向き合いどう対処していくかが見所です。
    起承転結の転の巻かな。
    平塚先生がかっこいいですね。
    最近のなんか重たい引きで終わっていた巻と比べると今回はすっきりして終わりますね。
    奉仕部らしいやり取りも見られるので楽しかったです。
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    投稿日:2014.05.17

  • 心が沁みる

    7.5からよくよく登場するいろはさん。今回も出番多めです。
    前回は後味がモヤモヤした状態で終わったから今回の発売が非常に待ち遠しかった。
    やり直ししても、どこで間違えたのかわからないとやり直しても同じ過ちをしてしまうというなるほど感じた前回
    なぜここまで主人公にあこがれを抱いてしまうんだろう。平塚先生の言葉もしみる。
    そして過去に登場した人物もでてくるし、彼らのクリスマスがいいクリスマスなればとフィクションと分かってても願わずにはいられない。アニメ二期も始まるし非常に期待してます
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    投稿日:2014.04.29

  • ようやく...

    前巻の雪ノ下雪乃の態度にはちょっと憤りを感じていました。
    あれじゃわからない。なぜ説明しない、と...。

    しかし今巻を読んで自分の考えはなんて浅薄だったのだろうと思い知らされ、今巻での八幡、雪ノ下、由比ケ浜の3人が意見をぶつけ合うシーンには、なかなか考えさせられるものがありました。

    そんな中、シリーズ始まって以来はじめて、八幡が...。というところが最大の見せ場です。感情移入しすぎてここまで読むのがつらかった...

    それにしても、ここまで本質的にまっすぐに「青春」を題材にした作品も珍しいと思いました。八幡のあの言葉がズンっと心に刺さりました。
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    投稿日:2014.05.02

  • 俺ガイル、空虚な奉仕部からの逆転

    楽しめる1-3巻。4巻ラストから、少しずつ積み重ねられた違和感が、8巻の失敗につながります。
    前巻の間違いから、空疎な時が空回ります。
    そうして1巻からぶれないぼっちだった八幡は、この9巻でついに、二人に頼ります。
    表紙を飾る平塚先生の1巻冒頭からの無茶な指導がついに結実する巻です。
    無様な八幡の依頼と、本音の言葉。雪ノ下雪乃もまた、初めて本音を口にする、そんな、ずっしりとしてすっきりとした読後感の9巻です。おすすめです。
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    投稿日:2014.05.02

  • 八幡が変わりつつあるのがうれしくもあり哀しくもあり

     意識の高い人(笑) 今回は八幡の一人ちゃぶ台返しはありませんでした。進化ではあるのだけど、八幡の尖った部分がなくなってしまったと言えなくもないわけでそこは残念。でも、これまでの八幡一人が泥をかぶるような方法では早晩行き詰るのは間違いないわけで、、、。
     八幡の間違った青春も終わりつつあるのがなんだか悲しい。 今回八幡の生き方というか方法論に変化が見えたということでは進展があったのだけど、奉仕部の三角関係は一時保留みたいになっている。次はこっち方面も進展させて欲しいなぁと思う。  
     あと、葉山が何を企んでいるのか、今回、葉山の件に限らず、色々と複線が張り巡らされていて、それがどう展開していくのか興味深い。  最後に、ディステニーランドの件はどうみてもリア充の集団にしかみえん。
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    投稿日:2014.05.03

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ブクログレビュー

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  • tacom

    tacom

    このレビューはネタバレを含みます

    新生徒会クリスマス会準備編。
    前巻同様、この話も前半部分は歯車の狂った奉仕部と八幡の心境が続いてて陰鬱とした雰囲気。
    ただ、八幡本音吐露の名シーン以降、後半は明るい展開で良かった。
    葉山グループのメンバーともちょいちょい遊んだり、見ててほっこりしますね。

    にしても、会議は踊るされど進まずの様子は、読んでてほんとにイラつかせてくる感じが凄すぎました。そういう風に書いてるんだと思うのですごい。
    そして平塚先生は相変わらず指導者っぷりが素晴らしいですね。

    そんなこんなで、最後はティータイムも復活して、紙コップからも卒業してハッピーエンド。めでたしめでたし、、、ですがまだまだ続くようで。期待して次も読みます。

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    投稿日:2024.02.25

  • subook中村ボッチ

    subook中村ボッチ

    主人公一人が敵を演じる事でクラスの人間関係を険悪にさせないようにする話が多いです。

    1人を救って100人犠牲にするのと100人を救って1人を犠牲にするのどちらが良いかと尋ねた時、この主人公は後者を選んでいます。そして犠牲になる1人と言うのは主人公自分の事です。この本は自分と他者を両方大切にする事が出来るかどうかを問うたものだと思います続きを読む

    投稿日:2020.02.02

  • nira1013

    nira1013

    「比企谷八幡の消失」的内容。TDLはファンサービス

    本シリーズで、初めて八幡はトップカーストのコミュニケーション手法に理解を示す。
    無駄も多いが、言葉を尽くして、相互理解・調整をしていく手法。
    当然、ぼっちでは、ひとりでは、できない方法である。

    奉仕部の和解は、珍しく青春、青春した内容。
    スプラッシュマウンテンでのゆきのんの一言は若干嫌な予感。

    玉縄らの手法は、誇張されているが、良く見られるよね。
    でも、雪ノ下のセリフのような反対意見も実社会ならもっと早く出るでしょうね。
    しかし、学園ものでこんなに仕事チックな活動を連発しているラノベも珍しい。

    さて、登場する女子たち全てのフラグを強固に成長させている八幡。
    もはや、あんまり腹も立たなくなった。

    アニメ2期が決まったそうだが、長引かせずに、八幡たちが本物を手にすることができるか?
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    投稿日:2018.10.29

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

     7巻から続いた黒が、白に変わっていく本編。
     安心という心地よいカタルシスを生む展開だが、八幡のキメ台詞、キメ台詞に至る過程、その情景も含め見事なそれだ。
     確かに、その帰結自体は「感情という、ロジックでは測りがたいモノを掴む際、そもそも正解はなく、ベターを試行錯誤しながら常に探り続けていく、そのプロセス自体だ」というもので、余りにも当たり前すぎるものにすぎない。
     しかし、これに気づく葛藤は、老若男女を問わず人ならば誰でも、他者と関わる中で経験していく。この過程を、青年らしい潔癖さ(「欲しいのは本物」という台詞に顕著)が希求されつつ、丹念に描かれていく(多少くどいが)。

     人との関係性の有りようを意識しつつ、本作は展開してきた。
     ぼっちの目から見た学生生活、小学生の苛め、恋の告白への拒否と関係性のあざとい保全の両立、文化祭の裏方運営業務、貧困家庭に属する者の葛藤等々。

     ある意味、このテーマなら本巻をラストにしてもあながち間違いではなさそう。
     しかし、ようやく主軸に据えられてきたのは、本作の主人公3名+α(葉山と陽乃かな)の関係性。これをさらに進め、人との関わりを模索していく過程はやはり外せないのだろう。
     そういう意味で、次巻もまた実に楽しみである。

     さて、本筋ではないが、周囲が喧しい平塚先生が未婚の件。
     しかしながら、本巻を見るにつけ、彼女が未婚なのはやむを得ないなぁ、と感じさせる。
     そもそも、彼女の人間観察眼は、八幡をさらに上回る。大人だからというのではなく、彼女自身の個性であり能力としてだ。
     しかも、解答を見つけさせるよう仕向けることすら可能な力量を備えた人物だ。
     もちろん「教師」「人間」としては実に素晴らしいという他はない。しかしながら、彼女と一つ屋根の下で生活するのは、かなり息苦しい。有体に言えば彼女と向き合い、あるいは一つ部屋にいた場合、寛げないのだ。

     彼女がこうなった過程、かような力を得るに至った事情を描くかは不明だが、八幡に似た性格の元カレの存在を想起してしまうところだ。

     ちなみに、八幡君、あなたが10年早く生まれて、彼女と出会っても、恋仲にはならないと思う。あなたも素晴らしいが、彼女を惚れさせるには、より懐の深さが要るかも…、そんな風に感じる。

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    投稿日:2017.01.22

  • より

    より

    図書館で。
    クリスマスイベント巻。ここまで読んできて良かったよ、ヒキガヤ君おめでとう!とエヴァ最終回(TV版)並に拍手してあげたいようなちょっとした革命勃発。ヒッキーも前に進んでるんだねぇ… 彼はトーマの心臓とか読むといいよ。あれも本当のホンモノが欲しい話だった…と思う。多分。

    それにしても青春とかリア充とかレッテルを貼ってあいつらは人生謳歌してるとか毎日楽しそうだぜチクショウなんて羨んでいる輩に、でもまあ彼らだって大変なんですぜ、アナタが知らないだけで…というお話のような気がしてきた。反対にボッチ最高!ってお話でもないけど。まあ足掻け、悩めよ青少年ってお話なんだから本当に青春小説なんだろうな。ちょっとそういうとこっぱずかしい感じもするけれども。

    誰もかれもそんな簡単に変われないけれども少しづつ影響しあい、前に進んだり後退したりしてるんだろうなぁ。長い目で見れば20歳前なんて80まで生きたら人生の1/4でしかないし。しかも最初の5年ぐらい記憶はきちんとしてないし。というわけで前途は茫洋とし過ぎて居て反対に不安っていうのが青春時代なのかな、なんて思ったりもしました。いや、まあ自分も老後とか漠然とした不安を抱いてますけどね…
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    投稿日:2016.11.29

  • natsu

    natsu

    ようやく奉仕部の仲が戻ってきてほっとしました。
    平塚先生ってほんとにすごい先生…!
    相変わらずの様々な小ネタにクスッとしつつも
    人間関係にハラハラもしつつ、
    トータル楽しく読めました(*´∀`)
    あと、相手校のカタカナ語はよくわからんでした。
    ちゃんとみんなに伝わるような言葉を使うって大事なことだと思います!
    続きを読む

    投稿日:2016.11.14

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