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林修 / 集英社学芸単行本 (25件のレビュー)
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総合評価:
J.SUZUKI
競争は必要だよね
「今でしょ!?」の林先生の本。 今のままの受験システムについては改善の余地はあるけど、受験そのものってのは人生の大事な時期に一所懸命に頑張って、勝ち負けという結果が出るという意味で必要なものである、と…いうようなことを言ってます。 勝ち負けというか競争は必要だし、納得できる話もいろいろあってそこそこ良い本でした。続きを読む
投稿日:2014.01.12
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あびぃ
本業の予備校講師目線で語る受験エッセイ
林修氏が本業の予備校講師と自らの経験をもとに語る大学受験をテーマにしたエッセイです。対話形式なのでトーク調ですらすら読めます。 著者は「受験とは10代のうちに自分の人生に真剣に向き合う1つの制度であ…る」と言います。公平な評価のもと勝ち負けが明確になる経験は人生にも役立つでしょう。「学力以外の物差しで能力を計る大学があってよい」という主張にも同意できました。 ただ、東大現役合格した著者の経験談は余計で、受験現場を知る者の視点から突っ込んだ提言がなかったのが残念でした。続きを読む
投稿日:2014.01.26
manotoshi
受験勉強の心構えがわかる。
筆者の体験から出た受験論は説得力があります。最後まで退屈せずに読むことができました。
投稿日:2014.06.09
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みぃちゃん
受験という制度には賛成だが、さまざまな物差しを持つ大学がもっと必要だという林先生の持論には私も大いに共感できました。勉強だけが人間の価値を決めるというのはおかしいし、みんな一緒という型にはめるやり方に…は私も疑問を抱いています。飛び級も導入すべきというお話にも私も賛成です。勉強ができる子はどんどん先に進んでそれを極める、勉強がそこそこの子は普通に学校に行く、勉強が苦手な子それに寄り添ってくれるようなサポートが受けられたら全体としても良い方向に進むのでは?というのが今のところの考えです。 「分からない」という時間がとても大切というお話も、そうだなぁと感じました。何でも分かることが素晴らしいのではなく、分からない→分かるようになりたい→どうやって考えたらいいんだろう?という思考プロセスが勉強をするということなのだなと。だから、子どもが「分からない」と言った時は怒るのではなく、よく言った!という気持ちで一緒に考えていけたらなと思いました。続きを読む
投稿日:2023.10.04
ミイ
前半がインタビュー形式、後半が灘の先生との対談形式になっている。全体を通して謙虚な方だなと感じた。 東大のいいところとして、凄すぎるヤツに引っ張られて自分も追い付こうとする「感覚のインフレ」が起こるこ…とを挙げられていて、それが根底にありそう。 勉強できることは贅沢、受験できることは特権、というのはまさにそうだよなあと納得した。 インタビュー形式なので、質問に対する回答は明確なのだけど、林さんの考え方や思想のベースみたいなところが自筆でもう少し書かれていたらよかったなと思う。 続きを読む
投稿日:2023.05.05
つつじ
受験というものがそれほど悪いものではない。なぜなら受験勉強で高められる能力は「創造」と「解決」があるから。理系の場合、いかに新しいものを作り出していけるかという「想像力」が必要。一方、文系では社会で起…きてる問題を「解決する力」が求められている場合が多い。勉強はあくまでも想像と解決というゴールに向かう一過程に過ぎない。 そのためには自分の頭を鍛えるために分からないことを抱え続けていくということが大事。そして方法論気づくことが大事。続きを読む
投稿日:2021.06.08
瞑幻舟
3)社会において全員が勉強をできるようになる必要はない。しかし誰もが豊かな考える力を持つべき。社会に出てからも時には答えのないような問題まで解いて物事を解決し創造していかねばならない。受験勉強には必ず…わからない問題にぶち当たる。そこでわからないなあ、どうやったらわかるのかなあと必死に考える時間こそが尊い。 65)センター試験は現代文の基礎力養成にも適した教材。選択肢を見ないで答えを記述していく方法をとる事で基礎作りができる。 69)日本の受験は階級差別や写真審査がない。答案に書いたものだけで判断する。こんなに公平なものはない。東大に上位で受かる力を持つ生徒が早稲田を受けると100%通るというのは公正だから。特に国公立大は科目数が多く1本の物差しで測るわけではない。 70)都会の進学校にいるだけで受かりやすい。受験生は周囲の仲間から学ぶことが大きい。大都市の進学校でたくさんの優秀仲間を見て俺もまだまだと思いながら育つのと地方で自分はすごい勉強をしてるとお山の大将状態で育つのでは基準が大きく違ってくる。 80)入試の出題範囲は情報量が相当ある。漫然とやっていたら頭に入れる事はとても困難で自分なりに工夫してやりたい事も犠牲にしつつ地道に勉強するしかない。難関大学に受かった生徒はそういう事をしっかりやってきたという事を証明している。学歴はある決められたことをある水準で仕上げることができた忍耐力の証明書として企業が学生を選ぶ基準として採用されている。実際社会に出てからも必要な力である事は間違いない。 83)人は過去を今の色に染めるもの。今が悪いと過去の事までぐちゃぐちゃ言い出す。今うまくいっている人は過去を笑い話にできる。 86)ちゃんと戦ってしっかり負ける。戦わなければ負けもしないが自分と向き合う事には繋がらない。今のように厳しい世の中では自分はどういうところで勝負したら勝てるのか逆に負けるのかという事を知らなければならない。進学校にいるメリットの1つがそういう事が早い時期にわかる。100番位でも東大に受かる進学校で受かったとしてもトップと自分は全然違うと負けを感じることもある。これは受験という物差しで測った時の負けに過ぎない。だから社会に出た時に別の物差しで勝てばいい。そういう感覚を持つ事は真剣に生きることにつながる。 88)気分が乗ってくるのを待つ事はない。何より大切な事はまず着手すべき事を知るべし/パールバック 156)仕事は趣味ではない。だからお金を払ってくれた人に対して責任を果たせたかどうかそうやって責任を果たした自分にプライドを持てるかどうかそれだけでいい。喜びや楽しみは趣味の世界にとっておく。 158)現代文とは筆者という1人の人間が伝えようとしている事を出題者というもう1人の人間と同じわかり方ができるという証拠を出題者=採点者に提出する科目。伝え方とわかり方の科目。出題者と同じわかり方ができると得点という評価につながる。 182)受験勉強で得た入試で点数を取れる能力は今後の人生で1回も使うことはないかもしれない。けれども16~18歳の時期に1つの目標に向けて欲望を抑制しつつ結果を出すことができたとすればそれは一生の自信になり得る。俺はやればできると自分をごまかす生き方はみじめ。一方でどんな事であれ実際にやって結果を出した事から得られる自信は確かなもの。 196)学校の先生は生活指導と学習指導をしなくちゃいけない。一方予備校講師は学習指導だけしていればいい。予備校講師は教育者ではなくて1科目を担当するにすぎない受験で点数を取れるようにするというミッションを担っているだけの単なるサービス業。生徒の人格的な事に触れる事もなく生活指導も一切しない。 212)教育とは自転車の補助輪のようなもの。なるべく早く外して自分で走っていけるようになれ。続きを読む
投稿日:2020.01.26
zo3zo3
最初は受験とは的な事が書かれていたが、後半は著者の話や予備校の業界の話などでタイトルから離れた内容で面白くなかった。 受験が必要な理由を最後まで記述して欲しかった。 著者のインタビューの様だった。
投稿日:2018.09.30
nobumaya
このレビューはネタバレを含みます
受験勉強で得た、入試で点数を取れる能力は、今後の人生で1回も使うことはないかもしれません。けれども、16歳から18歳にかけての時期に、1つの目標に向けて、欲望を抑制しつつ、結果を出すことができたとすれば、それは一生の自信になりえます。 ・・・ まだまだ狭い世界に生きている高校生にとって、受験がその役をはたしてもいい、そう考えています。そういうわけで、受験は人生にとってそう悪いものでもないかな・・・・・これが結論ですね
投稿日:2018.07.30
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