0
竹内薫 / 光文社新書 (387件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
yakitori
4
あなたの世の中の見方が変わる?本。
しょっぱなから「飛行機はなぜ飛ぶのか?実はよくわかっていない」と言ってのけるこの導入部の掴みがいい。世の中には試行錯誤と経験によってうまく行くことはわかっているが科学的に完璧に説明できないことが多々あ…り、我々が今信じている常識も仮説にすぎないのかもと言ってのける。人類の宇宙観1つ取っても地動説→天動説→ビックバン説などどんどん変わって行いるのは確か。「人は見たいものしか見ない」や「仮説を倒すことができるのは仮説」など科学史を振り返りながら展開される話は面白しろいのだが、最後の結論はいささか強引すぎるかなあ。続きを読む
投稿日:2013.12.15
報告する
shigehachiman
1
視点を変える
実はこの世の中のほとんどの事象が何も解明されていない! この衝撃の事実を、飛行機が飛ぶことが解明されていないのを皮切りに説明されていく。 科学は、仮説を前提に証明がなされているという事例がいくつも挙が…ってくる。 著者は、自然科学分野の人らしいので、必然的に自然科学分野での説明が多いが、「科学」を憚りなくいうならば、社会科学だって同じだ。 経済学は、人がある種の行動を起こす仮定を前提に説明される。 当然人間は、その通りに動かないので、不況だって起こるし、経済学のセオリー通りに経済は動かない。 物差し(常識)が違えば、結果は異なる・・・・このことに意外に我々は気づいていない。 そのことに気づいたなら、自分を縛っている「常識」を外して行動しても良いのではないだろうか。 日常の不満、ストレス、進むべき道に戸惑っている人・・・そういう人におすすめできる1冊と言えます。 ただ、物理学の話は難しい・・・。続きを読む
投稿日:2016.04.24
"powered by"
Anony
感想 この世の問題。定義できず、解決までの道筋も決まっていない。自分の動きは全て仮説の上に構築されている。常にフィードバックが必要。
投稿日:2023.11.29
kimkatsu00
目から鱗の内容でした。科学と数学の違いがよく分かりました。後半になると、自分にはちょっと理解が大変でしたが…
投稿日:2023.08.17
mono93
つかみはOK! というかつかんだらOK!って感じでしょうか。楽しい科学史。 読みやすいけど砕けすぎ。
投稿日:2023.01.02
ひゃっほう
科学的な発想を元にビジネスレベルの考え方を語った本かと思いきや、最初から最後まで科学の範囲を超えておらず文系の私には読み進めるのが困難でした。 平たく言えば 「定義されている現象は世の中には存在して…おらず、 視点を変え、新たな仮説を生み、検証することで 現在の定義が覆る可能性は多いにある」 ということを科学史から例を挙げて、説明している本。 科学に馴染みのない人でも読めるよう極力易しい用語を使用し、口語体で書かれているものの 「先入観をなくしてみよう、 固定観念に惑わされないように」というありふれた結論しか得られなかったように感じました。 理系の思考回路はすごいです。 続きを読む
投稿日:2022.10.30
pbh23864
色々な理論やら学者やらを並び立てているが、内容がザックリとしたものすぎて、結局何を誰に言いたいかはよく分からない。 こういう本もあるな、位にとどめておくのがよいかもしれない。
投稿日:2022.09.13
コナン.O.
竹内薫(1960年~)氏は、東大教養学部・理学部物理学科卒、米マギル大学大学院博士課程修了のサイエンスライター。物理学、数学、脳、宇宙等に関する一般向け著書多数。 私は新書を含むノンフィクションを好ん…で読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった新書で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。(本書は2006年出版) 本書は、「世の中はすべて仮説」であり、それを常に認識して、柔軟な考え方をすることが大切であるということを、事例を示して説いたものである。 事例は、ガリレオやコペルニクスの地動説、ロボトミー手術(精神病治療のために脳の前頭葉を切る手術)、冥王星の惑星からの除外に関する論争、アインシュタインの「宇宙定数」、ペンタ・クォーク論争、「進化論」に対する「インテリジェント・デザイン説(知的設計説)」、「超ひも理論」等、広く知られたものも含めて、興味深いものも少なくなかった。また、冥王星については、本書が書かれた時点では、他の惑星と性質が異なることが広く認識されつつも、惑星から除外されてはいなかったのだが、出版の直後に正式に除外されており、まさに「仮説」がひっくり返った実例となった。 ただ、読みやすさ、分かりやすさを優先したせいか、論理展開は少々雑である。というのは、著者は、「世の中はすべて仮説」である根拠の一つとして、科学哲学者ポパー(1902~94年)が唱えた「反証可能性」(「科学は、常に反証できるものである」)を引き合いに出す。しかし、私の理解では、「反証可能性」とは「科学」を定義するための考え方で、これに基づけば、反証可能性のない疑似科学・宗教・神話・伝統等は科学ではないとするものであり、それ以外の領域に目を向ければ、過去に起こった出来事・事実のように、反証可能性がない(=仮説ではない)ことは少なからず存在する。著者の「柔軟な考え方をすることが大切」という主張には共感するものの、「すべては仮説」=「確かなものは何もない」という考え方は正しくないし、ある意味危険である。近年トランプ元大統領(の周辺)がよく使う「もう一つの事実(Alternative facts)」などはその典型で、相対主義の行き過ぎは世界の分断を加速しさえする。 折角新書でこのテーマを取り上げるのなら、「反証可能性」についてもっと掘り下げるなどして、新書に相応しい内容にして欲しかったと思う。(文体・表現を含めて、著者は一般読者を少々見くびっているのではないかとすら感じる) 尚、本書のタイトルが、なぜ「100%は仮説」ではなく「99.9%は仮説」なのかという点は、「すべては仮説」とする著者の主張は反証不可能(=仮説ではない)であり、それが0.1%の非仮説である、ということらしい。 (2022年7月了)続きを読む
投稿日:2022.07.06
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。