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松岡圭祐 / 角川文庫 (57件のレビュー)
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総合評価:
nak
7
万能鑑定士Qの復活劇!
推理劇の4巻のあまりのできの悪さに絶望した身としては、この探偵譚は期待より不安が勝っていました。 まさかその4巻が伏線だったとは...。でも本当に?だってあの「それはない」というセリフは...。ああ…っ!あれ、そういう意味だったの? まさか巻末に予告がなかったのも含めて...? 私が考えていることが事実だったら、完全に筆者に騙されていたことになり、悪寒すら覚えます。ただ、辻褄を会わせただけという可能性も捨てきれない...。いや、でも...混乱してます。 他の方はどのように考えているのか意見を聞いてみたいなあ。 読みながら、「莉子さん、やっぱりモナリザ事件、心の傷になってるじゃないか。アリンガムめ、適当なことを...。」、「小笠原~、相も変わらず、はっきりしない奴だなあ。」等と思っているうちに事件が向こうからやって来ます。 事件に係わることを一応の決心をしてからは、これこそ万能鑑定士Q!と思える展開で、いつも通り颯爽と事件を解決してくれます。 その後の展開もテンションがグングン上がります。 万能鑑定士Q、復~活! .........あれっ、シリーズじゃないのね...。続きを読む
投稿日:2013.12.14
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darkmark
3
新シリーズ?
待望の新シリーズです。 前作から読まないと理解しづらい展開もあります。 前作と今作は、まさにコピアの関係。 前作の稚拙さは今作の精密さを際出させるための演出とも思えます。
投稿日:2013.12.24
otium
終わりじゃなくて良かった。
前作で終わりじゃなくて良かった! 前作が伏線になっていたとは。そうだよね、あまりにもセコすぎだったしね。これですっきり!次の巻が楽しみです。
投稿日:2013.12.30
あっくん
凜田莉子、復活!!
まずは、前作「万能鑑定士Qの推理劇IV」読了時、万能鑑定士Qシリーズが完結したと勝手に思い込んでおり、その裏に隠された作者の伏線に気がついていなかった自分の不明が情けなくなる思いをしていることを明かさ…ねばならない。作者は周到に本作への伏線を前作に仕込んでいる。そして、あえて「最終巻」というイメージによって、本作への期待感を高めているのではないかとさえ思えるフシも、本作が刊行された今となって感じている。 前作でのコピアとの対決、波照間の人たちを危険にさらしたことで傷ついた莉子は、波照間に帰ることにする。そして、小笠原も後を追うように「週刊角川八重山オフィス」を立ち上げ、赴任してくる。しかし、莉子はかつての莉子ではなく、波照間での楽しい生活の中でももやもやとしたものを抱えていた。 そんな中で、岡山県警から追われている女性と知り合い、彼女が不意に姿を消したことからなぜなのかを小笠原とともに探っていくことになる莉子。これが不本意ながらも新潟、岡山へと繋がる謎解きの旅へのきっかけとなる。 一方で、莉子の感受性の強さが引き金となって、心にとげのように刺さった恐怖心の元凶が明かされる。これをどう乗り越えていくのか、それも本作の見所のひとつだ。 解説にも書いてあったように、まさに本作は「万能鑑定士Qの復活」とも言うべき物語で、前作があまりにもアッサリとしていたことについてもきちんと納得のいく理由を用意し、その上で莉子の復活に対しても心の動きを丹念に描くことによって、シリーズ最長の作品となっているが、そのボリュームを感じさせないストーリー展開で、ぐいぐいと読者を引き込んでいく手法は相変わらず冴え渡っている。復活した莉子と小笠原の今後の活躍が楽しみだ。 ところで、地の文章で前作最終章から「小笠原」ではなく、「悠斗」と書かれている。これも莉子の心境の変化を受けてのことなのだろうか?続きを読む
投稿日:2014.01.05
ゆえ
2
終わりじゃ無かった。
前作「推理劇 IV」は雑、ドタバタ、強引などなど、がっかりな読後感で、今作はとりあえず読んでおくか、程度に読み出しました。 私の前作に対する感想は、タブン作家さんの狙いにはまったのでしょうか。 「前…作は伏線」 ああ、だから雑で強引だったの? でも今作もいろいろ強引だと思うの(笑)続きを読む
投稿日:2013.12.20
み完成人
莉子と悠斗が新潟に来た―――!
凜田莉子の見事な復活劇! 今後の展開がとても楽しみです。 村上木彫堆朱(ついしゅ)が出てきてドキドキ 村上市は以前住んでいたところなので… 新潟県人としても うれしい一冊でした。
投稿日:2014.02.09
"powered by"
maki♪
莉子が悩む家族を巻き込んで迷惑をかけたとか、ライオン事件とか、さっぱり思い出せなくて、本書了してから事件簿最終巻をめくり、推理劇4作をめくり倒した(^_^;) なるほどね。。祖母は莉子にとってとても重…要だわ。。。 悠斗の浮気(?)にダブルのコピアにマーベーの伝説。雑多なそれらが繫がって事件の解決と莉子の復活へと進む物語は見事。 ただ莉子と悠斗の関係がいい加減どうでも良くなってきた感もあり!?笑だって、コピアが、素敵じゃない!?笑 雨宮華蓮も好き。彼女のさらなる活躍も読みたいけど。。完結まで、あと少し!?続きを読む
投稿日:2023.12.07
S.R
このレビューはネタバレを含みます
万能鑑定士シリーズの長編シリーズ。 前回の『探偵の鑑定』の少し前に起きた波照間島での出来事を描いた本作。今作の莉子は、波照間に帰り自分を見失っている所から始まる。小笠原との微妙な関係性や、石垣島での伝説における莉子のトラウマ、コピアとの再会など多くの見所がある本作。その分、本のページ数も多いが読み応えの多い作品である。 ストーリーも濃いものとなっており、『推理劇Ⅳ』で逮捕されたコピアがまさかの偽物であるということ、今までの推理劇シリーズ4編が全てコピアの手によって引き起こされておりタイトルこそが弧比類巻兄弟の犯罪記録そのものだったという所がメタでありながら上手くできているなと思いました。 樫栗芽衣の事件が思ったよりも速く、残りのページをどのように消化していくのかが気になっていたところまさかのトラウマ解決とコピアとの対決に割かれていてとても面白かったです。コピアとの対決が今後の全体のシリーズのクライマックスに繋がっているのかなぁと、これからもシリーズを楽しんでいきたいと思いました。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 凜田莉子:佐藤聡美 小笠原悠斗:寺島拓篤 葉山翔太:中村悠一 荻野甲陽:平田広明 宮牧拓海:福島潤 雨森華蓮:日笠陽子 凜田盛昌:千葉繁 凜田優那:井上喜久子 凜田タキ:野沢雅子 弧比類巻修/黎弥:関俊彦 弧比類巻祐司:屋良有作 秋月暮人:代永翼 樫栗芽衣:小清水亜美 浦橋陽菜:金元寿子 スコット・ランズウィック/ドゥエイン・ブレッティンガム:梅津秀行 チョウ・ユイファン:水島裕 槌島周径:田原アルノ
投稿日:2022.11.03
kuruko281
万能鑑定士Qシリーズあまりに数が多く何から読むか迷ってしまい、手に取ったのがこの作品 高校事変シリーズや千里眼シリーズと比較すると迫力に少し欠けるが論理的なところは魅力である。 もう何冊か読んでみよう…と思う。続きを読む
投稿日:2021.06.12
root3
東京に戻しちゃった~週刊カドカワの八重山オフィスに収まった小笠原はハッピーだが、仕事がないのは莉子も同じ。盆の祭に訪れた若い女性は偽の壱万円札を残して漁船で石垣へ帰っていった。編集長からオフィスを閉めるぞと脅された小笠原は、岡山から来た刑事達とその女性を追いかけることにしたが、莉子はチケットの破片から新潟空港に行くのだと言う。女性は偽名を使って短大に通っていたが、新潟に住まう親友は事情をしっていて、岡山の銀行に勤めて、現金5千万を徒歩で運んでいる隙に奪われ、偽札にすり替えられいたのだ。怪しげな投資会社は詐欺だ~南海の孤島では事件も起きないからねぇ。コピアってのはアンダルシア語で双子だってさ。堆朱の硯ね
投稿日:2019.12.12
oyo
波照間が舞台。 莉子も悠斗も波照間にいます。 悠斗が角川書店の東京本社への帰還命令を受けたことから物語は始まります。 今回は少し全体的に暗い話だったので、あまり楽しめませんでした。 莉子が昔から怖がり…で冷静な判断ができなくなる…? そういう描写って、今まで出てきたのかな…。 記憶になかったので、ちょっとびっくりしました。 まあ、それでも最後には、莉子の成長した姿を見られたので、これからの物語が楽しみです。続きを読む
投稿日:2019.08.15
真波
波照間に戻った莉子は偶然、横領の疑いをかけられた女性と出会う。小笠原に恋心を抱く彼女。莉子は自らの怖れを払拭して再び東京に戻ることができるのか。 久しぶりに出てきた華蓮がコピアと話すシーンが印象的だっ…た。ここまでにつながるエピソードを読んできたけれど、コピアの正体について疑ったことはなかった。張り巡らされた伏線すごい。読み終わるのが惜しくなるシリーズ。勇敢な小笠原さんもすてきだった。続きを読む
投稿日:2019.06.13
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