【感想】残酷号事件 the cruel tale of ZANKOKU-GO

上遠野浩平 / 講談社ノベルス
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
2
7
10
2
0
  • うーん。面白い。おもしろいぞ

    星5・・・うーん、でも星4にしとくかな

    厨二ファンタジーミステリーです。上遠野浩平はすごいですね。キングオブ厨二といった貫禄があります。自分は「ブギーポップ」シリーズと「しずるさん」シリーズが苦手で、ナイトウォッチ三部作と戦地調停士シリーズが大のお気に入りです。自分はこの人の本では、好悪がすぱっと分かれちゃうんですね。


    本書は戦地調停士シリーズの第五巻に当たります。おなじみのヒースロゥやムガンドゥ三世なども登場しますが、EDがメインキャラクターに引っかかっている程度で、オリジナルとして新規の人が読んでも楽しめ作品になってます。

    残酷号の描写が良いし、ロザンもいいですね。これまでの巻とは異なり、謎解きの側面はとても薄くて、エピックファンタジーっぽくなってます。強大な力を持ち、悲劇を背負う残酷号と、悪人になれない大悪人のロザン、英雄ヒースロゥ、黒幕レギューン、ロードマン、天才魔道師ディン・ジョルドォ。もちろん、EDも。

    そういえば、4巻ではEDが残酷号を追いかけていたんですね。書籍版をしまいこんじゃって読めないので、ナイトウォッチ三部作と戦地調停士シリーズの残りを電子書籍化して欲しいです

    本作以降、戦地調停士シリーズはもう書かれないようですが、面白い登場人物が出そろった序盤的な状態で幕となるんですね。彼らの活躍する本編的な大スペクタクルも読んでみたいんですが、まあ、これはこれでいいかという感じもします
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    投稿日:2014.01.25

  • 事件シリーズ集大成

    これまでの事件シリーズの集大成とも言える作品。さまざまなキャラクターが登場し場を盛り上げます。
    続編がないと言う話もあるのは残念ですが、事件シリーズを読んでいる方には是非読んでほしい。
    残念なのは、レーゼの出番が少ないことと、挿し絵の人が変わったことでしょうか。

    個人的には、事件シリーズでは海賊島に続く良策かと。
    海賊島は、電子化されていないので、是非紙で購入してください。
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    投稿日:2014.08.17

ブクログレビュー

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  • コロ(コロ山ホン太郎改め)

    コロ(コロ山ホン太郎改め)

    このレビューはネタバレを含みます

    戦地調停士シリーズ第5弾。今回はミステリ要素はやや薄めで、無敵の怪人"残酷号"の始まりから、正義って一体何?を描くSFアクションの様相です。暴走エヴァ小型版の残酷号と、禁断の魔術師?が派手に戦います。
    もち、ラストのおいしいところはエドが持っていきます。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.04.26

  • 切ない想い

    切ない想い

    明らかに前作の続編です!
    冗長だった…。何度も目が滑った…。視点の行ったり来たりがとにかく多いです。
    要所要所は面白いんだけどね!
    ネーティスがかわいい!

    投稿日:2023.03.24

  • らいら

    らいら

    事件シリーズその5。
    前巻で出てきた残酷号の歴史のお話。今までの事件シリーズにあったミステリー要素は全然なく、普通のファンタジー作品(マッドサイエンティストと政治的取引のお話)であった印象。
    とは言え、今までの作品もミステリー要素は大して重要でなかったと思うので、それでよく、十分面白く読めるものであった。続きを読む

    投稿日:2022.04.28

  • もっこ

    もっこ

    戦地調停士シリーズ 第5弾。
    前作の禁涙境事件の最後の方に突然出て来て、やりたい放題やって
    サクっといなくなった謎の人:残酷号に絡んだお話です。
    残酷号の誕生から、過去と現在、色々な国を巻き込んで
    の依頼で居合わせたロザンとネーティスが巻き込まれ、
    行動を共にするようになり、話が進むにつれて
    サトルと残酷号に関する謎が解き明かされていきます。
    正義と悪がはっきり分かれていて、バトルシーンが
    多かった印象ですが、一途に約束を守り続けるサトルが
    切なかったです。
    続きを読む

    投稿日:2020.01.01

  • cheercheap

    cheercheap

    ひさびさに読んだブギーポップがおもしろくて、過去に買っていたシリーズの続きが気になって購入。
    上遠野作品は話が複雑で内容を忘れがちなのでメモ。

    禁涙城事件とリンクしてる部分が多い。
    この後で禁涙城のほうを読むと
    ミラル・キラルがロードマンと共に残酷号を滅ぼすことを示唆する手紙があったり
    EDの足が使えなくなっている理由がかかれていたり
    期間的にも残酷号事件の間に起こったことなので
    禁涙城のほうが後でつくったような印象もうけた。


    …類別は怪人、名は残酷−
    禁涙城事件で活躍(?)した残酷号がいかにして生まれ、収束していったのかを描く。
    かつての恐れられた皇帝のクローンの1人であるレギューンという男の陰謀からはじまる。
    レギューンはある国の姫の恋心を操りながら、自分が生まれた意味である「ヴェイルドマン」を
    完成させようとする。
    実験は失敗し、なぜかサトル・カルツが怪物になる。
    たまたま別の依頼で居合わせたロザンとネーティスが巻き込まれる形でサトルと行動を共にする。
    最終的にはレギューンはサトルたちに倒されよかったねーで終わるんだけど、
    実は冒頭に出てきていた、頭のいい魔術師ディン・ジョルドォが実験の失敗からロザンの依頼まで仕組んでいた人物だと、仮面のEDが見破る。
    と。

    海賊島事件とは「夢や願いのあるなし」、という点で一致するテーマがあるような気がする。
    殺竜事件でも竜は「おまえ自身はどう考えているのか」とムガンドゥ三世に聞いている。
    続きを読む

    投稿日:2018.12.01

  • Aに椅子

    Aに椅子

    無傷姫の方を先に読んでしまっていたのですが、こちらの方が5冊目だったのです

    海賊島か禁涙境で確か出てたのですよね?残酷号!

    一体なんだろう?とうやむやに思って居たのを覚えているのです


    もうお話はミステリ要素は全く感じられず、普通にファンタジーノベル。
    世界観は相変わらずの一流で、年表とかないのかな……?と探したくなってしまう程。
    ストーリーはそこはかとなくラブソトで切なかったり、悲しかったり。

    無傷姫を読んでいなかったら、一番印象に残る巻なのでした

    話の中心がロザンな分、活動的なシーンが多かったのですね。飽きない!!1

    戦地調停士が少ししか出てこなかったり、本来のヒーローとヒロインの出番が少なかったりと寂しい面もあるのですが、一番は、挿絵の方が変わった事じゃないでしょうか

    今までの雰囲気とはちょっと違う?かなり違う?
    けど、6冊目の無傷姫はまた絵師の方が変わったのですよね?
    続きを読む

    投稿日:2016.09.28

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