【感想】夢違

恩田陸 / 角川文庫
(80件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
13
23
29
5
1
  • 恩田陸の不思議の世界  今度は「夢」

    私の恩田陸の小説の楽しみ方は、一種の異世界へのトリップを楽しむ感じに近い。読み進めることで、日常からかけ離れた別世界に引きづり込まれる感じがたまらなく好き。この作品も期待を裏切らずトリップさせてくれた。行き先は、人の夢が映像化される世界。その中で展開される謎。予知能力者が見る夢は夢?現実?この本を読んでどっぷりトリップした後、日常生活へ復帰した時のギャップがまたたまらない。続きを読む

    投稿日:2014.08.18

  • 夢が可視化される

    映像として「夢」を可視化する技術が確立してから20年余り。自分の夢や他人の夢をも「夢札」を通して「見る」ことができる。
    浩章は、かつての恋人で予知夢を見る能力が認められていた「古藤結衣子」の死をキッカケに「夢判断」という仕事についた。
    「夢は外からやってくる」、人類全体が共有する巨大な無意識から…。そんな巨大な無意識が意志をもったとしたら?
    無意識をめぐる事件と、神隠し、死んだはずの古藤結衣子の影。
    夢札の存在が定着した世界で育った子供たちに、今いったい何がおきているのか。
    その一連の事件の後の、あたたかくて、ほっこり幸せなラストが、とてもよかった。
    フロイトの功績に触れているあたりで、かなり心理学的な物語なので、目に見えて壮大な展開や、明快な答えを求める方にはお勧めできないけれど、遠回りしながら世間のさまざまな事象や可能性に触れている、恩田さんらしい作品。
    続きを読む

    投稿日:2015.07.25

  • らしさ満載

    夢はどうやって意識に繋がっているか,また,その意識はその人個人のものなのか・・・。

    予知夢を見ることができる過去の歴史にも現れる予言者・・・その夢を可視化できる技術が完成する時期に生まれた女性の数奇な運命。

    超常現象もたくさんでてくるし,(理系の私としても)納得はいかないことも多いものの,それを超えて惹きつけられるものがありました。この作家さんのらしさ満載で,納得の5つ星をつけたいと思います。
    続きを読む

    投稿日:2017.07.23

  • ここまで引っ張って

    正直、最初は中盤までに提示される謎(都市伝説的幽霊や集団ヒステリーはたまた集団失踪など)が面白くかなり期待して読んでいました。が後半その謎がいつまで経っても畳まれず謎は謎のまま終了。うーん、終章の結末に持って行くのなら沢山の謎もその解釈もこれだけ引っ張らなくても良かったでしょうと残念な気持ちで一杯になった。

    途中でちょいちょい挟まれる「夢札」を引く事、夢を可視化したことによる弊害、人類の無意識下を具現化もしくは共通化したために何か良くない事が起こる的な・・・あの設定はどこへ消えたの?「夢は外側からやってくる」など面白かったのになあ・・。

    ドラマ「悪夢ちゃん」とはまったくの別物。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.10

ブクログレビュー

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  • じん

    じん

    世界設定がツボ。とにかく展開が気になるしわくわくしっぱなし。
    いろんな伏線だたくさん張られてどう回収するのか楽しみにしていたら、結局回収されぬままほったらかして終わってしまった…。
    設定は大好きなのにちょっと残念。続きを読む

    投稿日:2024.02.03

  • 7*7

    7*7

    2023.8.20頃-10.24.
    久しぶりに(ふわふわしたほうの)(結末手放し型の)恩田陸読んだー!という感想が真っ先に出てきた。
    少し先、人の夢が可視化できるようになった時代のお話。夢、という人の脳内でしか存在できない、けれども確かに人の中には存在している曖昧な題材を中心に据えるところが恩田陸らしいなぁと。続きを読む

    投稿日:2023.10.24

  • tad

    tad

    強烈なカタルシスを得られるような話ではなかったので、賛否両論ありそうな作品。
    ラストまでふわふわと、夢と現実の間を漂うように進んでいきます。

    投稿日:2023.08.14

  • daifukuomochi

    daifukuomochi

    じわじわ情報の断片が集まって全体が見えてくる話が好きなのでかなりおもしろかった
    でも神隠しと夢が関係あるのはなぜなのかはいまいちわからなかった…

    投稿日:2023.03.10

  • 一条

    一条

    夢と現実の狭間をたゆたっていたような心地。
    すべての謎がスッキリ解決というわけじゃないけれど、彼らにとっての幸福の形はこれなのかも。

    投稿日:2023.02.03

  • たなか

    たなか

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルの読み方分からなかったけど最後まで読むと、そういう意味だったのかなあと自分で納得はできた
    伏線回収されないままの曖昧な事象が多かったので夢なのかな?現実なのかな?とふわふわした気持ちになった

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.01.28

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