【感想】雪猫

大山淳子 / 講談社文庫
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
6
7
10
0
0
  • 人は誰も知らない恋の物語です

    猫弁で知って以来、大山淳子さんの本の追っかけをしていますが、これはちょっぴり哀しい猫さんのお話。
    猫好きの私には、心にずしんと来ました。

    投稿日:2015.01.25

  • 泣けるー

    語り部は主人公の真っ白な雄猫、タマオ。
    最後は切なすぎて涙してしまいました。
    悲しい!切ない!胸がギュッと締め付けられる気持ちでした。
    猫好きな私にとって、悲しい結末は辛く、2度目はない本になるかと思いきや、とってもとっても愛らしいタマオのキャラクターは自分の大切な猫の思い出のようで、また読み返すだろうと思えます。
    悲しさより愛しさが勝ってしまった、私にとっては不思議な作品となりました。
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    投稿日:2015.07.13

ブクログレビュー

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  • ユカリ☘

    ユカリ☘

    人間に恋した猫が、命を削って人間の姿になる。

    クロネコのイブも、飼い主の作家に何度も何度も人間になり手紙を書き続け、玄関先で息絶えた。

    白猫のタマオも恋する理々子を「守らなきゃ!」と切に願うと人間になる。
    ヨレヨレになり、命を削る行為と知る。知るのに、守らなきゃ!と思うと人間になって必死になってしまう。

    理々子と少しでも長く一緒にいたいからもう人間にはならないって言ったじゃない‥
    と、最後、赤い傘の残像とともに悲しくなる。
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    投稿日:2023.06.08

  • imasora

    imasora

    雪猫
    *
    美しい
    ラストシーンが頭から離れない。
    *
    タマオの気持ち
    イヴの気持ち
    猫の気持ち
    わからないけど、
    このお話のような感じなのだと思う。
    そう信じたい。
    *
    猫も人間と同じような感情を持っていて、
    相手を想い
    想われている事を感じ、
    大切な人を守る。
    タマオの理々子への想い
    イヴの城太郎への想い
    切なくて涙が止まりません。
    その想いちゃんと届いてるよね。
    *
    人の猫への想いも、
    ちゃんと届いているよね。
    *
    「吾輩は猫である」
    読み返したくなりました。
    *
    favorite sentence

    ✒︎ニーチェ
    「事実は存在しない。存在するのは解釈だけである。」✒︎

    ✒︎空気が、おいしい。
    夢中になって、空気をむさぼる。
    生きるっておいしい!
    このときぼくは生きる意味を知った。✒︎

    ✒︎ぼくは決心した。
    この世界をくれた女神を、命がつきるまで愛そう。
    それがぼくの生きるモチベーションのすべてとなった。✒︎

    ✒︎「好き」という気持ちと、「噛みついて壊してしまいたい」気持ちは、同じ波長に乗ってぼくの体を駆け巡る。でもぼくは本能を抑え、精一杯、紳士的にふるまっている。なぜって、理々子の苦痛の上にあるぼくの満足は、ほんものの満足とは言えないからだ。
    本物の満足は、常にどこか欠けていて、うっすらと寂しい。✒︎

    ✒︎人間はあのひ弱な鳥、トキが死に絶えるのは堪え難いらしく、あの手この手で守ろうと必死のようだが、ノミが死に絶えても平気なようで、どんどんノミの住処を奪ってゆく。
    いったい人間にとって、守るべき生物と、見捨てていい生物のさかいめってなんだろう?✒︎

    ✒︎大きなお城みたいな家だってさ。譲っていただいたんだって。
    理々子のあたたかい嘘がぼくの全身を包み込む。
    胸がどきどきして、お腹のあたりがほかほかして、からだじゅうの血が激しくかけめぐる。
    ありがとう、理々子。うそついてくれてありがとう。✒︎

    ✒︎おひとよしは世の中を明るく見せる。✒︎

    ✒︎「あなたは無駄に命を削ってる」と言われてむかついたけど、あの言葉は胸に残った。嫌な言葉って、意味があるものだ。意味があるから、ぐさりとくるんだな。 ✒︎
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    投稿日:2023.05.03

  • 1825917番目の読書家

    1825917番目の読書家

    1人の少女に恋をした、白猫の物語。

    猫は人間の言葉が分かっているけど、分からないフリをする。これが猫の掟だ。

    今日も少女を守る為にくっついていく。

    とても悲しくも涙の一冊。

    投稿日:2023.03.07

  • ある

    ある

    拾われた白猫たまおは,りり子に危険が迫ると人間になって助け,寿命を削っていく。猫の飼主に対する一途な愛情が切なすぎる。読まれる事のない手紙を書き続ける黒猫イヴもいじらしい。

    投稿日:2023.02.05

  • とろり。

    とろり。

    ネコが好きだから、
    タマオみたいなネコに好かれたら嬉しいなぁ。

    タマオの一途な愛に胸を打たれました。
    たまに読み返したくなる本です。

    投稿日:2022.07.03

  • 眠る猫

    眠る猫

    タイトルの猫の文字で購入。
    命を助けてもらった人間を守ることに自分の命を捧げた猫たちの話。
    黒猫イヴと白猫タマオ。
    自分の命を削りながら人の姿に変わり愛する人を守る猫の気持ちは切なくて悲しい。
    タマオの最後は読みながら情景が目に浮かぶ。

    続きを読む

    投稿日:2022.01.31

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