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ゲッツ板谷, 鴨志田穣, 西原理恵子 / 角川文庫 (9件のレビュー)
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総合評価:
はなゆき
7
著者は外国との接し方を間違えています
異文化に接したとき、自分の価値観を相手に押し付けたり、自分の価値観から相手を批判してはいけません。異文化の相手を理解しようと努力し、それでも理解できないときは、相手の価値に対する判断を一時留保すべき…です。 しかし、この本の著者は、自分の価値観でベトナムでおこった出来事を判断し、自分の価値観に合うものを称賛し、価値観に合わないものを侮辱します。 著者は、日本の文化とベトナムの文化を対比する面白さをねらっているのだと思いますが、そこにはベトナムの文化や歴史や経済状況に対する尊敬が感じられません。読んでいて不愉快になる個所がいくつもありました。 相手の文化や経済状況を理解せずに、相手を侮辱してはいけません。また、著者は様々なベトナム人にインタビューをしていますが、いずれも表面的な理解で満足しています。もっと周到な準備の上に取材をすべきです。そもそもベトナムが嫌なら日本にいればいいのに、なぜベトナムに行くのでしょうか? それに、著者は「ベトナムに勝つ」というテーマでベトナムに行きますが、異文化に接するときに大切なのは理解することであって、勝つとか負るとかではないはずです。 それと、この本が書かれたのは2002年です。東南アジアは変化が激しいですから、現在のベトナムはこの本の書かれている状況と大きく違います。その点でも、この本の価値は低いです。 あと、ベトナム人をバカ呼ばわりしない方がいいです。著者の品位がうかがわれます。続きを読む
投稿日:2014.01.14
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辛4
この旅行記はもう20年も前の、昔のベトナムの姿だ。 私が行っていたころは10年くらいまえだろうか。 10年前であっても行く度にその発展の度合いには驚かされたものだ。 魚料理、そう。輪切りででてきます…ねwww アオザイの高校生のまぶしかったこと。 ホテルや空港、フォーマルな場ではアオザイでした。 祖国と家族をとても大事にし、333が大好きで、もーはいーばー、 っていつも嬉しそうに騒いでいました。 仲良くなるととても人懐っこいひとたちでした。 いまはどうかなあ。続きを読む
投稿日:2022.04.21
海外おやじ
このレビューはネタバレを含みます
COVID-19の影響で移動がままならず、あー旅行に行きたいなあと思っていたところ、再読。いやあ、なかなか良い。不良上がりの筆者が綴る下品でドタバタな紀行エピソードではあるけど、彼の心根は実はそんなに擦れていないように感じてしまいました。そんな素直な(隠し立てのない!?)現地ローカルとのやり取りが旅情を誘います。 この本は、いわば雑誌の企画的なノリなので、お気楽に読めます。手乗り鹿を食べさせてくれる店を探す、抱きビアでぼったくられる、おかまの中学生にインタビューする、おかまディスコに乗り込む、ベトナム戦争の砲弾跡に流れ込んだ天然のエビ穴を探しに行く、相部屋相手が夜中にオナニーしている等々、かつてはテレビ局、今はYouTuberがやるようなことを地でやっているような紀行ものです。所々挿入されている写真のコメントに時代を感じます(20年前だから仕方ないか)。同時代の私としては時々吹きつつ楽しく読めました。戦争カメラマンのカモちゃんとガイドの鈴木君とのドタバタ道中が物語に花を添えます。 もう一つ、ちょっと小真面目に読むとすれば、ベトナムという国に深く横たわるベトナム戦争の悲惨さについてでしょうか。同じ民族同士が殺し合うという悲劇。殺さないと自分が殺されるという切迫感。戦争が終わっても勝ったほうも負けたほうも貧しい生活。このような状況を引き起こした国際政治への疑問等を感じてしまいます(なお米国はベトナム戦争について公式謝罪は一切していない)。戦争参加者のインタビューは、お気楽な旅行気分を一気に冷まします。ホーチミンにある戦争博物館や那覇のひめゆりの塔等を見たことがある方は何となく分かる感覚ではと思います。 ・・・ 旅行好き、東南アジアに興味がある方にはおすすめです。最近流行りだしたフーコックやコンタオ等に20年以上前に行っているですからなかなか筆者の目の付け所はいいと思います。そういうマイナーな土地の記述も趣深い。 全般的には肩の凝らないドタバタ紀行ものですが、妙な風俗自慢みたいなものも出てこないのでその点では比較的健全に思えます。
投稿日:2021.06.05
player080808
旅がしたい。特に東南アジアへ。 私のような歴史の知識がない人でも戦争の歴史に触れた感じだけする。 よくわからないけど、この人の顔が好きだ。
投稿日:2011.01.18
juli
ベトナム戦争が西東京エリアの暴走族の勢力図で示されててとてもわかりやすかった(笑) でもベトナム・・・行く気がちょっと失せた。
投稿日:2010.10.17
セエラ
ゲッツ板谷と鴨志田穣の旅行エッセイ。 「旅行エッセイ」と書くと、おいしいものを食べて、古きよき建造物を鑑賞。 その土地の歴史を肌で感じ、優雅なだけじゃなく人間の本質が云々かんぬん。。。 これ、そんな…エッセイじゃ全然ないからね! ベトナムという名の怪人に勝負を挑んで、ドンドンドーーン!ってされるお話。 やっぱりすごいんだね、ベトナムって。という感想しかはじき出されなかったぐらい。 個人的には、タイのやつのが面白かったかなぁという気がするので★3つ。 でももうだいぶ前に読んだから、あんまり覚えていないという・・・ タイ・インド含めて、もう一度順番に読んでみたいなぁと思います。続きを読む
投稿日:2009.07.25
LONG TAI LANG
本当にベトナムには怪人がいっぱいいた。みんな生きるのに必死だよな。それにしてもベトナム楽しかった。また行きたいね。
投稿日:2007.12.31
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